ゲスト
(ka0000)
流れ着いた宝箱
マスター:一蓮星

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/19 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/11/28 12:00
オープニング
●岩場の金貨
「本当に大丈夫なのお兄ちゃん、子供だけで来ちゃいけないって言われてるのに」
早朝8時、岩場の多い海岸線には、3人の子供たちの姿しか見えない。
この小さな漁村では大人たちは皆、朝の魚市場のセリの準備で忙しい頃だ。
そんな時を狙って、子供たちは親の目を盗んで冒険に出る。
その中の最も小さな女の子が不安そうに一人の少年の袖を引っ張って言った。
「泳いじゃいけないってことだろ、岩場は波が荒いから。今なら引潮だし、バレなきゃなんとかなるって!」
袖を引かれた少年は、膨らんだポケットから古い金貨を一枚取り出し、指で弾いて妹に笑って答える。
「ねえ、カイ、ボクのためにそんな事しなくていいよ。宝箱なんて、あとで海賊にでも見つかったらみんな殺されちゃうかもしれないだろ!」
二人の後から申し訳なさそうについてきた少年は金貨を持つ少年に訴える。
「バカ、すげー古そうな宝箱なんだぜ、今更探してる海賊なんていねーよ。だいたいレン、金がなきゃ、お前は隣町の孤児院行きなんだぞ! ロゼだって、レンと離れんの、やだろ?」
ロゼと呼ばれた少女はコクコクと頷く。
今年の春、レンと呼ばれた少年の両親は、歪虚に殺された。
孤児となった彼は、いとこであるカイとロゼの兄妹の家に預けられた。
だが貧しい漁村で3人もの子供を育てるには、やはり限界があった。
聡明なレンのためにも、隣町の孤児院で暮らした方が幸せではないかとの話が村の大人たちから出始めたのだ。
「それは、ボクだって一緒にいたいけど……」
レンはうなだれる。
「だからさ、オレが宝箱を見つけたのもきっと、みんなで一緒にいられるように、神様がくれたプレゼントなんだよ。オレ一人じゃ無理だったけど、3人でならきっと村まで運べるって」
カイの案内で辿り着いた岩場は、かつて使われていたであろう朽ちかけた木造の小屋がある以外には、何もない所だった。
そこは、かねてからカイが秘密基地にしようと計画していた、古びた漁具などがしまわれている漁師小屋だ。
小屋から50mほど離れた場所にある黒く大きな岩山を登りきると、それは姿を現した。
窪んだ岩に抱えられている宝箱はカイの言うとおりとても古いものらしく、所々フジツボなどに覆われていた。
大きさは、40cm×60cmくらいだろうか。リンゴなら30個は入りそうだ。
周囲では、こぼれた金貨が波に洗われている。
「あれ、オレ、蓋はちゃんと閉じておいたと思うんだけど……」
カイが怪訝な顔をした。
蓋はガタガタと音を立て、不意に開いた。
中から飛び出してきたのは、甲殻類型の雑魔、歪虚だった。
●ハンターオフィスにて
「では事件の概要についてお話いたします」担当者は表情を引き締めた。
「ハンターオフィスに知らせがもたらされたのは、同日午前10時頃。
一人だけ逃げ延びた少年、レンから村の大人たちに訴えがありました。
カイとロゼの兄妹は近くの漁師小屋に避難。
妹のほうは、岩場を降りる時に足を負傷している様です。
兄は妹をかばいながら、レンに救助を呼んできてもらうために、大声を出したり、持っていたコインを歪虚に向って投げるなどのことをして、小屋の方へ引きつけた様子。
どうやら雑魔の視力はあまり良くなく、キラキラしたものや、大きな音のするもの、また鉄や金属、血の匂いには強く反応するようです。
現在小屋の扉は内側から漁具などで封鎖しているようですが、長い時間をかければ、板などを破壊し、小型の雑魔でも侵入可能になるかもしれません。
また、少女の怪我も深くはないようですが、傷の消毒もできない状態ですので、早急に手当が必要です。
なお、漁師小屋の中には古い漁具、銛や網、浮用のガラス玉などが入っているそうです。
海の近くの森から、小屋や岩場までは50メートルほど離れています。森の中では敵から姿を隠すことができそうです」
そして報告書から顔をあげて一言付け加えた。
「両親を亡くし、その上友人まで奪われては、少年の生きる希望が無くなってしまいます。どうか一刻も早く、彼らを救ってあげてください」
「本当に大丈夫なのお兄ちゃん、子供だけで来ちゃいけないって言われてるのに」
早朝8時、岩場の多い海岸線には、3人の子供たちの姿しか見えない。
この小さな漁村では大人たちは皆、朝の魚市場のセリの準備で忙しい頃だ。
そんな時を狙って、子供たちは親の目を盗んで冒険に出る。
その中の最も小さな女の子が不安そうに一人の少年の袖を引っ張って言った。
「泳いじゃいけないってことだろ、岩場は波が荒いから。今なら引潮だし、バレなきゃなんとかなるって!」
袖を引かれた少年は、膨らんだポケットから古い金貨を一枚取り出し、指で弾いて妹に笑って答える。
「ねえ、カイ、ボクのためにそんな事しなくていいよ。宝箱なんて、あとで海賊にでも見つかったらみんな殺されちゃうかもしれないだろ!」
二人の後から申し訳なさそうについてきた少年は金貨を持つ少年に訴える。
「バカ、すげー古そうな宝箱なんだぜ、今更探してる海賊なんていねーよ。だいたいレン、金がなきゃ、お前は隣町の孤児院行きなんだぞ! ロゼだって、レンと離れんの、やだろ?」
ロゼと呼ばれた少女はコクコクと頷く。
今年の春、レンと呼ばれた少年の両親は、歪虚に殺された。
孤児となった彼は、いとこであるカイとロゼの兄妹の家に預けられた。
だが貧しい漁村で3人もの子供を育てるには、やはり限界があった。
聡明なレンのためにも、隣町の孤児院で暮らした方が幸せではないかとの話が村の大人たちから出始めたのだ。
「それは、ボクだって一緒にいたいけど……」
レンはうなだれる。
「だからさ、オレが宝箱を見つけたのもきっと、みんなで一緒にいられるように、神様がくれたプレゼントなんだよ。オレ一人じゃ無理だったけど、3人でならきっと村まで運べるって」
カイの案内で辿り着いた岩場は、かつて使われていたであろう朽ちかけた木造の小屋がある以外には、何もない所だった。
そこは、かねてからカイが秘密基地にしようと計画していた、古びた漁具などがしまわれている漁師小屋だ。
小屋から50mほど離れた場所にある黒く大きな岩山を登りきると、それは姿を現した。
窪んだ岩に抱えられている宝箱はカイの言うとおりとても古いものらしく、所々フジツボなどに覆われていた。
大きさは、40cm×60cmくらいだろうか。リンゴなら30個は入りそうだ。
周囲では、こぼれた金貨が波に洗われている。
「あれ、オレ、蓋はちゃんと閉じておいたと思うんだけど……」
カイが怪訝な顔をした。
蓋はガタガタと音を立て、不意に開いた。
中から飛び出してきたのは、甲殻類型の雑魔、歪虚だった。
●ハンターオフィスにて
「では事件の概要についてお話いたします」担当者は表情を引き締めた。
「ハンターオフィスに知らせがもたらされたのは、同日午前10時頃。
一人だけ逃げ延びた少年、レンから村の大人たちに訴えがありました。
カイとロゼの兄妹は近くの漁師小屋に避難。
妹のほうは、岩場を降りる時に足を負傷している様です。
兄は妹をかばいながら、レンに救助を呼んできてもらうために、大声を出したり、持っていたコインを歪虚に向って投げるなどのことをして、小屋の方へ引きつけた様子。
どうやら雑魔の視力はあまり良くなく、キラキラしたものや、大きな音のするもの、また鉄や金属、血の匂いには強く反応するようです。
現在小屋の扉は内側から漁具などで封鎖しているようですが、長い時間をかければ、板などを破壊し、小型の雑魔でも侵入可能になるかもしれません。
また、少女の怪我も深くはないようですが、傷の消毒もできない状態ですので、早急に手当が必要です。
なお、漁師小屋の中には古い漁具、銛や網、浮用のガラス玉などが入っているそうです。
海の近くの森から、小屋や岩場までは50メートルほど離れています。森の中では敵から姿を隠すことができそうです」
そして報告書から顔をあげて一言付け加えた。
「両親を亡くし、その上友人まで奪われては、少年の生きる希望が無くなってしまいます。どうか一刻も早く、彼らを救ってあげてください」
解説
・到着時間
小さな村のため転移門は隣町よりも遠い地域にしかなく、海辺に到着するのは同日夕方~夜になります。
・潮の満ち引きについて
引潮:朝の7時~10時、同日夜の7時~8時。
満ち潮:昼の1時~4時、翌日深夜の1時~4時。
満潮時には宝箱はほぼ海中に沈みます。岩場自体は顔を出しています。
深さは一メートルほどなので、攻撃に影響があるほどではありませんが、コインは波に流されることもあるでしょうし、敵の襲撃も読みづらくなります。
・夕方~夜の戦いについて
灯りがあった方が良いでしょう。依頼すれば村の大人たちも、松明や篝火などを準備してくれます。
敵は視力が弱い分、夜の闇の中でもその他の感覚を頼りに自由に動き回れます。
クラゲのような触手を動かし、空中を浮遊するように移動します。
基本的な動きはそれほど素早くありませんが、
水や空気を噴射するように、一気に2mほどの距離をジャンプしてくることもあります。
甲羅はやや頑丈ですが腹側は柔らかいので、裏返してしまえば漁師用の銛や木を削った槍などでも刺さります。
・歪虚について
海洋生物型の雑魔です。
見た目はカニの甲羅に、クラゲの触手を付けたような感じで、一体の大きさは大ぶりのメロン(直径15~20㎝)ほど。
宝箱の中に確認できた数は5~6体、一番奥には一回り大きなボス的な存在がいたようです。
うち3体は小屋の周りに移動。残りは宝箱周辺、もしくは宝箱内にいるようです。
・目標
子供たちの人命救助が最優先ですが、無事に金貨が得られれば、少年たちの夢を叶えてあげることにも繋がりますので、できるだけ金貨が多く入った状態での宝箱の確保もお願いいたします。
小さな村のため転移門は隣町よりも遠い地域にしかなく、海辺に到着するのは同日夕方~夜になります。
・潮の満ち引きについて
引潮:朝の7時~10時、同日夜の7時~8時。
満ち潮:昼の1時~4時、翌日深夜の1時~4時。
満潮時には宝箱はほぼ海中に沈みます。岩場自体は顔を出しています。
深さは一メートルほどなので、攻撃に影響があるほどではありませんが、コインは波に流されることもあるでしょうし、敵の襲撃も読みづらくなります。
・夕方~夜の戦いについて
灯りがあった方が良いでしょう。依頼すれば村の大人たちも、松明や篝火などを準備してくれます。
敵は視力が弱い分、夜の闇の中でもその他の感覚を頼りに自由に動き回れます。
クラゲのような触手を動かし、空中を浮遊するように移動します。
基本的な動きはそれほど素早くありませんが、
水や空気を噴射するように、一気に2mほどの距離をジャンプしてくることもあります。
甲羅はやや頑丈ですが腹側は柔らかいので、裏返してしまえば漁師用の銛や木を削った槍などでも刺さります。
・歪虚について
海洋生物型の雑魔です。
見た目はカニの甲羅に、クラゲの触手を付けたような感じで、一体の大きさは大ぶりのメロン(直径15~20㎝)ほど。
宝箱の中に確認できた数は5~6体、一番奥には一回り大きなボス的な存在がいたようです。
うち3体は小屋の周りに移動。残りは宝箱周辺、もしくは宝箱内にいるようです。
・目標
子供たちの人命救助が最優先ですが、無事に金貨が得られれば、少年たちの夢を叶えてあげることにも繋がりますので、できるだけ金貨が多く入った状態での宝箱の確保もお願いいたします。
マスターより
初めまして、一蓮星(いちれんほし)と申します。
新参者ですので、至らない点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
・その他
実はこの雑魔、わずかづつですが、毒で金属を溶かして吸収します。
そしてその金属を吸収したぶんだけ、甲殻が硬くなります。
つまり時間がたてばたつほど、金貨は減り、敵の強度が増します。
金属を溶かす毒なので、布や木は、比較的溶かしにくいようです。
また、金属や肌に付着しても、すぐにふき取る、水(海水)で洗い流すなどをすれば問題はありません。
毒は動けなくなるほどではないですが、痺れることはありますので、触手に絡みつかれての攻撃には気を付けてください。
新参者ですので、至らない点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
・その他
実はこの雑魔、わずかづつですが、毒で金属を溶かして吸収します。
そしてその金属を吸収したぶんだけ、甲殻が硬くなります。
つまり時間がたてばたつほど、金貨は減り、敵の強度が増します。
金属を溶かす毒なので、布や木は、比較的溶かしにくいようです。
また、金属や肌に付着しても、すぐにふき取る、水(海水)で洗い流すなどをすれば問題はありません。
毒は動けなくなるほどではないですが、痺れることはありますので、触手に絡みつかれての攻撃には気を付けてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/26 23:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/14 20:30:00 |
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相談卓 エリシャ・カンナヴィ(ka0140) エルフ|13才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/11/18 21:59:35 |