ゲスト
(ka0000)
【MN】宿題のかわりに肝試し!
マスター:紺堂 カヤ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在12人 / 4~12人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/04 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/13 19:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
「肝試し、ですか?」
モンド学園の三年生、クロスは面倒そうに顔をしかめた。
「そ、そうよ。何か問題でも?」
モンド学園の一年生にして理事長の娘、ダイヤ・モンドは精一杯、薄い胸を張った。
「……一応、お尋ねいたしますが。お嬢さまが肝試しをなさるのに、どうして私が参加しなければならないんですか?」
「うっ」
この学園の理事長の一人娘であるダイヤは、全校生徒から「お嬢様」と呼ばれていた。しかし、強制されてのことではない。皆、親しみをこめてそう呼んでいるのだ。こんなにも嫌悪感をむき出しにして「お嬢さま」と呼ぶのはこのクロスだけである。
「べ、別にしなければならないってわけじゃないわ。ただ、参加したいかと思って声をかけてあげたんじゃないの」
「へえ。そうですか。ご厚意に感謝いたしますが、参加はご辞退いたします」
「どうして!?」
「やりたくないからです。時間の無駄です」
はっきりキッパリ、クロスは言った。ダイヤの頬がどんどん膨らんでいくが、意に介さない。
クロスは真面目で地味で目立たない、ただの生徒だ。友だちも少ないし、ダイヤのようなきらきらしたスター性のある生徒とかかわりあいになることなど本来ならばない。だが、このお嬢さまはなぜかやたらとクロスにぶつかってくるのである。
「……あっそう。そうなの。ふーん、そうなのね」
頬を膨らませていたダイヤは、クロスが一向に顔色を変えないのを見て戦法を変えたらしく、急にニヤニヤしだした。
「なんですその笑いは」
「怖いのね? 無駄、なんて言ってるけど、本当は怖いんでしょ? そっかー、クロス先輩でも怖いもの、あるのねー!」
クロスは、はあーっ、と大きなため息をついた。あまりにもベタな挑発だ。だが、ベタであるがゆえに腹が立つ。何か言い返そうと口を開きかけたが。
「あ、いいのいいの。そういうことなら参加は結構よ」
ダイヤがすっぱりと遮った。
「参加希望の生徒だけでやるわ。一応、お伝えしておくけど、今夜、学園の旧校舎前に集合よ。でも、怖いなら来なくていいから無理しないでね、クロス先輩」
ダイヤはひらひらと手を振って、栗色の髪をさわやかになびかせ、去っていった。
クロスはもう一度、大きくため息をついた。
ほどなくして。
モンド学園の全校放送で、ダイヤのハイテンションな声が流れた。
『全校生徒のみなさーん!! 夏休みが始まるわっ!! たくさんの宿題をやっつけるその前に、肝試しで遊びましょう!! というわけで、ダイヤ主催の肝試し大会を開催するわっ!! 参加希望者は今夜、旧校舎前に集合よーっ!』
一瞬にして、生徒たちが色めき立つ。
「ダイヤお嬢さまが肝試しだって!? またあの人は面白いこと考えるよね! 私、気になってる先輩誘っちゃおっと!」
「ねえ、でも旧校舎って、最近、夜になると泣き声みたいなのが聞こえるらしいよ?」
「ええっ、ホント!? どうしよう、私やめよっかなあ」
「あたしは参加する! だってあそこ別に変な怪談とかないでしょ? オバケ役に立候補ってのもアリかな?」
「もしかしてダイヤちゃんと手を繋いで歩く、みたいなこともあるかなあ!?」
「バァッカ、お前ちょっと下心ありすぎ!」
クロスは思った。
参加したくない。心の底から、参加したくない。
けれどわかってもいた。
結局は、参加してしまうのだろうと。
本日三度目のため息をつきながら、クロスは誰にも聞こえないように呟いた。
「お嬢さまはこんなに人気がおありになるのに、どうして私などにかかずらうのか……」
「肝試し、ですか?」
モンド学園の三年生、クロスは面倒そうに顔をしかめた。
「そ、そうよ。何か問題でも?」
モンド学園の一年生にして理事長の娘、ダイヤ・モンドは精一杯、薄い胸を張った。
「……一応、お尋ねいたしますが。お嬢さまが肝試しをなさるのに、どうして私が参加しなければならないんですか?」
「うっ」
この学園の理事長の一人娘であるダイヤは、全校生徒から「お嬢様」と呼ばれていた。しかし、強制されてのことではない。皆、親しみをこめてそう呼んでいるのだ。こんなにも嫌悪感をむき出しにして「お嬢さま」と呼ぶのはこのクロスだけである。
「べ、別にしなければならないってわけじゃないわ。ただ、参加したいかと思って声をかけてあげたんじゃないの」
「へえ。そうですか。ご厚意に感謝いたしますが、参加はご辞退いたします」
「どうして!?」
「やりたくないからです。時間の無駄です」
はっきりキッパリ、クロスは言った。ダイヤの頬がどんどん膨らんでいくが、意に介さない。
クロスは真面目で地味で目立たない、ただの生徒だ。友だちも少ないし、ダイヤのようなきらきらしたスター性のある生徒とかかわりあいになることなど本来ならばない。だが、このお嬢さまはなぜかやたらとクロスにぶつかってくるのである。
「……あっそう。そうなの。ふーん、そうなのね」
頬を膨らませていたダイヤは、クロスが一向に顔色を変えないのを見て戦法を変えたらしく、急にニヤニヤしだした。
「なんですその笑いは」
「怖いのね? 無駄、なんて言ってるけど、本当は怖いんでしょ? そっかー、クロス先輩でも怖いもの、あるのねー!」
クロスは、はあーっ、と大きなため息をついた。あまりにもベタな挑発だ。だが、ベタであるがゆえに腹が立つ。何か言い返そうと口を開きかけたが。
「あ、いいのいいの。そういうことなら参加は結構よ」
ダイヤがすっぱりと遮った。
「参加希望の生徒だけでやるわ。一応、お伝えしておくけど、今夜、学園の旧校舎前に集合よ。でも、怖いなら来なくていいから無理しないでね、クロス先輩」
ダイヤはひらひらと手を振って、栗色の髪をさわやかになびかせ、去っていった。
クロスはもう一度、大きくため息をついた。
ほどなくして。
モンド学園の全校放送で、ダイヤのハイテンションな声が流れた。
『全校生徒のみなさーん!! 夏休みが始まるわっ!! たくさんの宿題をやっつけるその前に、肝試しで遊びましょう!! というわけで、ダイヤ主催の肝試し大会を開催するわっ!! 参加希望者は今夜、旧校舎前に集合よーっ!』
一瞬にして、生徒たちが色めき立つ。
「ダイヤお嬢さまが肝試しだって!? またあの人は面白いこと考えるよね! 私、気になってる先輩誘っちゃおっと!」
「ねえ、でも旧校舎って、最近、夜になると泣き声みたいなのが聞こえるらしいよ?」
「ええっ、ホント!? どうしよう、私やめよっかなあ」
「あたしは参加する! だってあそこ別に変な怪談とかないでしょ? オバケ役に立候補ってのもアリかな?」
「もしかしてダイヤちゃんと手を繋いで歩く、みたいなこともあるかなあ!?」
「バァッカ、お前ちょっと下心ありすぎ!」
クロスは思った。
参加したくない。心の底から、参加したくない。
けれどわかってもいた。
結局は、参加してしまうのだろうと。
本日三度目のため息をつきながら、クロスは誰にも聞こえないように呟いた。
「お嬢さまはこんなに人気がおありになるのに、どうして私などにかかずらうのか……」
解説
■成功条件
皆で楽しく肝試し
■参加注意事項
・参加者は全員「モンド学園に通う生徒」という設定となります。年齢・種族等を気にする必要はありません。
・学年、部活動などは自由に設定していただいて構いませんが「各部活動の部長」「生徒会執行部」等、複数名いると齟齬が生じる立場は設定を禁じます。
・オバケ役、体験役のどちらかひとつを選んで参加してください。
・同行者希望がある場合、必ず明記のこと。ただし、体験役を希望の場合、1グループは四名まで。
■肝試しルール
旧校舎(平屋建て)の直線廊下を歩いて往復する。歩く間には、入口から順に教室が三つ、理科室、美術室、食堂がある。すべて左手側。右手側は窓になっており、カーテンがかかっている。
すでに取り壊しが始まっており、立ち入りができるのは以上の範囲のみ。
怪談などは特になく、校舎内で死人が出たという過去もない。
ダイヤのほうでは特に仕掛けを用意していない。
明かりは懐中電灯が1グループにひとつだけ配られる。
服装は自由。(なお、モンド学園の制服はセーラー服と学ラン)
■ダイヤ・モンド
モンド学園の理事長の一人娘。16歳。モンド学園一年生。
学校行事企画部、という部活を勝手に作って一年生ながら部長に就任。変なイベントを企画しまくっては実行している。それがおおむね生徒に好評、という不思議な現象が起きている。
入学式の日にハンカチを拾ってくれたクロスに一目ぼれ。実に毒舌極まりない人物だとわかってからも恋をし続けている。
■クロス
モンド学園三年生。帰宅部。学年トップに君臨し続ける、授業料三年間免除の特待生。
無愛想で、口を開いたかと思うと辛辣な言葉しか出てこないため、友だちが少ない。
入学式でのダイヤとのことはまったく覚えておらず、ダイヤがなぜ自分につきまとうのか心底謎に思っている。
皆で楽しく肝試し
■参加注意事項
・参加者は全員「モンド学園に通う生徒」という設定となります。年齢・種族等を気にする必要はありません。
・学年、部活動などは自由に設定していただいて構いませんが「各部活動の部長」「生徒会執行部」等、複数名いると齟齬が生じる立場は設定を禁じます。
・オバケ役、体験役のどちらかひとつを選んで参加してください。
・同行者希望がある場合、必ず明記のこと。ただし、体験役を希望の場合、1グループは四名まで。
■肝試しルール
旧校舎(平屋建て)の直線廊下を歩いて往復する。歩く間には、入口から順に教室が三つ、理科室、美術室、食堂がある。すべて左手側。右手側は窓になっており、カーテンがかかっている。
すでに取り壊しが始まっており、立ち入りができるのは以上の範囲のみ。
怪談などは特になく、校舎内で死人が出たという過去もない。
ダイヤのほうでは特に仕掛けを用意していない。
明かりは懐中電灯が1グループにひとつだけ配られる。
服装は自由。(なお、モンド学園の制服はセーラー服と学ラン)
■ダイヤ・モンド
モンド学園の理事長の一人娘。16歳。モンド学園一年生。
学校行事企画部、という部活を勝手に作って一年生ながら部長に就任。変なイベントを企画しまくっては実行している。それがおおむね生徒に好評、という不思議な現象が起きている。
入学式の日にハンカチを拾ってくれたクロスに一目ぼれ。実に毒舌極まりない人物だとわかってからも恋をし続けている。
■クロス
モンド学園三年生。帰宅部。学年トップに君臨し続ける、授業料三年間免除の特待生。
無愛想で、口を開いたかと思うと辛辣な言葉しか出てこないため、友だちが少ない。
入学式でのダイヤとのことはまったく覚えておらず、ダイヤがなぜ自分につきまとうのか心底謎に思っている。
マスターより
ごきげんいかがでしょうか。紺堂でございます。
夢シナリオだー!というわけで、なんでもできるのにスタンダードに学園モノです。さらにスタンダードに肝試しです。
ですが、夢でない現実の(?)ダイヤお嬢さまは学校へ通う経験ができずお友だちも少なかったという女の子ですので、まさしく、夢でしか体験できないことかな、と思います。
なお、オバケ役と体験役の人数バランスは特に考えなくても大丈夫です。極端な話、全員オバケ役になったら全員でニヤニヤとお嬢さまとクロスを見守りつつ脅かす、というシナリオになります!
是非楽しく肝試しちゃってくださいませ!
夢シナリオだー!というわけで、なんでもできるのにスタンダードに学園モノです。さらにスタンダードに肝試しです。
ですが、夢でない現実の(?)ダイヤお嬢さまは学校へ通う経験ができずお友だちも少なかったという女の子ですので、まさしく、夢でしか体験できないことかな、と思います。
なお、オバケ役と体験役の人数バランスは特に考えなくても大丈夫です。極端な話、全員オバケ役になったら全員でニヤニヤとお嬢さまとクロスを見守りつつ脅かす、というシナリオになります!
是非楽しく肝試しちゃってくださいませ!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/09 04:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/31 02:23:35 |
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相談卓(?) 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/08/04 07:23:59 |