ゲスト
(ka0000)
大江家の猫、カエルの歌と戦う
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/27 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/07/06 09:00
オープニング
●猫、冒険に出る
エトファリカ連邦国、天ノ都の片隅にある大江 紅葉の家。大江家で認識している動物の数、紅葉が買ってきたウサギや拾って来たらしいパルムはおいておいて、虎猫十七匹、柴犬七匹、驢馬四頭である。
増えすぎた。
――という話ではないので、大江家、ペットがたくさんいるとだけ記憶していただければよい。
虎猫二匹が出かけたところ、柴犬一匹が隙をついてくっついて家を出てきた。
三匹はとぼとぼと町の外に出て行った。
大江家が住んでいた里がある方向に向かっていく。この猫達はそうだったとは知らないためたまたま道なりに進んでいるだけであった。
三匹は通りを行く人から可愛がってもらいつつ、休みながら遠出する。
時々雑魔も出る為、危険この上ないが、三匹は問題なく進む。
そして、どこかの集落があった跡にやってきた。復興はされていないが、通る人のために雨風しのげるような小屋はできていた。
少しずつ未来へつながってはいる……のであるが、猫と犬にはそこまで理解はない。
そこの集落には農業池がある。田畑は荒れ果てているので、農業用だろうが異なっていようが関係ない。歪虚による汚染の影響も残り、農作物は作られていないから。雑草は生えているため、そのうちどうにかなるだろう。
その池には水はそれなりにたまっている。中央は足りないのか形はヘチマのようなくびれがある形だ。
この時期、池には大量にカエルが住んでいる。
ゲコゲコ。
グワギュワギュワ。
何か所かで何種類かの鳴き声がする。
猫はそれをとろうとした。
水辺により、鋭い一撃を加える。
バシャーン。
落ちた。
「にゃああ」
「んぎゃ」
「わんわん、わんわん」
幸い上がることはできた。
「にゃんんにゃ」
今日はこのくらいにしてやる、という感じで鳴き、猫と犬は立ち去った。
都に戻らず、三匹は小屋で寝泊まりする。通りすがりの人がいればごはんもらえるだろうと意外とのんびりしている。まあ、餌はある、そこかしこに。捕まえることができれば。
翌日、猫達はチャレンジする。カエルを取って楽しみたいのだ。
犬はとりあえずそこら辺を掘り始める。なんかあると楽しいかも!
三匹は楽しく遊んでいた。
しかし、それも一変する。
池に昨日見なかった大きく禍々しいカエルがいるのだ!
犬は吠えつつ逃げようとする。
池のところで取ろうとした獲物がでかかったため、虎猫はこしを抜かしている。
もう一匹はとりあえず、威嚇しているが腰は完全に引けている。
柴犬は腰が抜けている虎猫を咥えると走り始める。威嚇していた虎猫も後に続いた。
何とか小屋のところまで逃げて隠れる。
追ってはこないようだ。
三匹は心細く固まって過ごした。おなかすいてきた。
「きゅーん」
より一層寂しくなってきた。思い浮かべるのは飼い主の紅葉と餌をくれる人間たちの姿だった。
●武人、依頼を受ける
紅葉は家令から一つ話を受け、頼りになる知り合いを訪ねた。こういったことばかりで悪いと思いつつも、頼れるのはハンターと彼くらいだ。
龍尾城の一室に紅葉は訪れる。松永 光頼の家に行くのはなんとなくはばかられた。
「どうなさったのですか?」
光頼は真摯に問う。紅葉の様子が悩んでいるというのがはっきりするから。
「実は、我が家の虎猫の……無名三号と無名四号、芝六郎が行方不明なのです」
光頼は硬直した。
「名前ですか」
「恥ずかしながら……虎猫十匹目で名前が尽きました」
「……そこまではつけましたか」
光頼は偉いなぁとしみじみ言う。
「もし、見つけたら、何が不満だったのかと聞いて、連れ戻してくれませんか」
「待ってください! 私、猫語わかりません!」
「もちろん、わかると思ってません!」
二人はいたって真剣に会話をしている。
仕切りの反対側で耳をそばだてていた武人たちは笑い転げそうになるのを必死にこらえる。ここは職場だ。
「……特徴はあるのですか?」
「首輪が全部一緒です。これです。この布で作っています」
紅葉が見せてくれた。大江の家紋が入っているため分かりやすい。
「見回りをしているときに見つけたら捕まえておきますね」
「はい、お願いします。本当、何がいけなかったのでしょうか」
紅葉が立ち去った。
たぶん、それは、猫語がわからないと誰もわからないが、指摘する人物はいなかった。
「さて……私はこの仕事を片付けないといけないな」
光頼は依頼書を眺めた。彼自身が書いたモノであり、これは控え。
街道の枝分かれするところにある集落跡に妖怪がいるという話だった。カエルの歌が賑やかであるが、そこに巨大なカエルの姿を見たという目撃が多数寄せられている。
小屋で泊っている分はいいが、池に近づくと襲われるという報告もある。
ただし、行方不明者がそこで出たというのはない。
「ことが大きくなる前に調査し、片づけないとならない」
光頼はハンターに同道願う依頼を出していたのだった。
エトファリカ連邦国、天ノ都の片隅にある大江 紅葉の家。大江家で認識している動物の数、紅葉が買ってきたウサギや拾って来たらしいパルムはおいておいて、虎猫十七匹、柴犬七匹、驢馬四頭である。
増えすぎた。
――という話ではないので、大江家、ペットがたくさんいるとだけ記憶していただければよい。
虎猫二匹が出かけたところ、柴犬一匹が隙をついてくっついて家を出てきた。
三匹はとぼとぼと町の外に出て行った。
大江家が住んでいた里がある方向に向かっていく。この猫達はそうだったとは知らないためたまたま道なりに進んでいるだけであった。
三匹は通りを行く人から可愛がってもらいつつ、休みながら遠出する。
時々雑魔も出る為、危険この上ないが、三匹は問題なく進む。
そして、どこかの集落があった跡にやってきた。復興はされていないが、通る人のために雨風しのげるような小屋はできていた。
少しずつ未来へつながってはいる……のであるが、猫と犬にはそこまで理解はない。
そこの集落には農業池がある。田畑は荒れ果てているので、農業用だろうが異なっていようが関係ない。歪虚による汚染の影響も残り、農作物は作られていないから。雑草は生えているため、そのうちどうにかなるだろう。
その池には水はそれなりにたまっている。中央は足りないのか形はヘチマのようなくびれがある形だ。
この時期、池には大量にカエルが住んでいる。
ゲコゲコ。
グワギュワギュワ。
何か所かで何種類かの鳴き声がする。
猫はそれをとろうとした。
水辺により、鋭い一撃を加える。
バシャーン。
落ちた。
「にゃああ」
「んぎゃ」
「わんわん、わんわん」
幸い上がることはできた。
「にゃんんにゃ」
今日はこのくらいにしてやる、という感じで鳴き、猫と犬は立ち去った。
都に戻らず、三匹は小屋で寝泊まりする。通りすがりの人がいればごはんもらえるだろうと意外とのんびりしている。まあ、餌はある、そこかしこに。捕まえることができれば。
翌日、猫達はチャレンジする。カエルを取って楽しみたいのだ。
犬はとりあえずそこら辺を掘り始める。なんかあると楽しいかも!
三匹は楽しく遊んでいた。
しかし、それも一変する。
池に昨日見なかった大きく禍々しいカエルがいるのだ!
犬は吠えつつ逃げようとする。
池のところで取ろうとした獲物がでかかったため、虎猫はこしを抜かしている。
もう一匹はとりあえず、威嚇しているが腰は完全に引けている。
柴犬は腰が抜けている虎猫を咥えると走り始める。威嚇していた虎猫も後に続いた。
何とか小屋のところまで逃げて隠れる。
追ってはこないようだ。
三匹は心細く固まって過ごした。おなかすいてきた。
「きゅーん」
より一層寂しくなってきた。思い浮かべるのは飼い主の紅葉と餌をくれる人間たちの姿だった。
●武人、依頼を受ける
紅葉は家令から一つ話を受け、頼りになる知り合いを訪ねた。こういったことばかりで悪いと思いつつも、頼れるのはハンターと彼くらいだ。
龍尾城の一室に紅葉は訪れる。松永 光頼の家に行くのはなんとなくはばかられた。
「どうなさったのですか?」
光頼は真摯に問う。紅葉の様子が悩んでいるというのがはっきりするから。
「実は、我が家の虎猫の……無名三号と無名四号、芝六郎が行方不明なのです」
光頼は硬直した。
「名前ですか」
「恥ずかしながら……虎猫十匹目で名前が尽きました」
「……そこまではつけましたか」
光頼は偉いなぁとしみじみ言う。
「もし、見つけたら、何が不満だったのかと聞いて、連れ戻してくれませんか」
「待ってください! 私、猫語わかりません!」
「もちろん、わかると思ってません!」
二人はいたって真剣に会話をしている。
仕切りの反対側で耳をそばだてていた武人たちは笑い転げそうになるのを必死にこらえる。ここは職場だ。
「……特徴はあるのですか?」
「首輪が全部一緒です。これです。この布で作っています」
紅葉が見せてくれた。大江の家紋が入っているため分かりやすい。
「見回りをしているときに見つけたら捕まえておきますね」
「はい、お願いします。本当、何がいけなかったのでしょうか」
紅葉が立ち去った。
たぶん、それは、猫語がわからないと誰もわからないが、指摘する人物はいなかった。
「さて……私はこの仕事を片付けないといけないな」
光頼は依頼書を眺めた。彼自身が書いたモノであり、これは控え。
街道の枝分かれするところにある集落跡に妖怪がいるという話だった。カエルの歌が賑やかであるが、そこに巨大なカエルの姿を見たという目撃が多数寄せられている。
小屋で泊っている分はいいが、池に近づくと襲われるという報告もある。
ただし、行方不明者がそこで出たというのはない。
「ことが大きくなる前に調査し、片づけないとならない」
光頼はハンターに同道願う依頼を出していたのだった。
解説
松永 光頼からハンターへの依頼は「妖怪の真偽を確かめ、必要なら討伐する」です。
光頼と合流して、出発です。
●紅葉の依頼(ついで)
光頼自身が「もし虎猫と柴犬見つけたら教えてほしい」と情報は洩らします。秘密でもないですし、「ついで」見かけたら。
念のために名前を記せば、虎猫の「無名三号」と「無名四号」、柴犬の「芝六郎」。首輪に大江の家紋入りの布。
●同行するNPC
松永 光頼 エトファリカ連邦国の武人、闘狩人。まじめ。
●集落跡の状況
現在、住民はいません。若干汚染が残っているのと、妖怪多めで住民帰還してません。
街道に面したところに小屋があり、雨露しのげる。
集落の奥、小屋から東に300メートルほどに池がある。水かさは中ほどで、ひょうたんのような形になっている。
池の片方に通常のカエルが繁殖しているが、片方には何もいないように見える。
●PL情報
仮称大ガマガエル 憤怒の歪虚、サイズ1。ゲコゲコ鳴く。舌が長く伸び、しなる。ジャンプ力があり移動力は高い。水の中が住処。
光頼と合流して、出発です。
●紅葉の依頼(ついで)
光頼自身が「もし虎猫と柴犬見つけたら教えてほしい」と情報は洩らします。秘密でもないですし、「ついで」見かけたら。
念のために名前を記せば、虎猫の「無名三号」と「無名四号」、柴犬の「芝六郎」。首輪に大江の家紋入りの布。
●同行するNPC
松永 光頼 エトファリカ連邦国の武人、闘狩人。まじめ。
●集落跡の状況
現在、住民はいません。若干汚染が残っているのと、妖怪多めで住民帰還してません。
街道に面したところに小屋があり、雨露しのげる。
集落の奥、小屋から東に300メートルほどに池がある。水かさは中ほどで、ひょうたんのような形になっている。
池の片方に通常のカエルが繁殖しているが、片方には何もいないように見える。
●PL情報
仮称大ガマガエル 憤怒の歪虚、サイズ1。ゲコゲコ鳴く。舌が長く伸び、しなる。ジャンプ力があり移動力は高い。水の中が住処。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
動物、ファンタジーに描きつつも、リアルに描く……極端なのは自覚しています……今回はファンタジー風味動物です。
基本的には光頼の依頼をこなすわけですが、虎猫と柴犬は邪魔になりますのでご注意ください。
よろしくお願いします。
動物、ファンタジーに描きつつも、リアルに描く……極端なのは自覚しています……今回はファンタジー風味動物です。
基本的には光頼の依頼をこなすわけですが、虎猫と柴犬は邪魔になりますのでご注意ください。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/03 10:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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虎猫と柴犬を助けよう ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/06/26 23:55:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/26 18:58:25 |