ゲスト
(ka0000)
アマリリス~ポカラ駐屯地の危機
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/31 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/14 22:00
オープニング
ここは同盟領のどこか。「ポカラ」と呼ばれた村のあった地域。
アマリリス商会のモータル率いる義勇隊が、今日も村の跡地を山城化する作業に精を出していた。同商会の管理するセル鉱山に受け入れた村の難民から跡地の管理を任され、魔術師協会広報部に掛け合って大型歪虚の動向を探る任務の委託を取り付けてから結構な月日が経過している。
「モータル、セル鉱山のメイスンから手紙が届いた」
村の建物が大型歪虚に破壊しつくされたのちに建てた宿舎にいたリーダーのモータルは、物資の定期便のチェック中にそんな声を掛けられた。
「ありがとう、見せてくれ」
商会仲間のメイスンには、ここの村民から聞いてもらいたいことを手紙に書いて託していた。
返答はというと――
前略
モータル、義勇隊任務お疲れ様です。
先日受け取った手紙の質問を村民に聞いてみました。
・村に、何か歪虚に狙われる秘密があるか?
→心当たりはない
・昔もこんなに歪虚に襲われていたのか?
→こんなことは今までなかった。最近になって突然のことだ。
以前にも聞いた通り、改めて聞いても同じ回答です。
これに加え、改めて私の方から聞いてみたことも添えておきます。
・最近、突然とのことですが、心当たりはありますか?
→まったく、ない。
偶然、と結論付けるほかはないが、石工としては受け入れがたい結果です。
一つ石組みがずれていた場合、その石に問題なくても離れた場所や意外な個所で組んでいる石に問題があると考えるからです。このケースの場合は、その離れた場所のものはより大きな問題を抱えていることが多いことも特徴です。
何か、大きな問題がどこかで発生していないか心配です。
「その、大きな問題ってのが分かればね」
モータル、手紙を丁寧に折り畳んだ。
「森の奥に昆虫やら大型の歪虚が発生して、一直線に森の外に攻めて来た場所がここ、って考えるしかねぇだろ」
義勇隊仲間で元ならず者のキアンが寄って来て口を尖らせた。
「それだと一方的に攻められるだけだろ?」
「ま、性には合わねぇな」
ため息のモータル。軽口を叩くキアン。
「それより、外堀の作業は?」
「森方面だけだからな。かなり進んでいる」
現在、先の大蜘蛛歪虚退治で雇ったハンターたちの提言にしたがい、駐屯地の周りに堀を作っている。川は離れているため空堀であること、落ちた敵が横に大きく移動させないため、などの理由から一本の長い堀ではなく、二重でところどころが切れている。相互に切れ目を補っているため、森から一直線に来る敵を必ず一度は防ぐ形になっている。
「ビルドムーバー使ってるから楽なんだがよ……先の大蜘蛛歪虚といい羽根蟻歪虚といい、空も移動するから意味ねぇんじゃねぇか?」
なお、ハンターたちは同時に地対空防衛を想定しゴーレムの運用を提案していたが、いくら魔術師協会広報部の協力を取り付けたとはいえ、ハンター登録していない覚醒者の義勇隊にユニット貸与の許可は出なかった。アマリリス商会は闇の密売人「ベンド商会」の後ろ盾があるが、こちらのルートからの調達も不可能。可変型魔導アーマー「ビルドムーバー」を数台所有しているのが、これは試作した技術者集団「十三夜」から直に仕入れているため。ちなみにビルドムーバーのハンターソサエティ正式ユニット採用を狙っていたが、これはすでに頓挫している。
「まあ、その土で土塁も築いている。飛んでくる蟻酸は放物線を描くが、土塁があるのとないのではずいぶん違うはず」
もちろん、森から木々を伐採しているが、こちらは柵になどに使うより宿舎など生活環境の向上に活用しているのが現実だ。
とにかく、形としてはリアルブルーの日本でいう、戦国時代の山城と似たような形となっていた。
この時。
「た、大変だ~!」
物見櫓の方から叫び声が。
「どうしたっ!」
「森から……樹が……大樹が……」
「な、なんだ、あの空に浮いた大木は」
「一体、何の樹だ?」
「……歪虚の樹、としか考えられんな」
口々にこぼし、呆然と視線を向ける駐屯隊の面々。
指差す先には、横に枝を伸ばして大きく広がった、まるでマッシュルームかカリフラワーかというようなシルエットの大樹が……森の上、宙に浮いていたのだ!
しかも、ゆっくりとこちらに向かってきている。
「まずい。魔術師協会広報室に連絡を!」
「ハンターをすぐ呼べっ! ユニットで戦えるのだ!」
すぐに救援要請を飛ばす。
というわけで、ポカラ村を守ってくれる人、求ム。
アマリリス商会のモータル率いる義勇隊が、今日も村の跡地を山城化する作業に精を出していた。同商会の管理するセル鉱山に受け入れた村の難民から跡地の管理を任され、魔術師協会広報部に掛け合って大型歪虚の動向を探る任務の委託を取り付けてから結構な月日が経過している。
「モータル、セル鉱山のメイスンから手紙が届いた」
村の建物が大型歪虚に破壊しつくされたのちに建てた宿舎にいたリーダーのモータルは、物資の定期便のチェック中にそんな声を掛けられた。
「ありがとう、見せてくれ」
商会仲間のメイスンには、ここの村民から聞いてもらいたいことを手紙に書いて託していた。
返答はというと――
前略
モータル、義勇隊任務お疲れ様です。
先日受け取った手紙の質問を村民に聞いてみました。
・村に、何か歪虚に狙われる秘密があるか?
→心当たりはない
・昔もこんなに歪虚に襲われていたのか?
→こんなことは今までなかった。最近になって突然のことだ。
以前にも聞いた通り、改めて聞いても同じ回答です。
これに加え、改めて私の方から聞いてみたことも添えておきます。
・最近、突然とのことですが、心当たりはありますか?
→まったく、ない。
偶然、と結論付けるほかはないが、石工としては受け入れがたい結果です。
一つ石組みがずれていた場合、その石に問題なくても離れた場所や意外な個所で組んでいる石に問題があると考えるからです。このケースの場合は、その離れた場所のものはより大きな問題を抱えていることが多いことも特徴です。
何か、大きな問題がどこかで発生していないか心配です。
「その、大きな問題ってのが分かればね」
モータル、手紙を丁寧に折り畳んだ。
「森の奥に昆虫やら大型の歪虚が発生して、一直線に森の外に攻めて来た場所がここ、って考えるしかねぇだろ」
義勇隊仲間で元ならず者のキアンが寄って来て口を尖らせた。
「それだと一方的に攻められるだけだろ?」
「ま、性には合わねぇな」
ため息のモータル。軽口を叩くキアン。
「それより、外堀の作業は?」
「森方面だけだからな。かなり進んでいる」
現在、先の大蜘蛛歪虚退治で雇ったハンターたちの提言にしたがい、駐屯地の周りに堀を作っている。川は離れているため空堀であること、落ちた敵が横に大きく移動させないため、などの理由から一本の長い堀ではなく、二重でところどころが切れている。相互に切れ目を補っているため、森から一直線に来る敵を必ず一度は防ぐ形になっている。
「ビルドムーバー使ってるから楽なんだがよ……先の大蜘蛛歪虚といい羽根蟻歪虚といい、空も移動するから意味ねぇんじゃねぇか?」
なお、ハンターたちは同時に地対空防衛を想定しゴーレムの運用を提案していたが、いくら魔術師協会広報部の協力を取り付けたとはいえ、ハンター登録していない覚醒者の義勇隊にユニット貸与の許可は出なかった。アマリリス商会は闇の密売人「ベンド商会」の後ろ盾があるが、こちらのルートからの調達も不可能。可変型魔導アーマー「ビルドムーバー」を数台所有しているのが、これは試作した技術者集団「十三夜」から直に仕入れているため。ちなみにビルドムーバーのハンターソサエティ正式ユニット採用を狙っていたが、これはすでに頓挫している。
「まあ、その土で土塁も築いている。飛んでくる蟻酸は放物線を描くが、土塁があるのとないのではずいぶん違うはず」
もちろん、森から木々を伐採しているが、こちらは柵になどに使うより宿舎など生活環境の向上に活用しているのが現実だ。
とにかく、形としてはリアルブルーの日本でいう、戦国時代の山城と似たような形となっていた。
この時。
「た、大変だ~!」
物見櫓の方から叫び声が。
「どうしたっ!」
「森から……樹が……大樹が……」
「な、なんだ、あの空に浮いた大木は」
「一体、何の樹だ?」
「……歪虚の樹、としか考えられんな」
口々にこぼし、呆然と視線を向ける駐屯隊の面々。
指差す先には、横に枝を伸ばして大きく広がった、まるでマッシュルームかカリフラワーかというようなシルエットの大樹が……森の上、宙に浮いていたのだ!
しかも、ゆっくりとこちらに向かってきている。
「まずい。魔術師協会広報室に連絡を!」
「ハンターをすぐ呼べっ! ユニットで戦えるのだ!」
すぐに救援要請を飛ばす。
というわけで、ポカラ村を守ってくれる人、求ム。
解説
ポカラ村に向かってくる大型歪虚軍団を倒して下さい。
依頼時点では、じりじりと森の上をサイズ4(アバウトに16平方m相当)の大樹歪虚が、地面から根っこを抜いて森の上の空に浮きポカラ駐屯地に向かっています。
本来なら、この大樹を殲滅することが任務ですが、到着するまでに戦況が変わります。
大樹歪虚は、森を出たところで進行をやめ、大型昆虫歪虚を実戦部隊として投入してきます。
・カブトムシ型歪虚×8体
サイズ2
低空を飛ぶか大地をはって移動。高空に逃げることはない。
耐久力が高く、突撃の威力が高い。尻から酸を吐く。角はノコギリ状。
・幼虫型歪虚×10体
サイズ2
地中にもぐり移動。深さは限りなく地表で、ぼこっと大地が膨らむ。
地表をはがさないと本体に攻撃が通らない。地表すれすれを潜り進むので速度は馬の速度程度の速さがある半面、急激な地表の変化にはついて行けない。とはいえ、緩やかに傾斜程度は対応する。
また、地表に出してもぷにぷにの身体があり基幹部にダメージが到達しにくいこともあり、一撃で倒すのはほぼ不可能。
攻撃力はほぼなし。建物を壊す存在。
大樹歪虚は、枝葉の部分にカブトムシ歪虚を隠し、根がつかんでいた大地の中に幼虫型歪虚を隠していた模様。
今回はこの2種類の撃破に尽力してください。
強制演出として、2種類の歪虚との戦闘が終わったのち、大樹歪虚がついに侵攻してきます。攻撃を加えることは問題ありませんが、撃退はできずポカラ駐屯地に下り、根を張ります。掴んでいた土を落としたのは、歪虚の攻撃と見せかけて村に根を下ろす準備も兼ねていたようですね。
最後はハンターはもちろん、モータルたちも全員撤退となります。
駐屯地から森までは起伏のゆるい見通しのいい草原。距離はアバウト。ロングレンジ攻撃でも中間地点の草原に位置する必要があります。一度抜かれても追いつくことができます。
依頼時点では、じりじりと森の上をサイズ4(アバウトに16平方m相当)の大樹歪虚が、地面から根っこを抜いて森の上の空に浮きポカラ駐屯地に向かっています。
本来なら、この大樹を殲滅することが任務ですが、到着するまでに戦況が変わります。
大樹歪虚は、森を出たところで進行をやめ、大型昆虫歪虚を実戦部隊として投入してきます。
・カブトムシ型歪虚×8体
サイズ2
低空を飛ぶか大地をはって移動。高空に逃げることはない。
耐久力が高く、突撃の威力が高い。尻から酸を吐く。角はノコギリ状。
・幼虫型歪虚×10体
サイズ2
地中にもぐり移動。深さは限りなく地表で、ぼこっと大地が膨らむ。
地表をはがさないと本体に攻撃が通らない。地表すれすれを潜り進むので速度は馬の速度程度の速さがある半面、急激な地表の変化にはついて行けない。とはいえ、緩やかに傾斜程度は対応する。
また、地表に出してもぷにぷにの身体があり基幹部にダメージが到達しにくいこともあり、一撃で倒すのはほぼ不可能。
攻撃力はほぼなし。建物を壊す存在。
大樹歪虚は、枝葉の部分にカブトムシ歪虚を隠し、根がつかんでいた大地の中に幼虫型歪虚を隠していた模様。
今回はこの2種類の撃破に尽力してください。
強制演出として、2種類の歪虚との戦闘が終わったのち、大樹歪虚がついに侵攻してきます。攻撃を加えることは問題ありませんが、撃退はできずポカラ駐屯地に下り、根を張ります。掴んでいた土を落としたのは、歪虚の攻撃と見せかけて村に根を下ろす準備も兼ねていたようですね。
最後はハンターはもちろん、モータルたちも全員撤退となります。
駐屯地から森までは起伏のゆるい見通しのいい草原。距離はアバウト。ロングレンジ攻撃でも中間地点の草原に位置する必要があります。一度抜かれても追いつくことができます。
マスターより
ふらっと、深夜です。
シナリオ「マリリス~十三夜栄転と蜘蛛歪虚」の続きとなります。
うんまあ、いきなりまた壊滅シナリオですが。
敵の艦載機攻撃と魚雷攻撃を同時に受けている、みたいなシチュエーションですね。母艦は倒せませんが、空と地中の敵の粉砕をお楽しみください。
モータルたちは駐屯地に詰めて防衛戦闘をする構えで、出戦はハンターたちのみとなります。
では、よろしくお願いします。
シナリオ「マリリス~十三夜栄転と蜘蛛歪虚」の続きとなります。
うんまあ、いきなりまた壊滅シナリオですが。
敵の艦載機攻撃と魚雷攻撃を同時に受けている、みたいなシチュエーションですね。母艦は倒せませんが、空と地中の敵の粉砕をお楽しみください。
モータルたちは駐屯地に詰めて防衛戦闘をする構えで、出戦はハンターたちのみとなります。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/14 01:02
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/28 00:47:30 |
|
![]() |
相談卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/08/31 19:56:54 |