ゲスト
(ka0000)
宝探し
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/02 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/11/11 19:00
オープニング
がらくたを押し込んでいた箱を整理していてレオンは、覚えのないものを見つけた。
「なんだ、これ……?」
折り紙の人形である。隙間から文字が見えたので、開いてみると、変な文章があった。
『○のぶなより
たたみたぎみったたつめのたくたぬたぎ
たうしろたたよったつたたのいたちょうた
みたたぎたひとつたためのやたまたもたも
たまたえたよたったつめのたくたぬぎたた』
「あー……、これは、たしか……」
思い出した、10年ぐらい前まで隣に住んでいた、ネーちゃんと呼んでいた少女のことを。
当時のネネは、自分より3、4歳は上のはずだから、8歳ぐらいだったろうか。活発というかやんちゃな、木に登っては枝を折ったり、虫を素手で掴んだりする女の子で、幼い自分は常に圧倒されながらも憧れていた記憶がある。嬉しいことに自分もネネに気に入られていて、「アンタはあたしと結婚するのよ」などと決めつけられていた。
そして、この変な文章は、その約束をしたときのものだ。確か、婚約の証拠として、何かを木の根本に埋めた、その隠し場所を示したのだった。
数年後、ネネは寄宿舎のある街の学校へ進学することになって、家から出て行った。それっきり会っていないし、今まで忘れていた。
不思議なもので、ネネが帰ったという報せを聞いたのが、この翌日であった。
田舎の垢は街で洗われて、日焼けしていた肌は白く、髪は丁寧に櫛が入れられて、ネネはすっかり綺麗な娘になっていた。溜息の出そうな艶っぽさは、それも当然か、結婚が決まったのだという。
レオンは嬉しかった。初恋の少女が綺麗な娘になり、幸福に満ちている姿が見られたのだ。これを喜ばずにはいられようか。
そこでレオンは、何となく格好付けた祝福をしたくなって、ふと思いついた。
幼い頃に婚約の証拠として埋めた何か、これを一緒に掘り返してみよう。
箱の中身を、「俺じゃなくて、本当に結婚する人に渡すべきだよ」なんて言いながら渡すのだ。
さて、問題は、その中身が分からないことである。子供のしたことだから、もしかしたらロマンのカケラもないものかもしれない。箱いっぱいのダンゴムシや、びっしり敷き詰めたセミの抜け殻だったらどうしよう。あらかじめ確認するべきかと、とりあえず探し出して掘り出してみることにした。
当時に遊び場にしていたのは、大人からは遠いから止めろと禁止されていた森だ。ブナやコナラがふんだんに茂り、かくれんぼにもドングリ拾いにもピッタリの場所だった。
そこに、○印の付いたブナの木を見つけた。
「『○のぶなより』って、これのことだろうけど……」
その後に続く文章の意味が分からない。深く考えずに、まず手始めにそのブナの根元を掘ってみることにした。
陽がくれかかった。目的のものは見つからない。
「あー……腰が痛てぇ……」
と、凝り固まった体を伸ばそうと立ち上がり、胸を反らせたときだ。
上空から音もなく、ばかでかい鳥が鉤爪をこちらに向けて襲いかかってきたのが見えた。
「え、うわぁ、うわああっ!!」
間一髪だ、横に飛び退くと、鉤爪は勢いで地面に突き刺さった。
「やばいやばいやばい、バケモンだ!!」
それはまともな鳥ではない、歪虚に違いなかった。胴体は人間ほどもある、翼を広げると、その倍になるだろう。鉤爪はシャベルのように地面をえぐれさせ、あんなものに掴まれたら自分の内臓など簡単に潰されてしまう。
レオンは薄暗くなった森の中を、周りの木々にぶつかりながら必死に逃げる。フクロウに似た巨鳥は羽音もさせず、木を器用に避けながら追ってくる。そしてまたも、鉤爪を自分に向けてきた。
もうダメだ、と思ったが、レオンは無事だった。代わりに、一匹のタヌキらしきケモノが鉤爪に捉えられていた。
宝探しどころではない。息も切れ切れに村に戻ったレオンは、すぐにハンターオフィスへ連絡を入れるよう要請した。
「なんだ、これ……?」
折り紙の人形である。隙間から文字が見えたので、開いてみると、変な文章があった。
『○のぶなより
たたみたぎみったたつめのたくたぬたぎ
たうしろたたよったつたたのいたちょうた
みたたぎたひとつたためのやたまたもたも
たまたえたよたったつめのたくたぬぎたた』
「あー……、これは、たしか……」
思い出した、10年ぐらい前まで隣に住んでいた、ネーちゃんと呼んでいた少女のことを。
当時のネネは、自分より3、4歳は上のはずだから、8歳ぐらいだったろうか。活発というかやんちゃな、木に登っては枝を折ったり、虫を素手で掴んだりする女の子で、幼い自分は常に圧倒されながらも憧れていた記憶がある。嬉しいことに自分もネネに気に入られていて、「アンタはあたしと結婚するのよ」などと決めつけられていた。
そして、この変な文章は、その約束をしたときのものだ。確か、婚約の証拠として、何かを木の根本に埋めた、その隠し場所を示したのだった。
数年後、ネネは寄宿舎のある街の学校へ進学することになって、家から出て行った。それっきり会っていないし、今まで忘れていた。
不思議なもので、ネネが帰ったという報せを聞いたのが、この翌日であった。
田舎の垢は街で洗われて、日焼けしていた肌は白く、髪は丁寧に櫛が入れられて、ネネはすっかり綺麗な娘になっていた。溜息の出そうな艶っぽさは、それも当然か、結婚が決まったのだという。
レオンは嬉しかった。初恋の少女が綺麗な娘になり、幸福に満ちている姿が見られたのだ。これを喜ばずにはいられようか。
そこでレオンは、何となく格好付けた祝福をしたくなって、ふと思いついた。
幼い頃に婚約の証拠として埋めた何か、これを一緒に掘り返してみよう。
箱の中身を、「俺じゃなくて、本当に結婚する人に渡すべきだよ」なんて言いながら渡すのだ。
さて、問題は、その中身が分からないことである。子供のしたことだから、もしかしたらロマンのカケラもないものかもしれない。箱いっぱいのダンゴムシや、びっしり敷き詰めたセミの抜け殻だったらどうしよう。あらかじめ確認するべきかと、とりあえず探し出して掘り出してみることにした。
当時に遊び場にしていたのは、大人からは遠いから止めろと禁止されていた森だ。ブナやコナラがふんだんに茂り、かくれんぼにもドングリ拾いにもピッタリの場所だった。
そこに、○印の付いたブナの木を見つけた。
「『○のぶなより』って、これのことだろうけど……」
その後に続く文章の意味が分からない。深く考えずに、まず手始めにそのブナの根元を掘ってみることにした。
陽がくれかかった。目的のものは見つからない。
「あー……腰が痛てぇ……」
と、凝り固まった体を伸ばそうと立ち上がり、胸を反らせたときだ。
上空から音もなく、ばかでかい鳥が鉤爪をこちらに向けて襲いかかってきたのが見えた。
「え、うわぁ、うわああっ!!」
間一髪だ、横に飛び退くと、鉤爪は勢いで地面に突き刺さった。
「やばいやばいやばい、バケモンだ!!」
それはまともな鳥ではない、歪虚に違いなかった。胴体は人間ほどもある、翼を広げると、その倍になるだろう。鉤爪はシャベルのように地面をえぐれさせ、あんなものに掴まれたら自分の内臓など簡単に潰されてしまう。
レオンは薄暗くなった森の中を、周りの木々にぶつかりながら必死に逃げる。フクロウに似た巨鳥は羽音もさせず、木を器用に避けながら追ってくる。そしてまたも、鉤爪を自分に向けてきた。
もうダメだ、と思ったが、レオンは無事だった。代わりに、一匹のタヌキらしきケモノが鉤爪に捉えられていた。
宝探しどころではない。息も切れ切れに村に戻ったレオンは、すぐにハンターオフィスへ連絡を入れるよう要請した。
解説
村からは遠い位置にある森に現れた、フクロウに似た巨鳥ヴォイドを退治して下さい。
数は1体、これ以上の目撃情報はありません。
動くものを獲物としているらしく、人間サイズでもその対象です。
陽のくれかけた暗い場所でも、障害物にぶつからず飛び回れるようです。
灯り等が必要な場合は、村で用意します。
数は1体、これ以上の目撃情報はありません。
動くものを獲物としているらしく、人間サイズでもその対象です。
陽のくれかけた暗い場所でも、障害物にぶつからず飛び回れるようです。
灯り等が必要な場合は、村で用意します。
マスターより
目的は、化け物フクロウ退治です。それ以外のことは、依頼とは関係ないことです。
なので、退治終わって「おつかれさまー」で解散してもOKです。
あと、タヌキには可哀想なことをしました。
それでは、頑張って下さい。
なので、退治終わって「おつかれさまー」で解散してもOKです。
あと、タヌキには可哀想なことをしました。
それでは、頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/10 02:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
ぶりーふぃんぐルーム ズィルバーン・アンネ・早咲(ka3361) 人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/11/02 17:33:43 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/28 22:41:38 |