ゲスト
(ka0000)
【女神】双剣を使いし魚人の刃
マスター:奈華里

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/06/30 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/07/12 07:30
オープニング
「んー…困ったわね」
イズはここのところずっと部屋に籠っていた。
古い資料を掘り返し、借り受けた海図はとある所で厳重に保管。
海図の所有者であるアリエンヌは周りに迷惑がからないようにと自主的に里へ戻ったそうだ。
そうしてイズは海図の謎と対峙中。海賊との一件で原本から書き写して作った偽物の海図には何やらいろいろ書き込まれているようだが、それがどのようにして導き出されたのかは彼女にしか判らない。
「船長。浪漫を追い求めるのはいいですが、ちょっと根詰め過ぎでは?」
ドアをノックしたにも関わらず、振り向きもしない彼女に彼女の補佐をしているセルクが声をかける。
だが、それでも彼女の耳には届いていないようで視線はずっと机の上。そこで彼も机を覗き込み眉を顰める。
(あれ、おかしいな。これは一体…)
彼女の前にある地図は彼が以前見た地図とは明らかに違う。
暗黒海域に当たる場所には落書きとは思えない程の緻密さで島らしきものが細かく書き込まれ、その横には数字と見覚えのない文字らしきものが添えられている。
「あの、これは…」
「ん、ああ…いたのね。凄いでしょ、これ…原本に隠されていたのよ」
イズが平然と言う。
「隠されていたって…じゃあ、謎は解けたので?」
「ええ、一部はね。けど、困った事にここからが動けなくって」
とんとんっと指で地図を小突いて彼女が大きく息を吐く。
「これは…文字ですか?」
蛇のような、ミミズのような…。
学生が眠気と戦いながら書き留めたような字体が並んでいるのを見つけて彼が問う。
「文字、だとは思うのよね。だってこことここは同じ形をしているし…ただの落書きだったらこんな偶然あり得ないもの」
問題の箇所を指差し言う。
「古代文字を当たってみたんだけどどうも違うのよね…。エルフのアリエンヌさんにも聞いたけど、知らないみたいで本当にお手上げよ」
もう一度、はぁと息を吐いて椅子の背もたれにイズがその身を預ける。
「船長、ちょっと来て下さい! 珍しいもんが海に」
するとそこへ別の乗組員が彼女の部屋を訪れて――ひとまずデッキに出る彼女。
そうここは海の上、今も一応仕事の途中。今日は隣りの港への運搬とあって乗組員に舵を任せていたようだ。
船長室の扉を開いて、その先に見えたのは小さな檻。中に人の姿が見えて、慌てて船をそちらに向かわせる。
そして、そこにいたのは酷く怯えたい一人の少年人魚だった。
「タ…ケて……ボク、デキ、ナイ…ヒじゅつ、シラナイ…」
引き上げる檻の中で彼が必死でその言葉を繰り返す。
「珍しい…言葉が、喋れるのね。大丈夫よ、私達は貴方に危害は加えないわ」
彼女はそう言って彼を宥めて……事情を聞けば、どうやら心無い人間に捕らえられたらしい。
「そう言えば先の戦いで人魚が特殊な力でハンター達を長時間潜れるようにしたとか言ってたわね」
それには海涙石が必要だが――それに一部の人魚が秘術をかける事で、酸素補給なしに潜る事が可能になるという。
「ねえ、でもどうしてあなたは一人なの?」
捕らえられていたのなら捕らえた側がいる筈だ。けれど、檻だけ浮かんでいたというのは変な話だ。
「魚人に、フネ、オソワレタ…多分、歪虚化してル……手当たリ次第、襲ッテテ、それデ」
その時の事を思い出したように彼が肩を震わせる。
彼は檻の中にあり、早々に船に繋がれていたロープが切られた事から魚人らの刃を免れたらしい。
「そんな…もしこの近くだったとしたら?」
ほっておいては危険だ。イズのみならず漁師達の船も襲われかねない。
「ねえ、その事詳しく教えてくれない? 教えてくれればちゃんとあなたを指定の場所に送り届けるから」
イズが言う。その真っ直ぐな瞳に敵ではないと感じ取ったのだろう。少年人魚がこくりと頷く。
「多分、数ハオオくナかった。ケド、人間ノ武器ヲ奪ッテ…桁外レニ、強イノガイタ」
その言葉に一同息を呑む。その相手は、魚人ながら双剣の使い手のようだった。
イズはここのところずっと部屋に籠っていた。
古い資料を掘り返し、借り受けた海図はとある所で厳重に保管。
海図の所有者であるアリエンヌは周りに迷惑がからないようにと自主的に里へ戻ったそうだ。
そうしてイズは海図の謎と対峙中。海賊との一件で原本から書き写して作った偽物の海図には何やらいろいろ書き込まれているようだが、それがどのようにして導き出されたのかは彼女にしか判らない。
「船長。浪漫を追い求めるのはいいですが、ちょっと根詰め過ぎでは?」
ドアをノックしたにも関わらず、振り向きもしない彼女に彼女の補佐をしているセルクが声をかける。
だが、それでも彼女の耳には届いていないようで視線はずっと机の上。そこで彼も机を覗き込み眉を顰める。
(あれ、おかしいな。これは一体…)
彼女の前にある地図は彼が以前見た地図とは明らかに違う。
暗黒海域に当たる場所には落書きとは思えない程の緻密さで島らしきものが細かく書き込まれ、その横には数字と見覚えのない文字らしきものが添えられている。
「あの、これは…」
「ん、ああ…いたのね。凄いでしょ、これ…原本に隠されていたのよ」
イズが平然と言う。
「隠されていたって…じゃあ、謎は解けたので?」
「ええ、一部はね。けど、困った事にここからが動けなくって」
とんとんっと指で地図を小突いて彼女が大きく息を吐く。
「これは…文字ですか?」
蛇のような、ミミズのような…。
学生が眠気と戦いながら書き留めたような字体が並んでいるのを見つけて彼が問う。
「文字、だとは思うのよね。だってこことここは同じ形をしているし…ただの落書きだったらこんな偶然あり得ないもの」
問題の箇所を指差し言う。
「古代文字を当たってみたんだけどどうも違うのよね…。エルフのアリエンヌさんにも聞いたけど、知らないみたいで本当にお手上げよ」
もう一度、はぁと息を吐いて椅子の背もたれにイズがその身を預ける。
「船長、ちょっと来て下さい! 珍しいもんが海に」
するとそこへ別の乗組員が彼女の部屋を訪れて――ひとまずデッキに出る彼女。
そうここは海の上、今も一応仕事の途中。今日は隣りの港への運搬とあって乗組員に舵を任せていたようだ。
船長室の扉を開いて、その先に見えたのは小さな檻。中に人の姿が見えて、慌てて船をそちらに向かわせる。
そして、そこにいたのは酷く怯えたい一人の少年人魚だった。
「タ…ケて……ボク、デキ、ナイ…ヒじゅつ、シラナイ…」
引き上げる檻の中で彼が必死でその言葉を繰り返す。
「珍しい…言葉が、喋れるのね。大丈夫よ、私達は貴方に危害は加えないわ」
彼女はそう言って彼を宥めて……事情を聞けば、どうやら心無い人間に捕らえられたらしい。
「そう言えば先の戦いで人魚が特殊な力でハンター達を長時間潜れるようにしたとか言ってたわね」
それには海涙石が必要だが――それに一部の人魚が秘術をかける事で、酸素補給なしに潜る事が可能になるという。
「ねえ、でもどうしてあなたは一人なの?」
捕らえられていたのなら捕らえた側がいる筈だ。けれど、檻だけ浮かんでいたというのは変な話だ。
「魚人に、フネ、オソワレタ…多分、歪虚化してル……手当たリ次第、襲ッテテ、それデ」
その時の事を思い出したように彼が肩を震わせる。
彼は檻の中にあり、早々に船に繋がれていたロープが切られた事から魚人らの刃を免れたらしい。
「そんな…もしこの近くだったとしたら?」
ほっておいては危険だ。イズのみならず漁師達の船も襲われかねない。
「ねえ、その事詳しく教えてくれない? 教えてくれればちゃんとあなたを指定の場所に送り届けるから」
イズが言う。その真っ直ぐな瞳に敵ではないと感じ取ったのだろう。少年人魚がこくりと頷く。
「多分、数ハオオくナかった。ケド、人間ノ武器ヲ奪ッテ…桁外レニ、強イノガイタ」
その言葉に一同息を呑む。その相手は、魚人ながら双剣の使い手のようだった。
解説
内容
歪虚と化した魚人を倒し、少年人魚を彼の住む海へ送り届ける事
仕事の途中で助けた少年人魚はどうやら人間が捕えていたらしいです
ただ運がいいのか悪いのか、彼を捕らえた人間達は歪虚化した魚人に襲われ船ごと沈められた模様
彼の住む海に返したい所ですが、その危険な魚人をほっておく訳にはいきません
彼を返す前にその魚人を見つけ倒しましょう
●周辺情報+α
少年が捕らえられたのはヴァリオスの北、ジェオルジの北東辺り
海底神殿のある方向ですが、船が襲われたのはもう少し下った海
不審船と悟られないよう岸から見えにくい距離で移動していたようです
海自体は天候により荒れる事もありますが、航行についてはイズが何とかしてくれるでしょう
その他の歪虚・雑魔の情報は今のところありませんが、暗黒海域が近付くにつれて何が出るか判りません
少年人魚の話では双剣使いの魚人を含む十数人が船を襲ったと証言しています
●船について
前回海賊船をゲットしましたが現在修理中の為、
いつもの運搬船(スループ船)を使用
砲台はないが小回りが利き魔導モーターを搭載し、
覚醒者の搭乗によりそれなりのスピードを出す事は可能
イズについてはNPC情報参照
*こちらの依頼は【女神】タグのついたタイトルの連作となっております
こちらのみでも楽しめますが、前のタイトルをお読み頂くとより楽しめるかもしれません
加えて、質問等ありましたら問題のない程度にイズがお答えします
質問卓設置の上質問頂けますようよろしくお願いします
歪虚と化した魚人を倒し、少年人魚を彼の住む海へ送り届ける事
仕事の途中で助けた少年人魚はどうやら人間が捕えていたらしいです
ただ運がいいのか悪いのか、彼を捕らえた人間達は歪虚化した魚人に襲われ船ごと沈められた模様
彼の住む海に返したい所ですが、その危険な魚人をほっておく訳にはいきません
彼を返す前にその魚人を見つけ倒しましょう
●周辺情報+α
少年が捕らえられたのはヴァリオスの北、ジェオルジの北東辺り
海底神殿のある方向ですが、船が襲われたのはもう少し下った海
不審船と悟られないよう岸から見えにくい距離で移動していたようです
海自体は天候により荒れる事もありますが、航行についてはイズが何とかしてくれるでしょう
その他の歪虚・雑魔の情報は今のところありませんが、暗黒海域が近付くにつれて何が出るか判りません
少年人魚の話では双剣使いの魚人を含む十数人が船を襲ったと証言しています
●船について
前回海賊船をゲットしましたが現在修理中の為、
いつもの運搬船(スループ船)を使用
砲台はないが小回りが利き魔導モーターを搭載し、
覚醒者の搭乗によりそれなりのスピードを出す事は可能
イズについてはNPC情報参照
*こちらの依頼は【女神】タグのついたタイトルの連作となっております
こちらのみでも楽しめますが、前のタイトルをお読み頂くとより楽しめるかもしれません
加えて、質問等ありましたら問題のない程度にイズがお答えします
質問卓設置の上質問頂けますようよろしくお願いします
マスターより
海賊との戦い終わって閑話休題
とはいかなかったようで…奈華里です
今度の相手は魚人です 太刀魚のような顔と胴体だったらさらに怖いかも
ひょろっひょろに手足ついててシュールなのに「何、こいつ激強ッ!」とかね
敵の容姿についてはさておいて、相手は魚人な上に戦場は海です
知恵を巡らせて、頑張って頂きたいなと。ご参加お待ちしています(^-^)
とはいかなかったようで…奈華里です
今度の相手は魚人です 太刀魚のような顔と胴体だったらさらに怖いかも
ひょろっひょろに手足ついててシュールなのに「何、こいつ激強ッ!」とかね
敵の容姿についてはさておいて、相手は魚人な上に戦場は海です
知恵を巡らせて、頑張って頂きたいなと。ご参加お待ちしています(^-^)
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/13 00:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/27 23:02:28 |
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そーだんっ♪ パトリシア=K=ポラリス(ka5996) 人間(リアルブルー)|19才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2017/06/29 21:20:48 |