ゲスト
(ka0000)
【初心】竜巻旋風案山子!
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在7人 / 3~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/07/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/07/21 22:00
オープニング
ぞっとした、という。
特に肌寒い日ではなく、むしろ天気の良い、寒気を感じるような天候ではなかった。
それでもとある村の猟師は背筋に血の引くような感覚を覚え周囲に注意を払った。いつもの森の中である。
いや、心当たりが一つだけあった。
森の道のこの場所は、崖下に川があるのだ。もう少し温かくなれば川魚を釣る絶好のポイントにもなる馴染みの河原だ。
あるいは、川の清らかな空気が風に乗りここまで届き肌寒さを感じただけかもしれない。
そこまで思い至った時、のどに渇きを覚えた。
腰の水筒にも水が残っているが、幸いしたまで行けば川がある。
ここにきてそう思ったのも何かの縁、と水汲みに崖の途中まで下りた時だった。
――わんわん、きゃん!
下から犬の鳴き声がする。野犬であろう。
野犬であるなら近寄らぬが吉、と引き返そうとしたのだが、何やら様子がおかしい。戦っているような音も混じっている。
村の者できょう森に入ったのは自分だけだが、と覗いてみると……。
「な……何だ、あれは!」
砂利の河原では、三匹の野犬がきゃんきゃん吠えたてていた。
問題は、野犬が威嚇していた存在だ!
一匹の野犬を八人の人影が取り囲み自ら旋回しつつ輪を縮めていたが……明らかに人間ではなかった!
両手を左右にまっすぐ伸ばし曲げる様子もない姿。
きりきりと回りながら跳ねる一本足は、まさに棒立ち。
そして、くりんと野犬の方を向く顔に描かれた微動だにしない両目に鼻と口。
「か、かかしが……」
そう。
畑を鳥などの被害から守る、案山子以外の何物でもないっ!
「かかしが野犬を襲うておるっ!」
呟いた瞬間、眼下の戦局が動いた!
取り囲んで踊るように回っていた案山子が輪の中心に追い込んだ野犬三匹に一斉襲い掛かったのだ。
旋回しながら、頭から、もしくは足から突っ込んで!
――どしどしどしっ、きゃいん!
強力な旋回突撃攻撃にさらされ、野犬は三匹とも力尽きた。
この時、猟師の男は恐ろしくなり一目散に逃げていた。
この判断は正解で、逃げる背後からばさばさばさっという音が――野犬を襲っていた場所からやって来るにしては妙に早いタイミングだった――迫って来ていたのだ。
「振り向くのも恐ろしかったが、ほかにまだ案山子の仲間が潜んでいたのかもしれない」
猟師、村に無事にたどり着いてそう回想するのだった。
ところ変わって、ハンターオフィスの受付。
「ほへー。でも、なんで案山子なの?」
きっと案山子が歪虚化したものです、と説明した係員に南那初華(kz0135)が聞き返していた。
「その村では鳥獣被害が酷く、案山子づくりに力が入っているらしいんです」
「いやその、畑の案山子が歪虚化するはず、ないでしょ? ……きゃん!」
初華、わりとまっとうなことを聞いたのだが、どうやらこの女性係員は説明の途中で話を遮られた様子。持っていた書類の束で机をぺしっと叩いた。
「静粛に。話は途中です!」
きぱ、と言い切る女性係員。どうやら順を乱されることが嫌いらしい。
「はぁい、ごめんなさい……」
「よろしい。その村の案山子が歪虚化したものですが、初華さんの言う通り、村の畑に立っている状態で歪虚化したわけではないです。先ほど『案山子づくりに力が入っている』と表現したのはそのためです」
「ほへ? 力入れるとどうなるの?」
初華、目を丸めた。
「ちゃんと歴史があります。鳥獣を寄せ付けない工夫は日進月歩で、いつのころからか胸に鉄のフォークやナイフのペンダントをつけるようになりました。これは、風などで揺れてキラキラ光ることで威嚇する効果がありました」
とっくり語りだす女性係員。
話を要約すると、案山子に工夫を加えるなど力が入り始め、やがて胴体の藁の中に、力を籠める意味でナイフを入れたり、駄賃として小銭の入った小袋を吊るすなど、見えない部分にこだわるようになった。このエスカレートにより案山子が誘拐される事件が続発したという。
「今では過去の失敗からそういうのはしなくなったみたいだけど」
「ふうん。歪虚になったのは誘拐されて捨てられた案山子ね」
「そういうこと。村の長老さんなんか子供の時に案山子づくりを手伝って、生え変わって抜けた歯を案山子の中に入れたそうですから」
「で、その話を私にするってことは……」
初華、ついにその質問をぶつけた。
「当然、新人訓練用の依頼にしますから、いつものように初華さんはバックアップをお願いしますね♪」
というわけで、砂利の河原で案山子歪虚十体を退治してくれる人、求ム。
特に肌寒い日ではなく、むしろ天気の良い、寒気を感じるような天候ではなかった。
それでもとある村の猟師は背筋に血の引くような感覚を覚え周囲に注意を払った。いつもの森の中である。
いや、心当たりが一つだけあった。
森の道のこの場所は、崖下に川があるのだ。もう少し温かくなれば川魚を釣る絶好のポイントにもなる馴染みの河原だ。
あるいは、川の清らかな空気が風に乗りここまで届き肌寒さを感じただけかもしれない。
そこまで思い至った時、のどに渇きを覚えた。
腰の水筒にも水が残っているが、幸いしたまで行けば川がある。
ここにきてそう思ったのも何かの縁、と水汲みに崖の途中まで下りた時だった。
――わんわん、きゃん!
下から犬の鳴き声がする。野犬であろう。
野犬であるなら近寄らぬが吉、と引き返そうとしたのだが、何やら様子がおかしい。戦っているような音も混じっている。
村の者できょう森に入ったのは自分だけだが、と覗いてみると……。
「な……何だ、あれは!」
砂利の河原では、三匹の野犬がきゃんきゃん吠えたてていた。
問題は、野犬が威嚇していた存在だ!
一匹の野犬を八人の人影が取り囲み自ら旋回しつつ輪を縮めていたが……明らかに人間ではなかった!
両手を左右にまっすぐ伸ばし曲げる様子もない姿。
きりきりと回りながら跳ねる一本足は、まさに棒立ち。
そして、くりんと野犬の方を向く顔に描かれた微動だにしない両目に鼻と口。
「か、かかしが……」
そう。
畑を鳥などの被害から守る、案山子以外の何物でもないっ!
「かかしが野犬を襲うておるっ!」
呟いた瞬間、眼下の戦局が動いた!
取り囲んで踊るように回っていた案山子が輪の中心に追い込んだ野犬三匹に一斉襲い掛かったのだ。
旋回しながら、頭から、もしくは足から突っ込んで!
――どしどしどしっ、きゃいん!
強力な旋回突撃攻撃にさらされ、野犬は三匹とも力尽きた。
この時、猟師の男は恐ろしくなり一目散に逃げていた。
この判断は正解で、逃げる背後からばさばさばさっという音が――野犬を襲っていた場所からやって来るにしては妙に早いタイミングだった――迫って来ていたのだ。
「振り向くのも恐ろしかったが、ほかにまだ案山子の仲間が潜んでいたのかもしれない」
猟師、村に無事にたどり着いてそう回想するのだった。
ところ変わって、ハンターオフィスの受付。
「ほへー。でも、なんで案山子なの?」
きっと案山子が歪虚化したものです、と説明した係員に南那初華(kz0135)が聞き返していた。
「その村では鳥獣被害が酷く、案山子づくりに力が入っているらしいんです」
「いやその、畑の案山子が歪虚化するはず、ないでしょ? ……きゃん!」
初華、わりとまっとうなことを聞いたのだが、どうやらこの女性係員は説明の途中で話を遮られた様子。持っていた書類の束で机をぺしっと叩いた。
「静粛に。話は途中です!」
きぱ、と言い切る女性係員。どうやら順を乱されることが嫌いらしい。
「はぁい、ごめんなさい……」
「よろしい。その村の案山子が歪虚化したものですが、初華さんの言う通り、村の畑に立っている状態で歪虚化したわけではないです。先ほど『案山子づくりに力が入っている』と表現したのはそのためです」
「ほへ? 力入れるとどうなるの?」
初華、目を丸めた。
「ちゃんと歴史があります。鳥獣を寄せ付けない工夫は日進月歩で、いつのころからか胸に鉄のフォークやナイフのペンダントをつけるようになりました。これは、風などで揺れてキラキラ光ることで威嚇する効果がありました」
とっくり語りだす女性係員。
話を要約すると、案山子に工夫を加えるなど力が入り始め、やがて胴体の藁の中に、力を籠める意味でナイフを入れたり、駄賃として小銭の入った小袋を吊るすなど、見えない部分にこだわるようになった。このエスカレートにより案山子が誘拐される事件が続発したという。
「今では過去の失敗からそういうのはしなくなったみたいだけど」
「ふうん。歪虚になったのは誘拐されて捨てられた案山子ね」
「そういうこと。村の長老さんなんか子供の時に案山子づくりを手伝って、生え変わって抜けた歯を案山子の中に入れたそうですから」
「で、その話を私にするってことは……」
初華、ついにその質問をぶつけた。
「当然、新人訓練用の依頼にしますから、いつものように初華さんはバックアップをお願いしますね♪」
というわけで、砂利の河原で案山子歪虚十体を退治してくれる人、求ム。
解説
砂利の河原にいる案山子型歪虚十体を討伐してください。
戦場は、便宜上詳しくは書きませんが広い平地で足元は砂利、という感じです。西側にある崖の道から河原に下りると、河原にボロのように打ち捨てられていたゴミがむくりと起き上がり案山子だと判明します。
河原にいるのは、八体。
OPのように敵を取り囲む動きをすると思われます。それ以外の展開だと敵の動きは不明です。東側は川。浅瀬が多いですが、案山子は川には入りません。参加者は入ることはできますが、参加者が川に入った場合は案山子も入ってきます。
敵の攻撃は、OPの情報から想定される手法を取ってきます。
注意点として、敵は二体が遊撃隊として崖側の森に潜伏していることです。
なお、崖は急で、猟師が通った道以外を行くことは大変危険となるため、先に崖を探索して探すことはできなくなっています。敵は半分浮いているような状態であることも合わせ、大変危険です。
案山子歪虚一体の強さは、駆け出しの開拓者の一対一で大丈夫程度の強さです。ただ、身体的特徴から雑魚敵のわりに攻撃力が高く、攻撃しても粘り強かったりします。
南那初華は崖の上にいます。距離があるので援護射撃はしません。危なくなれば参戦します。
戦場は、便宜上詳しくは書きませんが広い平地で足元は砂利、という感じです。西側にある崖の道から河原に下りると、河原にボロのように打ち捨てられていたゴミがむくりと起き上がり案山子だと判明します。
河原にいるのは、八体。
OPのように敵を取り囲む動きをすると思われます。それ以外の展開だと敵の動きは不明です。東側は川。浅瀬が多いですが、案山子は川には入りません。参加者は入ることはできますが、参加者が川に入った場合は案山子も入ってきます。
敵の攻撃は、OPの情報から想定される手法を取ってきます。
注意点として、敵は二体が遊撃隊として崖側の森に潜伏していることです。
なお、崖は急で、猟師が通った道以外を行くことは大変危険となるため、先に崖を探索して探すことはできなくなっています。敵は半分浮いているような状態であることも合わせ、大変危険です。
案山子歪虚一体の強さは、駆け出しの開拓者の一対一で大丈夫程度の強さです。ただ、身体的特徴から雑魚敵のわりに攻撃力が高く、攻撃しても粘り強かったりします。
南那初華は崖の上にいます。距離があるので援護射撃はしません。危なくなれば参戦します。
マスターより
ふらっと、深夜です。
登録したばかりのハンターや、まだ依頼の本数をこなしていないハンターに向く依頼です。
敵は案山子です。
木の棒を十字に組んで骨格として、藁で体を作り人に似せています。シャツなど農作業をする人の服を着せていますね。歪虚化してても腕が曲がるとかはないです。こだわって作っているので頑丈です。
敵はまず包囲をすることが基本戦術のようですね。突撃のほか意外な攻撃もするでしょう。
では、類推戦闘をお楽しみください。
登録したばかりのハンターや、まだ依頼の本数をこなしていないハンターに向く依頼です。
敵は案山子です。
木の棒を十字に組んで骨格として、藁で体を作り人に似せています。シャツなど農作業をする人の服を着せていますね。歪虚化してても腕が曲がるとかはないです。こだわって作っているので頑丈です。
敵はまず包囲をすることが基本戦術のようですね。突撃のほか意外な攻撃もするでしょう。
では、類推戦闘をお楽しみください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/19 01:31
参加者一覧
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案山子ハンター(相談卓) トリエステ・ウェスタ(ka6908) ドラグーン|21才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/07/07 09:56:40 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/05 12:04:23 |