ゲスト
(ka0000)
錬金術師の終幕
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/03 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/12 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
薄暗い坑道の一室。そこにはズィルバー・ヴァルトフォーゲルが立っていた。
「あなたが、本当にただ愚鈍であったならば……もう少し生き延びることができたかもしれませんね」
その足元には倒れたホルスト・プレスブルクがいた。
こうなる少し間、ホルストはズィルバーに怒鳴りかかっていた。集めた資金に対する教導団の装備。この質が想定と食い違うと感じたことから調査を開始し、その結果使途不明金がかなりの額に上ることを突き止めたのだ。
状況が好転せず、実働部隊とともに拠点を転々としていく生活を送るようになったからこそ気づいたことだ。尤も、その結果死ぬことになるとは哀れというほかないだろう。
「き、さま……」
「おっと、まだ息がありますか」
呟きとともにズィルバーは魔導ガントレットを腕につける。機導術でとどめを刺そうというのだろう。
「いつ、から……」
「最初からですよ」
魔導ガントレットが輝きを放つ。3本の光がホルストを撃ち抜いた。
最初から……元々錬金術教導団はズィルバーがホルストに働きかけて結成された。錬金術の素晴らしさを説きながら、今の世情を貶め、その過程で組織が少しでも傾いたら反帝国組織のメリットと中途で挫折するデメリットを語る。そうしてここまでやってきた。あくまでもホルストの意思で教導団を運営するという体を維持するために。
ただ、それらは全て、ある目的のためだった。
「まさか、ヴルツァライヒとの繋がりまで調べ上げるとは、思っていませんでしたよ」
呟くズィルバーは、そのまま部屋を後にする。この場所も帝国には知られており、いつ踏み込まれてもおかしくはない。無論、策はいくつも巡らせてはあるが。
「お前もここにきているのかな、クロウ?」
ハルトの復讐のためか、それとも身内のけじめをつけるためにか。
だが、それでいい。
そう思っていてくれた方が本当の狙いが見えにくくなる。
この時……ズィルバーは一つ思い違いをしていた。ホルストは確かに愚かであったが、この期に及んで思いのまま怒鳴り散らすだけの男ではなかった。
●
「さて、状況を整理しておくぜ」
とある山中、その茂みにはクロウとともにハンター達が潜んでいた。
これまで、錬金術教導団の拠点を少しずつ潰してきて、ここが最後の大型拠点となるはずだ。
「つまり、ここを潰せば教導団は壊滅。そうでなくても、少なくとも長期的に活動を制限することができるだろう。もちろん、ここも一筋縄ではいかないけどな」
そういってクロウは地図を広げる。大型拠点、とクロウは言ったが。見てくれはただの廃坑だ。ただ、大きさだけで言えば今までと比べれば確かに大きい。
「そもそも、この坑道は地盤が緩くなってて崩れる危険性がある。だからこそ、廃坑になっていたわけだし、今まで見つからなかったわけだが」
いるだけで危険な場所に拠点は置かないだろう。そんな心理的な隙をついたつもりだったのかもしれない。
「まぁそのおかげで大型兵器は無いとみていい。その点は運がいいな……さて、お前らに頼むのはここにいる連中の『炙り出し』だ」
出口は発見し、押さえてある。ただ、坑道は結構入り組んでおり、思わぬところから攻撃を受ける可能性もある。下手な戦力を投入するよりも精鋭たるハンターに一任したほうが被害が少なくて済むだろうという考えだ。
「軍の被害を減らすための駒として使われてる、なんて思うかもしれねぇが……下手に大人数を突っ込ませて混乱に乗じて逃げられても厄介だろ? 軍的にはなんでもかんでもハンターに頼りっきりで不満みたいだが……まぁ、出口をきっちり押さえてもらおう」
クロウはそういうと、各自に地図を渡した。
「今回俺は外で待機だ。奴は……ズィルバーは、あるいは別のところに出口を隠しているかもしれねぇ。それをもう少し探してみるつもりだ。お前らの方でも注意してみてくれ」
本当は、自らの手で決着をつけたかったはずだ。だが、その気持ちを抑えてクロウはハンターたちを送り出す。
(俺は今、ズィルバーに対し入れ込みすぎている……目の前にしたらキレて殴りかかる程度には。だが、それじゃ大事なことを見落としちまうかもしれねぇ)
だからこそ、クロウはズィルバーとの決着を委ねたのだ。クロウが最も信頼しているハンターたちに。
●
「……さて、どうなるかな?」
ハンター達や帝国兵の様子を隠れて見ている男がいた。鉄仮面の男、エルウィンだ。
ここに至るまでエルウィンは各地の拠点を探り、その情報を帝国軍に提供し教導団壊滅に尽力してきた。
別に教導団に何か恨みがあるわけではない。『帝国の為に動く』こと。それが自身に課したことであり、何より乗りかかった船から降りる気にはならなかったからだ。
(だが、ここにズィルバーがいるなら、何事もなく幕が引かれることはねぇか)
ここが最後の拠点であるのは恐らく間違いない。ならばここにズィルバーやホルストがいるのは道理だ。攻め込んだとして、何か対策を立てていておかしくない。
「さぁ、踏ん張りどころだぜ、若者たち」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
薄暗い坑道の一室。そこにはズィルバー・ヴァルトフォーゲルが立っていた。
「あなたが、本当にただ愚鈍であったならば……もう少し生き延びることができたかもしれませんね」
その足元には倒れたホルスト・プレスブルクがいた。
こうなる少し間、ホルストはズィルバーに怒鳴りかかっていた。集めた資金に対する教導団の装備。この質が想定と食い違うと感じたことから調査を開始し、その結果使途不明金がかなりの額に上ることを突き止めたのだ。
状況が好転せず、実働部隊とともに拠点を転々としていく生活を送るようになったからこそ気づいたことだ。尤も、その結果死ぬことになるとは哀れというほかないだろう。
「き、さま……」
「おっと、まだ息がありますか」
呟きとともにズィルバーは魔導ガントレットを腕につける。機導術でとどめを刺そうというのだろう。
「いつ、から……」
「最初からですよ」
魔導ガントレットが輝きを放つ。3本の光がホルストを撃ち抜いた。
最初から……元々錬金術教導団はズィルバーがホルストに働きかけて結成された。錬金術の素晴らしさを説きながら、今の世情を貶め、その過程で組織が少しでも傾いたら反帝国組織のメリットと中途で挫折するデメリットを語る。そうしてここまでやってきた。あくまでもホルストの意思で教導団を運営するという体を維持するために。
ただ、それらは全て、ある目的のためだった。
「まさか、ヴルツァライヒとの繋がりまで調べ上げるとは、思っていませんでしたよ」
呟くズィルバーは、そのまま部屋を後にする。この場所も帝国には知られており、いつ踏み込まれてもおかしくはない。無論、策はいくつも巡らせてはあるが。
「お前もここにきているのかな、クロウ?」
ハルトの復讐のためか、それとも身内のけじめをつけるためにか。
だが、それでいい。
そう思っていてくれた方が本当の狙いが見えにくくなる。
この時……ズィルバーは一つ思い違いをしていた。ホルストは確かに愚かであったが、この期に及んで思いのまま怒鳴り散らすだけの男ではなかった。
●
「さて、状況を整理しておくぜ」
とある山中、その茂みにはクロウとともにハンター達が潜んでいた。
これまで、錬金術教導団の拠点を少しずつ潰してきて、ここが最後の大型拠点となるはずだ。
「つまり、ここを潰せば教導団は壊滅。そうでなくても、少なくとも長期的に活動を制限することができるだろう。もちろん、ここも一筋縄ではいかないけどな」
そういってクロウは地図を広げる。大型拠点、とクロウは言ったが。見てくれはただの廃坑だ。ただ、大きさだけで言えば今までと比べれば確かに大きい。
「そもそも、この坑道は地盤が緩くなってて崩れる危険性がある。だからこそ、廃坑になっていたわけだし、今まで見つからなかったわけだが」
いるだけで危険な場所に拠点は置かないだろう。そんな心理的な隙をついたつもりだったのかもしれない。
「まぁそのおかげで大型兵器は無いとみていい。その点は運がいいな……さて、お前らに頼むのはここにいる連中の『炙り出し』だ」
出口は発見し、押さえてある。ただ、坑道は結構入り組んでおり、思わぬところから攻撃を受ける可能性もある。下手な戦力を投入するよりも精鋭たるハンターに一任したほうが被害が少なくて済むだろうという考えだ。
「軍の被害を減らすための駒として使われてる、なんて思うかもしれねぇが……下手に大人数を突っ込ませて混乱に乗じて逃げられても厄介だろ? 軍的にはなんでもかんでもハンターに頼りっきりで不満みたいだが……まぁ、出口をきっちり押さえてもらおう」
クロウはそういうと、各自に地図を渡した。
「今回俺は外で待機だ。奴は……ズィルバーは、あるいは別のところに出口を隠しているかもしれねぇ。それをもう少し探してみるつもりだ。お前らの方でも注意してみてくれ」
本当は、自らの手で決着をつけたかったはずだ。だが、その気持ちを抑えてクロウはハンターたちを送り出す。
(俺は今、ズィルバーに対し入れ込みすぎている……目の前にしたらキレて殴りかかる程度には。だが、それじゃ大事なことを見落としちまうかもしれねぇ)
だからこそ、クロウはズィルバーとの決着を委ねたのだ。クロウが最も信頼しているハンターたちに。
●
「……さて、どうなるかな?」
ハンター達や帝国兵の様子を隠れて見ている男がいた。鉄仮面の男、エルウィンだ。
ここに至るまでエルウィンは各地の拠点を探り、その情報を帝国軍に提供し教導団壊滅に尽力してきた。
別に教導団に何か恨みがあるわけではない。『帝国の為に動く』こと。それが自身に課したことであり、何より乗りかかった船から降りる気にはならなかったからだ。
(だが、ここにズィルバーがいるなら、何事もなく幕が引かれることはねぇか)
ここが最後の拠点であるのは恐らく間違いない。ならばここにズィルバーやホルストがいるのは道理だ。攻め込んだとして、何か対策を立てていておかしくない。
「さぁ、踏ん張りどころだぜ、若者たち」
解説
●目的
敵集団の殲滅
●状況
PCたちはクロウからの依頼を受けてやってきたハンターとなる。
戦場は廃坑道。錬金術教導団最後の拠点となる。
●坑道に関して
出入口は大小合わせて6か所。基本的にPCたちは一番大きな出入口から侵入することになる。ただし、指定されているのは入り口だけで、その後のルートも全て一丸となって移動しなければいけないわけではない。
ルートは入り組んでおり、作業員が休むための部屋などが複数存在している。地図があるため基本的に迷うことは無い。
ただし、拠点化に際しある程度内部の改造が行われている可能性は高い。
また、坑道全体の地盤が緩んでおり状況によっては崩落の危険もある。
●味方情報
帝国兵×それなりの数
ハンターが坑道内に入ってから出口を封鎖、出てきた団員を捕縛していく。
ハンターとは指揮系統が異なるため指示はできない。
なお、教導団関連では外部の活躍が目立つため、どこかで汚名を返上したいと思っている兵が多い。それゆえか士気はそれなりに高い。
クロウ
他の出入り口が無いか捜索を行う。基本的に坑道内には入らない。
※以下PL情報
●坑道内について
内部には多数の教導団員が存在する。機導術での戦闘が可能だが、ズィルバーへの不信感などもあってか士気は低い。
坑道内のどこかにズィルバーの私室、兵器庫、ホルストの私室が存在。
坑道内の各所に爆弾が隠されている。爆発した場合崩落が開始し、生き埋めの恐れがある。
坑道内にはいくつか新設されたルートが存在。その中にいくつか外に通じるルートがある。ただし、非常に複雑になっているため戻るのは困難である可能性が高い。
●ホルスト・プレスブルク
ズィルバーの私室に死体が転がっている。
利用されただけの存在ではあるが、ただやられたわけではない。
●ズィルバー・ヴァルトフォーゲル
通信系へのジャミングなど、特殊な機導術を使用するクロウの兄。
敵集団の殲滅
●状況
PCたちはクロウからの依頼を受けてやってきたハンターとなる。
戦場は廃坑道。錬金術教導団最後の拠点となる。
●坑道に関して
出入口は大小合わせて6か所。基本的にPCたちは一番大きな出入口から侵入することになる。ただし、指定されているのは入り口だけで、その後のルートも全て一丸となって移動しなければいけないわけではない。
ルートは入り組んでおり、作業員が休むための部屋などが複数存在している。地図があるため基本的に迷うことは無い。
ただし、拠点化に際しある程度内部の改造が行われている可能性は高い。
また、坑道全体の地盤が緩んでおり状況によっては崩落の危険もある。
●味方情報
帝国兵×それなりの数
ハンターが坑道内に入ってから出口を封鎖、出てきた団員を捕縛していく。
ハンターとは指揮系統が異なるため指示はできない。
なお、教導団関連では外部の活躍が目立つため、どこかで汚名を返上したいと思っている兵が多い。それゆえか士気はそれなりに高い。
クロウ
他の出入り口が無いか捜索を行う。基本的に坑道内には入らない。
※以下PL情報
●坑道内について
内部には多数の教導団員が存在する。機導術での戦闘が可能だが、ズィルバーへの不信感などもあってか士気は低い。
坑道内のどこかにズィルバーの私室、兵器庫、ホルストの私室が存在。
坑道内の各所に爆弾が隠されている。爆発した場合崩落が開始し、生き埋めの恐れがある。
坑道内にはいくつか新設されたルートが存在。その中にいくつか外に通じるルートがある。ただし、非常に複雑になっているため戻るのは困難である可能性が高い。
●ホルスト・プレスブルク
ズィルバーの私室に死体が転がっている。
利用されただけの存在ではあるが、ただやられたわけではない。
●ズィルバー・ヴァルトフォーゲル
通信系へのジャミングなど、特殊な機導術を使用するクロウの兄。
マスターより
お世話になっております、植田です。
長らくお待たせいたしました。今回で錬金術教導団の関連依頼はおしまいとなります。
難易度はそこまで高くありませんが、危険依頼です。どう危険なのかは解説に書いてある通りです。深追いして生き埋めにならないよう注意しましょう。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
長らくお待たせいたしました。今回で錬金術教導団の関連依頼はおしまいとなります。
難易度はそこまで高くありませんが、危険依頼です。どう危険なのかは解説に書いてある通りです。深追いして生き埋めにならないよう注意しましょう。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/11 18:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 リカルド=フェアバーン(ka0356) 人間(リアルブルー)|32才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/09/03 01:58:56 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/31 21:36:30 |