ゲスト
(ka0000)
黒蜥蜴印のデュミナスたち
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/08/29 07:30
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●つまみぐい黒蜥蜴
天が裂けた。
陽光を隠す白い雲が消し飛び、青空に刻まれた亀裂がはっきりと見える。
そんな異常な空の下、全長20メートルのドラゴンとせいぜいCAMの大きさしかないドラゴンが飛んでいた。
『ボス! あんた何に手を出した』
目を血走らせ炎より熱い息を吐くのが20メートル級竜種歪虚。
今にも欠伸をしそうなもう1匹が、災厄の十三魔とも呼ばれるガルドブルムである。
『気づかなかったのか?』
『必死に目を逸らしていたんだよこの蜥蜴野郎!』
最悪の侮辱を吐き出したことにも気づけないほど頭に血が上っている。
空の亀裂が蠢く。
鋭利な刃にも見えるものが亀裂から突き出される。
小さく見えるのは単なる錯覚で、高層ビル並のそれが2匹の竜目がけて直線的に突き込まれた。
小さな精霊たちが砕かれ痕跡すら無くす。
負の力で構成された刃が、直前まで竜がいた場所を空しく行きすぎた。
『チッ、予想以上に温いな』
『どこがだよ!』
『ハンターなら俺が躱しても当ててくるぞ?』
熟練ハンター並の回避術を駆使ししながら2匹が言葉を躱す。
刃と最接近したときでも10メートルは離れていたのに、一度完治した皮膚と鱗が細かくひび割れている。
『休むなら場所考えろ! よりにもよってヴォ』
すくい上げるような刃の一撃。
余波だけで大地に黒い線が引かれ、2匹は左右に分かれて膨大な負の力を躱す。
『傷は治っただろォ?』
『今滅びそうだがな畜生この黒蜥蜴、絶対ぶっ殺』
予兆もなく負の刃が弾けた。
高速かつあまりに巨大な範囲攻撃を回避することはできず、1匹は遠く海のある方向へ、もう1匹はきりもみしながら大地に落ちる。
薄まり消えていく刃の向こうで、キノコ型の土煙が高く立ち上っていた。
●偵察任務
ハンターオフィスに立体の透過ディスプレイが現れる。
風光明媚というには少し趣が足らない、少ししか人の手が入っていない草原が映し出された。
「これが24時間前の映像です。次、8時間前の映像です」
草原が荒野に変わっている。
鳥どころか虫すら見えず、空に至っては微かに傷のようなものすら見える。
「高位強力な歪虚が現れた可能性があります。至急現地に向かい情報収集をお願いします。極めて危険ですので生還を最優先にしてください」
司書パルムが小声で何か言い、それまで説明していた職員がより一層深刻な顔になる。
予告なく映像が切り替わる。
画面の隅には1時間前という赤字のテロップ。
かつて草原だった場所の中央で、魔導型ですらないデュミナスがCAMサイズのスコップで穴を掘っている。
「見ての通り、所属不明のCAMが現地で活動しています。依頼内容は変わりません」
職員の瞳が底光りする。
小さなディスプレイが新たに現れ、サルヴァトーレ・ロッソとハンターズソサエティーからの撃墜許可が表示される。
所属を示すものが何もないので当然だ。
「どうか、お気を付けて」
職員の額に、緊張と恐怖による汗が浮かんでいた。
●黒蜥蜴は土の下
職員が頭を下げる3時間前。
全身を襲う痛みでガルドブルムが目を覚ます。
体が動かない。
守りを固めて不時着した記憶はあるのだが、着地時の衝撃で意識を失っていたらしい。
空気の薄さに耐えて上を見る。
明かりすらない。
周囲が硬いのは土砂の層をぶち抜き岩盤にめり込んだ結果のようだ。
『俺など羽虫ということか』
アレは攻撃ではなかった。
近くを飛ぶ小さなものに向け軽く手(にあたるもの)を振った余波でしかない。
ガルドブルムは、邪魔者とすら認識されていないのだ。
ハンター相手の戦いなら怒りと戦意ではらわたか熱くなるはずだが、超高位の歪虚に対しては平坦な感情しか抱けない。
単なる自然現象に何も感じられない心境に近かった。
竜は器用に肩をすくめ、地上に転がる岩に己の力を裂いて送り込む。
それは徐々に変形し竜がイメージする通りの形になる。
巨大な、スコップを持った、デュミナス。
コミカルですらあるそれが10メートル近い土砂を器用に退け始める。
コピー元が優秀なためか、ガルドブルム製デュミナスの性能はかなり高い。
しかし所詮は乗り手無しのコピーでしかなく、戦闘技術だけでなく戦術にも長けるハンターに勝てるとは全く思えない。
しばらく目を閉じていると、いくつかのCAMが予想外の動きをしているのに気づいた。
『アン? ……ハハッ』
喉が機嫌良く鳴る。
竜の体に気合いがみなぎり、傷ついた鱗と肉が目に見えて再生を開始した。
●ただのデュミナス
目覚めてから1時間で自我が生じた。
スコップを振るうことしかできない同属から離れ、薄い亀裂が入った空を見上げる。
コピー元の性質と歪虚としての性質が衝突している。
使い手をこの場で待つか、生ある者を襲うか、あるいは地面の下の創造主を仕留めて己の力にするか。
己が悩んでいることすら分からず立ち尽くしていると、地平線にハンター達の姿が現れる。
『どちらでも構わんぞ』
スコップが蠢く。
驚いて大きな道具を取り落としてしまう。
スコップは足下の土を取り込んで形を変え、強力な銃器と分厚い盾として再生した。
黒竜を覆う土は未だ分厚い。
歪虚であるデュミナスはコクピットに飢餓感を感じ、縋るように銃と盾に手を伸ばした。
数百メートル向こうから飛んでくる105ミリ弾。
近づけば30ミリの弾幕が立ちふさがり。
分厚い盾と巧みな足捌きが装甲を最大限に活かす。
そんな力を持つ主無きCAMたちが、射程のはるか彼方にいるハンターへ銃口を向けた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●つまみぐい黒蜥蜴
天が裂けた。
陽光を隠す白い雲が消し飛び、青空に刻まれた亀裂がはっきりと見える。
そんな異常な空の下、全長20メートルのドラゴンとせいぜいCAMの大きさしかないドラゴンが飛んでいた。
『ボス! あんた何に手を出した』
目を血走らせ炎より熱い息を吐くのが20メートル級竜種歪虚。
今にも欠伸をしそうなもう1匹が、災厄の十三魔とも呼ばれるガルドブルムである。
『気づかなかったのか?』
『必死に目を逸らしていたんだよこの蜥蜴野郎!』
最悪の侮辱を吐き出したことにも気づけないほど頭に血が上っている。
空の亀裂が蠢く。
鋭利な刃にも見えるものが亀裂から突き出される。
小さく見えるのは単なる錯覚で、高層ビル並のそれが2匹の竜目がけて直線的に突き込まれた。
小さな精霊たちが砕かれ痕跡すら無くす。
負の力で構成された刃が、直前まで竜がいた場所を空しく行きすぎた。
『チッ、予想以上に温いな』
『どこがだよ!』
『ハンターなら俺が躱しても当ててくるぞ?』
熟練ハンター並の回避術を駆使ししながら2匹が言葉を躱す。
刃と最接近したときでも10メートルは離れていたのに、一度完治した皮膚と鱗が細かくひび割れている。
『休むなら場所考えろ! よりにもよってヴォ』
すくい上げるような刃の一撃。
余波だけで大地に黒い線が引かれ、2匹は左右に分かれて膨大な負の力を躱す。
『傷は治っただろォ?』
『今滅びそうだがな畜生この黒蜥蜴、絶対ぶっ殺』
予兆もなく負の刃が弾けた。
高速かつあまりに巨大な範囲攻撃を回避することはできず、1匹は遠く海のある方向へ、もう1匹はきりもみしながら大地に落ちる。
薄まり消えていく刃の向こうで、キノコ型の土煙が高く立ち上っていた。
●偵察任務
ハンターオフィスに立体の透過ディスプレイが現れる。
風光明媚というには少し趣が足らない、少ししか人の手が入っていない草原が映し出された。
「これが24時間前の映像です。次、8時間前の映像です」
草原が荒野に変わっている。
鳥どころか虫すら見えず、空に至っては微かに傷のようなものすら見える。
「高位強力な歪虚が現れた可能性があります。至急現地に向かい情報収集をお願いします。極めて危険ですので生還を最優先にしてください」
司書パルムが小声で何か言い、それまで説明していた職員がより一層深刻な顔になる。
予告なく映像が切り替わる。
画面の隅には1時間前という赤字のテロップ。
かつて草原だった場所の中央で、魔導型ですらないデュミナスがCAMサイズのスコップで穴を掘っている。
「見ての通り、所属不明のCAMが現地で活動しています。依頼内容は変わりません」
職員の瞳が底光りする。
小さなディスプレイが新たに現れ、サルヴァトーレ・ロッソとハンターズソサエティーからの撃墜許可が表示される。
所属を示すものが何もないので当然だ。
「どうか、お気を付けて」
職員の額に、緊張と恐怖による汗が浮かんでいた。
●黒蜥蜴は土の下
職員が頭を下げる3時間前。
全身を襲う痛みでガルドブルムが目を覚ます。
体が動かない。
守りを固めて不時着した記憶はあるのだが、着地時の衝撃で意識を失っていたらしい。
空気の薄さに耐えて上を見る。
明かりすらない。
周囲が硬いのは土砂の層をぶち抜き岩盤にめり込んだ結果のようだ。
『俺など羽虫ということか』
アレは攻撃ではなかった。
近くを飛ぶ小さなものに向け軽く手(にあたるもの)を振った余波でしかない。
ガルドブルムは、邪魔者とすら認識されていないのだ。
ハンター相手の戦いなら怒りと戦意ではらわたか熱くなるはずだが、超高位の歪虚に対しては平坦な感情しか抱けない。
単なる自然現象に何も感じられない心境に近かった。
竜は器用に肩をすくめ、地上に転がる岩に己の力を裂いて送り込む。
それは徐々に変形し竜がイメージする通りの形になる。
巨大な、スコップを持った、デュミナス。
コミカルですらあるそれが10メートル近い土砂を器用に退け始める。
コピー元が優秀なためか、ガルドブルム製デュミナスの性能はかなり高い。
しかし所詮は乗り手無しのコピーでしかなく、戦闘技術だけでなく戦術にも長けるハンターに勝てるとは全く思えない。
しばらく目を閉じていると、いくつかのCAMが予想外の動きをしているのに気づいた。
『アン? ……ハハッ』
喉が機嫌良く鳴る。
竜の体に気合いがみなぎり、傷ついた鱗と肉が目に見えて再生を開始した。
●ただのデュミナス
目覚めてから1時間で自我が生じた。
スコップを振るうことしかできない同属から離れ、薄い亀裂が入った空を見上げる。
コピー元の性質と歪虚としての性質が衝突している。
使い手をこの場で待つか、生ある者を襲うか、あるいは地面の下の創造主を仕留めて己の力にするか。
己が悩んでいることすら分からず立ち尽くしていると、地平線にハンター達の姿が現れる。
『どちらでも構わんぞ』
スコップが蠢く。
驚いて大きな道具を取り落としてしまう。
スコップは足下の土を取り込んで形を変え、強力な銃器と分厚い盾として再生した。
黒竜を覆う土は未だ分厚い。
歪虚であるデュミナスはコクピットに飢餓感を感じ、縋るように銃と盾に手を伸ばした。
数百メートル向こうから飛んでくる105ミリ弾。
近づけば30ミリの弾幕が立ちふさがり。
分厚い盾と巧みな足捌きが装甲を最大限に活かす。
そんな力を持つ主無きCAMたちが、射程のはるか彼方にいるハンターへ銃口を向けた。
解説
対CAM戦闘です。
背景は伏線を考える必要はなく、CAM対CAMの戦いを楽しんで下さい。
もちろんガルドブルム討伐を狙っても大丈夫。
人化能力と戦闘力を駆使してくるガルドブルムは強敵ですが、土の中にいるうちに大ダメージを与えれば勝ち目があるでしょう。
・デュミナス(スコップ装備)
サイズ3。移動力3。回避60。受け40。
両手持ちの大型スコップのみを装備したガルドブルム製デュミナスです。
この大型スコップは武器としての能力は低いものの、土砂を押し退け運ぶ能力はかなりものです。
ガルドブルムを掘り出すのを第一に行動します。
・デュミナス(自律機体)
サイズ3。移動力2。回避50。受け60。
105mmスナイパーライフル・CAMシールド装備機と、30mmアサルトライフル・CAMシールド装備機の二種類がいて各種1機のペアで行動します。
銃器はコピー元と比べて威力のみが強化されています。
シールドの表面が時折不気味に波打っています。
スコップ装備デュミナスを襲いはしませんが助けもせず、ハンター、特にCAM乗りの捕獲または殺害を第一に行動します。
自律機体同士で連携はしますが高度な作戦の立案は不可能です。
・ガルドブルム(土の下)
サイズ3。今回、飛ぶ場合も地上から50メートルの高さまでしか飛べません
日没後は撤退しようとします
・他
現地は晴れ。日没まで30分
・地図(1文字縦横200m
abcdef
あ□□□□□□ □=平地。障害物一切無し
い□□ガ谷谷谷 ガ=地面が凸凹。黒竜が埋まっています。地表ではスコップ機6体が作業中
うC□□C□□ 谷=幅20~40メートルの谷が東西に刻まれています。崩れそう
え□□□□□□ C=平地。デュミナス2機がいます
お□□□□□D D=平地。デュミナスが合計4機います
かハハハハハハ ハ=平地。ハンター初期位置。各人が好きな位置を選択可
背景は伏線を考える必要はなく、CAM対CAMの戦いを楽しんで下さい。
もちろんガルドブルム討伐を狙っても大丈夫。
人化能力と戦闘力を駆使してくるガルドブルムは強敵ですが、土の中にいるうちに大ダメージを与えれば勝ち目があるでしょう。
・デュミナス(スコップ装備)
サイズ3。移動力3。回避60。受け40。
両手持ちの大型スコップのみを装備したガルドブルム製デュミナスです。
この大型スコップは武器としての能力は低いものの、土砂を押し退け運ぶ能力はかなりものです。
ガルドブルムを掘り出すのを第一に行動します。
・デュミナス(自律機体)
サイズ3。移動力2。回避50。受け60。
105mmスナイパーライフル・CAMシールド装備機と、30mmアサルトライフル・CAMシールド装備機の二種類がいて各種1機のペアで行動します。
銃器はコピー元と比べて威力のみが強化されています。
シールドの表面が時折不気味に波打っています。
スコップ装備デュミナスを襲いはしませんが助けもせず、ハンター、特にCAM乗りの捕獲または殺害を第一に行動します。
自律機体同士で連携はしますが高度な作戦の立案は不可能です。
・ガルドブルム(土の下)
サイズ3。今回、飛ぶ場合も地上から50メートルの高さまでしか飛べません
日没後は撤退しようとします
・他
現地は晴れ。日没まで30分
・地図(1文字縦横200m
abcdef
あ□□□□□□ □=平地。障害物一切無し
い□□ガ谷谷谷 ガ=地面が凸凹。黒竜が埋まっています。地表ではスコップ機6体が作業中
うC□□C□□ 谷=幅20~40メートルの谷が東西に刻まれています。崩れそう
え□□□□□□ C=平地。デュミナス2機がいます
お□□□□□D D=平地。デュミナスが合計4機います
かハハハハハハ ハ=平地。ハンター初期位置。各人が好きな位置を選択可
マスターより
グッドラック!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/28 13:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】対CAM・埋没黒竜 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/08/20 00:14:50 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/15 22:39:36 |