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【界冥】ヒーロー&ヒロイン

マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在5人 / 5~5人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2017/09/13 19:00
リプレイ完成予定
2017/09/27 19:00

オープニング

●龍尾城
 エトファリカ連邦国の首都である都。幕府の本拠地である龍尾城に東方の武将である鳴月 牡丹(kz0180)が姿を現した。
 といっても、何か特別な要件があった為ではなく、個人的な調べ物で書庫を漁っていたのだ。
「……珍しいですね、牡丹が書物とは」
 感心したように言ったのは、エトファリカ武家四十八家門、第一位立花院家当主にして「八代目征夷大将軍」立花院 紫草(kz0126)。
 武術一辺倒だった牡丹が文学に励むとは、成長しましたねと、あくまでも心の中で褒めた。
「ちょっと、歪虚の事で調べたいものがありまして」
 さすがに牡丹も相手が目上でしかも大将軍であれば丁寧になる。
 窮屈そうな言葉の言い回しに思わず舌を噛みそうになった。
「そうですか。次の出撃も近いと聞きました。よろしくお願いしますね」
「はい」
 微笑を浮かべ立ち去っていく紫草の後ろ姿を牡丹は見送ると、手に持っていた巻物に視線を戻した。
 七眷属……その中でも、リアルブルーは狂気(ワァーシン)に攻められている。
 クリムゾンウェストにおける目撃例はさほど多くはなく、龍尾城に残されている書物の中にも記述されているものは少ないだろう。
(敵を知り、己を知れば……って、昔の人は言ったらしいしね)
 今後もリアルブルーでの活動が予定されている。
 となると、敵の情報が欲しい所なのだ。
 幾つかの巻物や書物を確認していく牡丹が、“それ”を見つけたのは偶然だった。
(『歪虚になった人間』……)
 牡丹は王国での活動の際、傲慢歪虚から【強制】を受ける事があり、危うく堕落者になってしまう所だった。
 駆けつけたハンター達によって助けられたので九死に一生を得た。
(やっぱり……)
 ごくりと生唾を牡丹は飲み込んだ――。

●リゼリオ
 再びリアルブルーに転移する為にリゼリオに戻ってきた牡丹はハンターオフィスの受付嬢に呼び止められた。
「あぁ! 良かったです! 牡丹様ですよね!」
「ん? そうだけど。なんだい?」
 転移門をよく使う事になって顔なじみになった受付嬢はいつになく慌てた様子だった。
「じ、実は、狂気の歪虚が多数出現していまして」
「狂気の歪虚だって!」
「ハンター達に声を掛けて討伐をお願いしているのですが……」
 慌てて資料を並べる。
 港の一角のようだ。目玉のような形をした小型狂気の絵が描かれている。
「驚異度が少ないと思って新人ハンターを派遣したのですが……実は、岸壁裏に大型狂気の存在が確認できまして」
「それは、不味いね」
 駆け出しのハンターに大型狂気を相手させるのは危険だろう。
 少しばかり実戦慣れしていたり、装備が整っていれば、また別かもしれないが。
「大型狂気の討伐と新人ハンター達の援護をお願いできるでしょうか」
「行ってもいいけど、ボクの傭兵団は既に転移済みだし……駆け出しのハンターを守りながら戦うのは、その人達の生命は保証できないよ」
 ハッキリ言って大型狂気ぐらいなら充分渡り合える自信はある。
 だが、それは守る対象が居ない事での場合だ。
「分かりました。他にも行ける人がいないかハンターに呼びかけます」
「それで頼むよ。それじゃ、ボクは準備してくるよ」
「はい! その間にハンターの皆様を集めておきます!」
 その声を聞きながら、牡丹は走り出した。

●港の外れ
 駆け出しハンターである鈴木太郎は焦っていた。
 目玉の形をした狂気歪虚を倒す任務。数はそれほど、多くはないはずだった。だが、尽きる事なく狂気歪虚は次から次に現れるのだ。
 そのうち、スキルを使い果たした別のハンターが脱落。
 戦力が抜ける度に、その負担が他のハンターへと襲いかかる。
「しっかりしろ!」
 聖導士としての能力で仲間のハンターを回復させた。
 だが、明らかに傷が深い。
「も、もうダメだ。逃げるぞ!」
 前線を支えていたハンターが盾で歪虚を押し返すと、その隙に武具を捨てて走り出す。
「おいおい! こいつらはどうするんだよ!」
「捨てておけ! 構っているとお前も殺られるぞ!」
「見捨てるのかよ!」
 太郎の叫びを無視して、そのハンターは逃げ去った。
 周囲を目玉の形をした狂気歪虚が徐々に取り囲む。
 逃げていったハンターの悲鳴が響いた。逃げきれなかったのだろう。
「嫌だ。死にたくない!」
「くそっ! くそっ!」
 重傷を負ったハンターの一人が太郎の服を引っ張り、両足を負傷したハンターは弾切れした拳銃で地面を叩いた。
 逃がさないと囲みを徐々に厚くして迫る歪虚。
 絶体絶命だ。
「こんな所で終わってたまるか! 俺にはまだ、運命の女性を出逢うという目的があるんだぁ!」
 攻撃スキルは使い果たした。
 回復魔法もあと何回か使えばマテリアルは枯渇するだろう。
 それでも太郎は刀を構えた。
 ――生き残る為に。この世界で成すべき、己の使命を果たす為に。

解説

●目的
大型狂気の討伐
生存者の保護

●内容
小型狂気に囲まれているハンターの生存者を保護
岸壁裏(正確には海の中)から現れた大型狂気の討伐

●地形(イメージ図)
1マスは、おおよそ5×5スクエア

 □□□□□□□
至□□□◆◆◆□□◆□□□
 □◆□◆太◆□□□◆□□□□□□大
街□□□◆◆◆□□◆□□□
 □□□□□□□

ハンター達のスタート位置は左端
□:地面(石舗装)
太:鈴木太郎と仲間のハンター
◆:小型歪虚
大:大型歪虚
左隅以外は海に囲まれている
なお、海と地面には2メートル程の高低差がある

●味方勢力
鳴月 牡丹(kz0180):人物の詳細はNPCページを参照の事
『女将軍』と呼ばれる武人。強い。PCらと同行予定

鈴木 太郎(キロウ タズス)
外見年齢18 人間男性 聖導士 容姿:黒髪黒眼
性格:むっつり
自称、夢の中で童貞を捨てた男。夢の中で出会った女性を探している転移者のハンター
転移したばかりであり、駆け出し。相方に、まな板な美少女が居たりする
(PL情報:運命の女性は牡丹ではありません)

駆け出しハンター
一人は既に死亡。残り二人は身動きが取れない状態で太郎の傍にいる。
回復しても戦線復帰は難しい

●敵勢力
小型狂気(浮遊型)
リアルブルーで最もよく見られるVOID。サイズ1。多数
大きな眼球を持った虫とクラゲが融合したような外見
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、目からのレーザーで攻撃する

大型狂気(母艦型)
大型の狂気。サイズ5。1体のみ
他の小型狂気を次々に体内から出現させる能力を持つ。
狂気感染の他、触手や眼球からの交戦で攻撃する

マスターより

●挨拶
AdivMSの赤山です。秋の味覚を楽しもうと思ったら戦闘依頼になりました。
ピンチの時に颯爽と現れるヒーローって超絶格好良いですよね!

●攻略のヒント
狂気歪虚特有の能力に対する対策は当然の事、誰が何をするかというのは大事だと思います。

●その他
質問卓と相談卓には牡丹が顔を出します。

関連NPC

  • 女将軍
    鳴月 牡丹(kz0180
    人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|格闘士(マスターアームズ)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/09/19 00:34

参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士

  • ノノトト(ka0553
    ドワーフ|10才|男性|霊闘士
  • 黒猫とパイルバンカー
    葛音 水月(ka1895
    人間(蒼)|19才|男性|疾影士
  • 銀と碧の聖導士
    ラヴィーネ・セルシウス(ka3040
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • 真実を照らし出す光
    歩夢(ka5975
    人間(紅)|20才|男性|符術師
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/09/09 22:37:11
アイコン 【確認用】
龍崎・カズマ(ka0178
人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2017/09/09 07:37:48
アイコン 【相談版】
龍崎・カズマ(ka0178
人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2017/09/13 18:17:37