ゲスト
(ka0000)
龍園 de 飛龍の保育士体験
マスター:葉槻

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/10/04 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●北方の夏。リグ・サンガマの夏。
龍人達の間で『カストゥス』と呼ばれる聖なる生き物がいる。
聖なる、とは言うが、要するにただの大きく毛むくじゃらの牛である。
リアルブルーで言うなら恐らくジャコウウシと呼ばれる牛に近い。
彼らは寒さや飢餓にも強いが、負のマテリアルにも強いことが最大の特徴だ。
お陰で龍園では古くからカストゥスを飼育し、乳を搾り、晩春にその毛を刈って糸を紡ぎ、晩夏に雄牛から角を切って細工に用いたりして生活してきた。
「それで、そろそろその角切のシーズンなのだが、今龍園はとんでもなく人不足だ」
相変わらずの仏頂面でサヴィトゥール(kz0228)が龍園のハンターオフィスまでわざわざ出向いてくれたハンター達に向かって説明を開始する。
「何しろ、龍園の夏は酷く短い。この短い期間にやらなければならい事は山のようにある。にも関わらず、龍騎士達はリアルブルーにまで出張中だ。この男手のいる時期だというのに!」
やれやれと言わんばかりに横に首を振る。
肩口に届くさらさらとした直毛がサラサラと揺れた。
「そこで、君たちに依頼だ。今日は龍人総出で雄牛の角刈りを行うので、その間、君たちには飛龍達の面倒を見て欲しい」
「飛龍……? あの、ワイバーン達か」
ハンター達は最近ソサエティから貸与が許可されたワイバーンを、または龍奏作戦で、もしくは別所で共に戦ったワイバーンを思い浮かべる。
「あぁ。そのワイバーンだ」
サヴィトゥールは薄い唇の端を持ち上げると頷いた。
「まぁ、見て貰った方が早いだろう。……こっちだ」
そう言って1人さっさかと歩いて行ってしまう。
ハンター達は慌てて神官服に身を包んだ龍人の後を追った。
「……可愛い……」
氷で出来た洞窟の前。ハンター達の前にいるのは飛龍の幼獣たちだった。
つまり、ワイバーンの赤ちゃんである。
個体差はあれどおおよそ頭の先から尾の先まで全長は2m程、背の高さは1m程しかまだない。
1人では抱えるのに難儀するくらいの大きさ、と言えばわかりやすいだろうか。
「まだ空も飛べない子どもだ。とはいえ、飛龍だからな。引っ掻かれれば痛いし、イヤなことをされれば炎も吐く。気を付けろよ」
洞窟の奥には成獣のワイバーンもいる様だが、何やら様子がおかしい。
そのことに気付いたハンターが問えば、サヴィトゥールは「あぁ」となんでもないような事のようにさらっと告げた。
「あれはもう飛べぬ飛龍だ。今は主にこの幼獣たちの教育係をしてもらっている」
「えっと……?」
困惑するハンター達を前に、サヴィトゥールは指笛を吹いた。
澄んだ高い音を聞いた飛龍達がゆっくりと歩いてくる。
見れば、翼が片方もがれている個体もいれば、片脚を失い、残った片脚と尾でバランスを取りつつ歩いてくる個体もいた。
それらの口の中へと魚を放り入れるとサヴィトゥールはそれぞれの顎を撫でてやる。
「ワイバーンは幻獣に属するそうだが、寿命としては他のドラゴンより短いらしい。これはこの土地の有り様からも言えるが、要するに我々がワイバーンを“戦友”として戦場に引き摺り出すことが主な原因と言えるだろうな」
撫でて貰った飛龍は嬉しそうに目を細めている。
「だが、我々よりは長寿だ。力も強く、自己治癒力も高い。しかし、彼らとて失った部位を再生することは出来ない」
小さな傷なら勇猛な彼らは人と共にまだ戦おうと翼を広げ空を見上げ、大地を蹴る。
しかし、翼を失い、片脚をもがれ、尾を失い、両目を潰されたような飛龍は……死ぬ事なく生き存えてしまった飛龍達はもう飛べない。
「飛龍は勇猛で誇り高い。そのほとんどが戦場で死んでいくが、こうして生き残るものもいる。生き残ったものには後裔の教育係になってもらう。人と生きる上でのルールを幼獣に教え、やたらめったら火を吐かないように躾けたり、何が危険で危険が迫った時にはどうやって逃げるのかを教えたりな」
飛龍を撫でるサヴィトゥールの目元は心なしか柔らかい。
「今ここには幼獣が12体、成獣が13体いる。基本的に成獣の世話はいらん。この幼獣の面倒を見てくれ」
ハンター達へと視線を移したサヴィトゥールは魚の入ったバケツをハンター達一人一人に持たせた。
「まずは餌やり。次に運動。幼獣たちを連れて適当にその辺を走り回ってくれ。次に川で水浴び。……とはいえ、龍園の川は雪解け水だからな。夏とは言え人には刺さるような冷たさだ。わざわざお前達が入らなくとも川まで連れて行けば勝手に飛龍達は水の中に飛び込むだろうから、上がって来たらその身体を拭いてやってくれ」
渡されたカストゥスの毛で出来たバスタオルは12枚。
「遊び疲れたら寝てしまうだろうから、巣穴に戻してやってくれ。後は成獣たちが面倒を見てくれる」
「あの、その間サヴィトゥールさんはどうしているんですか?」
「自分は先ほども言ったが、今日は雄牛の角刈りがある。あれは手慣れた者で無ければ怪我をするか、雄牛を傷付けるからな」
「メーガ」と名を呼べば、先ほどの左の翼がない飛龍がサヴィトゥールへと顔を寄せた。
「メーガはこの群れの長のようなものだ。一応遊ばせるときも水浴びの時もメーガが共に行き、何かあれば対応してくれるだろう」
メーガは黒いつぶらな瞳をぱしぱしと瞬かせてハンター達を見た。
「すまないな、メーガ。今日はすこし賑やかだが、宜しく頼む」
そう告げたサヴィトゥールが魚を投げれば、メーガは器用に魚を口でキャッチする。
美味しそうにそれを咀嚼し飲み込むと、「相分かった」というように声無く吼えたのだった。
●北方の夏。リグ・サンガマの夏。
龍人達の間で『カストゥス』と呼ばれる聖なる生き物がいる。
聖なる、とは言うが、要するにただの大きく毛むくじゃらの牛である。
リアルブルーで言うなら恐らくジャコウウシと呼ばれる牛に近い。
彼らは寒さや飢餓にも強いが、負のマテリアルにも強いことが最大の特徴だ。
お陰で龍園では古くからカストゥスを飼育し、乳を搾り、晩春にその毛を刈って糸を紡ぎ、晩夏に雄牛から角を切って細工に用いたりして生活してきた。
「それで、そろそろその角切のシーズンなのだが、今龍園はとんでもなく人不足だ」
相変わらずの仏頂面でサヴィトゥール(kz0228)が龍園のハンターオフィスまでわざわざ出向いてくれたハンター達に向かって説明を開始する。
「何しろ、龍園の夏は酷く短い。この短い期間にやらなければならい事は山のようにある。にも関わらず、龍騎士達はリアルブルーにまで出張中だ。この男手のいる時期だというのに!」
やれやれと言わんばかりに横に首を振る。
肩口に届くさらさらとした直毛がサラサラと揺れた。
「そこで、君たちに依頼だ。今日は龍人総出で雄牛の角刈りを行うので、その間、君たちには飛龍達の面倒を見て欲しい」
「飛龍……? あの、ワイバーン達か」
ハンター達は最近ソサエティから貸与が許可されたワイバーンを、または龍奏作戦で、もしくは別所で共に戦ったワイバーンを思い浮かべる。
「あぁ。そのワイバーンだ」
サヴィトゥールは薄い唇の端を持ち上げると頷いた。
「まぁ、見て貰った方が早いだろう。……こっちだ」
そう言って1人さっさかと歩いて行ってしまう。
ハンター達は慌てて神官服に身を包んだ龍人の後を追った。
「……可愛い……」
氷で出来た洞窟の前。ハンター達の前にいるのは飛龍の幼獣たちだった。
つまり、ワイバーンの赤ちゃんである。
個体差はあれどおおよそ頭の先から尾の先まで全長は2m程、背の高さは1m程しかまだない。
1人では抱えるのに難儀するくらいの大きさ、と言えばわかりやすいだろうか。
「まだ空も飛べない子どもだ。とはいえ、飛龍だからな。引っ掻かれれば痛いし、イヤなことをされれば炎も吐く。気を付けろよ」
洞窟の奥には成獣のワイバーンもいる様だが、何やら様子がおかしい。
そのことに気付いたハンターが問えば、サヴィトゥールは「あぁ」となんでもないような事のようにさらっと告げた。
「あれはもう飛べぬ飛龍だ。今は主にこの幼獣たちの教育係をしてもらっている」
「えっと……?」
困惑するハンター達を前に、サヴィトゥールは指笛を吹いた。
澄んだ高い音を聞いた飛龍達がゆっくりと歩いてくる。
見れば、翼が片方もがれている個体もいれば、片脚を失い、残った片脚と尾でバランスを取りつつ歩いてくる個体もいた。
それらの口の中へと魚を放り入れるとサヴィトゥールはそれぞれの顎を撫でてやる。
「ワイバーンは幻獣に属するそうだが、寿命としては他のドラゴンより短いらしい。これはこの土地の有り様からも言えるが、要するに我々がワイバーンを“戦友”として戦場に引き摺り出すことが主な原因と言えるだろうな」
撫でて貰った飛龍は嬉しそうに目を細めている。
「だが、我々よりは長寿だ。力も強く、自己治癒力も高い。しかし、彼らとて失った部位を再生することは出来ない」
小さな傷なら勇猛な彼らは人と共にまだ戦おうと翼を広げ空を見上げ、大地を蹴る。
しかし、翼を失い、片脚をもがれ、尾を失い、両目を潰されたような飛龍は……死ぬ事なく生き存えてしまった飛龍達はもう飛べない。
「飛龍は勇猛で誇り高い。そのほとんどが戦場で死んでいくが、こうして生き残るものもいる。生き残ったものには後裔の教育係になってもらう。人と生きる上でのルールを幼獣に教え、やたらめったら火を吐かないように躾けたり、何が危険で危険が迫った時にはどうやって逃げるのかを教えたりな」
飛龍を撫でるサヴィトゥールの目元は心なしか柔らかい。
「今ここには幼獣が12体、成獣が13体いる。基本的に成獣の世話はいらん。この幼獣の面倒を見てくれ」
ハンター達へと視線を移したサヴィトゥールは魚の入ったバケツをハンター達一人一人に持たせた。
「まずは餌やり。次に運動。幼獣たちを連れて適当にその辺を走り回ってくれ。次に川で水浴び。……とはいえ、龍園の川は雪解け水だからな。夏とは言え人には刺さるような冷たさだ。わざわざお前達が入らなくとも川まで連れて行けば勝手に飛龍達は水の中に飛び込むだろうから、上がって来たらその身体を拭いてやってくれ」
渡されたカストゥスの毛で出来たバスタオルは12枚。
「遊び疲れたら寝てしまうだろうから、巣穴に戻してやってくれ。後は成獣たちが面倒を見てくれる」
「あの、その間サヴィトゥールさんはどうしているんですか?」
「自分は先ほども言ったが、今日は雄牛の角刈りがある。あれは手慣れた者で無ければ怪我をするか、雄牛を傷付けるからな」
「メーガ」と名を呼べば、先ほどの左の翼がない飛龍がサヴィトゥールへと顔を寄せた。
「メーガはこの群れの長のようなものだ。一応遊ばせるときも水浴びの時もメーガが共に行き、何かあれば対応してくれるだろう」
メーガは黒いつぶらな瞳をぱしぱしと瞬かせてハンター達を見た。
「すまないな、メーガ。今日はすこし賑やかだが、宜しく頼む」
そう告げたサヴィトゥールが魚を投げれば、メーガは器用に魚を口でキャッチする。
美味しそうにそれを咀嚼し飲み込むと、「相分かった」というように声無く吼えたのだった。
解説
【目的】
ワイバーンの子ども達のお守りをする
【状況】
ワイバーンの幼獣(今年の春生まれ)12体のお世話を頼まれたハンター達。
1.ご飯
2.運動
3.お風呂(水浴び)
4.睡眠
この4つの目標をクリアするよう頼まれる。
一応困ったことがあれば、傍にいる飛べない飛龍であるメーガが助けてくれる。
●ワイバーン(幼獣)12体
元気だったりやんちゃだったり、ちょっと引っ込み思案だったり、人が大好きだったり、逆にちょっと苦手だったりと個性豊かな12体。
自分が関わる個体を明確にしたい場合はプレイングに明記推奨。
基本的に友好的であり、その性格も“個性”(自由設定内)に収まるものであれば採用。
どの個体も幼いため、まだ空は飛べず地面を駆け回るのみ。
なお、最大移動力は3だが、常にこの速度で走れるわけではない。
●メーガ(成獣)
左の翼を失ったワイバーン。雄。割とご高齢。
空が飛べないだけで走れるし、炎も吐けるし、戦う事も出来るため「まだまだ若い者には負けん」みたいな気概を感じる。
ただし、もう長いこと人を乗せていないので、彼に乗る事は出来ない。
幼獣たちには好々爺のように映っているようだ。
●プレイングの注意点
4つの目標のうちどれか1つに絞ったプレイングでも構いません。
ただし、誰も触れていない項目が無いよう、ご注意下さい。
名付けなども自由にしてもらって構いませんが、彼らをユニット化することは出来ません。
(この後、ユニットの自由設定などでそう表記してもらうのは構いませんが、まだ飛べない幼獣なので時系列的に無理が出ます)
●龍園について
龍園は極寒の地です。
短い夏とサヴィトゥールは言いますが、それでも表土の約80%以上を氷床と万年雪に覆われています。
居住区には神殿があり、転移門があり、ハンターオフィスがありますが、今回はそこからすこし離れた飛龍達の巣での行動となります。
ワイバーンの子ども達のお守りをする
【状況】
ワイバーンの幼獣(今年の春生まれ)12体のお世話を頼まれたハンター達。
1.ご飯
2.運動
3.お風呂(水浴び)
4.睡眠
この4つの目標をクリアするよう頼まれる。
一応困ったことがあれば、傍にいる飛べない飛龍であるメーガが助けてくれる。
●ワイバーン(幼獣)12体
元気だったりやんちゃだったり、ちょっと引っ込み思案だったり、人が大好きだったり、逆にちょっと苦手だったりと個性豊かな12体。
自分が関わる個体を明確にしたい場合はプレイングに明記推奨。
基本的に友好的であり、その性格も“個性”(自由設定内)に収まるものであれば採用。
どの個体も幼いため、まだ空は飛べず地面を駆け回るのみ。
なお、最大移動力は3だが、常にこの速度で走れるわけではない。
●メーガ(成獣)
左の翼を失ったワイバーン。雄。割とご高齢。
空が飛べないだけで走れるし、炎も吐けるし、戦う事も出来るため「まだまだ若い者には負けん」みたいな気概を感じる。
ただし、もう長いこと人を乗せていないので、彼に乗る事は出来ない。
幼獣たちには好々爺のように映っているようだ。
●プレイングの注意点
4つの目標のうちどれか1つに絞ったプレイングでも構いません。
ただし、誰も触れていない項目が無いよう、ご注意下さい。
名付けなども自由にしてもらって構いませんが、彼らをユニット化することは出来ません。
(この後、ユニットの自由設定などでそう表記してもらうのは構いませんが、まだ飛べない幼獣なので時系列的に無理が出ます)
●龍園について
龍園は極寒の地です。
短い夏とサヴィトゥールは言いますが、それでも表土の約80%以上を氷床と万年雪に覆われています。
居住区には神殿があり、転移門があり、ハンターオフィスがありますが、今回はそこからすこし離れた飛龍達の巣での行動となります。
マスターより
初めまして、もしくはまたお目にかかれて光栄です。葉槻(はづき)です。
久しぶりの龍園、サヴィトゥールに素敵なイラストが付いたのでお披露目も兼ねてまったり日常系です。
イベシナにしようかな……とも思ったのですがちょっとスケジュールがぎうぎうなので……すみません、通常依頼となりました。
その分、お一人様当たりの描写は増えますので、是非この短い龍園の夏とワイバーンの子ども達とのたわむれをお楽しみ下さいませ。
何か質問があればサヴィトゥール(kz0228)がわかる範囲で答えます。
それでは定例文となりますが、白紙は描写出来ません。
あなたらしいプレイングの到着をお待ちしております。
久しぶりの龍園、サヴィトゥールに素敵なイラストが付いたのでお披露目も兼ねてまったり日常系です。
イベシナにしようかな……とも思ったのですがちょっとスケジュールがぎうぎうなので……すみません、通常依頼となりました。
その分、お一人様当たりの描写は増えますので、是非この短い龍園の夏とワイバーンの子ども達とのたわむれをお楽しみ下さいませ。
何か質問があればサヴィトゥール(kz0228)がわかる範囲で答えます。
それでは定例文となりますが、白紙は描写出来ません。
あなたらしいプレイングの到着をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/03 23:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【質問卓】教えて神官さん! 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/09/20 03:35:47 |
|
![]() |
【相談卓】飛龍の子といっしょ 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/09/19 23:29:39 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/17 13:50:13 |