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【界冥】遠泳し隊

マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2017/07/21 19:00
リプレイ完成予定
2017/08/04 19:00

オープニング

●東方―龍尾城
 八代目征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)からの呼び出しを受け、十鳥城代官の一人、仁々木 正秋(ににぎ せいしゅう)はある一室に居た。
 床は畳ではない。板床に西方から取り寄せたテーブルと椅子が置かれている。噂によると西方からの客人を招く特別な部屋……らしい。
「おい、正秋。いくらなんでも待たされ過ぎじゃないか」
 耳元でぼやいたのは、正秋の親友である菱川 瞬(ひしかわ しゅん)だった。
 彼の言う通り、正秋と瞬の二人がこの部屋に通されてから、かなりの時間が経過していた。
 おまけに、その間、茶の一杯すら出てこないのだ。
「全く、下級武家だからって、ば……」
「無礼だぞ、瞬」
「お前は真面目過ぎるんだよ」
 瞬の言葉を遮った正秋に返す。
 元来、真面目な性格をしている。大人になってくれば、少しは“遊び”も覚えるものかと思ったら、その逆を進む一方だ。
「それにしても、なんだろうな。“相応の負担”ってのは」
 伸びてきた茶色の髪をいじりながら瞬は疑問を口にする。
 少し前の事だ。幕府から『幕府体制維持の為に、十鳥城にも“相応の負担”を』という様な内容の書状が届いた。
 復興途上である十鳥城に負担できる余力はない。お金も食料も特産品もギリギリの状態なのだ。
「律儀に守るあたりが、お前らしいけどよ」
「少しは黙って待てないのか、瞬」
 “相応の負担”を出す事が難しい中、それでも、やはり、幕府からの呼び掛けであれば、応えない訳にはいかない。
 十鳥城はハンターと幕府の支援があってこそ、解放されたのだ。それゆえ、ハンターにも幕府にも恩義がある。
 その時、戸が開き、紫草が姿を現した。供回りは……居ないようだ。
「お待たせしましたね」
「いえ! そんな事はありません!」
 正秋がビシっと椅子から立ち上がって答える。
 しぶしぶ、瞬もそれに倣う。
「この度の十鳥城からの申し出、誠に嬉しく思う」
「勿体無いお言葉! 恐縮です!」
「では、早速ですが、先に本題をお伝えしますね」
 手に持っていた資料を掲げる紫草。
 その表紙には『鎌倉クラスタ』と書かれていたのだった。

●日本――森戸海岸付近
 幕府から連合軍への応援という名目での“相応の負担”。つまる所、これは兵役だ。
 正秋と瞬は、“相応の負担”という事で、ハンターオフィスを通じてリアルブルーへと送られた。
 立場的には二人はハンター枠である。今回の作戦に幕府から紹介されたハンターという事だ。
「リアルブルーのこの国は、俺らの国と似ているって噂だが、こう見ると、全然似てないな」
 ギラギラと輝く太陽の光が降り注ぐ。
 甲冑姿に、通行人が怪しげな視線を向けてくるのも、瞬には理解できなかった。
「……お。あの女、良い身体してるな」
「げ、現地の人を、ジ、ジロジロみるな」
 そわそわしながらいう正秋の説得力も無いが。
 そんなこんなで待ち合わせていると、路地からランニングシャツ姿の厳つい軍人達が姿を現した。
 なんでも、メタ・シャングリラの部隊の一つらしいが……船から強制退去でもされたのだろうか。
「お前達が作戦の要となるハンター達か」
 ムキムキの筋肉質の身体から流れる汗が太陽の光に煌めいた。
「俺の名は、ヤマダ・カオル。小隊を預かる者……だぁー!」
 自己紹介と共に眩しい程のポージング。
 グラズヘイム王国にはやたら筋肉質な高位精霊が姿を現したというが、筋肉加減でいうと、きっと、こんな感じなのかもしれないと瞬は思った。
「筋肉ぅ~ヤマダ! 廃ッ! よろしく、だぁー!」
「やめろ。そのポージングのまま、迫ってくるんじゃねぇ」
「筋肉が足らんぞ、若人!」
 ガシっと瞬の甲冑を掴むと、無造作に外しにかかる。
「や、やめろー!」
「廃ッ!」
 あっという間に、瞬は剥かれてしまった。
 褌姿となって呆然とする瞬。
「くそう……どうなってるんだ。って、正秋も、なんで、褌姿なんだよ!?」
「作戦を聴いていなかったのか?」
「作戦?」
 首を傾げる瞬。
 正秋は指先を海岸へと向けた。
「目的地である逗子マリーナまで、遠泳だ」
「な、なんだって……」
 瞬は絶句したのだった。

―――――――――――――――
○解説
●目的
アンテナ塔の破壊

●内容
森戸海岸付近から逗子マリーナに隣接する小坪漁港まで隠密裏に遠泳し奇襲攻撃にて塔を破壊する

●状況
ハンターは全員、森戸海岸の神社から出発する
出発時刻は真夜中。2~3時間の遠泳で漁港に到着し、逗子マリーナ中央の交差点にそびえ立つアンテナ塔を破壊する作戦
同行者は正秋と瞬とヤマダ・カオル(と彼の部下数名)

解説

●遠泳
特別ルールを用います
耐久力を元にスキルやプレイングなどを各種修正して遠泳判定を十数回行います(参加者の平均レベルで変動)
失敗すると、体力を消費したとして、生命力がD10減少
泳いでいる途中で生命力が0以下になると、ヤマダの部下によって強制帰還となります

なお、遠泳する為、装備品の合計コストが20以下である必要があります
コストが20を越える場合、その越えた分だけ、遠泳判定のペナルティーとなります

ヤマダがコスト30まで入る箱を一つ引っ張って泳ぐので、必要であればご活用下さい
ただし、複数人があれもこれもとなる場合、ヤマダの趣味によって入れる物が決まります

●味方勢力
仁々木 正秋(ににぎ せいしゅう)外見年齢20 人間男性 闘狩人
十鳥城の代官の一人。親しい人には、“まさあき”と呼ばれている

菱川 瞬(ひしかわ しゅん)外見年齢20 人間男性 舞刀士
親友である正秋の頼みで、彼に同行する事になった。

ヤマダ・カオル
メタ・シャングリラに所属する特務部隊。今回、ハンター達と同行する
部下も数人同行するが、全員、非覚醒者であり、戦闘力は低いが鍛え抜かれた筋肉と得意な泳ぎでハンターの道案内をする
港に到着した時点で、脱出手段の確保に動く事になっており、護衛の必要はない

●敵勢力(逗子マリーナver)
アンテナ塔
小型狂気が取り付いている歪虚アンテナ塔。全周囲に対してレーザー攻撃が可能
回避行動は取らないものの、取り付いている小型狂気を装甲としている

・小型狂気
サイズ1。大きな眼球を持ったナマコとクラゲが融合したような外見
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、目からのレーザーで攻撃する

・小型狂気
サイズ1。浮遊型歪虚が複数集まって人型を形成し、何故かビキニ姿である
浮遊型の持つ能力の他に、銃火器類で武装している

(増援)ある一定ラウンドが達した場合、敵勢力に増援が予想される
・中型狂気(擬人型)多数

※警告※
妨害電波により機械類や通信類は機能しません
トランシーバーや魔導短伝話も使えません

マスターより

●挨拶
皆様、こんばんわです! AdivMSの赤山です。寒いのも苦手ですが、暑いのも苦手です。
夏といえば海! 海といえば水着! という事で水着依頼出そうとしたら、こうなりました。

●攻略のヒント
コストに対するコントロールは大事だと思うんですよね。
ぜひ、素敵な水着姿で臨み下さい!
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/07/25 04:05

参加者一覧

  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • 【Ⅲ】命と愛の重みを知る
    フェリア(ka2870
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • ツナサンドの高みへ
    ティス・フュラー(ka3006
    エルフ|13才|女性|魔術師
  • 正秋隊(雪侍)
    銀 真白(ka4128
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティア(ka5955
    人間(蒼)|18才|女性|符術師
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/07/16 10:02:33
アイコン 泳ぐ前の準備から(相談
シェルミア・クリスティア(ka5955
人間(リアルブルー)|18才|女性|符術師(カードマスター)
最終発言
2017/07/21 08:50:23