ゲスト
(ka0000)
【初心】龍園より演習試合のお誘い
マスター:鮎川 渓

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在10人 / 7~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/10/01 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/15 12:00
オープニング
●
北方の夏は短い。
夏と言えど、龍園のぐるりを囲む野には今なお多くの雪が残り、少し雲が垂れこめれば肌寒さを感じる。
そんな中、今日も龍騎士達は稽古に精を出していた。
龍園からほど近い荒野に、年長の龍騎士・ダルマの怒号が響く。
「おらおらァ! だらしねぇぞ、もう終いか!」
愛用の大戦斧から、穂鞘をつけたままの長槍に持ち替えてはいるが、龍騎士隊の隊長が先々代であった頃から戦場に立ち続けてきた――言い換えれば、それだけの戦場を生き延びてきたダルマは強い。覚醒者となってからの戦闘経験も豊富なダルマとの打稽古は、新米騎士達にとって過酷なものだった。
今もひとりが数度打ち合った後になぎ倒され、そのまま立ち上がれなくなる。
「次ィ! ……何だ、どうした? 遠慮は要らねェぞ!」
10人の新米龍騎士達はすでに疲弊しきっており、気概はあれど進み出ることができずにいた。
「ダルマさん……す、少しは手加減してください」
「穂鞘つけてンだろ、死にゃしねェ。だがな、敵は牙に衣なんかつけちゃくれねェぞ?」
騎士達はダルマの厳しい言葉に唇を噛む。否、言葉そのものは事実で、厳しいのは龍園を取り囲む環境だ。多くの歪虚が跳梁する北方、そのただ中にある龍園を守るには、少しでも力をつけねばならない。
そこへ、北の空から青き飛龍を駆る一団がやって来た。
近隣警邏へ出ていたシャンカラ(kz0226)達が戻ってきたのだ。
シャンカラはダルマ達の姿を見つけると、すぐそばへ降り立つ。
「お疲れ様です。調子は……うん、皆さん大分しごかれたみたいですね」
新米騎士達の這う這うの体を見たシャンカラは、答えを待つまでもなく苦笑した。シャンカラ自身も新米の頃は、ダルマに幾度となく打ちのめされたものだ。
ダルマはシャンカラの外套や手甲が汚れていることに気付いた。
「おう、そっちはどうだった……じゃねェ、いかがでしたか隊長殿。負傷者は?」
「北の岩場の近くで鹿型雑魔5頭を発見、討伐しました。負傷者はありません」
シャンカラは新米騎士達へ休憩に入るよう促すと、ダルマを連れ歩き出した。彼らの目がない方が、ダルマが喋りやすいだろうと思ったのだ。彼自身も言葉を崩し話しだす。
「いつも調練を任せてしまってごめん、ダルマさん。特にあの10人は全員覚醒者だから、同じ覚醒者のダルマさんや僕が相手をするのが良いと思うんだけど、つい任せきりにしてしまって」
「気にすンな、隊長のお前は戦う以外にも色々と仕事があんだからよ。あー大変だなァ、隊長ってヤツぁ」
からから笑うダルマを、シャンカラはじと目で見上げる。
「まさかそういうのが面倒で、僕に隊長職押しつけたってことはないよね?」
ダルマは聞こえぬフリを決め込んだ。
「っつってもなァ、俺とばっか稽古しても偏るよな。本格的な戦場に出す前に、もっと色んな経験積ませてやりてぇモンだが」
「そうだね……警邏に出た先で戦闘になっても、新兵の内は小隊長の指示に従うばかりだからね。もっと、自分達なりの戦い方を模索できる機会があると良いんだけど、」
そこまで言って、シャンカラはぱっと顔を上げた。
「ソサエティに相談してみたらどうかな。ハンターさん達をお招きして、彼らとの手合わせをお願いしてみるとか」
だがダルマはフンッと鼻で笑う。
「馬鹿言え、アイツらまだ覚醒者になって日が浅ェんだぞ? 下級雑魔相手の戦闘経験はいくらかあるが、手練れのハンター相手にしたら一瞬でのされちまわぁ」
「それはそうだね。でも、ソサエティの新人育成プログラムを利用したらどうだろう」
「何だそれ」
「忘れたのかい、ダルマさん?」
シャンカラは先の鎌倉戦で、そのプログラムを介し集まったハンター達の部隊と、同じ戦場で戦ってきていた。それ以前にも龍園で茶会を催した際、同じプログラムを利用し、駆け出しハンター達を募ったこともある(茶会は強欲竜の襲撃を受け、あえなく中断されてしまったが)。
「おー、言われてみりゃあったなァ」
「そうだよ。それにあの時、駆け出しハンターさん方と一緒に防衛線にいたのはダルマさんだったよね?」
「お、おう」
決まりが悪そうに顎髭を撫でたダルマだったが、すぐに気を取り直す。
「駆け出しハンターと新米龍騎士の練習試合か……面白ェんじゃねぇか? 数人ずつの団体戦にするってのはどうだ。仲間との連携を考えるのも良い訓練になんだろ」
「いいね。彼らはまだスキルの運用に不慣れな部分もあるから、ハンターさんの戦い方を見るだけでも参考になるだろうね」
サヴィ君にお願いしてみよう。龍園ハンターオフィスの代表を務める幼馴染の名を口にし、シャンカラは待たせていた飛龍に飛び乗った。早速提案すべく、龍園の方へ去っていく。
ダルマが新米龍騎士達の許へ戻ると、ふたりの話が漏れ聞こえていたようで、10人は目をきらきらさせて待っていた。
「ハンターさん達との演習ですか?」
「手合わせができるんですって!?」
「団体戦かぁ、楽しそうですね!」
「お、おう」
若干彼らの勢いに気圧されながらも、ダルマは早くも手ごたえを感じていた。隊の中での練習試合では、どうしたって決まったメンバーでの繰り返しになってしまう。他所の、しかも広い世界を知るハンター達との試合となれば、期待も気合も高まるというものだ。
ダルマは槍を肩に担ぎ直した。
「よォし。龍騎士として、ハンター達相手に情けねぇ試合はできねぇよな? さ、稽古だ稽古!」
――翌日。シャンカラからソサエティに申し入れた結果、ソサエティは『駆け出しハンター達にとってもいい経験になるだろう』とこれを了承。早速オフィスにて募集が行われることとなった。
北方の夏は短い。
夏と言えど、龍園のぐるりを囲む野には今なお多くの雪が残り、少し雲が垂れこめれば肌寒さを感じる。
そんな中、今日も龍騎士達は稽古に精を出していた。
龍園からほど近い荒野に、年長の龍騎士・ダルマの怒号が響く。
「おらおらァ! だらしねぇぞ、もう終いか!」
愛用の大戦斧から、穂鞘をつけたままの長槍に持ち替えてはいるが、龍騎士隊の隊長が先々代であった頃から戦場に立ち続けてきた――言い換えれば、それだけの戦場を生き延びてきたダルマは強い。覚醒者となってからの戦闘経験も豊富なダルマとの打稽古は、新米騎士達にとって過酷なものだった。
今もひとりが数度打ち合った後になぎ倒され、そのまま立ち上がれなくなる。
「次ィ! ……何だ、どうした? 遠慮は要らねェぞ!」
10人の新米龍騎士達はすでに疲弊しきっており、気概はあれど進み出ることができずにいた。
「ダルマさん……す、少しは手加減してください」
「穂鞘つけてンだろ、死にゃしねェ。だがな、敵は牙に衣なんかつけちゃくれねェぞ?」
騎士達はダルマの厳しい言葉に唇を噛む。否、言葉そのものは事実で、厳しいのは龍園を取り囲む環境だ。多くの歪虚が跳梁する北方、そのただ中にある龍園を守るには、少しでも力をつけねばならない。
そこへ、北の空から青き飛龍を駆る一団がやって来た。
近隣警邏へ出ていたシャンカラ(kz0226)達が戻ってきたのだ。
シャンカラはダルマ達の姿を見つけると、すぐそばへ降り立つ。
「お疲れ様です。調子は……うん、皆さん大分しごかれたみたいですね」
新米騎士達の這う這うの体を見たシャンカラは、答えを待つまでもなく苦笑した。シャンカラ自身も新米の頃は、ダルマに幾度となく打ちのめされたものだ。
ダルマはシャンカラの外套や手甲が汚れていることに気付いた。
「おう、そっちはどうだった……じゃねェ、いかがでしたか隊長殿。負傷者は?」
「北の岩場の近くで鹿型雑魔5頭を発見、討伐しました。負傷者はありません」
シャンカラは新米騎士達へ休憩に入るよう促すと、ダルマを連れ歩き出した。彼らの目がない方が、ダルマが喋りやすいだろうと思ったのだ。彼自身も言葉を崩し話しだす。
「いつも調練を任せてしまってごめん、ダルマさん。特にあの10人は全員覚醒者だから、同じ覚醒者のダルマさんや僕が相手をするのが良いと思うんだけど、つい任せきりにしてしまって」
「気にすンな、隊長のお前は戦う以外にも色々と仕事があんだからよ。あー大変だなァ、隊長ってヤツぁ」
からから笑うダルマを、シャンカラはじと目で見上げる。
「まさかそういうのが面倒で、僕に隊長職押しつけたってことはないよね?」
ダルマは聞こえぬフリを決め込んだ。
「っつってもなァ、俺とばっか稽古しても偏るよな。本格的な戦場に出す前に、もっと色んな経験積ませてやりてぇモンだが」
「そうだね……警邏に出た先で戦闘になっても、新兵の内は小隊長の指示に従うばかりだからね。もっと、自分達なりの戦い方を模索できる機会があると良いんだけど、」
そこまで言って、シャンカラはぱっと顔を上げた。
「ソサエティに相談してみたらどうかな。ハンターさん達をお招きして、彼らとの手合わせをお願いしてみるとか」
だがダルマはフンッと鼻で笑う。
「馬鹿言え、アイツらまだ覚醒者になって日が浅ェんだぞ? 下級雑魔相手の戦闘経験はいくらかあるが、手練れのハンター相手にしたら一瞬でのされちまわぁ」
「それはそうだね。でも、ソサエティの新人育成プログラムを利用したらどうだろう」
「何だそれ」
「忘れたのかい、ダルマさん?」
シャンカラは先の鎌倉戦で、そのプログラムを介し集まったハンター達の部隊と、同じ戦場で戦ってきていた。それ以前にも龍園で茶会を催した際、同じプログラムを利用し、駆け出しハンター達を募ったこともある(茶会は強欲竜の襲撃を受け、あえなく中断されてしまったが)。
「おー、言われてみりゃあったなァ」
「そうだよ。それにあの時、駆け出しハンターさん方と一緒に防衛線にいたのはダルマさんだったよね?」
「お、おう」
決まりが悪そうに顎髭を撫でたダルマだったが、すぐに気を取り直す。
「駆け出しハンターと新米龍騎士の練習試合か……面白ェんじゃねぇか? 数人ずつの団体戦にするってのはどうだ。仲間との連携を考えるのも良い訓練になんだろ」
「いいね。彼らはまだスキルの運用に不慣れな部分もあるから、ハンターさんの戦い方を見るだけでも参考になるだろうね」
サヴィ君にお願いしてみよう。龍園ハンターオフィスの代表を務める幼馴染の名を口にし、シャンカラは待たせていた飛龍に飛び乗った。早速提案すべく、龍園の方へ去っていく。
ダルマが新米龍騎士達の許へ戻ると、ふたりの話が漏れ聞こえていたようで、10人は目をきらきらさせて待っていた。
「ハンターさん達との演習ですか?」
「手合わせができるんですって!?」
「団体戦かぁ、楽しそうですね!」
「お、おう」
若干彼らの勢いに気圧されながらも、ダルマは早くも手ごたえを感じていた。隊の中での練習試合では、どうしたって決まったメンバーでの繰り返しになってしまう。他所の、しかも広い世界を知るハンター達との試合となれば、期待も気合も高まるというものだ。
ダルマは槍を肩に担ぎ直した。
「よォし。龍騎士として、ハンター達相手に情けねぇ試合はできねぇよな? さ、稽古だ稽古!」
――翌日。シャンカラからソサエティに申し入れた結果、ソサエティは『駆け出しハンター達にとってもいい経験になるだろう』とこれを了承。早速オフィスにて募集が行われることとなった。
解説
【概要】
新米龍騎士達の訓練の一環として行われる、演習試合に参加してください
龍騎士・ハンター双方の技能向上を目的としていますので、勝敗は成功度に一切影響しません
試合は全3試合を予定。第1試合3名・第2試合3名・第3試合4名のチームで行う団体戦です
(定員に満たなかった場合、各試合の人数配分はお任せします。相談の上割り振って下さい。お1人様1試合のみ出場とし、複数の試合に参加する事はできません。なお、勝負ではなく訓練であるため、龍騎士側の人数変更は行いません)
【ルール】
・試合場所は龍園そばの荒野
・騎乗不可
・両チームの前衛同士が10m(5sq)離れた状態から試合開始
・残り体力が3割を切った者はその時点で退場となり、どちらかのチームが残りひとりとなった時点で試合終了
【参加龍騎士】いずれも装備は並程度
●第1試合
・聖導士Lv10 杖・盾所持
攻撃△/防御〇/抵抗〇 ヒール他
・闘狩人Lv6 剣所持
攻撃〇/防御△/抵抗△
・魔術師Lv5 杖所持
攻撃〇/防御×/抵抗△
●第2試合
・闘狩人Lv14 槍所持
攻撃〇/防御〇/抵抗△ 刺突一閃他
・疾影士Lv8 鉄拳所持
攻撃〇/防御△/抵抗×
・猟撃士Lv5 弓所持
攻撃△/防御×/抵抗△
●第3試合
・猟撃士Lv19 弓所持
攻撃〇/防御△/抵抗〇 フォールシュート他
・霊闘士Lv12 斧所持
攻撃〇/防御〇/抵抗△ クラッシュブロウ他
・聖導士Lv8 錫杖所持
攻撃〇/防御×/抵抗△
・魔術師Lv7 杖所持
攻撃〇/防御×/抵抗△
【その他】
・どの試合に出場するのか必ず明記してください (例:【第2試合】)
・終了後、龍騎士聖導士が全員に回復処置を行います。安心してご参加ください
(どの程度ダメージを受けたか知りたい方は、【回復不要】タグをご記入ください)
新米龍騎士達の訓練の一環として行われる、演習試合に参加してください
龍騎士・ハンター双方の技能向上を目的としていますので、勝敗は成功度に一切影響しません
試合は全3試合を予定。第1試合3名・第2試合3名・第3試合4名のチームで行う団体戦です
(定員に満たなかった場合、各試合の人数配分はお任せします。相談の上割り振って下さい。お1人様1試合のみ出場とし、複数の試合に参加する事はできません。なお、勝負ではなく訓練であるため、龍騎士側の人数変更は行いません)
【ルール】
・試合場所は龍園そばの荒野
・騎乗不可
・両チームの前衛同士が10m(5sq)離れた状態から試合開始
・残り体力が3割を切った者はその時点で退場となり、どちらかのチームが残りひとりとなった時点で試合終了
【参加龍騎士】いずれも装備は並程度
●第1試合
・聖導士Lv10 杖・盾所持
攻撃△/防御〇/抵抗〇 ヒール他
・闘狩人Lv6 剣所持
攻撃〇/防御△/抵抗△
・魔術師Lv5 杖所持
攻撃〇/防御×/抵抗△
●第2試合
・闘狩人Lv14 槍所持
攻撃〇/防御〇/抵抗△ 刺突一閃他
・疾影士Lv8 鉄拳所持
攻撃〇/防御△/抵抗×
・猟撃士Lv5 弓所持
攻撃△/防御×/抵抗△
●第3試合
・猟撃士Lv19 弓所持
攻撃〇/防御△/抵抗〇 フォールシュート他
・霊闘士Lv12 斧所持
攻撃〇/防御〇/抵抗△ クラッシュブロウ他
・聖導士Lv8 錫杖所持
攻撃〇/防御×/抵抗△
・魔術師Lv7 杖所持
攻撃〇/防御×/抵抗△
【その他】
・どの試合に出場するのか必ず明記してください (例:【第2試合】)
・終了後、龍騎士聖導士が全員に回復処置を行います。安心してご参加ください
(どの程度ダメージを受けたか知りたい方は、【回復不要】タグをご記入ください)
マスターより
鮎川と申します。【初心】連動のレギュレーションが変更されたよ! という事で初心依頼をお送りします。
難易度は『やや難』ですが、龍騎士達が手強いということではありません。
駆け出しハンターさんの中には、対人戦は初めてという方も少なくないのではないでしょうか。誰がどの試合に出るのかなど、相談必須な事柄もあります。そういった意味での『やや難』です。
相談期間は長めに6日設けました。どうぞ対人・団体戦を楽しんでください。
質問があればシャンカラがお答えします。
皆様のご参加・プレイングを心よりお待ちしております。
難易度は『やや難』ですが、龍騎士達が手強いということではありません。
駆け出しハンターさんの中には、対人戦は初めてという方も少なくないのではないでしょうか。誰がどの試合に出るのかなど、相談必須な事柄もあります。そういった意味での『やや難』です。
相談期間は長めに6日設けました。どうぞ対人・団体戦を楽しんでください。
質問があればシャンカラがお答えします。
皆様のご参加・プレイングを心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/14 05:31
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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【質問卓】 ニーロートパラ(ka6990) ドラグーン|19才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/09/29 12:23:58 |
|
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【相談卓】 マリナ アルフェウス(ka6934) オートマトン|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/09/30 20:59:53 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/28 08:31:58 |