ゲスト
(ka0000)
アマリリス~十三夜栄転と蜘蛛歪虚
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/07/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/07/26 22:00
オープニング
大型歪虚に破壊されたポカラ村跡地にて。
「あっ、今の!」
駐屯する義勇隊の見張りが、大型歪虚出没歴のある森の異変に気付いた。身を乗り出して双眼鏡でのぞき込む。
「どうした?」
隣に平屋の木造宿舎増築作業をしていた仲間が問う。
「……あー、まただよ」
「羽根アリ歪虚か?」
うんざりした見張りの言葉に、下の仲間もうんざり返す。
「いや、今度は蜘蛛だと思う。まだ遠いけど」
羽根アリの時のように、森からジャンプしてる時に姿がちらっと見えるようだ。
なお、このポカラ村。
これまで何もなかったのに、昨年大型浮遊歪虚「パルサラス」と「ブラブロ」の襲撃を受けて壊滅した。
その時はハンターの活躍により住民の避難誘導に成功。後日、ユニットを結集して居座る両大型歪虚を殲滅した。なぜか歪虚は人的被害より村の建物の破壊と場所の占拠を優先していた節があり、大艦巨砲主義や高速移動戦術など駆使するにも関わらず周辺地域に被害はなかった。
その恩恵により無事に避難した住民は、いったんフマーレの新興鉱山「セル鉱山」が世話をすることになった。ちょうど増産が決定してまとまった人員を求めていたためである。
ただ、移住した村の住民たち。
当面ここで復興のための資金を稼ぐことを了承したが、早急にも帰郷したい。
一方、セル鉱山を運営するアマリリス商会は、メンバーの覚醒者、モータルが義勇隊を作りたい意向があった。また、アマリリス商会に自作の可変魔導アーマー「ビルドムーバー」を売り込んだ技術者集団「十三夜」は、ビルドムーバーのハンターソサエティ正式採用を狙っていた。
モータル率いる守備隊を壊滅したポカラ村に住民が帰郷するまで常駐させることになった。
また、大型歪虚の出た森に近いため、魔術師協会に掛け合って同盟領安全のための監視という名目で業務委託も受けた。十三夜としても、ビルドムーバーの実戦配備が実現した形である。
そして数か月前、次の大型歪虚たる羽根アリの侵攻があったばかりであった。
「森にはキアン率いるビルドムーバー隊が伐採に出てるけど……」
建築作業をしていた男が心配そうにする。
「数は少ないしこっちに来る様子はないけど……知らないとマズいし、念のために早めに切り上げた方がいいと思う」
「分かった。モータルに報告して行ってもらおう」
この時、モータル。
「え? 十三夜を解散する?」
「そうじゃ。ついにわしらの実力が認められて好待遇で大きな企業に誘われたんじゃ!」
宿舎で、技術者集団「十三夜」代表のガリアとそんな話をしていた。
ガリアが喜んでいるのは無理もない。もともとビルドムーバーは、「下請けだった自分たちの実力を示したい」という目的で魔導アーマーを魔導トラックに変形できるよう改造したもの。大量生産して大儲けする計画ではなかった。というか、大量生産するだけの施設は到底整備できるはずもなく、その道を行くならどこかに売りつけなくてはならなかったのだ。
「じゃ、そこでビルドムーバーを大量生産する、と?」
「いや、それがの……」
ここでガリア、声のトーンを落とした。
「実は、採用を狙っていたハンターソサエティには新たに「プラヴァー」という機動力特化の新型魔導アーマーの採用が決まったばかりでの……ビルドムーバーの付け入る隙は無かったんじゃ」
くわえて、先に実装された射撃特化の魔導アーマーの例を出す。
「もう、工事用機械からの転用の時代じゃなくなっとるんじゃ。最初から戦闘のみを目的に、設計段階から戦闘に適した開発をしておる。CAM技術なんか応用しまくりで、元の魔導アーマーの見る影なんかまるでないんじゃ」
つまり、工事用機械としてまず完成させたビルドムーバーはすでに検討の余地もないという感じだ。実際、現場の安全第一を優先した変形機構など、これまでかかわった覚醒者からは苦言しか出てこなかった。
「じゃ、ここにあるドラマーやトール、キウイは?」
モータル、ハンターと一緒に改良して来た一号機から三号機までの心配をする。もちろんほかにも数台ここに配備されている。
「もちろん、アマリリス商会に売ったものじゃ。ここで使うといい。……が、もう無理して戦闘には出さんほうがええ。生みの親として、傷つくのが忍びない。支援車両として使うのがええじゃろ」
「……十三夜としてかかわったハンターたち、残念だろうな」
「すまぬ、時勢じゃ。高速移動戦闘ならプラヴァーがあればビルドムーバーの出番はなかろう。わしらは開発に負けた。これは認めるしかなかろう」
残念そうなモータルを見てガリアも肩を落とした。
「ただ、栄転ですよね」
「おお。それに工事用としては少ないながら受注はある。一応、新たな職場で開発は中止じゃが生産はする約束はつけておる」
モータルが気を取り直しガリアがそう言ったとき、伝令が来た。
「え、大型の蜘蛛歪虚? 分かった。すぐに呼び戻そう」
とにかく、モータルの運転するビルドムーバーが伝達に行き、砦建設のための木材を調達していたキアンたちを呼び戻すのだった。
そしてさらに後日、その大蜘蛛歪虚数匹がこちらに近付いていることが確認された。
至急、ユニットで狙撃できるハンターたちが募られることになる。
「あっ、今の!」
駐屯する義勇隊の見張りが、大型歪虚出没歴のある森の異変に気付いた。身を乗り出して双眼鏡でのぞき込む。
「どうした?」
隣に平屋の木造宿舎増築作業をしていた仲間が問う。
「……あー、まただよ」
「羽根アリ歪虚か?」
うんざりした見張りの言葉に、下の仲間もうんざり返す。
「いや、今度は蜘蛛だと思う。まだ遠いけど」
羽根アリの時のように、森からジャンプしてる時に姿がちらっと見えるようだ。
なお、このポカラ村。
これまで何もなかったのに、昨年大型浮遊歪虚「パルサラス」と「ブラブロ」の襲撃を受けて壊滅した。
その時はハンターの活躍により住民の避難誘導に成功。後日、ユニットを結集して居座る両大型歪虚を殲滅した。なぜか歪虚は人的被害より村の建物の破壊と場所の占拠を優先していた節があり、大艦巨砲主義や高速移動戦術など駆使するにも関わらず周辺地域に被害はなかった。
その恩恵により無事に避難した住民は、いったんフマーレの新興鉱山「セル鉱山」が世話をすることになった。ちょうど増産が決定してまとまった人員を求めていたためである。
ただ、移住した村の住民たち。
当面ここで復興のための資金を稼ぐことを了承したが、早急にも帰郷したい。
一方、セル鉱山を運営するアマリリス商会は、メンバーの覚醒者、モータルが義勇隊を作りたい意向があった。また、アマリリス商会に自作の可変魔導アーマー「ビルドムーバー」を売り込んだ技術者集団「十三夜」は、ビルドムーバーのハンターソサエティ正式採用を狙っていた。
モータル率いる守備隊を壊滅したポカラ村に住民が帰郷するまで常駐させることになった。
また、大型歪虚の出た森に近いため、魔術師協会に掛け合って同盟領安全のための監視という名目で業務委託も受けた。十三夜としても、ビルドムーバーの実戦配備が実現した形である。
そして数か月前、次の大型歪虚たる羽根アリの侵攻があったばかりであった。
「森にはキアン率いるビルドムーバー隊が伐採に出てるけど……」
建築作業をしていた男が心配そうにする。
「数は少ないしこっちに来る様子はないけど……知らないとマズいし、念のために早めに切り上げた方がいいと思う」
「分かった。モータルに報告して行ってもらおう」
この時、モータル。
「え? 十三夜を解散する?」
「そうじゃ。ついにわしらの実力が認められて好待遇で大きな企業に誘われたんじゃ!」
宿舎で、技術者集団「十三夜」代表のガリアとそんな話をしていた。
ガリアが喜んでいるのは無理もない。もともとビルドムーバーは、「下請けだった自分たちの実力を示したい」という目的で魔導アーマーを魔導トラックに変形できるよう改造したもの。大量生産して大儲けする計画ではなかった。というか、大量生産するだけの施設は到底整備できるはずもなく、その道を行くならどこかに売りつけなくてはならなかったのだ。
「じゃ、そこでビルドムーバーを大量生産する、と?」
「いや、それがの……」
ここでガリア、声のトーンを落とした。
「実は、採用を狙っていたハンターソサエティには新たに「プラヴァー」という機動力特化の新型魔導アーマーの採用が決まったばかりでの……ビルドムーバーの付け入る隙は無かったんじゃ」
くわえて、先に実装された射撃特化の魔導アーマーの例を出す。
「もう、工事用機械からの転用の時代じゃなくなっとるんじゃ。最初から戦闘のみを目的に、設計段階から戦闘に適した開発をしておる。CAM技術なんか応用しまくりで、元の魔導アーマーの見る影なんかまるでないんじゃ」
つまり、工事用機械としてまず完成させたビルドムーバーはすでに検討の余地もないという感じだ。実際、現場の安全第一を優先した変形機構など、これまでかかわった覚醒者からは苦言しか出てこなかった。
「じゃ、ここにあるドラマーやトール、キウイは?」
モータル、ハンターと一緒に改良して来た一号機から三号機までの心配をする。もちろんほかにも数台ここに配備されている。
「もちろん、アマリリス商会に売ったものじゃ。ここで使うといい。……が、もう無理して戦闘には出さんほうがええ。生みの親として、傷つくのが忍びない。支援車両として使うのがええじゃろ」
「……十三夜としてかかわったハンターたち、残念だろうな」
「すまぬ、時勢じゃ。高速移動戦闘ならプラヴァーがあればビルドムーバーの出番はなかろう。わしらは開発に負けた。これは認めるしかなかろう」
残念そうなモータルを見てガリアも肩を落とした。
「ただ、栄転ですよね」
「おお。それに工事用としては少ないながら受注はある。一応、新たな職場で開発は中止じゃが生産はする約束はつけておる」
モータルが気を取り直しガリアがそう言ったとき、伝令が来た。
「え、大型の蜘蛛歪虚? 分かった。すぐに呼び戻そう」
とにかく、モータルの運転するビルドムーバーが伝達に行き、砦建設のための木材を調達していたキアンたちを呼び戻すのだった。
そしてさらに後日、その大蜘蛛歪虚数匹がこちらに近付いていることが確認された。
至急、ユニットで狙撃できるハンターたちが募られることになる。
解説
森から出てくる大型蜘蛛歪虚を迎撃してください。
敵の大きさはサイズ2。約4メートル立方です。
蜘蛛の種類としては、巣を作るタイプではなく、毒を染み込ませた蜘蛛の糸を発射して敵に絡めて捕縛する、狩りをするタイプです。したがって、CAMや魔導アーマーなど、パイロットが毒を直接食らうことのないユニットでの参加が望まれています。
また、蜘蛛の糸は当然粘着性があるため、接近しない射撃戦闘が望まれています。
ビルドムーバーは今回は使用不可です。各自ユニットを持ち込んでください。
敵がやって来るのは、ポカラ駐屯地の北にある大きな森の奥から。
大蜘蛛は木々より大きく跳ねることもありますし、木々の間をすり抜けて来ることもあります。
ただ、敵の進行はポカラ駐屯地に一直線なので戦線は東西に広くなることはありません。
参加者は森の中に入っても森の外で迎撃してもいいのですが、モータルたちは当然、森の外に陣を構えて出て来た蜘蛛を射撃する戦法を勧めています。森と駐屯地の間は草原で、遮蔽物はありません。大地の起伏はしっかりあります。
敵の数は10匹程度。紅い複眼があります。
尻から糸を吐きます。正面には空中で一回転して放ってくるでしょう。射程距離は不明ですが、かなり遠くまで飛ばしてくるはずです。当然威力は減退しますが。逆に近距離で食らうとかなりの量があるので大変危険です。口には鋭い牙があります。
戦闘後は、今後の防衛計画など話し合うこともできます。
敵の大きさはサイズ2。約4メートル立方です。
蜘蛛の種類としては、巣を作るタイプではなく、毒を染み込ませた蜘蛛の糸を発射して敵に絡めて捕縛する、狩りをするタイプです。したがって、CAMや魔導アーマーなど、パイロットが毒を直接食らうことのないユニットでの参加が望まれています。
また、蜘蛛の糸は当然粘着性があるため、接近しない射撃戦闘が望まれています。
ビルドムーバーは今回は使用不可です。各自ユニットを持ち込んでください。
敵がやって来るのは、ポカラ駐屯地の北にある大きな森の奥から。
大蜘蛛は木々より大きく跳ねることもありますし、木々の間をすり抜けて来ることもあります。
ただ、敵の進行はポカラ駐屯地に一直線なので戦線は東西に広くなることはありません。
参加者は森の中に入っても森の外で迎撃してもいいのですが、モータルたちは当然、森の外に陣を構えて出て来た蜘蛛を射撃する戦法を勧めています。森と駐屯地の間は草原で、遮蔽物はありません。大地の起伏はしっかりあります。
敵の数は10匹程度。紅い複眼があります。
尻から糸を吐きます。正面には空中で一回転して放ってくるでしょう。射程距離は不明ですが、かなり遠くまで飛ばしてくるはずです。当然威力は減退しますが。逆に近距離で食らうとかなりの量があるので大変危険です。口には鋭い牙があります。
戦闘後は、今後の防衛計画など話し合うこともできます。
マスターより
ふらっと、深夜です。
すみません。ビルドムーバーの実装は実現しませんでした。
もともと実装ありきのお話ではなかったので最初の段階からハードルが高かったのですが。
期待していた人のために、いったんここで可能性ゼロを明確にしておきます。期待を抱かせてこの結果で、申し訳ありませんでした。
ただ、シナリオの場所は大型ユニット活躍の場として描いて行くことになります。もしもビルドムーバーを待っていたためほかのユニットの購入を控えていた場合は、どうかご決断なさってくださいませ。
戦闘は、射撃戦。引き続き敵は某地球防衛軍路線。
地味ながらテクニカルな展開になると思われます。
では、よろしくお願いします。
すみません。ビルドムーバーの実装は実現しませんでした。
もともと実装ありきのお話ではなかったので最初の段階からハードルが高かったのですが。
期待していた人のために、いったんここで可能性ゼロを明確にしておきます。期待を抱かせてこの結果で、申し訳ありませんでした。
ただ、シナリオの場所は大型ユニット活躍の場として描いて行くことになります。もしもビルドムーバーを待っていたためほかのユニットの購入を控えていた場合は、どうかご決断なさってくださいませ。
戦闘は、射撃戦。引き続き敵は某地球防衛軍路線。
地味ながらテクニカルな展開になると思われます。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/27 00:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼相談卓 アバルト・ジンツァー(ka0895) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/07/10 21:30:28 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/08 01:23:46 |