ゲスト
(ka0000)
新婦と季節外れのアメ
マスター:からた狐

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- サポート
- 現在0人 / 0~20人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2017/06/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/07/12 19:00
オープニング
ゾンネンシュトラール帝国北方。本日も晴れ。
とある街では、若い男女が結婚式を終え、貸し切ったレストランで知人招いての披露宴パーティーを行っていた。
「おめでとう」
「幸せになれよー」
祝福の声もそこそこに。新郎新婦親族友人たちと和気あいあいに、飲んで騒いで余興を楽しむ。
そこにあるのは明るい未来。希望の日々。永遠の続く固い絆。
しかし、平和をぶち壊す不穏はこの世には存在する。
筆頭は歪虚だが。それ以外にも、お邪魔な輩はいろいろいる。
「Trick or Treat!」
うかれて騒ぐ人々に、負けないぐらい陽気で軽快な声がかけられた。
と、思うや。
いきなり天井付近から固い物がぶつけられる。
「うわ、痛たたた。何だ!?」
仰げば、いつのまにか妙なものが浮かんでいる。誰が見ても、それカボチャだった。その数六体。
何でカボチャが空を飛ぶのか。そんな状況を把握する前に、ぽかんとしている人々めがけて、カボチャから次々と固い物が撃ちつけられる。
「いたたた。やめろ」
「余興にも程があるぞ。あのカボチャを早く片付けろ!!」
色鮮やかで形も様々。ぶつけられても怪我はないが、とにかく痛い。
地面に転がるそれをよくよく見れば。
「これは……飴玉か?」
ガラス玉のようにも見えるが、それよりも硬くはなさそうで。服にひっついたのを試しに舐めると、口に広がる甘い味。
子供らは、降ってきたお菓子に大喜びだが。カボチャたちがそれとなく地面に落ちたのを回収しているのを見て、口に運ぶのは止めている。
「トリック オア トリート!!」
「おもてなししろー。さもなくば、悪戯するぞー」
ふよふよ飛び回るカボチャたちは、陽気に元気に人に向けて全力でぶつけてくる。
「うわっ、やめろ。けっこう痛いぞ」
飴玉とはいえ、当たり所が悪ければ怪我にもつながる。それはカボチャたちも分かっているのか、偶然なのか、急所は狙ってはこない。
とはいえ、それ以外の遠慮は無く。ぶつかる飴玉は机に当たれば弾けるほど。
無作為無造作に上から飴をぶつけてくる敵に、丸腰の酔いどれたちではいかんともしがたく。
慌てて、アメの雨から外へと逃げ出す。
「トリック オア トリート!!」
「おもてなししろー!」
外まで出る気はないのか、レストランの中をカボチャたちは飛び回っている。
「分かった、分かった。パーティーのごちそうもデザートも好きに食べていいから、悪戯をやめてくれ」
望まない招待客だが、騒がれ続けるよりもましだ。
そう考えての提案だったが、
「おもてなしー!」
「トリック オア トリート!!」
カボチャたちの反応は変わらない。
「……もしかして。あいつら悪戯したいだけなのか」
「そんなぁ」
何やら騒がしい店内を、外から途方に暮れてみる新郎たち。
●
そして、ハンターオフィスに依頼が出される。
「北方にあるレストランを占拠して、ジャック・オ・ランタンが悪戯しています」
「なんでやねん」
聞いたハンターが思わず声を上げたのも無理はない。時季外れも甚だしい。オフィスの係員も、軽く肩をすくめて小さく息を吐いた。
「カボチャ六体。レストランから出てくる気配も無く、中で騒いでいるようです。披露宴というめでたい席を中断するのもどうかとは思いますし、居続けるならレストランの営業にも関わります」
「それだけじゃあないんだ!! 僕の妻がまだ店内に残っているんだ!!」
係員の説明を遮り、男が一人。焦る気持ちをぶつけるように机を叩き、前のめりに訴えだす。
聞けば、逃げた新婦を新郎が見つけるという寸劇のようなゲームをやっていたらしい。嫁に逃げられた新郎を周囲は大笑いしつつ、最後は新婦を見つけてめでたしめでたし、となるはずが。
カボチャ乱入により、新婦は隠れたまま逃げ遅れ。今も店内に取り残されているという。隠れているのはホール中央にあるテーブルの下というベタな位置だという。迂闊にカボチャたちに見つかると、アメを集中してぶつけられかねない。
「彼女はまだレストランにいる! 待っていてくれ、今助けに……」
「行かないでください。邪魔です」
駆け出そうとした新郎を、さっと係員が足払い。無様にこけた彼をやれやれと見降ろしている。
「……と、ここに来てからずっと諭しているのに聞き入れる気は無いようです。放っておけば店内に飛び込んでいきかねません」
困ったように告げる係員。
「依頼はカボチャの排除。生死は問いません。そして新婦の救出。……新郎を連れて行くかはお任せします」
「離せ―。彼女が! 彼女が待っているんだー!!」
ジャック・オ・ランタン相手ならば、一般市民でもなんとか相手にはできる。カボチャたちが悪戯目的なら、ちょっと痛い目に合う程度で済むだろう。
ただ、何となく邪魔そうではある。
とある街では、若い男女が結婚式を終え、貸し切ったレストランで知人招いての披露宴パーティーを行っていた。
「おめでとう」
「幸せになれよー」
祝福の声もそこそこに。新郎新婦親族友人たちと和気あいあいに、飲んで騒いで余興を楽しむ。
そこにあるのは明るい未来。希望の日々。永遠の続く固い絆。
しかし、平和をぶち壊す不穏はこの世には存在する。
筆頭は歪虚だが。それ以外にも、お邪魔な輩はいろいろいる。
「Trick or Treat!」
うかれて騒ぐ人々に、負けないぐらい陽気で軽快な声がかけられた。
と、思うや。
いきなり天井付近から固い物がぶつけられる。
「うわ、痛たたた。何だ!?」
仰げば、いつのまにか妙なものが浮かんでいる。誰が見ても、それカボチャだった。その数六体。
何でカボチャが空を飛ぶのか。そんな状況を把握する前に、ぽかんとしている人々めがけて、カボチャから次々と固い物が撃ちつけられる。
「いたたた。やめろ」
「余興にも程があるぞ。あのカボチャを早く片付けろ!!」
色鮮やかで形も様々。ぶつけられても怪我はないが、とにかく痛い。
地面に転がるそれをよくよく見れば。
「これは……飴玉か?」
ガラス玉のようにも見えるが、それよりも硬くはなさそうで。服にひっついたのを試しに舐めると、口に広がる甘い味。
子供らは、降ってきたお菓子に大喜びだが。カボチャたちがそれとなく地面に落ちたのを回収しているのを見て、口に運ぶのは止めている。
「トリック オア トリート!!」
「おもてなししろー。さもなくば、悪戯するぞー」
ふよふよ飛び回るカボチャたちは、陽気に元気に人に向けて全力でぶつけてくる。
「うわっ、やめろ。けっこう痛いぞ」
飴玉とはいえ、当たり所が悪ければ怪我にもつながる。それはカボチャたちも分かっているのか、偶然なのか、急所は狙ってはこない。
とはいえ、それ以外の遠慮は無く。ぶつかる飴玉は机に当たれば弾けるほど。
無作為無造作に上から飴をぶつけてくる敵に、丸腰の酔いどれたちではいかんともしがたく。
慌てて、アメの雨から外へと逃げ出す。
「トリック オア トリート!!」
「おもてなししろー!」
外まで出る気はないのか、レストランの中をカボチャたちは飛び回っている。
「分かった、分かった。パーティーのごちそうもデザートも好きに食べていいから、悪戯をやめてくれ」
望まない招待客だが、騒がれ続けるよりもましだ。
そう考えての提案だったが、
「おもてなしー!」
「トリック オア トリート!!」
カボチャたちの反応は変わらない。
「……もしかして。あいつら悪戯したいだけなのか」
「そんなぁ」
何やら騒がしい店内を、外から途方に暮れてみる新郎たち。
●
そして、ハンターオフィスに依頼が出される。
「北方にあるレストランを占拠して、ジャック・オ・ランタンが悪戯しています」
「なんでやねん」
聞いたハンターが思わず声を上げたのも無理はない。時季外れも甚だしい。オフィスの係員も、軽く肩をすくめて小さく息を吐いた。
「カボチャ六体。レストランから出てくる気配も無く、中で騒いでいるようです。披露宴というめでたい席を中断するのもどうかとは思いますし、居続けるならレストランの営業にも関わります」
「それだけじゃあないんだ!! 僕の妻がまだ店内に残っているんだ!!」
係員の説明を遮り、男が一人。焦る気持ちをぶつけるように机を叩き、前のめりに訴えだす。
聞けば、逃げた新婦を新郎が見つけるという寸劇のようなゲームをやっていたらしい。嫁に逃げられた新郎を周囲は大笑いしつつ、最後は新婦を見つけてめでたしめでたし、となるはずが。
カボチャ乱入により、新婦は隠れたまま逃げ遅れ。今も店内に取り残されているという。隠れているのはホール中央にあるテーブルの下というベタな位置だという。迂闊にカボチャたちに見つかると、アメを集中してぶつけられかねない。
「彼女はまだレストランにいる! 待っていてくれ、今助けに……」
「行かないでください。邪魔です」
駆け出そうとした新郎を、さっと係員が足払い。無様にこけた彼をやれやれと見降ろしている。
「……と、ここに来てからずっと諭しているのに聞き入れる気は無いようです。放っておけば店内に飛び込んでいきかねません」
困ったように告げる係員。
「依頼はカボチャの排除。生死は問いません。そして新婦の救出。……新郎を連れて行くかはお任せします」
「離せ―。彼女が! 彼女が待っているんだー!!」
ジャック・オ・ランタン相手ならば、一般市民でもなんとか相手にはできる。カボチャたちが悪戯目的なら、ちょっと痛い目に合う程度で済むだろう。
ただ、何となく邪魔そうではある。
解説
ジャック・オ・ランタン×6
体長50㎝ほどの浮遊する光の玉のような魔法生物。一回り大きなカボチャの中に入り込んでいます。カボチャは、ジャック・オ・ランタンの能力により固くはなっていますが、武器で思い切り叩けばどうにかなってしまうレベル。着ているカボチャを壊されると、次のカボチャを探します。
「トリック オア トリート」などと喋っているようですが、鳴き声のようなものなので、会話はできません。
悪戯として、飴玉をぶつけてきます。普通に飴玉なので殺傷力は低く、食べられます。ただ、土まみれです。補充式なので、ぶつけたアメは後で回収。
戦闘になれば、体当たりしてきたり、魔法の矢を放ったりもしてきます。基本的に雑魚レベルなので、初心者ハンターでも相手にできる程度です。勝てないとなると、泣いて逃げだしますけど、後日改めて報復に来るかもしれません。
レストランホールは100平方mほどの広さ。天井付近をカボチャたちは飛び回っています。外に出る気はない様子。
立食形式で、中央に大テーブルがあり、料理が置かれています。その下に、新婦が隠れています。
周囲には食事用の小さなテーブルや椅子が置かれてましたが、カボチャのいたずらと逃げる客のせいで荒れてます。
正面入り口は開けっ放し。壁に窓はありますが、食い逃げ防止などで鉄の柵が入れられています。裏手に厨房があり、そちらから出入りも可能。
体長50㎝ほどの浮遊する光の玉のような魔法生物。一回り大きなカボチャの中に入り込んでいます。カボチャは、ジャック・オ・ランタンの能力により固くはなっていますが、武器で思い切り叩けばどうにかなってしまうレベル。着ているカボチャを壊されると、次のカボチャを探します。
「トリック オア トリート」などと喋っているようですが、鳴き声のようなものなので、会話はできません。
悪戯として、飴玉をぶつけてきます。普通に飴玉なので殺傷力は低く、食べられます。ただ、土まみれです。補充式なので、ぶつけたアメは後で回収。
戦闘になれば、体当たりしてきたり、魔法の矢を放ったりもしてきます。基本的に雑魚レベルなので、初心者ハンターでも相手にできる程度です。勝てないとなると、泣いて逃げだしますけど、後日改めて報復に来るかもしれません。
レストランホールは100平方mほどの広さ。天井付近をカボチャたちは飛び回っています。外に出る気はない様子。
立食形式で、中央に大テーブルがあり、料理が置かれています。その下に、新婦が隠れています。
周囲には食事用の小さなテーブルや椅子が置かれてましたが、カボチャのいたずらと逃げる客のせいで荒れてます。
正面入り口は開けっ放し。壁に窓はありますが、食い逃げ防止などで鉄の柵が入れられています。裏手に厨房があり、そちらから出入りも可能。
マスターより
おじゃま虫ならぬおじゃまカボチャ登場中。何しに出てきたかといえば、単に悪戯しに来たのでしょう。
新婦は隠れたまま。怪我はないですが、どうしたらいいかわからず、とりあえずじっとしてます。
新郎は放っておくと、勝手に飛び込んで新婦を探し回ります。ごく普通の一般人。慌てているようで、人の意見とか耳に入らない様子。
客たちは近くの店などでとりあえず待機。新郎新婦を心配してはいます。店の関係者も逃げ出していて、一緒にレストランの心配をしてます。
新婦は隠れたまま。怪我はないですが、どうしたらいいかわからず、とりあえずじっとしてます。
新郎は放っておくと、勝手に飛び込んで新婦を探し回ります。ごく普通の一般人。慌てているようで、人の意見とか耳に入らない様子。
客たちは近くの店などでとりあえず待機。新郎新婦を心配してはいます。店の関係者も逃げ出していて、一緒にレストランの心配をしてます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/05/02 20:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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時期外れのカボチャ討伐 セルゲン(ka6612) 鬼|24才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2017/06/28 17:49:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/26 18:48:08 |