ゲスト
(ka0000)
【界冥】『紅の刑事SP──幻蒼機導隊』
マスター:韮瀬隈則

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在19人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在12 / 0~25
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/11 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/25 09:00
オープニング
●
警視庁地下の白プレートの一室。昼行灯課長と新人婦警の私が常勤の、一見すれば左遷部署。
古めかしい特殊扉の向こうが異世界だなんて、いったい誰が信じるだろう。けれど、私は何度も何度も、たった120分しかこの地球に滞在できない彼らがVOIDと戦い事件を解決する姿を見てきた。
警視庁捜査0課。
未知の敵や怪奇現象を扱う、特殊警察部隊。
非公式に設立された0課の主な所属刑事たちは、『覚醒者』!
特命を受けクリムゾンウェストより転移した彼らは、120分という限られた時間のなか、数々の難事件を解決してゆくのだ。
この事件も……これからも!
「由香の状況は?」
「変わらず、だ。未だ歪虚の手の内だろう」
妹夫婦の忘れ形見である新人婦警。彼女が歪虚の手に落ちてからも、老刑事の表情は変わらず渋面のままだ。対する昼行灯、彼女の上司である捜査0課課長の顔は普段の無能ぶりが嘘のように厳しい。いや、もともとこちらが彼の本性なのだろう。
彼女──森山由香が覚醒者刑事らを追って現場に飛び込み、黒幕と目される歪虚に拉致されて既に60分が経とうとしている。覚醒者刑事達が召還されてすでに100分……。
中型狂気の追跡の果て、ここ採石場に待ち受けていたのは小型狂気の群れ。群れ。群れ。
規模からしてクラスタではない。誰かが、おそらくは傍観者として狂気以外の歪虚が描いたトラップの構図だろう。現在のところ、直接の干渉が出来ない彼らの意図は観察、と思われた。
「間に合わない……クソッ」
銃を手に駆け出す昼行灯を老刑事が止める。
「落ち着け。あの日を繰り返す気か? それとアレが動くぞ」
遠い過去、由香が遺児となったあの日、無念の再来。タイミングをあわせるかのように極秘裏の噂となっていたあの部隊が動く。
──幻蒼機導隊。
幻獣とCAMを駆る覚醒者と強化人間(スペリオル)の混成部隊。
VOID侵攻が拡大する状況を受け、試験的に各国警察組織が地球統一連合軍と連携体制で構築する、高機動戦闘組織だ。
その最初の先例となる隊こそが、東京に配置された幻蒼機導隊である。
【この番組はフィクションです】
●
「いやぁ、好調好調、絶好調! イイじゃん! 『紅の刑事』今度は映画化だろ? 次のシーズン続投と後継新番組の番宣もかねて、SP番組で景気良くいきたいトコロだね!」
……はぁ。と曖昧な笑みでしかし、追従の動作はギョーカイ特有のテンションで、制作会社の偉い人へ頷く企画屋2名。
ここはとある番組制作会社の企画室。深夜帯の人気刑事番組『紅の刑事』が生まれた一室である。
もともとネタに困った企画屋2名がでっちあげた頭の悪い企画、本物の転移者異世界者を起用した『覚醒者刑事モノ』が、なぜか上層部に支持され、ソサエティの協力をとりつけ、高視聴率をたたき出してはや半年。シリーズ継続に、映画化に、SP特番に、とメデタイ話が続いているが、企画屋2名の困惑は相変わらずだ。
その原因がこの、制作会社の偉い人、である。
「『紅の刑事』とね、先日出してもらった同時間枠の後番組『機動隊モノ』ね。シームレスに繋ぎたいからさ、SP番組でいっしょの話にしちゃおうと組んできたんだよ!」
……。……マジかっ!?
また通っちゃったのだ。頭の悪い企画が。しかも──
紹介するよ、と引き合わされたのが、青い目の軍人さんだったから深刻さがマシマシである。
ホリー・フォレスター。
彼は本物の強化人間で、元英海軍あがりの地球統一連合軍軍属にして広報官で、自らTV出演も任務としている。今回は幻蒼機導隊隊長役を務めるよう派遣された。……などと紹介され、外堀どころか内堀まで艦砲射撃で一気に埋められた状態が、いま現在なのだ。
(勘ぐっちゃいけないトコロまでが、この企画に関わってる気がするよ、シンちゃん)
(シッ! 消されるよバンちゃん。誰に消されるかも考えちゃダメだ)
そんな2名をよそに、偉い人の戯言は続く。
「紅の刑事のピンチにね、駆けつけるんだよ、幻蒼機導隊が! 瀕死の刑事達、迫るタイムリミット……そこに響く駆動音と幻獣の咆哮。新たな対VOID事件の幕開けを感じさせつつ、紅の刑事達の反撃で事件解決。イイ! 自分で言っててイイ感じだよ!」
ベタである。なんとなく昭和テイストすら漂う。
「そういうことだからよろしく頼むよ!」
偉い人のイイ笑顔と、軍属の惚れ惚れするような敬礼の余韻を残して、企画室のドアは閉められた。
顔を見合わせる企画屋2名。もうやることは決まっていた。
「またハンターの皆さんに丸投げしちゃえばいいよね!」
「うん! 演技だけじゃなく、脚本演出も任せちゃえばいいよ! あの軍属さんともうまくやってくれるって!」
「「ってわけでクミちゃーん。オフィスに依頼だしといてー」」
かくして。
またもや演技どころか脚本演出コミコミで、さらに強化人間との共演までハンターに丸投げされたTVドラマ企画が、ハンターオフィスに掲載された。
台本作成まではクリムゾンウェストのオフィスの一室で。リアルブルーでは持参の脚本を数時間(なんと! 半日未満だ!)で撮るハードスケジュール。
しかも今回は、2番組合同企画にしてユニット運用というオマケつき。
それでも構わない演者求む!!
警視庁地下の白プレートの一室。昼行灯課長と新人婦警の私が常勤の、一見すれば左遷部署。
古めかしい特殊扉の向こうが異世界だなんて、いったい誰が信じるだろう。けれど、私は何度も何度も、たった120分しかこの地球に滞在できない彼らがVOIDと戦い事件を解決する姿を見てきた。
警視庁捜査0課。
未知の敵や怪奇現象を扱う、特殊警察部隊。
非公式に設立された0課の主な所属刑事たちは、『覚醒者』!
特命を受けクリムゾンウェストより転移した彼らは、120分という限られた時間のなか、数々の難事件を解決してゆくのだ。
この事件も……これからも!
「由香の状況は?」
「変わらず、だ。未だ歪虚の手の内だろう」
妹夫婦の忘れ形見である新人婦警。彼女が歪虚の手に落ちてからも、老刑事の表情は変わらず渋面のままだ。対する昼行灯、彼女の上司である捜査0課課長の顔は普段の無能ぶりが嘘のように厳しい。いや、もともとこちらが彼の本性なのだろう。
彼女──森山由香が覚醒者刑事らを追って現場に飛び込み、黒幕と目される歪虚に拉致されて既に60分が経とうとしている。覚醒者刑事達が召還されてすでに100分……。
中型狂気の追跡の果て、ここ採石場に待ち受けていたのは小型狂気の群れ。群れ。群れ。
規模からしてクラスタではない。誰かが、おそらくは傍観者として狂気以外の歪虚が描いたトラップの構図だろう。現在のところ、直接の干渉が出来ない彼らの意図は観察、と思われた。
「間に合わない……クソッ」
銃を手に駆け出す昼行灯を老刑事が止める。
「落ち着け。あの日を繰り返す気か? それとアレが動くぞ」
遠い過去、由香が遺児となったあの日、無念の再来。タイミングをあわせるかのように極秘裏の噂となっていたあの部隊が動く。
──幻蒼機導隊。
幻獣とCAMを駆る覚醒者と強化人間(スペリオル)の混成部隊。
VOID侵攻が拡大する状況を受け、試験的に各国警察組織が地球統一連合軍と連携体制で構築する、高機動戦闘組織だ。
その最初の先例となる隊こそが、東京に配置された幻蒼機導隊である。
【この番組はフィクションです】
●
「いやぁ、好調好調、絶好調! イイじゃん! 『紅の刑事』今度は映画化だろ? 次のシーズン続投と後継新番組の番宣もかねて、SP番組で景気良くいきたいトコロだね!」
……はぁ。と曖昧な笑みでしかし、追従の動作はギョーカイ特有のテンションで、制作会社の偉い人へ頷く企画屋2名。
ここはとある番組制作会社の企画室。深夜帯の人気刑事番組『紅の刑事』が生まれた一室である。
もともとネタに困った企画屋2名がでっちあげた頭の悪い企画、本物の転移者異世界者を起用した『覚醒者刑事モノ』が、なぜか上層部に支持され、ソサエティの協力をとりつけ、高視聴率をたたき出してはや半年。シリーズ継続に、映画化に、SP特番に、とメデタイ話が続いているが、企画屋2名の困惑は相変わらずだ。
その原因がこの、制作会社の偉い人、である。
「『紅の刑事』とね、先日出してもらった同時間枠の後番組『機動隊モノ』ね。シームレスに繋ぎたいからさ、SP番組でいっしょの話にしちゃおうと組んできたんだよ!」
……。……マジかっ!?
また通っちゃったのだ。頭の悪い企画が。しかも──
紹介するよ、と引き合わされたのが、青い目の軍人さんだったから深刻さがマシマシである。
ホリー・フォレスター。
彼は本物の強化人間で、元英海軍あがりの地球統一連合軍軍属にして広報官で、自らTV出演も任務としている。今回は幻蒼機導隊隊長役を務めるよう派遣された。……などと紹介され、外堀どころか内堀まで艦砲射撃で一気に埋められた状態が、いま現在なのだ。
(勘ぐっちゃいけないトコロまでが、この企画に関わってる気がするよ、シンちゃん)
(シッ! 消されるよバンちゃん。誰に消されるかも考えちゃダメだ)
そんな2名をよそに、偉い人の戯言は続く。
「紅の刑事のピンチにね、駆けつけるんだよ、幻蒼機導隊が! 瀕死の刑事達、迫るタイムリミット……そこに響く駆動音と幻獣の咆哮。新たな対VOID事件の幕開けを感じさせつつ、紅の刑事達の反撃で事件解決。イイ! 自分で言っててイイ感じだよ!」
ベタである。なんとなく昭和テイストすら漂う。
「そういうことだからよろしく頼むよ!」
偉い人のイイ笑顔と、軍属の惚れ惚れするような敬礼の余韻を残して、企画室のドアは閉められた。
顔を見合わせる企画屋2名。もうやることは決まっていた。
「またハンターの皆さんに丸投げしちゃえばいいよね!」
「うん! 演技だけじゃなく、脚本演出も任せちゃえばいいよ! あの軍属さんともうまくやってくれるって!」
「「ってわけでクミちゃーん。オフィスに依頼だしといてー」」
かくして。
またもや演技どころか脚本演出コミコミで、さらに強化人間との共演までハンターに丸投げされたTVドラマ企画が、ハンターオフィスに掲載された。
台本作成まではクリムゾンウェストのオフィスの一室で。リアルブルーでは持参の脚本を数時間(なんと! 半日未満だ!)で撮るハードスケジュール。
しかも今回は、2番組合同企画にしてユニット運用というオマケつき。
それでも構わない演者求む!!
解説
●依頼内容
60分スペシャル番組『紅の刑事SP──幻蒼機導隊』を脚本演出レベルから撮影まで制作する
●番組詳細
『紅の刑事』
VOID関連事件を扱う捜査0課は、覚醒者刑事で構成された特殊警察部隊である
120分しかない転移時間のなか、彼らの対VOID戦が東京でも展開される
『幻蒼機導隊』
凶悪化の一途を辿るVOID戦に試験投入された高機動警察組織
幻獣とCAMを駆る覚醒者と強化人間(スペリオル)の混成部隊、その名は幻蒼機導隊
【SP版概要】
都内上空を飛行する中型狂気を追い、刑事達は採石場に到着
後方支援に追随した婦警、森山由香は、警察車両ごと行方不明となった
刑事達を採石場で待ち受けていたのは小型狂気の群れ、つまりトラップであり、狂気以外の歪虚の関与は明白である
多勢に無勢、絶体絶命の刑事達にせまる転移リミット……
その時──
駆動音と咆哮とともに幻蒼機導隊が到着
幻蒼機導隊と紅の刑事の共闘の行方は!?
他詳細は一切未定
下記配役はPCの配役不可
・老刑事
・森山由香(老刑事の姪)
・捜査0課長
・幻蒼機導隊隊長
・強化人間
制作会社は刑事モノ、特撮モノを手がける中堅
低予算番組での上記ノウハウとセット、機材ならびに人材を保有している
●募集内訳(兼任前提)
・俳優:4~25名
0課の刑事役、機導隊所属ハンター役、被害者役、歪虚&VOID役スーツアクターなど
(プレイングに、役名、役柄、演技を記述のこと)
・企画演出、裏方全般:若干名
※モブや端役などはNPCが担当します
※撮影などはNPCが行います
●作業内訳
・CW:準備
RBからのプロットを元に、脚本作成と演出までをリゼリオのオフィス小会議室で行う
・RB:撮影
完成した脚本を元に、演技と撮影に専念
効果なども指定可能
■特記
・軍属関与の背景はプロパガンダであり相応の内容が望まれる
・狂気以外の歪虚は「観測・傍観」のみ関与可能な設定である
60分スペシャル番組『紅の刑事SP──幻蒼機導隊』を脚本演出レベルから撮影まで制作する
●番組詳細
『紅の刑事』
VOID関連事件を扱う捜査0課は、覚醒者刑事で構成された特殊警察部隊である
120分しかない転移時間のなか、彼らの対VOID戦が東京でも展開される
『幻蒼機導隊』
凶悪化の一途を辿るVOID戦に試験投入された高機動警察組織
幻獣とCAMを駆る覚醒者と強化人間(スペリオル)の混成部隊、その名は幻蒼機導隊
【SP版概要】
都内上空を飛行する中型狂気を追い、刑事達は採石場に到着
後方支援に追随した婦警、森山由香は、警察車両ごと行方不明となった
刑事達を採石場で待ち受けていたのは小型狂気の群れ、つまりトラップであり、狂気以外の歪虚の関与は明白である
多勢に無勢、絶体絶命の刑事達にせまる転移リミット……
その時──
駆動音と咆哮とともに幻蒼機導隊が到着
幻蒼機導隊と紅の刑事の共闘の行方は!?
他詳細は一切未定
下記配役はPCの配役不可
・老刑事
・森山由香(老刑事の姪)
・捜査0課長
・幻蒼機導隊隊長
・強化人間
制作会社は刑事モノ、特撮モノを手がける中堅
低予算番組での上記ノウハウとセット、機材ならびに人材を保有している
●募集内訳(兼任前提)
・俳優:4~25名
0課の刑事役、機導隊所属ハンター役、被害者役、歪虚&VOID役スーツアクターなど
(プレイングに、役名、役柄、演技を記述のこと)
・企画演出、裏方全般:若干名
※モブや端役などはNPCが担当します
※撮影などはNPCが行います
●作業内訳
・CW:準備
RBからのプロットを元に、脚本作成と演出までをリゼリオのオフィス小会議室で行う
・RB:撮影
完成した脚本を元に、演技と撮影に専念
効果なども指定可能
■特記
・軍属関与の背景はプロパガンダであり相応の内容が望まれる
・狂気以外の歪虚は「観測・傍観」のみ関与可能な設定である
マスターより
OPも解説も長すぎるわっ!
春にリリースした『紅の刑事──捜査0課』の続編ですよ。韮瀬です。
数時間のスケジュールで、120分しか滞在できない刑事達の60分番組を作るお仕事です。
芸能モノでユニット可だとコスパがな……とイベシナ扱いです。
新番への世代交代を最終回SPでやる演出が昭和って感じですが、追求してはいけません。スタイリッシュでありながらも人情味あふれる刑事モノと、火薬を1クールで4.8トン使いそうな機動警察モノに、いろんなトコのプロパガンダをうまく悪魔合体しつつ娯楽作品にでっちあげていただけると幸いです。足りない箇所はNPCが上手くやるので、安心だね!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/31 19:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/08/11 07:47:57 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/11 07:24:03 |