ゲスト
(ka0000)
青い瞳のエトランゼ
マスター:cr

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/07/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/06 19:00
オープニング
●
彼女が目覚めた時、そこは見たこともない部屋の中だった。天井が見える。随分と生命の温もりを感じさせる素材で作られているようだ。
周囲を見回せばどこもそのような素材で作られている。確か“サーバー”がこんな感じだったはずだ。まさかサーバーで部屋を作ったのだろうか。それともここがサーバーの中なのだろうか。彼女はそれを確かめるべく、覚束ない足取りで外に出た。
●
話は少し前、エバーグリーン中枢部、セントラルの“サーバー”にハンター達が突入する頃に遡る。エバーグリーンの探索を何度か行っていたハンター達はそこで幾人かのオートマトン――もっともこの時点ではハンターシステムの改修が行われていないため、精霊がインストールされていたのではなく何か別の物、おそらくはカスケードの差し金で動いていたものだと思われるが――それと出会った。
彼女もそんな中の一人だった。身を最小限包むコンパクトな服装で、格闘士のような動きをしてきたこと、彼女と出会い戦うことになった建造物がカスケードの手により崩落させられた時、偶然か何かハンターを身を挺して守ってくれたこと、その時片腕がもげた事、そういった事が報告されていた。
調査のために回収され、クリムゾンウェストにやって来た彼女は研究施設に運ばれ調べられる。それにより幾つかのことがわかった。元々インストールされていた精霊の影響が残滓のように残っていること。彼女が建造物崩落時に動いたのはその影響とも考えられること……しかし、研究はここで終わった。
理由は簡単だ。トマーゾ教授がオートマトン技術をハンターシステムに組み合わせるために協力し始めたからである。オートマトン技術のオーソリティである教授が技術復活に手を貸したとなると、独自の研究の結果できあがるものは車輪の再発明でしか無いものが大半になる。
そして後々も役に立つであろうオートマトン修復技術の習得という現実的な理由と、腕を失った彼女に対する哀れみとが相まって、別に入手していたオートマトンの腕、もっともそれは彼女の肌の色とは全く合わない、塗装が禿げたのか鈍く光る素地がむき出しになったものだったのだが、それが取り付けられていた。
●
「ここ……どこ?……」
見知らぬ世界に放り出された彼女は、元々インストールされていた精霊の記憶の残滓の影響もあって混乱していた。彼女は自分の見知った記憶を探してこの街、リゼリオをふらふらと歩き回る。しかしここには彼女が知っているようなものはまるでなかった。あるわけもなかった。宛もなく街をさまよう彼女。片腕が鈍く光っているその容姿は随分と奇妙なのだが、街行く人々はその事には目もくれなかった。
●
「依頼です」
ハンターオフィスで受付嬢のモア・プリマクラッセ(kz0066)は集まったハンター達に説明していた。
「リゼリオのオートマトンに関する研究を行っていた施設から、オートマトンの素体が一つ消えました。盗まれた可能性もありますが、痕跡もないことから恐らく何らかの要因で勝手に起動して自分の足で出ていったものと思われます」
「勝手に起動って……そんなことあるのかよ」
「あります。実際の所大精霊の思し召しによりオートマトンの起動は決まりますので、我々ハンターオフィスも起動したオートマトンを全て把握できているわけではありません」
依頼に参加していたイバラキ(kz0159)の疑問にモアはそう答えた。
「外見的特徴は鈍く光る片腕と青い瞳ですね。元々エバーグリーンで彼女と出会ったハンター達による報告では格闘術を使っていたようです」
「へぇ! アタシはオートマトンとも手合わせしたかったんだ! コイツは楽しみだ!」
「イバラキさん、目的は彼女の保護です。殴り倒してはいけません」
というわけで街をさまよっているオートマトンの保護のためにハンター達はリゼリオの街へと向かったのであった。
●
「これ……見たことある……」
彼女がそうつぶやき立ち止まったのは、街角に合った格闘術を教える道場だった。中では門下生たちが鍛錬のために戦っている。それを見て彼女の中に記憶の残滓が蘇る。
エバーグリーンの一角にあった巨大な闘技場、かつての彼女はそこで戦う戦士だった。オートマトン同士で殴り合い、蹴り合う。肉体的労働を全てオートマトン達に押し付けたエバーグリーンの人々は、闘争本能の満足までもオートマトンに任せていた。
「私も……戦いたい……」
「なんだぁ? 道場破りかぁ?」
思わず道場内に入り込んだ彼女に道場の者達はそう声をかける。その中の一人が彼女をつまみ出そうと手を伸ばした瞬間だった。一瞬で身をかがめ懐に潜り込んだ彼女の拳が顎に炸裂し、その男は吹き飛ばされ壁に叩きつけられていた。
そんなことが起こっているとは露知らず、ハンター達とイバラキは彼女を探し始めていた。
彼女が目覚めた時、そこは見たこともない部屋の中だった。天井が見える。随分と生命の温もりを感じさせる素材で作られているようだ。
周囲を見回せばどこもそのような素材で作られている。確か“サーバー”がこんな感じだったはずだ。まさかサーバーで部屋を作ったのだろうか。それともここがサーバーの中なのだろうか。彼女はそれを確かめるべく、覚束ない足取りで外に出た。
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話は少し前、エバーグリーン中枢部、セントラルの“サーバー”にハンター達が突入する頃に遡る。エバーグリーンの探索を何度か行っていたハンター達はそこで幾人かのオートマトン――もっともこの時点ではハンターシステムの改修が行われていないため、精霊がインストールされていたのではなく何か別の物、おそらくはカスケードの差し金で動いていたものだと思われるが――それと出会った。
彼女もそんな中の一人だった。身を最小限包むコンパクトな服装で、格闘士のような動きをしてきたこと、彼女と出会い戦うことになった建造物がカスケードの手により崩落させられた時、偶然か何かハンターを身を挺して守ってくれたこと、その時片腕がもげた事、そういった事が報告されていた。
調査のために回収され、クリムゾンウェストにやって来た彼女は研究施設に運ばれ調べられる。それにより幾つかのことがわかった。元々インストールされていた精霊の影響が残滓のように残っていること。彼女が建造物崩落時に動いたのはその影響とも考えられること……しかし、研究はここで終わった。
理由は簡単だ。トマーゾ教授がオートマトン技術をハンターシステムに組み合わせるために協力し始めたからである。オートマトン技術のオーソリティである教授が技術復活に手を貸したとなると、独自の研究の結果できあがるものは車輪の再発明でしか無いものが大半になる。
そして後々も役に立つであろうオートマトン修復技術の習得という現実的な理由と、腕を失った彼女に対する哀れみとが相まって、別に入手していたオートマトンの腕、もっともそれは彼女の肌の色とは全く合わない、塗装が禿げたのか鈍く光る素地がむき出しになったものだったのだが、それが取り付けられていた。
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「ここ……どこ?……」
見知らぬ世界に放り出された彼女は、元々インストールされていた精霊の記憶の残滓の影響もあって混乱していた。彼女は自分の見知った記憶を探してこの街、リゼリオをふらふらと歩き回る。しかしここには彼女が知っているようなものはまるでなかった。あるわけもなかった。宛もなく街をさまよう彼女。片腕が鈍く光っているその容姿は随分と奇妙なのだが、街行く人々はその事には目もくれなかった。
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「依頼です」
ハンターオフィスで受付嬢のモア・プリマクラッセ(kz0066)は集まったハンター達に説明していた。
「リゼリオのオートマトンに関する研究を行っていた施設から、オートマトンの素体が一つ消えました。盗まれた可能性もありますが、痕跡もないことから恐らく何らかの要因で勝手に起動して自分の足で出ていったものと思われます」
「勝手に起動って……そんなことあるのかよ」
「あります。実際の所大精霊の思し召しによりオートマトンの起動は決まりますので、我々ハンターオフィスも起動したオートマトンを全て把握できているわけではありません」
依頼に参加していたイバラキ(kz0159)の疑問にモアはそう答えた。
「外見的特徴は鈍く光る片腕と青い瞳ですね。元々エバーグリーンで彼女と出会ったハンター達による報告では格闘術を使っていたようです」
「へぇ! アタシはオートマトンとも手合わせしたかったんだ! コイツは楽しみだ!」
「イバラキさん、目的は彼女の保護です。殴り倒してはいけません」
というわけで街をさまよっているオートマトンの保護のためにハンター達はリゼリオの街へと向かったのであった。
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「これ……見たことある……」
彼女がそうつぶやき立ち止まったのは、街角に合った格闘術を教える道場だった。中では門下生たちが鍛錬のために戦っている。それを見て彼女の中に記憶の残滓が蘇る。
エバーグリーンの一角にあった巨大な闘技場、かつての彼女はそこで戦う戦士だった。オートマトン同士で殴り合い、蹴り合う。肉体的労働を全てオートマトン達に押し付けたエバーグリーンの人々は、闘争本能の満足までもオートマトンに任せていた。
「私も……戦いたい……」
「なんだぁ? 道場破りかぁ?」
思わず道場内に入り込んだ彼女に道場の者達はそう声をかける。その中の一人が彼女をつまみ出そうと手を伸ばした瞬間だった。一瞬で身をかがめ懐に潜り込んだ彼女の拳が顎に炸裂し、その男は吹き飛ばされ壁に叩きつけられていた。
そんなことが起こっているとは露知らず、ハンター達とイバラキは彼女を探し始めていた。
解説
※このシナリオは「【界冥】セキュリティ・オブ・コロシアム」から続く内容です。できれば、前回のリプレイを一読して頂けると幸いです。
●目的
勝手に起動したオートマトンの彼女を保護してください。
●内容
リプレイは大きく前半と後半に分かれます。
・前半
リゼリオの街の中で情報収集などを行い彼女の足取りを追います。
・後半
道場にいることを突き止めた彼女を保護します。
道場に居る彼女は記憶の混乱のためか、暴れている状態です。殴ってでも止めるのが一番手っ取り早いことになるでしょう。
基本的にリプレイの分量は前半≦後半になります。それを踏まえて、前半と後半で何をやるのか、もしくはなにもしないのかをプレイングに含めてください。
●その他
質問への回答担当としてイバラキ(kz0159)が関連付けられています。
何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。
●目的
勝手に起動したオートマトンの彼女を保護してください。
●内容
リプレイは大きく前半と後半に分かれます。
・前半
リゼリオの街の中で情報収集などを行い彼女の足取りを追います。
・後半
道場にいることを突き止めた彼女を保護します。
道場に居る彼女は記憶の混乱のためか、暴れている状態です。殴ってでも止めるのが一番手っ取り早いことになるでしょう。
基本的にリプレイの分量は前半≦後半になります。それを踏まえて、前半と後半で何をやるのか、もしくはなにもしないのかをプレイングに含めてください。
●その他
質問への回答担当としてイバラキ(kz0159)が関連付けられています。
何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。
マスターより
皆さんこんにちは、crです。
さて、無事オートマトンが復活し登録できるようになったわけですが、そのための様々な出来事で出会ったもの、その後始末をつけるシナリオということでこういうものをご用意しました。
何も知らない彼女とどう向き合い、どう扱い、どう対処するのかがポイントです。皆さんの考えをお聞かせください。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
さて、無事オートマトンが復活し登録できるようになったわけですが、そのための様々な出来事で出会ったもの、その後始末をつけるシナリオということでこういうものをご用意しました。
何も知らない彼女とどう向き合い、どう扱い、どう対処するのかがポイントです。皆さんの考えをお聞かせください。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/05 00:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/23 12:56:56 |
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質問卓 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/07/27 19:31:04 |
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相談卓 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/07/28 16:51:39 |