ゲスト
(ka0000)
【陶曲】零れ落ちた歯車
マスター:奈華里

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/10/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/27 22:00
オープニング
「それでは継続という事でよろしいですね?」
依頼主としてはギア本人になる為、ハンターらの報告を聞いてギアが頷く。
話は少し前の事、彼の開発した戦闘用のブーツとヒールが発注主に届けられていなかった事に始まる。
そして、そのブーツがダウンタウンで見つかるのだが、その経緯は報告書の通り。
複雑な事情が絡んでいたようだが、判った事といえば納品前だったその物資は何者かに奪われ、運搬業者の二人は現在行方不明。襲われたと思しき場所には僅かなブレーキの痕跡が残っていた事から、何らかの事件に巻き込まれたと推測される。加えて、ブーツの所在だが事情がありそれを盗み売り捌いていた男の話では郊外にある滝の裏にあるとのこと。まだ残っているかどうかは怪しいが、そこを出入りしているのが『大きな鳥』らしく、何やらおかしな状況であることがうかがえる。
「ただの鳥…という事ではないですよね、きっと」
野生の鳥ならば木箱に入った軍事物資など奪う筈がない。
百歩譲って巣作りの為と仮定しても中身だけならまだしも、木箱自体を奪うのは不自然だし解体に時間もかかる。
「やっぱり歪虚で間違いないでしょうね。物騒になってきたなぁ」
報告書の作成に続いて、継続という事で新たな依頼作成に職員がペンを走らせる。
同盟と呼ばれる地域で起こる数々の事件――。
少し前に別の事件にも巻き込まれたギアであるからその言葉は十分身に染みている。
(まだ僕でよかったのかもしれない。小さな工房の方々だったら頼れる先もそうないだろうから)
一応、ギアが世話になっている工房は職人街でもそれなりに名の通っている大きな工房だ。だから工房長から組合に話を通して貰う事も可能で、援助もそこそこ受けられる。だがもし個人の工房であったなら、そう簡単にはいかないだろう。
「何か次の依頼書に書き足す点はありますか?」
手早く纏め上げた職員がギアに仕上がったばかりの依頼書を手渡し、確認を求める。
今回の内容は物資の奪還と奪ったと思しい鳥の討伐だ。
歪虚が絡んでいる可能性が濃厚である為、発見次第倒すよう指示がなされている。
「これで概ね構いません。ただ、鳥の情報を付け足しても構いませんか?」
そう言えばハンターの中にダウンタウン上空でも見かけたと言っていた事を思い出して、ギアが提案する。
「ええ、そういう情報なら勿論。ハンター達の助けになりますしね」
職員はそう言うとギアから僅かな証言を元に情報を書き足していく。
「しかし、キラキラした鳥ってますます変ですね…何なんだろう?」
職員が漠然と言葉にする。
「僕にもわかりません。僕自身が見た訳ではないので。でももしかしたらわかる人がいるかも」
鳥に詳しい人がいれば…とは言えそんな人が早々に現れる筈がない。
けれど、調べる事は出来る。ギアはオフィスを後にすると早速調べに書店へと足を運ぶ。
しかし、当然の事ながら…。
「巨大といってもせいぜい空を飛ぶのは鷹くらいですか…ダチョウなんて飛べないし、まさか幻獣の類いが悪さをしているとも思えない。少しだけでも手掛かりが掴めれば役立てるのに…」
ギアが残念そうに本を畳む。それに幾ら想像してみても、それは想像であり推測でしかないのだ。
曖昧な情報は逆にハンターを惑わす事にもなりかねない。
「あ…そうだ。忘れていたけど、あの人なら」
ふと思い立ち、ギアは再びオフィスの方へと歩き出す。
そして、辿りついた先には彼の納品物資を売り捌いていた男――ギアの戻りに驚き肩をすくめる。
「なっ、なんだよぉ……俺はもう、全部話したぜぇ…」
男が言う。
「すみません。もう一度、鳥について教えて下さいませんか? どんな些細な事でも構いません」
ずいっと面会の壁越しに詰め寄り、彼が問う。
「えっ、鳥っても怖かったから遠目でしか見てねぇが……ありゃあ、かなりデカくて見た事もない形をしていた。皮膚も生き物じゃないように滑らかで……って、そうだ! 役に立つか判んねぇが、滝奥の洞穴にこんなもんが落ちてたんだった」
今まで忘れたままポケットにしまっていたのだろう慌てて取り出し、見せたのは細いネジと何かの金属片だ。
「これは…もしかして、ブリキ?」
金属片をまじまじと見つめてギアが言う。
「多分な。けど、ヘンだろう…洞穴の中にこんな加工品。何か別のもんも隠してんのかと思って探ってみたが、他には無かったんだよなぁ。この手の工芸品はたまに見るんだが…」
そう言うのに詳しいのか、男が残念そうに息を吐く。
それでも手掛かりになるかもしれないとギアはネジとその破片を受け取り、自室に持ち帰るのであった。
依頼主としてはギア本人になる為、ハンターらの報告を聞いてギアが頷く。
話は少し前の事、彼の開発した戦闘用のブーツとヒールが発注主に届けられていなかった事に始まる。
そして、そのブーツがダウンタウンで見つかるのだが、その経緯は報告書の通り。
複雑な事情が絡んでいたようだが、判った事といえば納品前だったその物資は何者かに奪われ、運搬業者の二人は現在行方不明。襲われたと思しき場所には僅かなブレーキの痕跡が残っていた事から、何らかの事件に巻き込まれたと推測される。加えて、ブーツの所在だが事情がありそれを盗み売り捌いていた男の話では郊外にある滝の裏にあるとのこと。まだ残っているかどうかは怪しいが、そこを出入りしているのが『大きな鳥』らしく、何やらおかしな状況であることがうかがえる。
「ただの鳥…という事ではないですよね、きっと」
野生の鳥ならば木箱に入った軍事物資など奪う筈がない。
百歩譲って巣作りの為と仮定しても中身だけならまだしも、木箱自体を奪うのは不自然だし解体に時間もかかる。
「やっぱり歪虚で間違いないでしょうね。物騒になってきたなぁ」
報告書の作成に続いて、継続という事で新たな依頼作成に職員がペンを走らせる。
同盟と呼ばれる地域で起こる数々の事件――。
少し前に別の事件にも巻き込まれたギアであるからその言葉は十分身に染みている。
(まだ僕でよかったのかもしれない。小さな工房の方々だったら頼れる先もそうないだろうから)
一応、ギアが世話になっている工房は職人街でもそれなりに名の通っている大きな工房だ。だから工房長から組合に話を通して貰う事も可能で、援助もそこそこ受けられる。だがもし個人の工房であったなら、そう簡単にはいかないだろう。
「何か次の依頼書に書き足す点はありますか?」
手早く纏め上げた職員がギアに仕上がったばかりの依頼書を手渡し、確認を求める。
今回の内容は物資の奪還と奪ったと思しい鳥の討伐だ。
歪虚が絡んでいる可能性が濃厚である為、発見次第倒すよう指示がなされている。
「これで概ね構いません。ただ、鳥の情報を付け足しても構いませんか?」
そう言えばハンターの中にダウンタウン上空でも見かけたと言っていた事を思い出して、ギアが提案する。
「ええ、そういう情報なら勿論。ハンター達の助けになりますしね」
職員はそう言うとギアから僅かな証言を元に情報を書き足していく。
「しかし、キラキラした鳥ってますます変ですね…何なんだろう?」
職員が漠然と言葉にする。
「僕にもわかりません。僕自身が見た訳ではないので。でももしかしたらわかる人がいるかも」
鳥に詳しい人がいれば…とは言えそんな人が早々に現れる筈がない。
けれど、調べる事は出来る。ギアはオフィスを後にすると早速調べに書店へと足を運ぶ。
しかし、当然の事ながら…。
「巨大といってもせいぜい空を飛ぶのは鷹くらいですか…ダチョウなんて飛べないし、まさか幻獣の類いが悪さをしているとも思えない。少しだけでも手掛かりが掴めれば役立てるのに…」
ギアが残念そうに本を畳む。それに幾ら想像してみても、それは想像であり推測でしかないのだ。
曖昧な情報は逆にハンターを惑わす事にもなりかねない。
「あ…そうだ。忘れていたけど、あの人なら」
ふと思い立ち、ギアは再びオフィスの方へと歩き出す。
そして、辿りついた先には彼の納品物資を売り捌いていた男――ギアの戻りに驚き肩をすくめる。
「なっ、なんだよぉ……俺はもう、全部話したぜぇ…」
男が言う。
「すみません。もう一度、鳥について教えて下さいませんか? どんな些細な事でも構いません」
ずいっと面会の壁越しに詰め寄り、彼が問う。
「えっ、鳥っても怖かったから遠目でしか見てねぇが……ありゃあ、かなりデカくて見た事もない形をしていた。皮膚も生き物じゃないように滑らかで……って、そうだ! 役に立つか判んねぇが、滝奥の洞穴にこんなもんが落ちてたんだった」
今まで忘れたままポケットにしまっていたのだろう慌てて取り出し、見せたのは細いネジと何かの金属片だ。
「これは…もしかして、ブリキ?」
金属片をまじまじと見つめてギアが言う。
「多分な。けど、ヘンだろう…洞穴の中にこんな加工品。何か別のもんも隠してんのかと思って探ってみたが、他には無かったんだよなぁ。この手の工芸品はたまに見るんだが…」
そう言うのに詳しいのか、男が残念そうに息を吐く。
それでも手掛かりになるかもしれないとギアはネジとその破片を受け取り、自室に持ち帰るのであった。
解説
内容
滝の裏に隠されているという軍事物資の奪還、および鳥と思しきモノの討伐
残りの物資は前回捕まえた男の話によると
郊外にある滝の裏の洞穴に隠されているとの事です
ただ、その滝付近には鳥らしい何かがいるらしく
どうやら物資を運んだのもそれではないかと推測されます
詳しい理由は判りませんが、ダウンタウン上空でも目撃されている事から
今後害を及ぼす可能性も考慮し、発見次第討伐をお願いします
・滝周辺情報
ダウンタウンから少し外れた郊外にあり、滝を隠す様に木々が乱立
大立ち回りを行うのはなかなかに難しい場所 乗り物に関しても同様
滝壺はそれ程広くはないが、滝に高さがある事から深さはそこそこ
滝の裏がトンネルの様になっているらしく、そこを少し行った場所(正確な距離不明)に隠されているらしい
濡れるのを我慢すれば滝壺の外周からトンネル部への侵入は可能だが足元は狭く一人ずつしか進めない
隠された場所まで行けばある程度のスペースはあるとのことだが、戦闘には注意が必要
その他、不明点があればギアが判る範囲でお答えします
質問卓設置の上、質問頂ければと思います
なお、こちらの依頼はシリーズ設定のものですので、
こちらから参加される方は前作を一読頂けますと助かります
時間軸としましては、前回の報告を受けて翌日の一コマがOPだとお考え下さい
滝の裏に隠されているという軍事物資の奪還、および鳥と思しきモノの討伐
残りの物資は前回捕まえた男の話によると
郊外にある滝の裏の洞穴に隠されているとの事です
ただ、その滝付近には鳥らしい何かがいるらしく
どうやら物資を運んだのもそれではないかと推測されます
詳しい理由は判りませんが、ダウンタウン上空でも目撃されている事から
今後害を及ぼす可能性も考慮し、発見次第討伐をお願いします
・滝周辺情報
ダウンタウンから少し外れた郊外にあり、滝を隠す様に木々が乱立
大立ち回りを行うのはなかなかに難しい場所 乗り物に関しても同様
滝壺はそれ程広くはないが、滝に高さがある事から深さはそこそこ
滝の裏がトンネルの様になっているらしく、そこを少し行った場所(正確な距離不明)に隠されているらしい
濡れるのを我慢すれば滝壺の外周からトンネル部への侵入は可能だが足元は狭く一人ずつしか進めない
隠された場所まで行けばある程度のスペースはあるとのことだが、戦闘には注意が必要
その他、不明点があればギアが判る範囲でお答えします
質問卓設置の上、質問頂ければと思います
なお、こちらの依頼はシリーズ設定のものですので、
こちらから参加される方は前作を一読頂けますと助かります
時間軸としましては、前回の報告を受けて翌日の一コマがOPだとお考え下さい
マスターより
遅くなりまして申し訳ない…奈華里です
自分でもまさかこんなに間を空けてしまうとは思っておりませんでした;
ギアの第二幕、何やら第三幕まで行ってしまいそうな気がしてならないのですが
その辺はPC様のプレイング次第という事で、何卒よろしくお願いします
ユニットはなしですがここからの飛入りは構いませんので、御参加お待ちしています(^^)
自分でもまさかこんなに間を空けてしまうとは思っておりませんでした;
ギアの第二幕、何やら第三幕まで行ってしまいそうな気がしてならないのですが
その辺はPC様のプレイング次第という事で、何卒よろしくお願いします
ユニットはなしですがここからの飛入りは構いませんので、御参加お待ちしています(^^)
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/27 01:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クラン・クィールス(ka6605) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/10/13 20:58:30 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/09 09:17:48 |
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ギアの自室へ押しかける!← カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/10/12 12:03:24 |