ゲスト
(ka0000)
【陶曲】BOMBER
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/10/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/24 22:00
オープニング
●老人と猿
どこか暗いところ。
オートマトンの抜け殻――バラバラになった頭、手、足、胴――が山と積み上げられている。
「おやモンキチ、どうしたんだいこれは」
「カッツォがよこしてきたんだ。余り物だから好きなだけ使ったらいいってよ。あいつまるで分かってねえよなー。オレ様こういうの好きじゃねえんだよ。人形なんて、女がままごとで使うものじゃんか。こんなのよりもっとかっちょいいのあるじゃん。CAMとかアーマーとかさー」
「オートマトンも悪くないさ。CAMやアーマーにはとても真似出来ない利点がある」
「どんな?」
「人間と見分けがつかないというところだよ。お前はこの間アーマーを操って遊んだね?」
「うん。すぐ倒されちゃって、てんでつまんなかったけどさ」
「そう。だが、もしあれがオートマトンだったとしたらどうだろう? 人間と見分けがつかないんだから、ハンターたちはどこに敵がいるのか分からなくて右往左往する。その間にもっと色々なものを壊せていたとは思わないか?」
「――そりゃ、そうかも。でもラルヴァ様、こいつらじゃ無理だよ。カッツォ戦闘用のパーツ回してくれなかったんだ。なーなー、ラルヴァ様、あいつに言ってくれよー、自分ばっか面白そうなもん独り占めしねーよーによー」
「仕方ないさ。カッツォもカッツオで何かと仕事があるからね……ここは特別にわたしが、バージョンアップに少し手を貸してやるとしよう。今回はお前に、ちょっと手伝ってもらいたいことがあるんだ」
「マジかラルヴァ様! サイコー! なんか武器つけてくれんの? 銃とか、剣とか? オレ様さー、マシンガンつけて欲しい! あのダダダダダッて撃つ奴-!」
「それは機体の性能上難しいな……もっと別の武器をつけてやろう」
「何? 何?」
「爆弾だ。弾ければ回りの人間は、どかーんとふっとんでしまうよ」
「わー! わー! いいなそれ、いいな! 早く作ろうぜ!」
「まあまあ待ちなさい。最も効果的にことを成し遂げるには、前もってよく考えることが必要だよ。騒ぎが起きればハンターたちが来ることは最初から分かってるんだ。ここはひとつ連中にドッキリを仕掛けてやろうじゃないか」
「へえ、いいじゃんいいじゃん。あいつらがキョドるとこ見てー! ところでラルヴァ様、頼みたい仕事って何だ?」
「なに、難しいことじゃない。一定時間連中の目を引き付けてくれればいいんだよ。私はね、あの近辺でちょっと探し物をしなければならないからね――」
●BOMBARD
ハンターのアレックス・バンダーは休みを利用し、商店通りの文具店を訪れていた。
恋人ジュアンからの頼まれだ。長いこと愛用していた万年筆が傷んでしまった。だから、新しいのを買ってきてくれないか。同じ銘柄のがいいんだけど、こっちじゃ売ってなくて――ということだった。
「はあ、恋人への贈り物ですか。それではこちらなぞどうでしょう。金箔と螺鈿を使用いたしました優雅な一品でしてまさに淑女に相応し……ああ、恋人というのは男性でいらっしゃいますか。ではこれなんかいかがですか? 外装は野性味溢れる野牛のレザー使用、軸は質実剛健さを表す鋼鉄……そういうのは似合いそうじゃない? ではこちらのメタリックな……」
商売気と根気を兼ね備えた店員をいなしつつ、頼まれていた銘柄の品――黒色の外装に真鍮の軸がついた、ごくシンプルな形のもの――を買う。
続いてハンターオフィスに向かった。どうせだからこのまま転移門を使い、ジェオルジまで行って渡してこようと。
(そういやカチャの奴、また里に帰ってんだったな。今年は秋祭り役員じゃねえはずだけど……)
そこで歩みが不意に止まる。通りの向こうから、当のジュアンが歩いてくるのが見えたのだ。
(あれ? あいつ今日仕事――だよな?)
そう、仕事のはず。だからこそこちらからジェオルジに行こうとしていたのだ。
何か緊急のことでもあったのだろうか。いや、だとしてもあいつはハンターじゃないんだから、そんな急にこっちには来られないんじゃないか。他人の空似じゃないのか。
あれこれ訝しみながら声をかけようとした途端――爆発が起きた。ジュアンの腰から上が吹き飛び、血と臓物が撒き散らされる。
一瞬にして周囲はパニックに陥った。
「キャアアア!?」
「んな、なんだ!」
「人だ、人が弾けたー!」
アレックスは髪から垂れてくる返り血をそのままに、目を見開いている。
そこに、けたたましい笑い声が響いた。
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ! やーいやーい、ひっかかったー! バーカ、バーカ!」
煙突の上でブリキのサルが跳びはねている。
アレックスは我に返った。地面に倒れている下半身から金属的な部品の数々が見えていることに気づいた。
そう、弾けたのは人ではなくオートマトンだったのだ。
撒き散らされた血と臓物が本物であるにしても。
「さーさー、こっからが本番だ! 弾けちゃうぞー!」
モンキチがそう言うなり、オートマトンの残骸が爆発した。先の爆発とは比較にならない強力さで。
それを見下ろし、笑い転げるモンキチ。楽しくてたまらないように跳びはね宙返りをする。
「そーれ、どっかあああん!! どっかーん!!」
どこか暗いところ。
オートマトンの抜け殻――バラバラになった頭、手、足、胴――が山と積み上げられている。
「おやモンキチ、どうしたんだいこれは」
「カッツォがよこしてきたんだ。余り物だから好きなだけ使ったらいいってよ。あいつまるで分かってねえよなー。オレ様こういうの好きじゃねえんだよ。人形なんて、女がままごとで使うものじゃんか。こんなのよりもっとかっちょいいのあるじゃん。CAMとかアーマーとかさー」
「オートマトンも悪くないさ。CAMやアーマーにはとても真似出来ない利点がある」
「どんな?」
「人間と見分けがつかないというところだよ。お前はこの間アーマーを操って遊んだね?」
「うん。すぐ倒されちゃって、てんでつまんなかったけどさ」
「そう。だが、もしあれがオートマトンだったとしたらどうだろう? 人間と見分けがつかないんだから、ハンターたちはどこに敵がいるのか分からなくて右往左往する。その間にもっと色々なものを壊せていたとは思わないか?」
「――そりゃ、そうかも。でもラルヴァ様、こいつらじゃ無理だよ。カッツォ戦闘用のパーツ回してくれなかったんだ。なーなー、ラルヴァ様、あいつに言ってくれよー、自分ばっか面白そうなもん独り占めしねーよーによー」
「仕方ないさ。カッツォもカッツオで何かと仕事があるからね……ここは特別にわたしが、バージョンアップに少し手を貸してやるとしよう。今回はお前に、ちょっと手伝ってもらいたいことがあるんだ」
「マジかラルヴァ様! サイコー! なんか武器つけてくれんの? 銃とか、剣とか? オレ様さー、マシンガンつけて欲しい! あのダダダダダッて撃つ奴-!」
「それは機体の性能上難しいな……もっと別の武器をつけてやろう」
「何? 何?」
「爆弾だ。弾ければ回りの人間は、どかーんとふっとんでしまうよ」
「わー! わー! いいなそれ、いいな! 早く作ろうぜ!」
「まあまあ待ちなさい。最も効果的にことを成し遂げるには、前もってよく考えることが必要だよ。騒ぎが起きればハンターたちが来ることは最初から分かってるんだ。ここはひとつ連中にドッキリを仕掛けてやろうじゃないか」
「へえ、いいじゃんいいじゃん。あいつらがキョドるとこ見てー! ところでラルヴァ様、頼みたい仕事って何だ?」
「なに、難しいことじゃない。一定時間連中の目を引き付けてくれればいいんだよ。私はね、あの近辺でちょっと探し物をしなければならないからね――」
●BOMBARD
ハンターのアレックス・バンダーは休みを利用し、商店通りの文具店を訪れていた。
恋人ジュアンからの頼まれだ。長いこと愛用していた万年筆が傷んでしまった。だから、新しいのを買ってきてくれないか。同じ銘柄のがいいんだけど、こっちじゃ売ってなくて――ということだった。
「はあ、恋人への贈り物ですか。それではこちらなぞどうでしょう。金箔と螺鈿を使用いたしました優雅な一品でしてまさに淑女に相応し……ああ、恋人というのは男性でいらっしゃいますか。ではこれなんかいかがですか? 外装は野性味溢れる野牛のレザー使用、軸は質実剛健さを表す鋼鉄……そういうのは似合いそうじゃない? ではこちらのメタリックな……」
商売気と根気を兼ね備えた店員をいなしつつ、頼まれていた銘柄の品――黒色の外装に真鍮の軸がついた、ごくシンプルな形のもの――を買う。
続いてハンターオフィスに向かった。どうせだからこのまま転移門を使い、ジェオルジまで行って渡してこようと。
(そういやカチャの奴、また里に帰ってんだったな。今年は秋祭り役員じゃねえはずだけど……)
そこで歩みが不意に止まる。通りの向こうから、当のジュアンが歩いてくるのが見えたのだ。
(あれ? あいつ今日仕事――だよな?)
そう、仕事のはず。だからこそこちらからジェオルジに行こうとしていたのだ。
何か緊急のことでもあったのだろうか。いや、だとしてもあいつはハンターじゃないんだから、そんな急にこっちには来られないんじゃないか。他人の空似じゃないのか。
あれこれ訝しみながら声をかけようとした途端――爆発が起きた。ジュアンの腰から上が吹き飛び、血と臓物が撒き散らされる。
一瞬にして周囲はパニックに陥った。
「キャアアア!?」
「んな、なんだ!」
「人だ、人が弾けたー!」
アレックスは髪から垂れてくる返り血をそのままに、目を見開いている。
そこに、けたたましい笑い声が響いた。
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ! やーいやーい、ひっかかったー! バーカ、バーカ!」
煙突の上でブリキのサルが跳びはねている。
アレックスは我に返った。地面に倒れている下半身から金属的な部品の数々が見えていることに気づいた。
そう、弾けたのは人ではなくオートマトンだったのだ。
撒き散らされた血と臓物が本物であるにしても。
「さーさー、こっからが本番だ! 弾けちゃうぞー!」
モンキチがそう言うなり、オートマトンの残骸が爆発した。先の爆発とは比較にならない強力さで。
それを見下ろし、笑い転げるモンキチ。楽しくてたまらないように跳びはね宙返りをする。
「そーれ、どっかあああん!! どっかーん!!」
解説
補足説明
これは突如起こった爆発テロから市民を守るシナリオです。
死者0で大成功、1~5で成功。5~10で普通。それ以上だと失敗の判定が出ます。
ハンターはアレックスから、下記の情報を事前入手することが出来ます。
――――――――――――――――――――――――――
一回目の爆発でオートマトンが弾ける。爆発の影響は直径2スクエアに及ぶ。この爆発の威力はさほど強くない。常人が直撃を食らっても軽傷ですむ。
タイムラグをおいて、二回目の爆発が起きる。爆発の威力は直径5スクエアに及ぶ。
この爆発の威力は強い。常人が威力の範囲内に入れば重傷~死亡の判定を受けることを免れない。
――――――――――――――――――――――――――
ここから先はPL情報となります。
――――――――――――――――――――――――――
一回目及び二回目の爆発のタイミングは。
1:オートマトンがモンキチの能力の及ぶ範囲内(モンキチを中心にして半径200メートル内)にいる場合→モンキチが選んだタイミングで爆発。
2:モンキチの能力が及ぶ範囲外にオートマトンが出てしまう→即時爆発。
3:オートマトン本体が攻撃を受ける→即時爆発
――――――――――――――――――――――――――
オートマトンはPCが大事に思っている人(生死は問わない)に見えるよう、ラルヴァが細工しています。
モンキチはオートマトンをPCにぶつけないうちに自爆させることはありません。理由はただ破裂しただけだと面白くないから。
オートマトン自身に戦闘力はありません。意志もありません。モンキチの命じるまま動いているだけの木偶です。
オートマトンの数は、参加するPCと同数になります。
オートマトンの中に入っている血と臓物は人のものではありません。豚のものです。
ちなみにアレックスもこの戦いに加わってくれます。彼のクラスはソードダンサーです。
これは突如起こった爆発テロから市民を守るシナリオです。
死者0で大成功、1~5で成功。5~10で普通。それ以上だと失敗の判定が出ます。
ハンターはアレックスから、下記の情報を事前入手することが出来ます。
――――――――――――――――――――――――――
一回目の爆発でオートマトンが弾ける。爆発の影響は直径2スクエアに及ぶ。この爆発の威力はさほど強くない。常人が直撃を食らっても軽傷ですむ。
タイムラグをおいて、二回目の爆発が起きる。爆発の威力は直径5スクエアに及ぶ。
この爆発の威力は強い。常人が威力の範囲内に入れば重傷~死亡の判定を受けることを免れない。
――――――――――――――――――――――――――
ここから先はPL情報となります。
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一回目及び二回目の爆発のタイミングは。
1:オートマトンがモンキチの能力の及ぶ範囲内(モンキチを中心にして半径200メートル内)にいる場合→モンキチが選んだタイミングで爆発。
2:モンキチの能力が及ぶ範囲外にオートマトンが出てしまう→即時爆発。
3:オートマトン本体が攻撃を受ける→即時爆発
――――――――――――――――――――――――――
オートマトンはPCが大事に思っている人(生死は問わない)に見えるよう、ラルヴァが細工しています。
モンキチはオートマトンをPCにぶつけないうちに自爆させることはありません。理由はただ破裂しただけだと面白くないから。
オートマトン自身に戦闘力はありません。意志もありません。モンキチの命じるまま動いているだけの木偶です。
オートマトンの数は、参加するPCと同数になります。
オートマトンの中に入っている血と臓物は人のものではありません。豚のものです。
ちなみにアレックスもこの戦いに加わってくれます。彼のクラスはソードダンサーです。
マスターより
KINUTAです。
偏見でしょうか、嫉妬系の歪虚は根性が悪いものが多い気がします。
オートマトンが扮した人物について描写してほしい方は、その旨をプレイングに記しておいてくださいませ。
モンキチの初登場はシナリオ「スケルトンアーマー」。興味のある方はどうぞ。
偏見でしょうか、嫉妬系の歪虚は根性が悪いものが多い気がします。
オートマトンが扮した人物について描写してほしい方は、その旨をプレイングに記しておいてくださいませ。
モンキチの初登場はシナリオ「スケルトンアーマー」。興味のある方はどうぞ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/23 00:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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テロ対策本部(相談卓) ジルボ(ka1732) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/10/15 22:03:46 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/10 22:40:12 |