ゲスト
(ka0000)
【界冥】大霊寺奪還戦【初心】
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/22 22:00
オープニング
若峰の東、通称『東の三城』と呼ばれる三つの城。
その中の一つ墨子城に水野 武徳(kz0196)の姿があった。
若峰の復興が進めば、今度は若峰への侵攻を食い止める支城を強化する必要があったからだ。
「ふむ、これで大分マシになるじゃろう」
墨子城は山城である為、大規模な改修は難しい。
そこで城壁や石垣の改修を中心に進めながら、城の周囲に竪堀や横堀を長く作る事で敵の侵入を防ぐ方策を取った。これで城へ侵攻する敵を阻む事ができるだろう。
「東の三城がほぼ復旧となれば、次に打つべきは……」
「大変であります!」
武徳の元へ部下が駆け込んできた。
この調子で駆け込んで来た場合、大半はあまり良くない報告だ。
面倒そうな顔を浮かべる武徳。
「なんじゃ?」
「東の三城の先にある大霊寺に敵らしき怪しい影がございます」
大霊寺――正式には、西山大霊寺。
名称からは寺と考えられがちであるが、実際は城と称しても差し支えない拠点である。
かつて憤怒の軍勢が押し寄せた際、抵抗したのは三条家だけではない。
僧侶やそれに従う農民も抵抗を続けていた時期がある。
最終的には陥落する事になった訳だが、三条家も支援を続けてかなり長期間持ちこたえていた事が知られている。
「ほう。わしの一手を狙って先回りされたか? いや、それはあるまい。おそらく偶然じゃろうが、面倒には違いないのう」
武徳が抱いた予想は、的中したようだ。
武徳は大霊寺を奪還して海運に着手しようとしていたのだ。
北と西には鳥成川と雉川、東には猿嶽川。
それらの川が合流する地点であり、大霊寺も金町台地の縁に築かれている。
難攻不落な上、川を使えば海運都市として発展させる事もできる。
東西交流祭で構築したツテを最大限に生かせれば、詩天に莫大な利益が転がり込む事を狙っていたのだが……。
「して、敵は? 憤怒の軍勢か?」
「いえ、それが……見た事もない敵であります。黒い火の玉のような者や影のような者もおります」
「影? 未知の敵という訳か」
実はこの時点で武徳は知らなかったのだが、後の報告で敵はリアルブルーで確認されている『狂気』である事が判明する。
武徳はその際も『未知の敵ではなく情報があるなら何とかなるわい』と敵をそれ程問題視していない様子だった。
「数はそれ程大きくありません。ですが、大霊寺となれば攻略は厄介です」
部下の言葉は間違っていない。
かつて憤怒の軍勢が攻めて長期間持った事を考えれば、攻略は難しくなる。
川の水を引き込んだ掘や、山に築かれた空堀が今も健在しているなら武徳も進軍はままならない。
だが、武徳はそれらをあっさり否定する。
「ふん、あの城を守るには相応の人手が必要になる。敵の数が多くないのであれば手の打ちようもあるわい」
武徳は、周辺の地図を広げる。
「良いか。あれだけの大城じゃ。数が少ない今が奪還のチャンスじゃ。我らは金町台地に登り、城を南から攻める」
「ですが、そこは出城がある上に、深い掘がございます。進軍は難しいのでは……」
「分かっておる。南の軍は囮じゃ。本命は北の鳥成川から筏で南下したハンター達じゃ。彼らが鳥成川口から上陸して城内へ突入。城内の敵を駆逐しながら出城を後方から襲撃するのじゃ」
「確かに……鳥成川の砦にはまだ敵の姿は無かったようでございます」
規模が大きい城であればそれだけ守護する人員を増やす必要がある。
まだ敵影の少ない今であれば、容易に奪還できる可能性がある。
かつて駒種城奪還で使った方法だが、現時点なら十分通用するだろう。
「善は急げじゃ。ハンターを集め、大霊寺を奪還するのじゃ」
指示を飛ばす武徳。
だが、武徳の脳裏には、早くも大霊寺の海運都市計画が動き始めていた。
その中の一つ墨子城に水野 武徳(kz0196)の姿があった。
若峰の復興が進めば、今度は若峰への侵攻を食い止める支城を強化する必要があったからだ。
「ふむ、これで大分マシになるじゃろう」
墨子城は山城である為、大規模な改修は難しい。
そこで城壁や石垣の改修を中心に進めながら、城の周囲に竪堀や横堀を長く作る事で敵の侵入を防ぐ方策を取った。これで城へ侵攻する敵を阻む事ができるだろう。
「東の三城がほぼ復旧となれば、次に打つべきは……」
「大変であります!」
武徳の元へ部下が駆け込んできた。
この調子で駆け込んで来た場合、大半はあまり良くない報告だ。
面倒そうな顔を浮かべる武徳。
「なんじゃ?」
「東の三城の先にある大霊寺に敵らしき怪しい影がございます」
大霊寺――正式には、西山大霊寺。
名称からは寺と考えられがちであるが、実際は城と称しても差し支えない拠点である。
かつて憤怒の軍勢が押し寄せた際、抵抗したのは三条家だけではない。
僧侶やそれに従う農民も抵抗を続けていた時期がある。
最終的には陥落する事になった訳だが、三条家も支援を続けてかなり長期間持ちこたえていた事が知られている。
「ほう。わしの一手を狙って先回りされたか? いや、それはあるまい。おそらく偶然じゃろうが、面倒には違いないのう」
武徳が抱いた予想は、的中したようだ。
武徳は大霊寺を奪還して海運に着手しようとしていたのだ。
北と西には鳥成川と雉川、東には猿嶽川。
それらの川が合流する地点であり、大霊寺も金町台地の縁に築かれている。
難攻不落な上、川を使えば海運都市として発展させる事もできる。
東西交流祭で構築したツテを最大限に生かせれば、詩天に莫大な利益が転がり込む事を狙っていたのだが……。
「して、敵は? 憤怒の軍勢か?」
「いえ、それが……見た事もない敵であります。黒い火の玉のような者や影のような者もおります」
「影? 未知の敵という訳か」
実はこの時点で武徳は知らなかったのだが、後の報告で敵はリアルブルーで確認されている『狂気』である事が判明する。
武徳はその際も『未知の敵ではなく情報があるなら何とかなるわい』と敵をそれ程問題視していない様子だった。
「数はそれ程大きくありません。ですが、大霊寺となれば攻略は厄介です」
部下の言葉は間違っていない。
かつて憤怒の軍勢が攻めて長期間持った事を考えれば、攻略は難しくなる。
川の水を引き込んだ掘や、山に築かれた空堀が今も健在しているなら武徳も進軍はままならない。
だが、武徳はそれらをあっさり否定する。
「ふん、あの城を守るには相応の人手が必要になる。敵の数が多くないのであれば手の打ちようもあるわい」
武徳は、周辺の地図を広げる。
「良いか。あれだけの大城じゃ。数が少ない今が奪還のチャンスじゃ。我らは金町台地に登り、城を南から攻める」
「ですが、そこは出城がある上に、深い掘がございます。進軍は難しいのでは……」
「分かっておる。南の軍は囮じゃ。本命は北の鳥成川から筏で南下したハンター達じゃ。彼らが鳥成川口から上陸して城内へ突入。城内の敵を駆逐しながら出城を後方から襲撃するのじゃ」
「確かに……鳥成川の砦にはまだ敵の姿は無かったようでございます」
規模が大きい城であればそれだけ守護する人員を増やす必要がある。
まだ敵影の少ない今であれば、容易に奪還できる可能性がある。
かつて駒種城奪還で使った方法だが、現時点なら十分通用するだろう。
「善は急げじゃ。ハンターを集め、大霊寺を奪還するのじゃ」
指示を飛ばす武徳。
だが、武徳の脳裏には、早くも大霊寺の海運都市計画が動き始めていた。
解説
目的:西山大霊寺を奪還する。
場所:
金町台地の縁に建造された寺ではあるが、規模はほぼ城と考えて良い。北と西には鳥成川と雉川、東には猿嶽川が流れている為、大軍が攻略可能なルートは南側のみ。三条家軍師の水野武徳は南側から進軍して敵の目を惹き付けます。ハンターはその間に鳥成川を筏で南下、鳥成口から城内へ攻め込みます。
備考:
鳥成川口にはかつて砦がありましたが、現在敵影は確認されていません。元々鳥成川口は海運路となっていた事から、ここから城内へは比較的簡単に侵入が可能です。城までの道は整備されていますが、台地の上まで物資を運ぶ事を考えて道を蛇行させています。この為、道は直線距離よりも長く築かれています。
城内への門は閉ざされています。破壊しても城壁の崩れた場所を見つけて侵入しても構いません。城内侵入後は敵を撃破しながら南の出城へ向かって下さい。武徳と敵を挟撃して武徳の軍を城内へ引き込みます。
敵:下記2体が確認されています。
・小型狂気(浮遊型)×多数
リアルブルーで最もよく見られるVOID。サイズ1。
大きな眼球を持った虫とクラゲが融合したような外見。
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、眼球からのレーザーで攻撃する。
・小型狂気(人型)×多数
名古屋クラスタで確認されたVOID。サイズ1。
浮遊型歪虚が複数集まって人型を形成したもの。つまり浮遊もできる。
なぜ人型を真似ているのかは不明だが、浮遊型の持つ能力の他に手持ちの武器を持つ。
●NPC
水野武徳
三条家に仕える古参の武将。年齢は五十代。男性。知略に長け、老いて未だ健在。人手不足の三条家において軍政だけでなく内政にも辣腕を振るうが、本人は激務でサボりたいと願っている。朝令暮改が多く周囲の人間を振り回す傾向がある。
場所:
金町台地の縁に建造された寺ではあるが、規模はほぼ城と考えて良い。北と西には鳥成川と雉川、東には猿嶽川が流れている為、大軍が攻略可能なルートは南側のみ。三条家軍師の水野武徳は南側から進軍して敵の目を惹き付けます。ハンターはその間に鳥成川を筏で南下、鳥成口から城内へ攻め込みます。
備考:
鳥成川口にはかつて砦がありましたが、現在敵影は確認されていません。元々鳥成川口は海運路となっていた事から、ここから城内へは比較的簡単に侵入が可能です。城までの道は整備されていますが、台地の上まで物資を運ぶ事を考えて道を蛇行させています。この為、道は直線距離よりも長く築かれています。
城内への門は閉ざされています。破壊しても城壁の崩れた場所を見つけて侵入しても構いません。城内侵入後は敵を撃破しながら南の出城へ向かって下さい。武徳と敵を挟撃して武徳の軍を城内へ引き込みます。
敵:下記2体が確認されています。
・小型狂気(浮遊型)×多数
リアルブルーで最もよく見られるVOID。サイズ1。
大きな眼球を持った虫とクラゲが融合したような外見。
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、眼球からのレーザーで攻撃する。
・小型狂気(人型)×多数
名古屋クラスタで確認されたVOID。サイズ1。
浮遊型歪虚が複数集まって人型を形成したもの。つまり浮遊もできる。
なぜ人型を真似ているのかは不明だが、浮遊型の持つ能力の他に手持ちの武器を持つ。
●NPC
水野武徳
三条家に仕える古参の武将。年齢は五十代。男性。知略に長け、老いて未だ健在。人手不足の三条家において軍政だけでなく内政にも辣腕を振るうが、本人は激務でサボりたいと願っている。朝令暮改が多く周囲の人間を振り回す傾向がある。
マスターより
近藤豊です。
初めて初心タグを付けさせていただきました。これからファナティックブラッドの世界を楽しんで貰う準備をこの依頼で整えていただければ幸いです。
今回は大きな城の攻略になりますが、敵が狂気です。耐性を持っていない一般兵では厄介な相手ですが、ハンターの皆さんなら何とかしていただけると武徳も信じております。
ちなみに武徳の戦いは過去のリプレイ「【詩天】真中の戦い 」「【詩天】駒種城潜入 」をご参照下さい。
それでは、そば巻きを肴にお待ちしています。
初めて初心タグを付けさせていただきました。これからファナティックブラッドの世界を楽しんで貰う準備をこの依頼で整えていただければ幸いです。
今回は大きな城の攻略になりますが、敵が狂気です。耐性を持っていない一般兵では厄介な相手ですが、ハンターの皆さんなら何とかしていただけると武徳も信じております。
ちなみに武徳の戦いは過去のリプレイ「【詩天】真中の戦い 」「【詩天】駒種城潜入 」をご参照下さい。
それでは、そば巻きを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/15 06:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/11 20:07:04 |
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奪還作戦相談卓 シグ(ka6949) オートマトン|15才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/09/13 15:04:13 |