ゲスト
(ka0000)
憂いの花嫁
マスター:小林 左右也

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/28 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/10/07 07:30
オープニング
●花嫁の不安
「リーザ、早く休みなさい」
「はい、母さん」
もうすぐ隣村へ嫁ぐリーザは「おやすみなさい」と両親に告げる。
今生の別れではないが、他家へ嫁いでしまえば滅多なことでは家族には会えない。それなのに普段と変わりない日々。不安はまったく無いかといえば嘘になる。
嫁ぎ先のレイオット家とは幼い頃から交流があり、夫となる次男坊のザームの人となりはある程度知っていた。
リーザの母は父とは初対面で結婚したというのに、仲睦まじく暮らしているのだ。だから、きっと大丈夫だろうと、周囲が心配するよりも気楽に構えている。むしろ気楽に構えないとこの先やっていけないと思っている。
「それよりも……」
不安なのは無事に村にたどり着けるかどうかだ。
隣村は山をひとつ隔てたところにある。村へ続く街道にはコボルドが必ずというほど出現する。コボルドの狙いは荷馬車が運ぶ荷物……主に食料や馬が狙いだ。
特に嫁入りの馬車は、婚礼の宴に振る舞う酒や食料、嫁入りに必要な家財一式を持っていく必要がある。狙ってくださいと言わんばかりの荷物を持っていかねばならないのは、古くからの伝統ゆえである。
「あーもう、バカバカしい」
盗まれるとわかっているのなら、最初から持って行かなければいいのに。
何度目かのため息を吐いた時、扉の隙間から純白の猫が入り込んできた。
「メルクル、おいで」
幼い頃から可愛がっている愛猫に手を伸ばす。柔らかな小さな体を抱きしめると、本当にバカバカしい話だと、さらに深いため息を吐いた。
●ハンターオフィスにて
「花嫁と荷馬車の護送ですか」
「はい。花嫁であるリーザ・クラウストさんと、花嫁道具を無事に隣村まで送り届けて欲しい、という依頼です」
ハンターオフィス職員であるコウ・リィの説明によると、聞けば隣村へ続く街道は、必ずと言っていいほどコボルドが出現するという。
標高はさほどではないが、急な岩山だ。
街道は切り立った岩の間を通っている。道幅は馬車が行き違うことができるくらいの広さがある。地盤はしっかりしているが、凹凸が多いのであまり馬車の速度は上げられない。
しかも、街道は岩場に挟まれているため、コボルドが襲ってきても前後にしか逃げられない。
コボルドの数は6体とそう多くはないが、少数のほうが動きやすいためであろう。
「彼らの狙いはあくまで積み荷と馬、主に食料です。3台目の荷馬車は食料を積んでいます。これは囮として使っても構わないそうです」
移動は陽が高いうちが有利だ。昼前に出発すれば、夕暮れ前には余裕の距離である。
「聞けば家同士が決めたご結婚だそうです。きっと新しい生活への期待よりも不安の方が勝るでしょう。少しでも花嫁の憂いを取り除けるよう、彼女を守ってあげてください」
「リーザ、早く休みなさい」
「はい、母さん」
もうすぐ隣村へ嫁ぐリーザは「おやすみなさい」と両親に告げる。
今生の別れではないが、他家へ嫁いでしまえば滅多なことでは家族には会えない。それなのに普段と変わりない日々。不安はまったく無いかといえば嘘になる。
嫁ぎ先のレイオット家とは幼い頃から交流があり、夫となる次男坊のザームの人となりはある程度知っていた。
リーザの母は父とは初対面で結婚したというのに、仲睦まじく暮らしているのだ。だから、きっと大丈夫だろうと、周囲が心配するよりも気楽に構えている。むしろ気楽に構えないとこの先やっていけないと思っている。
「それよりも……」
不安なのは無事に村にたどり着けるかどうかだ。
隣村は山をひとつ隔てたところにある。村へ続く街道にはコボルドが必ずというほど出現する。コボルドの狙いは荷馬車が運ぶ荷物……主に食料や馬が狙いだ。
特に嫁入りの馬車は、婚礼の宴に振る舞う酒や食料、嫁入りに必要な家財一式を持っていく必要がある。狙ってくださいと言わんばかりの荷物を持っていかねばならないのは、古くからの伝統ゆえである。
「あーもう、バカバカしい」
盗まれるとわかっているのなら、最初から持って行かなければいいのに。
何度目かのため息を吐いた時、扉の隙間から純白の猫が入り込んできた。
「メルクル、おいで」
幼い頃から可愛がっている愛猫に手を伸ばす。柔らかな小さな体を抱きしめると、本当にバカバカしい話だと、さらに深いため息を吐いた。
●ハンターオフィスにて
「花嫁と荷馬車の護送ですか」
「はい。花嫁であるリーザ・クラウストさんと、花嫁道具を無事に隣村まで送り届けて欲しい、という依頼です」
ハンターオフィス職員であるコウ・リィの説明によると、聞けば隣村へ続く街道は、必ずと言っていいほどコボルドが出現するという。
標高はさほどではないが、急な岩山だ。
街道は切り立った岩の間を通っている。道幅は馬車が行き違うことができるくらいの広さがある。地盤はしっかりしているが、凹凸が多いのであまり馬車の速度は上げられない。
しかも、街道は岩場に挟まれているため、コボルドが襲ってきても前後にしか逃げられない。
コボルドの数は6体とそう多くはないが、少数のほうが動きやすいためであろう。
「彼らの狙いはあくまで積み荷と馬、主に食料です。3台目の荷馬車は食料を積んでいます。これは囮として使っても構わないそうです」
移動は陽が高いうちが有利だ。昼前に出発すれば、夕暮れ前には余裕の距離である。
「聞けば家同士が決めたご結婚だそうです。きっと新しい生活への期待よりも不安の方が勝るでしょう。少しでも花嫁の憂いを取り除けるよう、彼女を守ってあげてください」
解説
●依頼について
成功条件
・リーザと積み荷をコボルドから守り、無事に隣村へと送り届けること。
※積み荷については、3台目は囮として用意したものなので奪われても構わない。
コボルド 6体
・俊敏かつ獰猛で攻撃的。
・爪や牙で攻撃が主である。
・1体のみ、剣を持っている。他の個体よりもやや大きいのが特徴。
馬車は3台で移動。御者はハンターたちにお願いします。
・1台目の馬車はリーザとリーザ個人の荷物を乗せたもの。
・2台目は嫁入り道具や花嫁衣装。婚礼用の食料と酒。
・3台目は食料(米、麦、塩漬けの肉や魚、野菜、果物)や酒。
その他
花嫁のリーザは親同士の決めた婚姻と、コボルドの襲撃に少々ブルーになっています。たまに彼女と会話などをして気を紛らわせてあげてください。
成功条件
・リーザと積み荷をコボルドから守り、無事に隣村へと送り届けること。
※積み荷については、3台目は囮として用意したものなので奪われても構わない。
コボルド 6体
・俊敏かつ獰猛で攻撃的。
・爪や牙で攻撃が主である。
・1体のみ、剣を持っている。他の個体よりもやや大きいのが特徴。
馬車は3台で移動。御者はハンターたちにお願いします。
・1台目の馬車はリーザとリーザ個人の荷物を乗せたもの。
・2台目は嫁入り道具や花嫁衣装。婚礼用の食料と酒。
・3台目は食料(米、麦、塩漬けの肉や魚、野菜、果物)や酒。
その他
花嫁のリーザは親同士の決めた婚姻と、コボルドの襲撃に少々ブルーになっています。たまに彼女と会話などをして気を紛らわせてあげてください。
マスターより
はじめまして、もしくはご無沙汰しております小林です。
3台目の囮として用意した荷馬車に積まれた食料は、どうぞご自由にお使いください。
また、マリッジブルーの花嫁さんは、愚痴を聞いて欲しくて堪らない様子……彼女のことも、どうかお願いします。
ご参加お待ちしております!
3台目の囮として用意した荷馬車に積まれた食料は、どうぞご自由にお使いください。
また、マリッジブルーの花嫁さんは、愚痴を聞いて欲しくて堪らない様子……彼女のことも、どうかお願いします。
ご参加お待ちしております!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/07 07:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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花嫁護衛相談 ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/09/28 04:56:41 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/26 07:43:02 |