ゲスト
(ka0000)
幻獣王の特別な服
マスター:四月朔日さくら

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/02 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
その日、リゼリオに現れたチューダはうきうきしていた。ガーディナのリーダーで白龍の巫女でもあるリムネラは、きょとんとした顔で尋ねる。
「チューダ、突然どうしたんでスカ? ひとりでリゼリオ、ナンテ」
おっとりと尋ねてみると、チューダはいつものようにふんぞりかえ――らず、なにやら一冊の本を持ってむう、と唸っている。
「リムネラは、このリアルブルーの物語を知っているでありますか?」
チューダがそう言ってリムネラに渡したのは、絵本だった。
タイトルは「裸の王様」。
リアルブルーの住人なら一度は読んだことがあるであろう、有名なおとぎ話である。
『賢者にしか見ることのできない服』を自称一流仕立て屋に作って貰い、それを纏って出かける王。
けれどその服というのはあくまで嘘っぱち、仕立て屋が上手く思い込ませただけで実際にはなにも作っていない――ゆえに、曇った瞳を持っていない子ども達にはだかの王様、と揶揄される。
そんな物語だ。リムネラはざっとその絵本を読んで、まじまじとチューダの姿を確認する。
幻獣は種類にもよるが、服を着ているものはそう多くない。チューダも豪奢なマントを羽織っているだけだ。
しかし、チューダはこの物語を見て何か思うところがあったのだろう。
「我輩も、特別な服が欲しいのであります!」
「トクベツな、服?」
チューダの言葉に、また首をかしげるリムネラ。
「そう! 特別でとっておきの時に着る、立派な服が欲しいのであります! もっとも我輩の手でそれを作るのは、とても難しいので、手助けがいるのでありますが……」
チューダは己の小さくぷくぷくした手をじっと見つめた。確かに裁縫には不向きの手である。しかし、とチューダは頷いた。
「リゼリオには色んな人がいるであります。きっと素敵な服を作ってくれると、信じているであります!」
なるほど。仕立て屋ではなく、ユニオンに来たのも、「いろんなひと」がいるからなのだろう。
「ツマリ、チューダはハンターの皆サンに服をこしらえて欲しいのデスか?」
「手っ取り早く言うと、そうでありますな」
リムネラの問いに、是と答える幻獣王。リムネラも可愛いものは好きだ。めかし込んだチューダの姿は、きっと可愛らしいに違いない。
「わかりまシタ。依頼をお願いしましょうカ」
リムネラも楽しそうに頷くと、チューダも嬉しそうに笑うのであった。
●
その日、リゼリオに現れたチューダはうきうきしていた。ガーディナのリーダーで白龍の巫女でもあるリムネラは、きょとんとした顔で尋ねる。
「チューダ、突然どうしたんでスカ? ひとりでリゼリオ、ナンテ」
おっとりと尋ねてみると、チューダはいつものようにふんぞりかえ――らず、なにやら一冊の本を持ってむう、と唸っている。
「リムネラは、このリアルブルーの物語を知っているでありますか?」
チューダがそう言ってリムネラに渡したのは、絵本だった。
タイトルは「裸の王様」。
リアルブルーの住人なら一度は読んだことがあるであろう、有名なおとぎ話である。
『賢者にしか見ることのできない服』を自称一流仕立て屋に作って貰い、それを纏って出かける王。
けれどその服というのはあくまで嘘っぱち、仕立て屋が上手く思い込ませただけで実際にはなにも作っていない――ゆえに、曇った瞳を持っていない子ども達にはだかの王様、と揶揄される。
そんな物語だ。リムネラはざっとその絵本を読んで、まじまじとチューダの姿を確認する。
幻獣は種類にもよるが、服を着ているものはそう多くない。チューダも豪奢なマントを羽織っているだけだ。
しかし、チューダはこの物語を見て何か思うところがあったのだろう。
「我輩も、特別な服が欲しいのであります!」
「トクベツな、服?」
チューダの言葉に、また首をかしげるリムネラ。
「そう! 特別でとっておきの時に着る、立派な服が欲しいのであります! もっとも我輩の手でそれを作るのは、とても難しいので、手助けがいるのでありますが……」
チューダは己の小さくぷくぷくした手をじっと見つめた。確かに裁縫には不向きの手である。しかし、とチューダは頷いた。
「リゼリオには色んな人がいるであります。きっと素敵な服を作ってくれると、信じているであります!」
なるほど。仕立て屋ではなく、ユニオンに来たのも、「いろんなひと」がいるからなのだろう。
「ツマリ、チューダはハンターの皆サンに服をこしらえて欲しいのデスか?」
「手っ取り早く言うと、そうでありますな」
リムネラの問いに、是と答える幻獣王。リムネラも可愛いものは好きだ。めかし込んだチューダの姿は、きっと可愛らしいに違いない。
「わかりまシタ。依頼をお願いしましょうカ」
リムネラも楽しそうに頷くと、チューダも嬉しそうに笑うのであった。
解説
毎度おなじみ幻獣王チューダがなにやら特別な服が欲しい、と言いだしました。
切っ掛けは童話「はだかの王様」。
いつもの自分と違う姿を見てみたいのだそうです。
チューダの体型は既に採寸済みと思ってください。
本人曰くしばらくガーディナに逗留するらしいので、試着させてあげることも可能ですが、発表会のように期日を決めてチューダに着せてあげる日をリプレイの中心と致しますので、無理に作成期間中にチューダに逢いに行く必要性はありません。
また、チューダからのリクエストとかも特にないので、どんなタイプの服も歓迎です。着ぐるみ、フロックコート、カジュアル、……なんでも構わないでしょう。本人が着たいと思える衣装であれば。
材料費の制限はとくにありませんが、あまりにも高そうな材質での作成になると、結果反映の際に所持金からマイナスさせてもらう可能性もあります。ただし自分でなめした革、とか、そういうことなら問題はありません。
くわえてコンテスト形式ではありませんので、そこも考慮した上で気軽に依頼に参加して頂けると嬉しいです。
なおリムネラはそれを見て癒されたい、という感じですので、あくまで今回の主賓はチューダであることを忘れずに。
では、皆さんのセンスを楽しみにしています。
切っ掛けは童話「はだかの王様」。
いつもの自分と違う姿を見てみたいのだそうです。
チューダの体型は既に採寸済みと思ってください。
本人曰くしばらくガーディナに逗留するらしいので、試着させてあげることも可能ですが、発表会のように期日を決めてチューダに着せてあげる日をリプレイの中心と致しますので、無理に作成期間中にチューダに逢いに行く必要性はありません。
また、チューダからのリクエストとかも特にないので、どんなタイプの服も歓迎です。着ぐるみ、フロックコート、カジュアル、……なんでも構わないでしょう。本人が着たいと思える衣装であれば。
材料費の制限はとくにありませんが、あまりにも高そうな材質での作成になると、結果反映の際に所持金からマイナスさせてもらう可能性もあります。ただし自分でなめした革、とか、そういうことなら問題はありません。
くわえてコンテスト形式ではありませんので、そこも考慮した上で気軽に依頼に参加して頂けると嬉しいです。
なおリムネラはそれを見て癒されたい、という感じですので、あくまで今回の主賓はチューダであることを忘れずに。
では、皆さんのセンスを楽しみにしています。
マスターより
こんにちは、四月朔日です。
皆、特別な日に着る洋服、というものに憧れませんか?
少なくとも四月朔日は憧れます。
チューダもそう言う考えの持ち主だと思ってください。
でも、はだかの王様を参考にするあたりは、チューダらしさがあっていいのかな、と思います。
では、皆さんのご参加、お待ちしております。
皆、特別な日に着る洋服、というものに憧れませんか?
少なくとも四月朔日は憧れます。
チューダもそう言う考えの持ち主だと思ってください。
でも、はだかの王様を参考にするあたりは、チューダらしさがあっていいのかな、と思います。
では、皆さんのご参加、お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/23 17:22