ゲスト
(ka0000)
蜥蜴にて潜入 ~騎士アーリア~
マスター:天田洋介

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/30 15:00
オープニング
グラズヘイム王国の南部に伯爵地【ニュー・ウォルター】は存在する。
領主が住まう城塞都市の名は『マール』。自然の川を整備した十kmに渡る運河のおかげで内陸部にも関わらず帆船で『ニュー港』へ直接乗りつけることができた。
升の目のように造成された都市内の水上航路は多くのゴンドラが行き来していて、とても賑やかだ。
この地を治めるのはアーリア・エルブン伯爵。オリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年である。
前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。すでに闘病の日々を送っていた前領主は、それからわずかな期間で亡くなっていた。
妹のミリア・エルブンは幼い頃から政において秀才ぶりを発揮している。
事故と発表された長男ドネア・エルブンの死因だが、実は謀反に失敗して命を落としていた。そのドネアが歪虚軍長アスタロトとして復活。謀反に関与していた元親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚の身となって現れた。
兵器輸送のゴンドラの沈没事件、領地巡回アーリア一行襲撃事件、穀倉地帯における蝗雑魔大量発生等、アスタロト側が企んだ陰謀は、ことごとくハンター達の力添えによって打ち砕かれる。だがこれらの陰謀には搦め手が存在し、ネビロスは運河の湧水個所を狙っていた。歪虚アイテルカイトの尊厳をかなぐり捨てたネビロスだったが、騎士団とハンター達の前に敗北して最後の時を迎える。
勝利に沸く城塞都市マールの民。アーリアが喜んでいたのも事実だが、振り払ったはずの兄への気持ちは心の奥底でかすかに残った。
マール城にアスタロトから晩餐への招待状が届き、アーリアはその場へと赴く。そこでのアスタロトの発言はわずかな同情も引いたものの、傲慢に満ちあふれていた。
不意に転移してきたTNT爆薬の処分についても、ハンター達の尽力によって解決へと導かれる。
ある日、伯爵地ニュー・ウォルターの北東部に突如として大量の水が溢れだす。ハンター達の協力によって周辺住民の避難は完了。そして湖と化した大地の中央に、突如として城が浮きあがった。
湖中央に聳える城の上空では、常に歪虚、雑魔が舞っていた。確証こそないものの、兵や民といった誰もが口々に噂する。あの城の主は歪虚軍長アスタロト。アスタロト城だと。
湖出現からこれまで、領主アーリアは手をこまねいていただけではなかった。三度の戦端がひらかれたものの、一進一退の状況でアスタロト側の防御は厚い。
陸路で船を湖へと持ち込んだものの、敵城の小島まで辿り着くことは叶わなかった。すべて湖に沈められてしまう。
湖は歪ながら直径三km円といった広さ。水深は一番深いところで十メートル前後といったところ。アスタロト城は直径六百m円の小島に建てられていた。
ハンターに協力してもらい、湖の調査が行われる。その結果、様々な事実が判明した。
湖の底に沈んだ施設を休憩所として、数多くの水棲雑魔が哨戒任務をこなしていた。組織だっており、アスタロト城への連絡網が敷かれているとハンターが提出した報告書には記されている。上空も鳥雑魔によって見張られていた。
艦隊の島上陸を妨害する投石機破壊計画が持ちあがる。ハンター達は任務を完遂。それによってアーリア率いる騎士と兵士の領地混合軍は、城聳える小島に上陸を果たしたのだった。
小島中央のアスタロト城には、取り囲むようにして二重の城壁が存在する。それを打ち崩すべく攻勢の一週間が経過した。
湖上に浮かぶ指揮艦内の一室にて、アーリアを中心とした作戦会議が行われる。
「ご存じの通り、城壁の東西南北に門が一つずつ存在します。一番手薄の東門に攻撃を集中させていますが、二、三日のうちに突破は可能でしょう」
精悍な騎士は報告を続ける。敵側からの主な攻撃は城壁上からの矢と銃撃だ。厄介なのは時折、歪虚や雑魔が行う炎や風を巻き起こす範囲攻撃である。
「あからさま……というほどではないが、東門は罠ではないのか? わざと隙を作って、そこへと相手をおびき寄せる戦法は充分にあり得る」
一番奥の椅子に座っていたアーリアは指摘した。
「その点は危惧しております。上空からの突入は現戦力を持ってしては不可能。東門でなければ他の三門ということになりますが、だとすれば同じ策が講じられていると考えるべきで、それならばやはり東門に活路を、というのが採った選択肢です」
騎士は答える。兵は西南北の門の前にも待機させていたが、実質的に見張り役に過ぎない。三門とも範囲攻撃が主体になっているためで、突破が厳しいからであった。
アーリアは椅子から立ちあがって窓の外を眺める。
「それならば本気、と見せかけた戦いを東門に仕掛けよう。その機に乗じて味方の何人かを潜入させ、敵がどのような罠を張っているのか調べさせるのはどうだ?」
アーリアの案は多くの賛成を得たものの、潜入班の選抜に手間取った。アーリア自ら乗り込む気概もあったのだが、それは臣下から引き留められる。
(誰にでも任せられる作戦ではない……)
数日後、アーリアは応援としてやってきたハンター達に潜入作戦を伝えた。用意した蜥蜴雑魔のキグルミを披露しながら、引き受けてはもらえないかと。
領主が住まう城塞都市の名は『マール』。自然の川を整備した十kmに渡る運河のおかげで内陸部にも関わらず帆船で『ニュー港』へ直接乗りつけることができた。
升の目のように造成された都市内の水上航路は多くのゴンドラが行き来していて、とても賑やかだ。
この地を治めるのはアーリア・エルブン伯爵。オリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年である。
前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。すでに闘病の日々を送っていた前領主は、それからわずかな期間で亡くなっていた。
妹のミリア・エルブンは幼い頃から政において秀才ぶりを発揮している。
事故と発表された長男ドネア・エルブンの死因だが、実は謀反に失敗して命を落としていた。そのドネアが歪虚軍長アスタロトとして復活。謀反に関与していた元親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚の身となって現れた。
兵器輸送のゴンドラの沈没事件、領地巡回アーリア一行襲撃事件、穀倉地帯における蝗雑魔大量発生等、アスタロト側が企んだ陰謀は、ことごとくハンター達の力添えによって打ち砕かれる。だがこれらの陰謀には搦め手が存在し、ネビロスは運河の湧水個所を狙っていた。歪虚アイテルカイトの尊厳をかなぐり捨てたネビロスだったが、騎士団とハンター達の前に敗北して最後の時を迎える。
勝利に沸く城塞都市マールの民。アーリアが喜んでいたのも事実だが、振り払ったはずの兄への気持ちは心の奥底でかすかに残った。
マール城にアスタロトから晩餐への招待状が届き、アーリアはその場へと赴く。そこでのアスタロトの発言はわずかな同情も引いたものの、傲慢に満ちあふれていた。
不意に転移してきたTNT爆薬の処分についても、ハンター達の尽力によって解決へと導かれる。
ある日、伯爵地ニュー・ウォルターの北東部に突如として大量の水が溢れだす。ハンター達の協力によって周辺住民の避難は完了。そして湖と化した大地の中央に、突如として城が浮きあがった。
湖中央に聳える城の上空では、常に歪虚、雑魔が舞っていた。確証こそないものの、兵や民といった誰もが口々に噂する。あの城の主は歪虚軍長アスタロト。アスタロト城だと。
湖出現からこれまで、領主アーリアは手をこまねいていただけではなかった。三度の戦端がひらかれたものの、一進一退の状況でアスタロト側の防御は厚い。
陸路で船を湖へと持ち込んだものの、敵城の小島まで辿り着くことは叶わなかった。すべて湖に沈められてしまう。
湖は歪ながら直径三km円といった広さ。水深は一番深いところで十メートル前後といったところ。アスタロト城は直径六百m円の小島に建てられていた。
ハンターに協力してもらい、湖の調査が行われる。その結果、様々な事実が判明した。
湖の底に沈んだ施設を休憩所として、数多くの水棲雑魔が哨戒任務をこなしていた。組織だっており、アスタロト城への連絡網が敷かれているとハンターが提出した報告書には記されている。上空も鳥雑魔によって見張られていた。
艦隊の島上陸を妨害する投石機破壊計画が持ちあがる。ハンター達は任務を完遂。それによってアーリア率いる騎士と兵士の領地混合軍は、城聳える小島に上陸を果たしたのだった。
小島中央のアスタロト城には、取り囲むようにして二重の城壁が存在する。それを打ち崩すべく攻勢の一週間が経過した。
湖上に浮かぶ指揮艦内の一室にて、アーリアを中心とした作戦会議が行われる。
「ご存じの通り、城壁の東西南北に門が一つずつ存在します。一番手薄の東門に攻撃を集中させていますが、二、三日のうちに突破は可能でしょう」
精悍な騎士は報告を続ける。敵側からの主な攻撃は城壁上からの矢と銃撃だ。厄介なのは時折、歪虚や雑魔が行う炎や風を巻き起こす範囲攻撃である。
「あからさま……というほどではないが、東門は罠ではないのか? わざと隙を作って、そこへと相手をおびき寄せる戦法は充分にあり得る」
一番奥の椅子に座っていたアーリアは指摘した。
「その点は危惧しております。上空からの突入は現戦力を持ってしては不可能。東門でなければ他の三門ということになりますが、だとすれば同じ策が講じられていると考えるべきで、それならばやはり東門に活路を、というのが採った選択肢です」
騎士は答える。兵は西南北の門の前にも待機させていたが、実質的に見張り役に過ぎない。三門とも範囲攻撃が主体になっているためで、突破が厳しいからであった。
アーリアは椅子から立ちあがって窓の外を眺める。
「それならば本気、と見せかけた戦いを東門に仕掛けよう。その機に乗じて味方の何人かを潜入させ、敵がどのような罠を張っているのか調べさせるのはどうだ?」
アーリアの案は多くの賛成を得たものの、潜入班の選抜に手間取った。アーリア自ら乗り込む気概もあったのだが、それは臣下から引き留められる。
(誰にでも任せられる作戦ではない……)
数日後、アーリアは応援としてやってきたハンター達に潜入作戦を伝えた。用意した蜥蜴雑魔のキグルミを披露しながら、引き受けてはもらえないかと。
解説
一番外側がA城壁、城の建物近い方がB城壁と呼ばれています。A城壁とB城壁の狭間に仕掛けられていると思しき、罠を探ってもらえるでしょうか。
最初に大規模な形で東門にて戦闘が仕掛けられます。蜥蜴雑魔のキグルミを着たみなさんは、戦闘のどさくさに紛れて城内への潜入を試みてください。
潜入から六時間後に、脱出の機会として再び戦闘が仕掛けられます。それとは別に発煙筒が渡されますので、早めに脱出したいときは使って下さい。
※PL情報
蜥蜴雑魔のキグルミは精巧ですが、完璧ではありません。じっくりと観察されたのなら敵にばれてしまうでしょう。戦闘の最中なら誤魔化し通せます。
通常時でも廊下ですれ違う程度なら、八割の確率で大丈夫です。但し、二メートル以内の距離で観察されたのなら、まず確実にばれてしまいます。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
最初に大規模な形で東門にて戦闘が仕掛けられます。蜥蜴雑魔のキグルミを着たみなさんは、戦闘のどさくさに紛れて城内への潜入を試みてください。
潜入から六時間後に、脱出の機会として再び戦闘が仕掛けられます。それとは別に発煙筒が渡されますので、早めに脱出したいときは使って下さい。
※PL情報
蜥蜴雑魔のキグルミは精巧ですが、完璧ではありません。じっくりと観察されたのなら敵にばれてしまうでしょう。戦闘の最中なら誤魔化し通せます。
通常時でも廊下ですれ違う程度なら、八割の確率で大丈夫です。但し、二メートル以内の距離で観察されたのなら、まず確実にばれてしまいます。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
ジャンルは『調査』ですが、戦闘もあり得ます。
みなさんが投石機を破壊してくれたおかげで、混合軍は今のところ最小限の損耗で済んでいます。
みなさんが投石機を破壊してくれたおかげで、混合軍は今のところ最小限の損耗で済んでいます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/29 02:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
質問です ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/09/17 16:44:55 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/17 01:22:43 |
|
![]() |
真夏の暑さで正気が心配なの… ディーナ・フェルミ(ka5843) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/09/18 08:22:59 |