ゲスト
(ka0000)
大江家の動物たち、旧里へ引っ越す
マスター:狐野径

このシナリオは4日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/07/25 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/07 09:00
オープニング
●紅葉の見た夢
「ちょっといいかにゃ、紅葉」
大江 紅葉が最初に拾った虎猫の寅吉がなぜか座布団に正座している。
紅葉はおとなしく、寅吉の正面にある座布団に座る。
「この地域は我にゃのおかげでネズミも減り、虫も減った」
「そうですね」
「この地域の平和維持をするには我にゃの数が多すぎるにゃ」
「ぐっ」
「別に主を責めているわけではない。我にゃや犬や驢馬に主が寛大という良い下僕だということはよくわかっておる」
「……げぼっ……」
「我にゃは新しい地を目指すほうがいいと考えにゃのだ」
紅葉は首をかしげる。
「つまり、里への帰還について行くにゃ」
「……!」
「選別は主に任せる」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「下僕に拒否権はないにゃ! さあ、早速出かける準備をするにゃ!」
どどーんと寅吉は大きくなり、部屋を突き破る。紅葉は吹き飛ばされて――目が覚めた。
「お、重いです……暑いです」
寅吉と寅美、無名三号改め見虎がなぜか紅葉の足と胸、腹の上に乗っかっていた。
「……うううう」
「にゃあ」
寅吉が一鳴きすると全員が立ち去った。
「変な夢を見ました……本当に寅吉たちは旅に出ようとしているのでしょうか?」
里は人が住むことはできなくはない。ただ、まだ歪虚による汚染は残るため、龍脈を稼働させ何とかしないといけない。
「……これは、尻を叩かれましたね……」
紅葉は苦笑する。
地域の人たちも少しずつ戻れた時の準備を始めているのは知っている。
紅葉がすることは「武家のこと知らないから、とりあえず、勝手に戻ろう」ということである。そして、権威をつける意味も込めて陰陽寮の符術師である紅葉が浄化の儀式を執り行う。
それをすれば、形はつく。
武家へのけん制の意味も込め、やらねばならないのだ。別に対抗しているわけではないが、紅葉だって大江家の宗主という責任は感じているため、守るべきものは守りたいのだ。
「……ライブラリで見たあの里の情景を取り戻すために。従兄弟も妹もいない……でも、住む人間はいるのだから……」
紅葉は決心をした。
●せかされたのでやってみました
紅葉は事務処理やら陰陽寮の仕事の合間、計画を練っていたが、帰宅するたび、寅吉が何か訴えている。
近所の人たちは建築資材を持っていき、大江の住んでいた里を起点に作業をしたいらしい。手前の里ではない理由を問うと「大家様が一番筋を通してくれるとおもったから」と謎の信頼を得ていた。いや、逆に見れば好きなようにさせてくれると思っているのかもしれない。
そうはいっても、里も周囲も、大江に関係がないわけではない。お互いに必要なことを補いつつ生活をしてきたのだ。互いに利用するつもりで復興したほうがいいのだと紅葉は結論付ける。
そして、地域の人たちの計画を知って紅葉はペット移動の一計を案じる。
「ハンターを雇いましょう。妖怪の出没は少ないとはいえ、より一層安心できるでしょう。汚染地域……よりは安全とは言え」
この提案は周囲に受け入れられる。
「じい、虎猫と柴犬と驢馬の餌を約半数分かつ二週間分用意してください、あと馬車」
この提案に家令は「は」と命令を聞いたわけではなく、語尾上がりで説明を求めてきた。
「夢ですか……」
家令はさすがに渋い顔をしたが、数瞬考える。
「その夢で語っていることは事実です。ネズミが減るのは良いですが、自分たちで賄えないため餌代がかさみます。隣近所で好意で餌は頂いたいるようですが……」
「あー」
「減らしてもいいでしょう……驢馬なら草も食べますし」
「ヤギの方がいいですね……この場合」
「それはそれです。しかし、どうやって選別します? おりを用意しないといけませんし」
紅葉がとった行動は馬車を一台用意させる。
集まってきた虎猫と柴犬、驢馬に向かって一言告げる。
「近々、里に行く馬車です。念のため餌も約二週間分は積みます。海が近い里に移住される方はおりますか」
このやりとりを見た瞬間、家令や家臣たちはずっこけた。
「にゃあ」
「里は現在、日中しか出入りはできません。しかし、橋を作ることも検討しています。その方が平和な場合利点が多いからです」
紅葉、会話が成り立っているかわからないが、しゃべった。
寅吉がまず荷台に乗った。寅美と見虎も乗る。虎猫は計八匹と柴犬四匹、驢馬が四頭――上がろうとしたが乗る場所がちょっと足りなかった。
「……驢馬は歩いてください……荷物によっては柴犬たちも無理かもしれません」
紅葉は一言告げた。
「出発は決定次第報告します」
一同解散となった。
「……会話通じるんですか……」
「通じているのでしょうか?」
家令は宗主の新しい力と思いそわそわし、紅葉は寅吉に踊らされているだけと考えていた。
「ちょっといいかにゃ、紅葉」
大江 紅葉が最初に拾った虎猫の寅吉がなぜか座布団に正座している。
紅葉はおとなしく、寅吉の正面にある座布団に座る。
「この地域は我にゃのおかげでネズミも減り、虫も減った」
「そうですね」
「この地域の平和維持をするには我にゃの数が多すぎるにゃ」
「ぐっ」
「別に主を責めているわけではない。我にゃや犬や驢馬に主が寛大という良い下僕だということはよくわかっておる」
「……げぼっ……」
「我にゃは新しい地を目指すほうがいいと考えにゃのだ」
紅葉は首をかしげる。
「つまり、里への帰還について行くにゃ」
「……!」
「選別は主に任せる」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「下僕に拒否権はないにゃ! さあ、早速出かける準備をするにゃ!」
どどーんと寅吉は大きくなり、部屋を突き破る。紅葉は吹き飛ばされて――目が覚めた。
「お、重いです……暑いです」
寅吉と寅美、無名三号改め見虎がなぜか紅葉の足と胸、腹の上に乗っかっていた。
「……うううう」
「にゃあ」
寅吉が一鳴きすると全員が立ち去った。
「変な夢を見ました……本当に寅吉たちは旅に出ようとしているのでしょうか?」
里は人が住むことはできなくはない。ただ、まだ歪虚による汚染は残るため、龍脈を稼働させ何とかしないといけない。
「……これは、尻を叩かれましたね……」
紅葉は苦笑する。
地域の人たちも少しずつ戻れた時の準備を始めているのは知っている。
紅葉がすることは「武家のこと知らないから、とりあえず、勝手に戻ろう」ということである。そして、権威をつける意味も込めて陰陽寮の符術師である紅葉が浄化の儀式を執り行う。
それをすれば、形はつく。
武家へのけん制の意味も込め、やらねばならないのだ。別に対抗しているわけではないが、紅葉だって大江家の宗主という責任は感じているため、守るべきものは守りたいのだ。
「……ライブラリで見たあの里の情景を取り戻すために。従兄弟も妹もいない……でも、住む人間はいるのだから……」
紅葉は決心をした。
●せかされたのでやってみました
紅葉は事務処理やら陰陽寮の仕事の合間、計画を練っていたが、帰宅するたび、寅吉が何か訴えている。
近所の人たちは建築資材を持っていき、大江の住んでいた里を起点に作業をしたいらしい。手前の里ではない理由を問うと「大家様が一番筋を通してくれるとおもったから」と謎の信頼を得ていた。いや、逆に見れば好きなようにさせてくれると思っているのかもしれない。
そうはいっても、里も周囲も、大江に関係がないわけではない。お互いに必要なことを補いつつ生活をしてきたのだ。互いに利用するつもりで復興したほうがいいのだと紅葉は結論付ける。
そして、地域の人たちの計画を知って紅葉はペット移動の一計を案じる。
「ハンターを雇いましょう。妖怪の出没は少ないとはいえ、より一層安心できるでしょう。汚染地域……よりは安全とは言え」
この提案は周囲に受け入れられる。
「じい、虎猫と柴犬と驢馬の餌を約半数分かつ二週間分用意してください、あと馬車」
この提案に家令は「は」と命令を聞いたわけではなく、語尾上がりで説明を求めてきた。
「夢ですか……」
家令はさすがに渋い顔をしたが、数瞬考える。
「その夢で語っていることは事実です。ネズミが減るのは良いですが、自分たちで賄えないため餌代がかさみます。隣近所で好意で餌は頂いたいるようですが……」
「あー」
「減らしてもいいでしょう……驢馬なら草も食べますし」
「ヤギの方がいいですね……この場合」
「それはそれです。しかし、どうやって選別します? おりを用意しないといけませんし」
紅葉がとった行動は馬車を一台用意させる。
集まってきた虎猫と柴犬、驢馬に向かって一言告げる。
「近々、里に行く馬車です。念のため餌も約二週間分は積みます。海が近い里に移住される方はおりますか」
このやりとりを見た瞬間、家令や家臣たちはずっこけた。
「にゃあ」
「里は現在、日中しか出入りはできません。しかし、橋を作ることも検討しています。その方が平和な場合利点が多いからです」
紅葉、会話が成り立っているかわからないが、しゃべった。
寅吉がまず荷台に乗った。寅美と見虎も乗る。虎猫は計八匹と柴犬四匹、驢馬が四頭――上がろうとしたが乗る場所がちょっと足りなかった。
「……驢馬は歩いてください……荷物によっては柴犬たちも無理かもしれません」
紅葉は一言告げた。
「出発は決定次第報告します」
一同解散となった。
「……会話通じるんですか……」
「通じているのでしょうか?」
家令は宗主の新しい力と思いそわそわし、紅葉は寅吉に踊らされているだけと考えていた。
解説
荷物を守って大江が住んでいた里まで行く。
●順調に場合の日程
一日目、街道沿いの集落跡地で休息。一応、水は確保できる。先日、妖怪が出た(参考「大江家の猫、カエルの歌と戦う」)。
二日目、あと一歩だが遠いため、一晩野営。枯れ草が多い平地。
三日目の朝、大江が住んでいた里に到達。引き潮で道が現れるタイプなため、日中しか通れない。なお、馬車は通ることは不能。まとまって行動できないため、妖怪の襲撃を受けると怖い。
●荷物
馬車=虎猫と柴犬と驢馬と餌が乗っているもの、人間の食料が積んであるもの以上は各一台、資材を載せたものは四台。
●NPC
言葉が通じる、一般的な里人の男性二十人。
言葉が通じないけど理解はしてくれているかもしれない大江家の虎猫八匹、柴犬四匹、驢馬四頭。寅吉は大人だがちびっこもいる。
●想定されるトラブル
行方不明になる犬猫。
動かなくなる驢馬。
妖怪の襲撃(空飛べる小物がちらほら)。
●順調に場合の日程
一日目、街道沿いの集落跡地で休息。一応、水は確保できる。先日、妖怪が出た(参考「大江家の猫、カエルの歌と戦う」)。
二日目、あと一歩だが遠いため、一晩野営。枯れ草が多い平地。
三日目の朝、大江が住んでいた里に到達。引き潮で道が現れるタイプなため、日中しか通れない。なお、馬車は通ることは不能。まとまって行動できないため、妖怪の襲撃を受けると怖い。
●荷物
馬車=虎猫と柴犬と驢馬と餌が乗っているもの、人間の食料が積んであるもの以上は各一台、資材を載せたものは四台。
●NPC
言葉が通じる、一般的な里人の男性二十人。
言葉が通じないけど理解はしてくれているかもしれない大江家の虎猫八匹、柴犬四匹、驢馬四頭。寅吉は大人だがちびっこもいる。
●想定されるトラブル
行方不明になる犬猫。
動かなくなる驢馬。
妖怪の襲撃(空飛べる小物がちらほら)。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
大江家が住んでいた里復旧工事が徐々に進みます。順番は変わるかもしれませんが、橋建設と浄化が絡んできます。
なお、別に紅葉に新能力なんてありませんので、念のため記載しておきます。ペットに踊らされているなぁという気分なだけです。
よろしくお願いします。
大江家が住んでいた里復旧工事が徐々に進みます。順番は変わるかもしれませんが、橋建設と浄化が絡んできます。
なお、別に紅葉に新能力なんてありませんので、念のため記載しておきます。ペットに踊らされているなぁという気分なだけです。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/07/31 11:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談 丸川ヒカル(ka3388) 人間(リアルブルー)|19才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/24 23:33:17 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/24 16:30:11 |