ゲスト
(ka0000)
【陶曲】利用された野心
マスター:風亜智疾

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/07/29 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/12 22:00
オープニング
■
極彩色の街ヴァリオスには、商工会と呼ばれるものが2種存在している。
一方は『長老会』。ダリオ・ミネッリを長とする、仕来りと序列を重んじる派閥。
もう一方は『青年会』。エヴァルド・ブラマンデを長とする、若さと斬新さを表に出す派閥。
ヴァリオスで商いを行うものたちは、基本このどちらかに所属し、時に長老会からの嫌味を、時に青年会からの下剋上を狙った行動を。とお互いに切磋琢磨している。
――異変は突然だった。
「ここは自由都市だ。自由都市なのに、自由のない商売を強いられるのは滑稽だと思わないかい?」
突如エヴァルドはそう言うと、長老会に対してヴァリオス市街でのデモ行進を行うと言い始めたのだ。
そもそも青年会が設立された切欠は、長老会による若者への押さえつけへの反骨精神と、いつか自分たちが上に立つのだという野心からのものだった。
その為、周囲は温厚な雰囲気のエヴァルドが起こした行動に僅かな疑問は抱いたが、異を唱える者はいなかった。
斯くして、青年会によるヴァリオス市街のでデモ行進が決行されることとなる。
『我々に自由を!』
『長老会による圧力をなくし、自由な商売を!!』
若さによる勢いで行われるデモ行進は、どこかで歯車が狂ってしまえば危険なものとなるだろう。
「いつかやるだろうとは思っておったが……」
呆れたように呟くダリオは、長老会のメンバーを招集し、会は全員一致でこの事態の鎮圧を警邏へと依頼することと決めた。
■
「……妙ですね」
青年会に所属する『カンパネラ』社長のパメラ・カスティリオーネ(kz0045)は柳眉を寄せる。
彼女の知り得るエヴァルドという青年は、確かにその内に強かな野心を抱いてはいた。
だが、こんな強硬手段に出る様なタイプの人間ではなかったのだ。
商売人をしている為、自分の人を見る目には自信がある。
最後に会ったのはいつだったか。
1週間前に、青年会とは別に商談で会った時には何の異変もなく、温厚なあの人柄のままだった。
ただ、その後すぐに不思議な噂を耳にするようになった。
確か内容は、深夜に、街中で見慣れぬ老紳士が見かけられるようになった、というもの。
それが関係しているのかどうか、パメラには分からない。
だがその噂が広まり始めてから、エヴァルドの様子は急におかしくなり始めたのは事実だ。
「社長はデモに参加されないので?」
商社に勤める一人に問われ、彼女は微笑んだ。それは見事に、美しく。
息を詰めた相手を見据えながら彼女は歌うように告げる。
「何か裏があると読めるような案件に、わたくしが手を出すとでも?」
「いいえ、滅相もないデス……」
「結構。とはいえ、確かに妙ではあります。一度エヴァルドの様子を見ておくべきでしょう」
窓の外。徐々に大きくなる声に微笑みを浮かべたまま、彼女は立ち上がる。
振り返り窓から下を覗き込んだその瞬間だった。
『我々に自由を!』
『何者にも邪魔されない、自由な商売を!!』
「……糸……?」
行進の列の中央。人に囲まれるかのような場所にいるエヴァルドの頭上。そこに、一瞬糸のようなものが見えたのだ。
しかしそれも一瞬。瞬きの後に、それは消えていた。
「……見間違い、でしょうか……?」
けれど。何か必ず裏がある。何者かが、この状況を先導している。
窓から身を離し、つばの広い帽子を手にしたパメラが自らのオフィスから外出しようとするのを、慌てた様子で社員が追いかける。
「パメラ様、どちらへ!?」
帽子をかぶって振り返ったパメラは、いつも通りの微笑みを浮かべて告げるのだった。
「ハンターオフィスへ。明らかに異常な状況ですから。わたくしたちで対処できないことは、彼らの分野です」
極彩色の街ヴァリオスには、商工会と呼ばれるものが2種存在している。
一方は『長老会』。ダリオ・ミネッリを長とする、仕来りと序列を重んじる派閥。
もう一方は『青年会』。エヴァルド・ブラマンデを長とする、若さと斬新さを表に出す派閥。
ヴァリオスで商いを行うものたちは、基本このどちらかに所属し、時に長老会からの嫌味を、時に青年会からの下剋上を狙った行動を。とお互いに切磋琢磨している。
――異変は突然だった。
「ここは自由都市だ。自由都市なのに、自由のない商売を強いられるのは滑稽だと思わないかい?」
突如エヴァルドはそう言うと、長老会に対してヴァリオス市街でのデモ行進を行うと言い始めたのだ。
そもそも青年会が設立された切欠は、長老会による若者への押さえつけへの反骨精神と、いつか自分たちが上に立つのだという野心からのものだった。
その為、周囲は温厚な雰囲気のエヴァルドが起こした行動に僅かな疑問は抱いたが、異を唱える者はいなかった。
斯くして、青年会によるヴァリオス市街のでデモ行進が決行されることとなる。
『我々に自由を!』
『長老会による圧力をなくし、自由な商売を!!』
若さによる勢いで行われるデモ行進は、どこかで歯車が狂ってしまえば危険なものとなるだろう。
「いつかやるだろうとは思っておったが……」
呆れたように呟くダリオは、長老会のメンバーを招集し、会は全員一致でこの事態の鎮圧を警邏へと依頼することと決めた。
■
「……妙ですね」
青年会に所属する『カンパネラ』社長のパメラ・カスティリオーネ(kz0045)は柳眉を寄せる。
彼女の知り得るエヴァルドという青年は、確かにその内に強かな野心を抱いてはいた。
だが、こんな強硬手段に出る様なタイプの人間ではなかったのだ。
商売人をしている為、自分の人を見る目には自信がある。
最後に会ったのはいつだったか。
1週間前に、青年会とは別に商談で会った時には何の異変もなく、温厚なあの人柄のままだった。
ただ、その後すぐに不思議な噂を耳にするようになった。
確か内容は、深夜に、街中で見慣れぬ老紳士が見かけられるようになった、というもの。
それが関係しているのかどうか、パメラには分からない。
だがその噂が広まり始めてから、エヴァルドの様子は急におかしくなり始めたのは事実だ。
「社長はデモに参加されないので?」
商社に勤める一人に問われ、彼女は微笑んだ。それは見事に、美しく。
息を詰めた相手を見据えながら彼女は歌うように告げる。
「何か裏があると読めるような案件に、わたくしが手を出すとでも?」
「いいえ、滅相もないデス……」
「結構。とはいえ、確かに妙ではあります。一度エヴァルドの様子を見ておくべきでしょう」
窓の外。徐々に大きくなる声に微笑みを浮かべたまま、彼女は立ち上がる。
振り返り窓から下を覗き込んだその瞬間だった。
『我々に自由を!』
『何者にも邪魔されない、自由な商売を!!』
「……糸……?」
行進の列の中央。人に囲まれるかのような場所にいるエヴァルドの頭上。そこに、一瞬糸のようなものが見えたのだ。
しかしそれも一瞬。瞬きの後に、それは消えていた。
「……見間違い、でしょうか……?」
けれど。何か必ず裏がある。何者かが、この状況を先導している。
窓から身を離し、つばの広い帽子を手にしたパメラが自らのオフィスから外出しようとするのを、慌てた様子で社員が追いかける。
「パメラ様、どちらへ!?」
帽子をかぶって振り返ったパメラは、いつも通りの微笑みを浮かべて告げるのだった。
「ハンターオフィスへ。明らかに異常な状況ですから。わたくしたちで対処できないことは、彼らの分野です」
解説
今回のミッションクリア条件は「暴動(デモ行進)の鎮圧」と「青年会を扇動した首謀者の逮捕」です。
現在エヴァルドはハンターがやって来ることを察知して周囲を青年会のメンバーで取り囲ませています。
相手は一般人の商人がメインなので、鎮圧する際は十分に注意してください。
不明点はパメラが答えますが、彼女が回答出来る範囲での回答になります。
彼女が知り得ない情報は当然お答え出来ませんので、お気を付けください。
現在エヴァルドはハンターがやって来ることを察知して周囲を青年会のメンバーで取り囲ませています。
相手は一般人の商人がメインなので、鎮圧する際は十分に注意してください。
不明点はパメラが答えますが、彼女が回答出来る範囲での回答になります。
彼女が知り得ない情報は当然お答え出来ませんので、お気を付けください。
マスターより
ヴァリオスを舞台に、またひとつ歯車が動き始めました。
それでは、どうぞ宜しくお願い致します。
それでは、どうぞ宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/08 00:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓(教えてパメラちゃん ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/07/29 08:12:12 |
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相談と宣言と調整と( ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/07/29 20:42:33 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/25 11:09:47 |