ゲスト
(ka0000)
リーナの選択
マスター:小林 左右也

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 5~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/05 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/08/14 07:30
オープニング
●突然の来訪者
今日は珍しく平和な一日になりそうだ。依頼はあるが、特に急を要するものもない。溜まっていた事務処理も昼過ぎには片づいた。天気も良いから掃除でもしようかと、通りに面した窓を大きく開け放つ。爽やかな風が気持ちいい。
「今日は掃除日和だわ」
たまにはこんな日も悪くない。やる気満々にブラウスを腕まくりした時だった。
「コウ、お願い!」
ハンターオフィスの扉を蹴り飛ばすような勢いで入ってきたのは、職員であるコウ・リィがよく知る人物であった。
「カレン、どうしたの?」
カレンは学生の頃からの友人で、今は猟撃士をしている現役のハンターだ。
「リーナがハンターになるってきかないの!」
「リーナ? 確かこの春に十四歳になった妹さんの?」
「そう! そのリーナ!」
「そっかあ、ずいぶん会っていなかったものね……」
あんなに小さかった女の子が、いつの間にかそんなに大きくなっていたとは。
「私たちも歳を取ったわけよね……」
「もう! しみじみしていないで話を聞いてよ」
「ああ、ごめんごめん。で、何だっけ?」
「だから……もう! ちゃんと話を聞きなさい!」
猟撃士カレン・ヴァンニールの声が、ハンターオフィスに響きわたった。
●相談事とは?
カレンは伯爵家のご令嬢だが、幼なじみでもあった婚約者を虚無に殺されたのを切っ掛けにハンターになった経緯がある。当時まだ幼い妹には詳しい事情は話していなかった。だから実の兄のように慕っていた姉の婚約者がどうしていなくなってしまったのか、リーナはまだ知らないはずだ。
周囲の空気を察してなのか、もしくはそこまでの興味がなかったのか、リーナは一度たりともアーサーの行方を訊ねようとはしなかった。
「だからアーサーのこととは無関係だと思うんだけど、どうして急にハンターになりたいなんて言い出したのかしら?」
カレンは気づいていなかったようだ。リーナがカレンの婚約者アーサーに恋をしていたことを。
『お姉さまには内緒よ』
幼いリーナが、コウだけに打ち明けた内緒話。
当時のリーナはまだ恋とよべるものではなかったのかもしれない。しかし、幼いなりに自分の気持ちが姉には知られてはいけないものだという自覚はあったようだ。
もう過去の話だ。でもリーナの許可なく、このことはカレンに伝えられない。
「……そりゃあ、周囲の反対を押し切ってハンターになって活躍しているお姉さんの後ろ姿を見ていたら、憧れてしまうのも無理はないと思うけど?」
「でも単に憧れだけではハンターにはなれないわ」
「でも、ハンターになる切っ掛けが憧れてとか、カッコいいからって人は結構いるものよ?」
カレンにも思い当たる節があるらしく、うーんと難しい顔になる。
「とにかく! 生半可な気持ちじゃハンターは続けられないって、あの子に教えてあげないといけないわ!」
カレンはどうしてもリーナをハンターにしたくないようだ。たしかに可愛い妹に危ない目に遭って欲しくないと言う姉心はわからないでもない。しかし、リーナはもう十四歳だ。
「カレン、あなたがハンターになると決めたのも十四歳の時だったわね」
コウの言葉に「ああ……」と感慨深げに相槌を打つ。
「そっか。リーナも、あの時のわたしと同い年になったのね」
あれから五年。目まぐるしい毎日で、そんなに年月が流れていたのだと改めて気が付いた。
「わたしたち、確かに歳を取ったわね……」
時の流れの早さに、改めてしみじみとしてしまう二人だった。
●ハンターオフィスを訪れた少女
その日ハンターオフィスに、ひとりの少女がやってきた。
憧れのハンターたちとのご対面に、緊張と興奮で白い頬は薔薇色に染まっている。
「はじめまして。リーナ・ヴァンニールと申します。今日はお忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます」
新緑のような緑色の瞳を和ませると、ふわりとほほ笑んだ。
今日は珍しく平和な一日になりそうだ。依頼はあるが、特に急を要するものもない。溜まっていた事務処理も昼過ぎには片づいた。天気も良いから掃除でもしようかと、通りに面した窓を大きく開け放つ。爽やかな風が気持ちいい。
「今日は掃除日和だわ」
たまにはこんな日も悪くない。やる気満々にブラウスを腕まくりした時だった。
「コウ、お願い!」
ハンターオフィスの扉を蹴り飛ばすような勢いで入ってきたのは、職員であるコウ・リィがよく知る人物であった。
「カレン、どうしたの?」
カレンは学生の頃からの友人で、今は猟撃士をしている現役のハンターだ。
「リーナがハンターになるってきかないの!」
「リーナ? 確かこの春に十四歳になった妹さんの?」
「そう! そのリーナ!」
「そっかあ、ずいぶん会っていなかったものね……」
あんなに小さかった女の子が、いつの間にかそんなに大きくなっていたとは。
「私たちも歳を取ったわけよね……」
「もう! しみじみしていないで話を聞いてよ」
「ああ、ごめんごめん。で、何だっけ?」
「だから……もう! ちゃんと話を聞きなさい!」
猟撃士カレン・ヴァンニールの声が、ハンターオフィスに響きわたった。
●相談事とは?
カレンは伯爵家のご令嬢だが、幼なじみでもあった婚約者を虚無に殺されたのを切っ掛けにハンターになった経緯がある。当時まだ幼い妹には詳しい事情は話していなかった。だから実の兄のように慕っていた姉の婚約者がどうしていなくなってしまったのか、リーナはまだ知らないはずだ。
周囲の空気を察してなのか、もしくはそこまでの興味がなかったのか、リーナは一度たりともアーサーの行方を訊ねようとはしなかった。
「だからアーサーのこととは無関係だと思うんだけど、どうして急にハンターになりたいなんて言い出したのかしら?」
カレンは気づいていなかったようだ。リーナがカレンの婚約者アーサーに恋をしていたことを。
『お姉さまには内緒よ』
幼いリーナが、コウだけに打ち明けた内緒話。
当時のリーナはまだ恋とよべるものではなかったのかもしれない。しかし、幼いなりに自分の気持ちが姉には知られてはいけないものだという自覚はあったようだ。
もう過去の話だ。でもリーナの許可なく、このことはカレンに伝えられない。
「……そりゃあ、周囲の反対を押し切ってハンターになって活躍しているお姉さんの後ろ姿を見ていたら、憧れてしまうのも無理はないと思うけど?」
「でも単に憧れだけではハンターにはなれないわ」
「でも、ハンターになる切っ掛けが憧れてとか、カッコいいからって人は結構いるものよ?」
カレンにも思い当たる節があるらしく、うーんと難しい顔になる。
「とにかく! 生半可な気持ちじゃハンターは続けられないって、あの子に教えてあげないといけないわ!」
カレンはどうしてもリーナをハンターにしたくないようだ。たしかに可愛い妹に危ない目に遭って欲しくないと言う姉心はわからないでもない。しかし、リーナはもう十四歳だ。
「カレン、あなたがハンターになると決めたのも十四歳の時だったわね」
コウの言葉に「ああ……」と感慨深げに相槌を打つ。
「そっか。リーナも、あの時のわたしと同い年になったのね」
あれから五年。目まぐるしい毎日で、そんなに年月が流れていたのだと改めて気が付いた。
「わたしたち、確かに歳を取ったわね……」
時の流れの早さに、改めてしみじみとしてしまう二人だった。
●ハンターオフィスを訪れた少女
その日ハンターオフィスに、ひとりの少女がやってきた。
憧れのハンターたちとのご対面に、緊張と興奮で白い頬は薔薇色に染まっている。
「はじめまして。リーナ・ヴァンニールと申します。今日はお忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます」
新緑のような緑色の瞳を和ませると、ふわりとほほ笑んだ。
解説
※依頼内容
・リーナにハンターとして下記の質問に答えてください。
・ハンターの遣り甲斐を伝えるのもあり、厳しさを伝えるのもあり、喜びを伝えるのもありです。
・リーナが自分なりの道を考える糧になれば、依頼は成功です。
・リーナからの質問です。
Q1:あなたがハンターになったきっかけは?
Q2:ハンターになって、大変だったことや、辛かったことは?
Q3:ハンターになって、よかったことや、嬉しいと思ったことは?
Q4:アドバイスを一言お願いします。
【カレンからの要望】
・憧れだけでハンターになりたいという世間知らずの妹に、ハンターであり続けるための苦難を、しっかりと教えてあげて欲しい。
・最終的には妹に判断をゆだねるつもりだが、できればハンターになるのを諦めて欲しいと願っている。
リーナ(女性 14歳)
・ヴァンニール伯爵家の次女
・基本的に運動は苦手だが、乗馬は得意
・温厚でおっとりとしているが、負けず嫌いなところもある
・ハンターとして独り立ちした姉を尊敬してる
・姉の婚約者であり、初恋の相手を虚無に殺されたのを切っ掛けにハンターを志願したようだ
・ハンターになった姉の影響が多いと思われる
カレン(女性 19歳)
・ハンター歴4年の猟撃士
・ヴァンニール伯爵家の長女
・コウ・リィの友人
・婚約者が虚無に殺されたのを切っ掛けにハンターとなる
・行動的かつ積極的。自他ともに認める負けず嫌い
・運動面も学習面も優秀
コウ・リィ(女性 20歳)
・ハンターオフィスの受付嬢
・カレンは学生の頃からの友人で、今も親しくしている
・リーナとも幼い頃から親しくしている
・カレンの気持ちもわからなくもないが、リーナの気持ちを優先してあげたいと思っている
※座談会のような形で話をします。リプレイでは、カレンとコウは席を外します。
・リーナにハンターとして下記の質問に答えてください。
・ハンターの遣り甲斐を伝えるのもあり、厳しさを伝えるのもあり、喜びを伝えるのもありです。
・リーナが自分なりの道を考える糧になれば、依頼は成功です。
・リーナからの質問です。
Q1:あなたがハンターになったきっかけは?
Q2:ハンターになって、大変だったことや、辛かったことは?
Q3:ハンターになって、よかったことや、嬉しいと思ったことは?
Q4:アドバイスを一言お願いします。
【カレンからの要望】
・憧れだけでハンターになりたいという世間知らずの妹に、ハンターであり続けるための苦難を、しっかりと教えてあげて欲しい。
・最終的には妹に判断をゆだねるつもりだが、できればハンターになるのを諦めて欲しいと願っている。
リーナ(女性 14歳)
・ヴァンニール伯爵家の次女
・基本的に運動は苦手だが、乗馬は得意
・温厚でおっとりとしているが、負けず嫌いなところもある
・ハンターとして独り立ちした姉を尊敬してる
・姉の婚約者であり、初恋の相手を虚無に殺されたのを切っ掛けにハンターを志願したようだ
・ハンターになった姉の影響が多いと思われる
カレン(女性 19歳)
・ハンター歴4年の猟撃士
・ヴァンニール伯爵家の長女
・コウ・リィの友人
・婚約者が虚無に殺されたのを切っ掛けにハンターとなる
・行動的かつ積極的。自他ともに認める負けず嫌い
・運動面も学習面も優秀
コウ・リィ(女性 20歳)
・ハンターオフィスの受付嬢
・カレンは学生の頃からの友人で、今も親しくしている
・リーナとも幼い頃から親しくしている
・カレンの気持ちもわからなくもないが、リーナの気持ちを優先してあげたいと思っている
※座談会のような形で話をします。リプレイでは、カレンとコウは席を外します。
マスターより
こんにちは、はじめまして。新人MS小林です。
ハンターオフィスに、ハンター志望の女の子がやってきます。
あたな方の後輩になるかもしれませんし、ならないかもしれないかは……まだわかりません。
あなたのハンターとしての経験を、話してあげてください。
よろしくお願いします。
ハンターオフィスに、ハンター志望の女の子がやってきます。
あたな方の後輩になるかもしれませんし、ならないかもしれないかは……まだわかりません。
あなたのハンターとしての経験を、話してあげてください。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/13 07:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 八原 篝(ka3104) 人間(リアルブルー)|19才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/08/02 17:40:20 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/02 07:42:45 |