ゲスト
(ka0000)
【絵本】小さな命と
マスター:風亜智疾

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/10/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/21 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
■
ヴェロニカ・フェッロ(kz0147)は途方に暮れていた。
家の中はまるで暴風が吹き抜けたように物が散乱しているし、描きかけのスケッチはボロボロだ。
「ど、どうしたらいいの……?」
思わず涙目になったのも、仕方ないだろう。
だって、彼女には経験がなかったのだ。
――彼女の家の中では、3匹の子猫が大暴れしていた。
■
時は半日遡り、深夜。
相変わらず眠りが浅く短い彼女は、溜息を吐きつつ寝室の窓を開け放った。
風に当たりながら月明りと星を眺めていれば、心が落ち着くかもしれないという僅かな期待で毎日繰り返している行為だが、残念ながらあまり効果はない。
ぼんやりと空を見上げているヴェロニカの耳がそれを拾ったのは、本当に偶然だった。
「……え?」
彼女がハーブを育てている庭のどこかから、小さく何かの鳴き声が聞こえた気がした。
もう一度耳を澄ませ、風に乗って聞こえてきた鳴き声に目を見開く。
慌ててショールを羽織り、動かしづらい足をもどかしく思いながらも庭へと急ぐ。
風に乗って聞こえるそれを頼りにそう狭くもない庭を歩き回り。
そうしてサンザシの根元で見つけた『それ』を、戸惑いつつ腕に抱え上げる。
日中はまだ暑い日もあるが、夜は気温がぐっと下がる。
見たところ腕の中の生き物たちはまだ小さく幼い。
放っておくことは、出来なかった。
■
「お願いだから、大人しく……あぁっ! ダメよそれはっ!」
ひっくり返るマグカップに目もくれず、ベッドサイドからリビングの棚の上に避難させていたぬいぐるみたちをひったくるように腕に抱きこむ。
間一髪、咥えられることもひっかかれる事もなかったぬいぐるみたちを確認して、ほっと安堵の息を吐く。
も、束の間。彼女のスカートに爪を立ててよじ登り始めたそれらに、ヴェロニカは思わず泣きだしそうになった。
「もうっ! どうしたらいいのっ……!!」
このままでは家の中が悲惨なことになる上に、大事なものまでボロボロにされてしまう。
けれど、放り出すわけにもいかない。
かといって自分にはこういった経験は皆無で、どうしていいかも分からない。
彼女と長く過ごしていた中年の男は現在、とある山奥の村に出向いてそこの住人たちと畑仕事にでも精を出していて、頼りには出来ない。
なにせ、彼女がこういう経験をした事がないのは、その中年の男の忠告のおかげなのだ。
足が悪い彼女に対して、男は常々こう言っていた。
『いいかお嬢。責任を取れないなら、手を出すな』
必死にぬいぐるみたちを守りながら、ヴェロニカは家の中で悲鳴を上げる。
「お願いだから、誰かこの子猫たちをどうにかして……!!」
■
ヴェロニカ・フェッロ(kz0147)は途方に暮れていた。
家の中はまるで暴風が吹き抜けたように物が散乱しているし、描きかけのスケッチはボロボロだ。
「ど、どうしたらいいの……?」
思わず涙目になったのも、仕方ないだろう。
だって、彼女には経験がなかったのだ。
――彼女の家の中では、3匹の子猫が大暴れしていた。
■
時は半日遡り、深夜。
相変わらず眠りが浅く短い彼女は、溜息を吐きつつ寝室の窓を開け放った。
風に当たりながら月明りと星を眺めていれば、心が落ち着くかもしれないという僅かな期待で毎日繰り返している行為だが、残念ながらあまり効果はない。
ぼんやりと空を見上げているヴェロニカの耳がそれを拾ったのは、本当に偶然だった。
「……え?」
彼女がハーブを育てている庭のどこかから、小さく何かの鳴き声が聞こえた気がした。
もう一度耳を澄ませ、風に乗って聞こえてきた鳴き声に目を見開く。
慌ててショールを羽織り、動かしづらい足をもどかしく思いながらも庭へと急ぐ。
風に乗って聞こえるそれを頼りにそう狭くもない庭を歩き回り。
そうしてサンザシの根元で見つけた『それ』を、戸惑いつつ腕に抱え上げる。
日中はまだ暑い日もあるが、夜は気温がぐっと下がる。
見たところ腕の中の生き物たちはまだ小さく幼い。
放っておくことは、出来なかった。
■
「お願いだから、大人しく……あぁっ! ダメよそれはっ!」
ひっくり返るマグカップに目もくれず、ベッドサイドからリビングの棚の上に避難させていたぬいぐるみたちをひったくるように腕に抱きこむ。
間一髪、咥えられることもひっかかれる事もなかったぬいぐるみたちを確認して、ほっと安堵の息を吐く。
も、束の間。彼女のスカートに爪を立ててよじ登り始めたそれらに、ヴェロニカは思わず泣きだしそうになった。
「もうっ! どうしたらいいのっ……!!」
このままでは家の中が悲惨なことになる上に、大事なものまでボロボロにされてしまう。
けれど、放り出すわけにもいかない。
かといって自分にはこういった経験は皆無で、どうしていいかも分からない。
彼女と長く過ごしていた中年の男は現在、とある山奥の村に出向いてそこの住人たちと畑仕事にでも精を出していて、頼りには出来ない。
なにせ、彼女がこういう経験をした事がないのは、その中年の男の忠告のおかげなのだ。
足が悪い彼女に対して、男は常々こう言っていた。
『いいかお嬢。責任を取れないなら、手を出すな』
必死にぬいぐるみたちを守りながら、ヴェロニカは家の中で悲鳴を上げる。
「お願いだから、誰かこの子猫たちをどうにかして……!!」
解説
今回のミッションクリア条件は『3匹の子猫をどうにかすること』です。
里親を探すもよし、ヴェロニカに猫の育て方を教えるもよし。
(ただし、ヴェロニカが育てるとしても、可能なのは恐らく1匹だけでしょう)
どういう手段でも構いませんが、ヴェロニカは子猫を「野良に戻す」ことだけは頑なに拒みます。
因みに、家の中は現在大荒れ。ヴェロニカは涙目です。
質問等があれば、ヴェロニカが答えます。
里親を探すもよし、ヴェロニカに猫の育て方を教えるもよし。
(ただし、ヴェロニカが育てるとしても、可能なのは恐らく1匹だけでしょう)
どういう手段でも構いませんが、ヴェロニカは子猫を「野良に戻す」ことだけは頑なに拒みます。
因みに、家の中は現在大荒れ。ヴェロニカは涙目です。
質問等があれば、ヴェロニカが答えます。
マスターより
MS宅は猫ではなく犬がいますが、やはり子犬の頃は目を離すとやんちゃばかりで大変でした。
何はともあれ、少しの息抜きに動物とのふれあいはいかがでしょう?
どうぞよろしくお願い致します。
何はともあれ、少しの息抜きに動物とのふれあいはいかがでしょう?
どうぞよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/19 20:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/04 22:17:02 |
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猫さんのお世話 マリエル(ka0116) 人間(リアルブルー)|16才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/10/06 21:59:47 |