ゲスト
(ka0000)
夏祭りの事件簿
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/07/23 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/01 19:00
オープニング
自由都市同盟の中にある、田舎の小都市。
建物と建物の間に挟まれた路地にて、サングラスをかけたドレッドヘアのおっさんが子供相手に商売をしていた。
「さあお立ちあい。これぞ今リゼリオで大はやりのCAMドールだ。最新の型も揃ってるぞ。買うなら今、今しかない!」
逆さにした空き箱の上に並んでいるのはCAMを模したブリキ人形。それぞれ勇ましくポーズを取っている。しかし田舎の子供の目から見てもそれは――なんとなくパチ臭かった。実際パチものなのだからしょうがないが。
どの集団にも一人はいるマニア小僧が、早速ケチをつけ始める。
「おじさん、この機体のここんところ、カラーリング違くない? 持ってるのは魔導砲のはずだよね。エンブレムのロゴもなんか見た事ないような……」
しかしおっさん負けてはいない。そういう反応が来ることは想定済みだ。
「見たことない? そりゃ当然だ。何しろこれはまだ発売されていない新型だからな」
「発売されていない新型を、おじさんなんで持ってるの」
「なんでなんで」
「実はおじさん、こっそり会社の倉庫から持ち出してきたんだ。発売前の品をな」
秘密っぽいこと、悪っぽいことに興味を示すお年頃の子供たちは、その告白によって一層引き込まれた。
「君たちのような地方に住む子供は、いつも流行りのおもちゃを手に入れられない。この近辺のおもちゃ屋に流行のおもちゃが入ってくるのは、都会での流行がすでに終わった後――そうじゃないか?」
思い当たるところありありな子供たちは、うんうんと揃って頷いた。
「いつもいつもそれじゃあ、あまりにもかわいそう……というわけでおじさん、新製品をこっそり発売することにしたんだよ。みんな、このことはお父さんお母さん並びに先生には内緒にしてくれよ。でないとおじさん、おもちゃメーカーをクビになっちゃうからな? そうそう、言っておくがこの品は全品原価5割引だ。赤字覚悟の大出血サービスだ。子供に笑顔になってほしい、その一念でおじさんはやっているからな、儲けは度外視だよ。在庫はここに並んでいる分しかないからね? 早く買わないとなくなっちゃうぞ」
●
ドレッドのおっさんことブルーチャーはCAMドールが完売した後大急ぎで店を畳み、場から移動した。単独でのパチ商売のコツは、一カ所に長居しないこと。これに尽きる。
滞在する地で裏稼業の元締め(程度の差はあれど、そういうものはどこにでもいる)から後ろ盾を得られるなら別だが、それは難しい。バッタ物製造等の罪で刑務所入りし脱獄しまた掴まって刑務所入りし更に脱獄し……現在指名手配の身の上。関わるリスクが高い相手については裏社会も、なかなか面倒を見てくれないものだ。
そそくさ別の町に移動し、宿を取り、一息つく。ドレッドヘアのかつらを縫いで禿げ頭を拭き拭き、銭勘定。
せいぜい1週間分の生活費くらいにしかならない。子供相手のパチ商売では、たいして稼げるわけもなし。
ブルーチャーは椅子に腰掛けブランデーを飲む。
俺だって一時は(パチものを作る)工場の社長でもあったのだ。それが今やそのへんの粗大ごみ置き場から鉄屑を拾いしょぼい自前の玩具を作って売る行商人――何という落ちぶれ方だ。
「わしがこんな不遇をかこっていていいのか? いやよくねえ。絶対によくねえ」
ぶつぶつ文句を呟きながら窓の外を見れば、花火が上がっていた。どうやら今日はこの周辺で、祭りがあるらしい。
●
「お姉さんにはこの花が似合うと思うなあ」
「えっ? そ、そう?」
「うん。きれいな緑の髪してるもの。黄色はすごーく映えると思うんだ」
「すいませんこれくださーい♪」
自分が金を出し買った月下草の花を口だけ出したナルシスから髪に飾ってもらい、至福満面なマリー。
「毎度ありがとうございましたー」
祭りの雑踏へ戻って行く二人を見送った花屋の店主ベムブルは、手伝いに来ていたコボルドコボちゃんに目を向けた。難しい顔をして、クリムゾンの地図を見ている。なんでも最近仲間が遠いところへ連れて行かれてしまったので、その行方を捜しているのだそうだが……とりあえず地図を逆さまに見てしまっていることを教えてあげるべきかどうか。
そんなことを思っていると、新しいお客がやってきた。ドレッドヘアの中年男だ。夜だというのになぜかサングラスをかけている。
「いらっしゃいませ」
愛想よく迎えた店主に男は、不機嫌そうな声で答えた。
「いや、わしは客じゃねえ。花なんか買う気はねえんだ」
ベムブルはそれを聞いても、ちっとも気にした様子がなかった。
「そうですか。見るだけでも結構ですよ。花はきれいなものですからね」
男は少し黙った後、ぽつりと言った。
「……そうだな」
そんな彼らの姿を、通りの向こうから観察しているものたちがいた。祭りの警備をしているハンターたちである。
「……おい。あのおっさん、警察から回ってきた手配書の奴に似てないか?」
「ああ……似てるな。確かめた方がいいか」
解説
補足説明
これは夏祭りの警備をするシナリオです。
その際警備中指名手配中の逃亡犯を発見しました。
見ての通りこのブルーチャーなる逃走犯、色々と行き詰まっているようです。このさい素直に刑を受けるほうがいいと思います。自首を勧めてください。本人的にはそうしたくない様子でありますが。
彼を無事警察署に届けた後は、警備の任務にお戻りください。屋台そぞろ歩き、花火の鑑賞、星に願いをかける等のお祭りイベントに参加しても構いません。任務に支障が出ない程度にでありますが。
ベムブル、コボちゃん、マリー&ナルシスが出ていますが、探せば(刑務所にいるスペットと拠点作りに忙しいマゴイを除いて)他のNPCも見つけられるかもです。そのあたりは、プレイングに書いたもの勝ちです。
これは夏祭りの警備をするシナリオです。
その際警備中指名手配中の逃亡犯を発見しました。
見ての通りこのブルーチャーなる逃走犯、色々と行き詰まっているようです。このさい素直に刑を受けるほうがいいと思います。自首を勧めてください。本人的にはそうしたくない様子でありますが。
彼を無事警察署に届けた後は、警備の任務にお戻りください。屋台そぞろ歩き、花火の鑑賞、星に願いをかける等のお祭りイベントに参加しても構いません。任務に支障が出ない程度にでありますが。
ベムブル、コボちゃん、マリー&ナルシスが出ていますが、探せば(刑務所にいるスペットと拠点作りに忙しいマゴイを除いて)他のNPCも見つけられるかもです。そのあたりは、プレイングに書いたもの勝ちです。
マスターより
KINUTAです。
夏と言えばお祭り。
お祭りにはいろんな人が来ます。あの人は今的な出会いもあります。とりあえずブルーチャーは生きていました。
夏と言えばお祭り。
お祭りにはいろんな人が来ます。あの人は今的な出会いもあります。とりあえずブルーチャーは生きていました。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/29 00:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/23 08:10:18 |
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相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/07/23 10:37:06 |