ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】精霊に逢いたい!【血盟】
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/07/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/07/21 22:00
オープニング
●
今年の春郷祭もそろそろ終盤という頃。
人々が賑わうジェオルジ領主一族の館に向かう街道を、一台の魔導トラックが土埃をあげて疾走してきた。
何事かと見つめる人々の前に停まったトラックから降りてきたのは、オレンジ色の髪を短く切った若い女。
険しい表情で辺りを素早く見回すと、近くの男に早口で話しかける。
「楽しんでるところをごめんなさいね、バチャーレ村の村長を探してるの。どこにいるかわかるかしら」
しばらくしてサイモン・小川(kz0211)が呼ばれてきた。
「マリナ! いったいどうしたんだ?」
「ああ、主任! ちょっと困ったことになったの、人手を……できればハンターをお願いしたいの」
マリナ・リヴェールは眉間にしわを寄せ、『困ったこと』について語り出した。
●
ジェオルジにはバチャーレ村という、サルヴァトーレ・ロッソの乗員が移住した村がある。
マリナ・リヴェールは惑星開拓団の一員として乗り込んだ科学者のひとりで、地質調査の専門家だった。
バチャーレ村に移住してからも、近くの山や平野を歩きまわり、移民たちが安心して暮らせるように調査を続けていたのだが、あるときひょんなことから精霊と遭遇したのだ。
マニュス・ウィリディスという精霊は、村から川をさかのぼった山奥の祠に祀られていた。
その際に、近隣のトナリー村の住人が道案内をしてくれたのだが、この村には皆の尊敬を集める長老がいた。
一体何歳なのか分からないほどの年寄りだが、知識が豊富で、皆に様々な言い伝えや経験に基づく助言を与える存在だ。
その長老がある日、ぼそりと呟いた。
「生きているうちに、一度でいいから精霊様にお会いしてみたいものじゃのう」
皆に尊敬される長老のたっての望みとあって、村の屈強な男が長老を背負い、近くの地図を作成していたマリナの他、数人で精霊の祠を目指したのが今朝のこと。
ところがそこで不思議な事が起こった。
山道を歩く一行の前に、巨大な岩が隆起していたのだ。
「え? こんな岩、前にはなかったわよ」
マリナが辺りを調べていると、長老を背負っていた男の叫び声が響く。
「うわ、うわあああああ」
信じられないことに、男のすぐ傍に別の岩がいくつか現れたかと思うと、みるみる大きくなり、彼は長老を背負ったまま岩の向こう側に見えなくなってしまったのだ。
驚いたマリナ達がどうにか大岩を這いあがり、男と長老がどうにか岩に囲まれた空間にいることを確認する。
だが男は腕を負傷していた。
●
マリナはそこまで一気に説明して、息をつく。
「私たちじゃどうしても助けられなくて。とりあえず水と食料だけ預けて、急いで山を降りて、ここまで来たのよ」
「岩が隆起、か……不思議なこともあるんだな」
サイモンが唸ると、マリナはカッと目を見開く。
「不思議とかそういう次元じゃないわよ! 常識的に考えてあり得ないわよ!! あの辺りには断層もないし、地震の気配もなかった。ああでもひとつだけ分かったわ、あの緑色のトウモロコシ酒を見たときの主任の気持ちがね!!」
物事には理由がある。
事象を観察し、理由を推測するのが彼らの仕事だ。
だがクリムゾンウエストの事象は彼らにとってあまりにも常識外れで、その『理由』はまるで意味不明だった。
「と、とにかく。長老様はお年を召していることだし、怪我人も心配だ。すぐに助けに行こう」
サイモンはハンター達に渡りをつけてもらうべく、領主の館へ走って行った。
●
風が心地よく吹きぬけ、鳥のさえずりが絶え間なく響いている。
岩に囲まれていることを除けば、山の空気は静かで心地よかった。
トナリー村の長老は、自分をかばった村人を気遣い、すぐ傍にちょこんと座っていた。
「わしは精霊様に歓迎されておらんのかもしれんのう」
長老は、僅かにのぞく空を見上げ、さびしそうに呟いた。
今年の春郷祭もそろそろ終盤という頃。
人々が賑わうジェオルジ領主一族の館に向かう街道を、一台の魔導トラックが土埃をあげて疾走してきた。
何事かと見つめる人々の前に停まったトラックから降りてきたのは、オレンジ色の髪を短く切った若い女。
険しい表情で辺りを素早く見回すと、近くの男に早口で話しかける。
「楽しんでるところをごめんなさいね、バチャーレ村の村長を探してるの。どこにいるかわかるかしら」
しばらくしてサイモン・小川(kz0211)が呼ばれてきた。
「マリナ! いったいどうしたんだ?」
「ああ、主任! ちょっと困ったことになったの、人手を……できればハンターをお願いしたいの」
マリナ・リヴェールは眉間にしわを寄せ、『困ったこと』について語り出した。
●
ジェオルジにはバチャーレ村という、サルヴァトーレ・ロッソの乗員が移住した村がある。
マリナ・リヴェールは惑星開拓団の一員として乗り込んだ科学者のひとりで、地質調査の専門家だった。
バチャーレ村に移住してからも、近くの山や平野を歩きまわり、移民たちが安心して暮らせるように調査を続けていたのだが、あるときひょんなことから精霊と遭遇したのだ。
マニュス・ウィリディスという精霊は、村から川をさかのぼった山奥の祠に祀られていた。
その際に、近隣のトナリー村の住人が道案内をしてくれたのだが、この村には皆の尊敬を集める長老がいた。
一体何歳なのか分からないほどの年寄りだが、知識が豊富で、皆に様々な言い伝えや経験に基づく助言を与える存在だ。
その長老がある日、ぼそりと呟いた。
「生きているうちに、一度でいいから精霊様にお会いしてみたいものじゃのう」
皆に尊敬される長老のたっての望みとあって、村の屈強な男が長老を背負い、近くの地図を作成していたマリナの他、数人で精霊の祠を目指したのが今朝のこと。
ところがそこで不思議な事が起こった。
山道を歩く一行の前に、巨大な岩が隆起していたのだ。
「え? こんな岩、前にはなかったわよ」
マリナが辺りを調べていると、長老を背負っていた男の叫び声が響く。
「うわ、うわあああああ」
信じられないことに、男のすぐ傍に別の岩がいくつか現れたかと思うと、みるみる大きくなり、彼は長老を背負ったまま岩の向こう側に見えなくなってしまったのだ。
驚いたマリナ達がどうにか大岩を這いあがり、男と長老がどうにか岩に囲まれた空間にいることを確認する。
だが男は腕を負傷していた。
●
マリナはそこまで一気に説明して、息をつく。
「私たちじゃどうしても助けられなくて。とりあえず水と食料だけ預けて、急いで山を降りて、ここまで来たのよ」
「岩が隆起、か……不思議なこともあるんだな」
サイモンが唸ると、マリナはカッと目を見開く。
「不思議とかそういう次元じゃないわよ! 常識的に考えてあり得ないわよ!! あの辺りには断層もないし、地震の気配もなかった。ああでもひとつだけ分かったわ、あの緑色のトウモロコシ酒を見たときの主任の気持ちがね!!」
物事には理由がある。
事象を観察し、理由を推測するのが彼らの仕事だ。
だがクリムゾンウエストの事象は彼らにとってあまりにも常識外れで、その『理由』はまるで意味不明だった。
「と、とにかく。長老様はお年を召していることだし、怪我人も心配だ。すぐに助けに行こう」
サイモンはハンター達に渡りをつけてもらうべく、領主の館へ走って行った。
●
風が心地よく吹きぬけ、鳥のさえずりが絶え間なく響いている。
岩に囲まれていることを除けば、山の空気は静かで心地よかった。
トナリー村の長老は、自分をかばった村人を気遣い、すぐ傍にちょこんと座っていた。
「わしは精霊様に歓迎されておらんのかもしれんのう」
長老は、僅かにのぞく空を見上げ、さびしそうに呟いた。
解説
●依頼内容
PC様は春郷祭の会場にいて、緊急の要請を受けて山へ向かいます。
閉じ込められた村人と長老を助け出してください。(成功達成)
プラス要素をクリアすれば大成功となります。
現場はそれなりに急な山道で、長老と村人を囲むように高さ2m程の大岩が転がっています。
村人の怪我はひとまず大したことはありません。
草が地面を覆い、周囲は大きな木が茂っています。
精霊の祠まではそれほど距離はありません。
●同行者
現場へはマリナが道案内します。一応サイモンもついてきますが、力仕事などは余り期待できないでしょう。
●必要な物
村に存在して、すぐに調達できるようなものは使用できます。プレイングでご指定ください。(例:ロープ、スコップ、担架など)
またハンターが持参したアイテム(装備品欄に表示されるアイテム)を使用した場合は、貢献度が高く評価される場合があります。ただし消耗品はなくなる(=破損処理となる)可能性がありますのでご了承ください。
●PL情報(※PC情報にするには、過去の出来事や現状から推測が必要です)
・精霊は人間とは違う存在で、ものの感じ方は必ずしも一致しません。ただしマニュス・ウィリディスは基本的に人間の好き嫌いをしません。
・岩をごろごろ出現させたのは、マニュスです。
・マニュスの初登場シナリオは『【血盟】目覚めの春』になります。
未読でも参加に問題ありませんが、ご一読いただければどういう精霊かは分かりやすいかもしれません。
・特に問題がなければ、描写は現地からになります。事前準備などのプレイングがあった場合は、少しその部分も描写される可能性があります。
●何か質問事項がありましたら、質問卓を設置してください。
出発24時間前までをMSの確認期限としますので、よろしくお願い致します。
PC様は春郷祭の会場にいて、緊急の要請を受けて山へ向かいます。
閉じ込められた村人と長老を助け出してください。(成功達成)
プラス要素をクリアすれば大成功となります。
現場はそれなりに急な山道で、長老と村人を囲むように高さ2m程の大岩が転がっています。
村人の怪我はひとまず大したことはありません。
草が地面を覆い、周囲は大きな木が茂っています。
精霊の祠まではそれほど距離はありません。
●同行者
現場へはマリナが道案内します。一応サイモンもついてきますが、力仕事などは余り期待できないでしょう。
●必要な物
村に存在して、すぐに調達できるようなものは使用できます。プレイングでご指定ください。(例:ロープ、スコップ、担架など)
またハンターが持参したアイテム(装備品欄に表示されるアイテム)を使用した場合は、貢献度が高く評価される場合があります。ただし消耗品はなくなる(=破損処理となる)可能性がありますのでご了承ください。
●PL情報(※PC情報にするには、過去の出来事や現状から推測が必要です)
・精霊は人間とは違う存在で、ものの感じ方は必ずしも一致しません。ただしマニュス・ウィリディスは基本的に人間の好き嫌いをしません。
・岩をごろごろ出現させたのは、マニュスです。
・マニュスの初登場シナリオは『【血盟】目覚めの春』になります。
未読でも参加に問題ありませんが、ご一読いただければどういう精霊かは分かりやすいかもしれません。
・特に問題がなければ、描写は現地からになります。事前準備などのプレイングがあった場合は、少しその部分も描写される可能性があります。
●何か質問事項がありましたら、質問卓を設置してください。
出発24時間前までをMSの確認期限としますので、よろしくお願い致します。
マスターより
春郷祭に滑り込み。樹シロカです。
今回は【血盟】とダブルタグになっていますので、成功以上の結果でイクシード・プライムの配布もあります。
精霊が長老にいじわるしたのは何故か?
その理由の予想は、PLさんとPCさんでは変わるかもしれませんね。
なお、ジャンルは『冒険』ですので、色々な可能性があります。
思い付いたことは相談卓である程度お話していただけましたら、プレイング字数を有効にお使いいただけるのではないかなと思います。
皆さまのご参加、お待ちしております。
今回は【血盟】とダブルタグになっていますので、成功以上の結果でイクシード・プライムの配布もあります。
精霊が長老にいじわるしたのは何故か?
その理由の予想は、PLさんとPCさんでは変わるかもしれませんね。
なお、ジャンルは『冒険』ですので、色々な可能性があります。
思い付いたことは相談卓である程度お話していただけましたら、プレイング字数を有効にお使いいただけるのではないかなと思います。
皆さまのご参加、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/21 01:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼の相談スレッド 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/07 10:26:33 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/03 03:32:09 |