ゲスト
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【陶曲】ポカラ駐屯地の大樹歪虚
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 5~10人
- ユニット参加人数
- 現在10 / 0~10
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/10/06 07:30
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
ここは同盟領のどこか。「ポカラ」と呼ばれた村のあった地域。
「畜生ーーーっ!」
ポカラに駐屯していた義勇隊の一人、キアンが叫び声をあげて可変魔道アーマー「ビルドムーバー」を操縦する。魔道トラック形態に変形したビルドムーバーは、ごごごと空中を近付きつつある大樹歪虚を背後にとにかく加速。
「……ここを歪虚に追われた村人に留守を託されたのに……」
近くには義勇隊リーダーのモータルもいる。同じくビルドムーバー魔道トラック形態で退避している。
空から迫りくる大樹歪虚は、攻撃はしてこない。
ここに到達するまでハンターの駆るCAMなどの攻撃を受けていたが特に問題にもしていなかった。十六メートル立方強ある、横に枝を広く張ったカリフラワーやブロッコリーといったシルエットの横に枝を張った大樹で、散発的な攻撃はものともしない質量を前面に強引に進軍して来た。
結果、総員退避。
大樹歪虚に対抗するため呼び寄せたハンターたちも一緒だ。
ハンターたちは先に、大樹歪虚が空に大カブトムシ歪虚を、地上に大幼虫歪虚を落としてきたのでこれと交戦していた。大幼虫歪虚は地表に潜り駐屯地を目指し、大カブトムシ歪虚は空から酸の雨を降らせながらこれを援護した。地表をはがさないと攻撃が通らないなどの事情から時間を食ったが、ワイバーンやグリフォンなどの航空戦力と命中炸裂するカノン砲などの運用、そして高速移動を駆使して幼虫歪虚の侵攻を阻止。カブトムシも空陸からの攻撃ですべて退治した。
とはいえ、大樹歪虚との連戦には耐えられないと判断した。
何より、駐屯する義勇隊の大半は一般人だ。最初にポカラ村が大型歪虚に壊滅的ダメージを受けた時も人命救助を優先した。今回もそれに習い、犠牲者はいなかった。
退避する人々の背後で、大樹歪虚は廃墟と化した跡地に新たに建てた宿舎を押しつぶすように着地。根をうねうねと動かし大地を裂き、しっかりと根付くのだった。
後日。
「……何やってやがんだ?」
ポカラ駐屯地の大樹歪虚から十分距離の離れた丘に隠れ双眼鏡を覗いていたキアンが呟いた。
「どうした? 何か動きがあったか?」
後ろからモータルがやって来てキアンの横にうつぶせになる。キアン、双眼鏡を手渡してきた。
受け取り覗くと、大樹歪虚がしきりに全体の枝を揺らしていた。
「分からんが、根っこと大地も揺れてやがる。やっぱりこの村の地下に何かあるんじゃないか?」
「村人も知らなかった何か、か……。大ミミズ歪虚が新たに加わってるから地下で何かやってるのは間違いないな」
モータルの言う通り、ここ数日で森から敵が合流していた。
先の大幼虫歪虚のように地表を盛り上げつつ、体長二十メートルはあろうかという大ミミズ歪虚が森からやって来ていた。おかげで森と駐屯地の間は大地がみみず腫れのように大地が一直線に盛り上がっていた。
さらに空中からは大ゼミ歪虚数匹も。
ちなみに、最初にポカラ村が浮遊型大艦巨砲歪虚「パルサラス」と空中高速戦闘歪虚「ブラブロ」に滅ぼされたとき、人的被害はそっちのけで建物の破壊を優先していた。
今回、それらより巨大な大樹歪虚は地下に根を伸ばし掘り起こしつつ作業している。
並べてみると理にかなった侵攻であると分かる。
もちろん何をやっているかは分からないが。
「このまま放置はしないんだろ?」
キアンが聞いてくる。
「俺たちとしては当然。魔術師協会広報室の意思も同じと確認している」
双眼鏡を覗いたまま答えるモータル。
「あれ、こっちには来ないんだよな?」
「一応。前回のパルサラスもそうだったし。……もっとも、護衛が動き回るからこれ以上は近付けないけどね」
「もしいま、こっちに来たらどうすんだ?」
ビルドムーバーだけじゃどうにもならんだろ、とキアン。
「来たら逃げて報告」
「いつまでこうしてりゃいいんだ?」
「魔術師協会広報室がいいというまで」
明らかにキアン、イライラしていた。
「敵は大ミミズ歪虚でこっちの南側も大地を掘り起こしてぽこぽこにしてるじゃないか!」
理由は彼の言う通りで、逆に歪虚たちが着実に守りを固めていた。
もう、こちらから攻めようとすればぼこりと隆起したミミズ腫れの大地を行かなくてはならない。魔道トラックなどでは非常に接近困難となっていた。
「加えてあの隆起、中を定期的にミミズが通って警戒している。たまに顔を出して石つぶてを吐き出してるね」
攻撃のためのものでもある、とモータル。そのおかげで大セミ歪虚も遠くまで飛ばないようだ。
「おい! どんどん奪還の難易度が上がってるじゃないか!」
「あっ!」
キアンがキレた時、変化があった。
「大樹歪虚が一瞬、浮いた……」
「何……あっ!」
キアンは双眼鏡はないが、肉眼でもはっきりわかった。
飛び立とうとしているのか、しきりに上下しているのだ。
「この動きはまさか……」
「なんか掘り出そうとしてる動きだよな?」
二人の見解が一致した。
つまり、掘り出すべき何かを掘り当てた、と言っていい。
「よし。大急ぎで魔術師協会に連絡だ」
こうしてハンターが再び呼ばれることとなる。
後の話になるが、到着したハンターたちはちょうど目の当たりにすることになる。
村の地下から、まるで墓地から蘇る死体のようにぼこりと白い巨大な腕が出てきて、ぐっと大地に手の平をついて起き上がるところをッ!
それは腕だけの存在で、長さは約三十メートルあった。
魔術師協会の者によると、以前に発見された歪虚「嫉妬王ラルヴァ」の腕と同じものだという。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
ここは同盟領のどこか。「ポカラ」と呼ばれた村のあった地域。
「畜生ーーーっ!」
ポカラに駐屯していた義勇隊の一人、キアンが叫び声をあげて可変魔道アーマー「ビルドムーバー」を操縦する。魔道トラック形態に変形したビルドムーバーは、ごごごと空中を近付きつつある大樹歪虚を背後にとにかく加速。
「……ここを歪虚に追われた村人に留守を託されたのに……」
近くには義勇隊リーダーのモータルもいる。同じくビルドムーバー魔道トラック形態で退避している。
空から迫りくる大樹歪虚は、攻撃はしてこない。
ここに到達するまでハンターの駆るCAMなどの攻撃を受けていたが特に問題にもしていなかった。十六メートル立方強ある、横に枝を広く張ったカリフラワーやブロッコリーといったシルエットの横に枝を張った大樹で、散発的な攻撃はものともしない質量を前面に強引に進軍して来た。
結果、総員退避。
大樹歪虚に対抗するため呼び寄せたハンターたちも一緒だ。
ハンターたちは先に、大樹歪虚が空に大カブトムシ歪虚を、地上に大幼虫歪虚を落としてきたのでこれと交戦していた。大幼虫歪虚は地表に潜り駐屯地を目指し、大カブトムシ歪虚は空から酸の雨を降らせながらこれを援護した。地表をはがさないと攻撃が通らないなどの事情から時間を食ったが、ワイバーンやグリフォンなどの航空戦力と命中炸裂するカノン砲などの運用、そして高速移動を駆使して幼虫歪虚の侵攻を阻止。カブトムシも空陸からの攻撃ですべて退治した。
とはいえ、大樹歪虚との連戦には耐えられないと判断した。
何より、駐屯する義勇隊の大半は一般人だ。最初にポカラ村が大型歪虚に壊滅的ダメージを受けた時も人命救助を優先した。今回もそれに習い、犠牲者はいなかった。
退避する人々の背後で、大樹歪虚は廃墟と化した跡地に新たに建てた宿舎を押しつぶすように着地。根をうねうねと動かし大地を裂き、しっかりと根付くのだった。
後日。
「……何やってやがんだ?」
ポカラ駐屯地の大樹歪虚から十分距離の離れた丘に隠れ双眼鏡を覗いていたキアンが呟いた。
「どうした? 何か動きがあったか?」
後ろからモータルがやって来てキアンの横にうつぶせになる。キアン、双眼鏡を手渡してきた。
受け取り覗くと、大樹歪虚がしきりに全体の枝を揺らしていた。
「分からんが、根っこと大地も揺れてやがる。やっぱりこの村の地下に何かあるんじゃないか?」
「村人も知らなかった何か、か……。大ミミズ歪虚が新たに加わってるから地下で何かやってるのは間違いないな」
モータルの言う通り、ここ数日で森から敵が合流していた。
先の大幼虫歪虚のように地表を盛り上げつつ、体長二十メートルはあろうかという大ミミズ歪虚が森からやって来ていた。おかげで森と駐屯地の間は大地がみみず腫れのように大地が一直線に盛り上がっていた。
さらに空中からは大ゼミ歪虚数匹も。
ちなみに、最初にポカラ村が浮遊型大艦巨砲歪虚「パルサラス」と空中高速戦闘歪虚「ブラブロ」に滅ぼされたとき、人的被害はそっちのけで建物の破壊を優先していた。
今回、それらより巨大な大樹歪虚は地下に根を伸ばし掘り起こしつつ作業している。
並べてみると理にかなった侵攻であると分かる。
もちろん何をやっているかは分からないが。
「このまま放置はしないんだろ?」
キアンが聞いてくる。
「俺たちとしては当然。魔術師協会広報室の意思も同じと確認している」
双眼鏡を覗いたまま答えるモータル。
「あれ、こっちには来ないんだよな?」
「一応。前回のパルサラスもそうだったし。……もっとも、護衛が動き回るからこれ以上は近付けないけどね」
「もしいま、こっちに来たらどうすんだ?」
ビルドムーバーだけじゃどうにもならんだろ、とキアン。
「来たら逃げて報告」
「いつまでこうしてりゃいいんだ?」
「魔術師協会広報室がいいというまで」
明らかにキアン、イライラしていた。
「敵は大ミミズ歪虚でこっちの南側も大地を掘り起こしてぽこぽこにしてるじゃないか!」
理由は彼の言う通りで、逆に歪虚たちが着実に守りを固めていた。
もう、こちらから攻めようとすればぼこりと隆起したミミズ腫れの大地を行かなくてはならない。魔道トラックなどでは非常に接近困難となっていた。
「加えてあの隆起、中を定期的にミミズが通って警戒している。たまに顔を出して石つぶてを吐き出してるね」
攻撃のためのものでもある、とモータル。そのおかげで大セミ歪虚も遠くまで飛ばないようだ。
「おい! どんどん奪還の難易度が上がってるじゃないか!」
「あっ!」
キアンがキレた時、変化があった。
「大樹歪虚が一瞬、浮いた……」
「何……あっ!」
キアンは双眼鏡はないが、肉眼でもはっきりわかった。
飛び立とうとしているのか、しきりに上下しているのだ。
「この動きはまさか……」
「なんか掘り出そうとしてる動きだよな?」
二人の見解が一致した。
つまり、掘り出すべき何かを掘り当てた、と言っていい。
「よし。大急ぎで魔術師協会に連絡だ」
こうしてハンターが再び呼ばれることとなる。
後の話になるが、到着したハンターたちはちょうど目の当たりにすることになる。
村の地下から、まるで墓地から蘇る死体のようにぼこりと白い巨大な腕が出てきて、ぐっと大地に手の平をついて起き上がるところをッ!
それは腕だけの存在で、長さは約三十メートルあった。
魔術師協会の者によると、以前に発見された歪虚「嫉妬王ラルヴァ」の腕と同じものだという。
解説
大樹歪虚が、ポカラ駐屯地の地下から歪虚「嫉妬王ラルヴァの腕」を掘り出しました。歪虚は掘り当てた腕を森の方に持ち帰ろうとするので、これを破壊してください。
依頼のあった時点での作戦目的は、
・ポカラに居座った大樹歪虚が目的を果たそうとしているので、直ちに討伐してほしい。
です。
現地で腕が大地に出てきたことを見た、同行の魔術師協会係員がラルヴァの腕との見解を示し、この奪還か破壊を最優先事項にします。
とはいえ、大樹歪虚も嫉妬王の腕の確保を目的にここまで来たのだから、身を挺してでも持ち去ろうとします。
新たに以下の歪虚が確認されています。
・大ミミズ歪虚×3…体長二十メートル弱。地表をすでに掘り起こし、そのトンネル移動。たまに顔を出して口から土を固めた大砲弾を発射する。弾は着弾とともに炸裂する。対空攻撃もできる。
・大セミ歪虚×適当数…サイズ2。体当たりと酸の雨を降らせる。戦闘での航続距離は長くなく、一定時間で大樹歪虚まで戻る。防空兵員的役割。
・大カブトムシ歪虚×少数…サイズ2。体当たりと酸の雨を降らせる。セミ歪虚より強い。こちらは空中戦闘要員。
・大幼虫歪虚×少数…地表を盛り上げて移動する。もしくはすでにあるトンネルを通って移動する。こちらは大樹歪虚の根っこ付近で、発掘作業を手伝っていた様子。戦闘には直接参加しない。
戦場は、ポカラ駐屯地の北に森があり、南にモータルたちのいる安全地帯の丘があります。西に川があり、東は草原のみ。
戦闘は、大樹歪虚が根元に白く長いもの(20メートル程度)を抱えて飛び立とうとするのでハンターたちが攻撃を開始するという流れです。森まで到達すると敗戦となります。
大樹歪虚は、枝から蔦を伸ばして巻き付かせたり、蔦をねじり槍のようなしたものを飛ばしてくるなどしてきます。弾ける木の実も飛ばし射撃攻撃してきます。
モータルたちは戦闘に参加しません。
依頼のあった時点での作戦目的は、
・ポカラに居座った大樹歪虚が目的を果たそうとしているので、直ちに討伐してほしい。
です。
現地で腕が大地に出てきたことを見た、同行の魔術師協会係員がラルヴァの腕との見解を示し、この奪還か破壊を最優先事項にします。
とはいえ、大樹歪虚も嫉妬王の腕の確保を目的にここまで来たのだから、身を挺してでも持ち去ろうとします。
新たに以下の歪虚が確認されています。
・大ミミズ歪虚×3…体長二十メートル弱。地表をすでに掘り起こし、そのトンネル移動。たまに顔を出して口から土を固めた大砲弾を発射する。弾は着弾とともに炸裂する。対空攻撃もできる。
・大セミ歪虚×適当数…サイズ2。体当たりと酸の雨を降らせる。戦闘での航続距離は長くなく、一定時間で大樹歪虚まで戻る。防空兵員的役割。
・大カブトムシ歪虚×少数…サイズ2。体当たりと酸の雨を降らせる。セミ歪虚より強い。こちらは空中戦闘要員。
・大幼虫歪虚×少数…地表を盛り上げて移動する。もしくはすでにあるトンネルを通って移動する。こちらは大樹歪虚の根っこ付近で、発掘作業を手伝っていた様子。戦闘には直接参加しない。
戦場は、ポカラ駐屯地の北に森があり、南にモータルたちのいる安全地帯の丘があります。西に川があり、東は草原のみ。
戦闘は、大樹歪虚が根元に白く長いもの(20メートル程度)を抱えて飛び立とうとするのでハンターたちが攻撃を開始するという流れです。森まで到達すると敗戦となります。
大樹歪虚は、枝から蔦を伸ばして巻き付かせたり、蔦をねじり槍のようなしたものを飛ばしてくるなどしてきます。弾ける木の実も飛ばし射撃攻撃してきます。
モータルたちは戦闘に参加しません。
マスターより
ふらっと、深夜です。
「アマリリス~ポカラ駐屯地の危機」の続きとなります。
ポカラ村が建物を執拗に壊されて壊滅した理由は、地中で実体化した嫉妬王歪虚「ラルヴァ」の腕を回収するためだったようです。
これを持ち帰らせると後の戦いに大きく影響してきますので何とか破壊してください。現地の魔術師協会の人から「破壊でいい」との言質を取っています。一本はもう魔術師協会にあるので特に必要性はなく、確実に敵の手に渡らないようにするためです。
ただし、敵は相当な準備をしています。
現地で当初目的が変わってますので難しい依頼ながらやや甘めの判定となる予定です。
では、よろしくお願いします。
「アマリリス~ポカラ駐屯地の危機」の続きとなります。
ポカラ村が建物を執拗に壊されて壊滅した理由は、地中で実体化した嫉妬王歪虚「ラルヴァ」の腕を回収するためだったようです。
これを持ち帰らせると後の戦いに大きく影響してきますので何とか破壊してください。現地の魔術師協会の人から「破壊でいい」との言質を取っています。一本はもう魔術師協会にあるので特に必要性はなく、確実に敵の手に渡らないようにするためです。
ただし、敵は相当な準備をしています。
現地で当初目的が変わってますので難しい依頼ながらやや甘めの判定となる予定です。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/06 01:59
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 夢路 まよい(ka1328) 人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/09/22 00:47:50 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/19 09:58:24 |