ゲスト
(ka0000)
スライムカフェ、はじめられません!
マスター:あきのそら

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/10/15 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/24 19:00
オープニング
●冒険都市リゼリオ 小島
「んふふ、ぷにぷに、ぷにゅぷにゅ……♪」
レンガ造りの古いふる~い家の中。
大きな大きな丸眼鏡をかけた少女――マナリアは、ベッドほどもある特大スライムにもたれかかってご満悦だった。
「はぁ~……♪ スライムさんは今日もひんやりしていて、ぷにぷにで、ふよんふよんですねぇ……♪」
木彫りのボウルに持ったフライドポテトを頬張りながら、ブーツを脱ぎさり全身でスライムの感触を楽しむマナリア。
その指先でくにくにとスライムの体表を押しながら感触を確かめ、時には鼻先をくりくりと擦り付けるように顔面で匂いを確かめる。
「む、やっぱりまだ少し消毒薬くさいですね……すんすん」
マナリアはしきりにスライムの匂いを確かめつつ、懐から手帳を取り出して『ベッド 匂い△』などとメモしていく。
「香料を加えて匂いを……いいえ、もっと根本的に解決するには、良いお水を使って洗浄してあげたほうが良いのでしょうか。コスト的にはどちらのほうが良いのでしょう……うむむ」
ひとり、真剣にスライムの匂いについて考える。
「はぁ、スライムカフェを始めるのはまだ先になりそうですねぇ」
スライムカフェ――誰しもが、気軽にスライムと触れ合いながらお茶を楽しめるお店。
そんなお店を開くことが、マナリアの夢だった。
「ここまでたどり着くのも、長い長い道のりでした……」
スライムの研究に人生を捧げてきた彼女の努力によって良性の魔法生物として生まれたスライムたちは安心・安全、人に害を及ぼさない存在としてマナリアと暮らしを共にしていた。
「よいしょ、っと」
スライムから降り、家の中を見回すと、自ら造り上げたスライムたちがコロコロ元気に動き回っている。
――ぷにぷに。
サッカーボール大のスライムはころころと転がり、バランスボール大のスライムはぺとぺとと形を変えながらお掃除。
サイドテーブルのような形をした硬めのスライムはせっせと椅子を運んでいたりしている。
「……ううん! せっかくお店を手に入れたんですもの! 一刻も早く開店して、みんなに美味しいお水を飲ませてあげなきゃですね! みんな~! 工房のほうに集まってくださぁ~い!」
――ぷにぷに、ぷよぷよ。
とことこ集まるスライムたちを引き連れて、マナリアは工房へと移った。
●小島 工房
「うむむむむ……!」
――ぷににぃ……。
マナリアの唸り声に、それぞれ一体ずつ釜に入れられたスライムたちは恐怖に震えていた。。
かれこれ10時間、彼女は工房に立ちっぱなし・悩みっぱなし・失敗しっぱなしなのだ。
「リアルブルーで取れたという秘蔵の『みねらるうおーたー』を混ぜても匂いは若干残った……やっぱり、この『サキュバスの香料』と『インキュバスの香料』を使うしかないのでしょうか……!」
――ぷにっ!!
マナリアの思い悩む声に『それだそれだ! なんでもいいからさっさと混ぜて解放してくれ!』といわんばかりにぷるぷる震えるスライムたち。
そう、スライムたちは、スライムといえど、マナリアの愛と情熱を受けて育ったスライムたちである。
自由に、素直に、まっすぐに育った彼ら・彼女らは、狭い釜の中に10時間も入れられたりなんかするときっちり不満を抱くのである。
「むふふ、みんながそういうなら……えーいっ!」
勢いよく『サキュバスの香料』を二つの釜に。
『インキュバスの香料』を残り二つの釜に混ぜ込むと。
「ん~~~~! とっても良い香りですぅ……!」
工房内には、みるみるうちに、芳醇なお酒のような香りと、甘いお菓子のような香りとが混じりあった心地よい香りで満たされていく。
――ぷににににっ!
『サキュバスの香料』を混ぜた中くらいのサイズのスライムと、小さなサイズのスライムはピンク色を帯びていき。
『インキュバスの香料』を混ぜた特大サイズのスライムと、大きなサイズのスライムは濃い青色を帯びていく。
「ほあぁ~……♪ なんて良い香りなんでしょう……ハッ!」
思わず釜の中へ手が伸びかけた――その時。
ハッとしたマナリアは、咄嗟に口と鼻を塞いだ。
(い、いけません! 量が多すぎました……こ、このままじゃ前後不覚に陥ってしまいます……! ど、どうにかして薄めないと……!)
マナリアが注入器と真水を手に取ろうと、釜から少し離れた瞬間。
――ぶににんっ!
「えぇっ、な、なんでっ……!」
四体のスライムたちは勢いよく飛び出し、そのまま家の外へと飛び出していってしまった。
「あの子たちが勝手に家から出る事なんて……ま、まさか……!」
香料の入っていた瓶に貼られたラベルには『香水としてご利用の場合は100倍、魔法生物にご使用の場合は3~10倍に薄めてお使いください♪』と小さく書かれていた。
「た、たた……大変ですぅーっ!!!」
こうして、マナリアは慌ててハンターオフィスへハンターの派遣と、周辺の島の封鎖を依頼したのでした。
「んふふ、ぷにぷに、ぷにゅぷにゅ……♪」
レンガ造りの古いふる~い家の中。
大きな大きな丸眼鏡をかけた少女――マナリアは、ベッドほどもある特大スライムにもたれかかってご満悦だった。
「はぁ~……♪ スライムさんは今日もひんやりしていて、ぷにぷにで、ふよんふよんですねぇ……♪」
木彫りのボウルに持ったフライドポテトを頬張りながら、ブーツを脱ぎさり全身でスライムの感触を楽しむマナリア。
その指先でくにくにとスライムの体表を押しながら感触を確かめ、時には鼻先をくりくりと擦り付けるように顔面で匂いを確かめる。
「む、やっぱりまだ少し消毒薬くさいですね……すんすん」
マナリアはしきりにスライムの匂いを確かめつつ、懐から手帳を取り出して『ベッド 匂い△』などとメモしていく。
「香料を加えて匂いを……いいえ、もっと根本的に解決するには、良いお水を使って洗浄してあげたほうが良いのでしょうか。コスト的にはどちらのほうが良いのでしょう……うむむ」
ひとり、真剣にスライムの匂いについて考える。
「はぁ、スライムカフェを始めるのはまだ先になりそうですねぇ」
スライムカフェ――誰しもが、気軽にスライムと触れ合いながらお茶を楽しめるお店。
そんなお店を開くことが、マナリアの夢だった。
「ここまでたどり着くのも、長い長い道のりでした……」
スライムの研究に人生を捧げてきた彼女の努力によって良性の魔法生物として生まれたスライムたちは安心・安全、人に害を及ぼさない存在としてマナリアと暮らしを共にしていた。
「よいしょ、っと」
スライムから降り、家の中を見回すと、自ら造り上げたスライムたちがコロコロ元気に動き回っている。
――ぷにぷに。
サッカーボール大のスライムはころころと転がり、バランスボール大のスライムはぺとぺとと形を変えながらお掃除。
サイドテーブルのような形をした硬めのスライムはせっせと椅子を運んでいたりしている。
「……ううん! せっかくお店を手に入れたんですもの! 一刻も早く開店して、みんなに美味しいお水を飲ませてあげなきゃですね! みんな~! 工房のほうに集まってくださぁ~い!」
――ぷにぷに、ぷよぷよ。
とことこ集まるスライムたちを引き連れて、マナリアは工房へと移った。
●小島 工房
「うむむむむ……!」
――ぷににぃ……。
マナリアの唸り声に、それぞれ一体ずつ釜に入れられたスライムたちは恐怖に震えていた。。
かれこれ10時間、彼女は工房に立ちっぱなし・悩みっぱなし・失敗しっぱなしなのだ。
「リアルブルーで取れたという秘蔵の『みねらるうおーたー』を混ぜても匂いは若干残った……やっぱり、この『サキュバスの香料』と『インキュバスの香料』を使うしかないのでしょうか……!」
――ぷにっ!!
マナリアの思い悩む声に『それだそれだ! なんでもいいからさっさと混ぜて解放してくれ!』といわんばかりにぷるぷる震えるスライムたち。
そう、スライムたちは、スライムといえど、マナリアの愛と情熱を受けて育ったスライムたちである。
自由に、素直に、まっすぐに育った彼ら・彼女らは、狭い釜の中に10時間も入れられたりなんかするときっちり不満を抱くのである。
「むふふ、みんながそういうなら……えーいっ!」
勢いよく『サキュバスの香料』を二つの釜に。
『インキュバスの香料』を残り二つの釜に混ぜ込むと。
「ん~~~~! とっても良い香りですぅ……!」
工房内には、みるみるうちに、芳醇なお酒のような香りと、甘いお菓子のような香りとが混じりあった心地よい香りで満たされていく。
――ぷににににっ!
『サキュバスの香料』を混ぜた中くらいのサイズのスライムと、小さなサイズのスライムはピンク色を帯びていき。
『インキュバスの香料』を混ぜた特大サイズのスライムと、大きなサイズのスライムは濃い青色を帯びていく。
「ほあぁ~……♪ なんて良い香りなんでしょう……ハッ!」
思わず釜の中へ手が伸びかけた――その時。
ハッとしたマナリアは、咄嗟に口と鼻を塞いだ。
(い、いけません! 量が多すぎました……こ、このままじゃ前後不覚に陥ってしまいます……! ど、どうにかして薄めないと……!)
マナリアが注入器と真水を手に取ろうと、釜から少し離れた瞬間。
――ぶににんっ!
「えぇっ、な、なんでっ……!」
四体のスライムたちは勢いよく飛び出し、そのまま家の外へと飛び出していってしまった。
「あの子たちが勝手に家から出る事なんて……ま、まさか……!」
香料の入っていた瓶に貼られたラベルには『香水としてご利用の場合は100倍、魔法生物にご使用の場合は3~10倍に薄めてお使いください♪』と小さく書かれていた。
「た、たた……大変ですぅーっ!!!」
こうして、マナリアは慌ててハンターオフィスへハンターの派遣と、周辺の島の封鎖を依頼したのでした。
解説
●目的
・四体のスライムを傷つけないよう連れ戻せ!
●キャラクター情報
・マナリア
冒険都市在住の魔術師。
スライムが大好きで『人と一緒に暮らせるスライム』の開発に魔術師としての才能を全て注ぎ込んでいる。
誰でも気軽に足を運べる『スライムカフェ』を開くのが夢。
○スライムの概要
マナリナが生んだ安心・安全なスライムたち。
自分から汚れるのを避ける傾向があり、汚れないよう器用に移動する。
戦闘能力は持たず、高度な知性も持っていない。
『サキュバスの香料』は男性を、『インキュバスの香料』は女性を惹きつける効果があり、多量に混ぜられたスライムたちは正気を失っている状態。
・特大スライム♀
マナリアがベッドにしていたスライム。
マナリアが時々くれるフライドポテトが好物。
また、女の子・女性に座られたり寝っ転がられるのが好き。
現在は『インキュバスの香料』を混ぜられ濃い青色になっている。
・大スライム♂
お掃除を担当していたスライム。
特に変形能力に長けていて、一番大人びた落ち着いた性格。
コーヒーが好きで、大人の女性が苦手。
現在は『インキュバスの香料』を混ぜられ濃い青い色になっている。
・中スライム♂
模様替えを担当していたスライム。
硬度に優れ、モノを持ち上げたりどかしたり出来る。
ファイター気質な性格で、一度屈強な戦士と殴り合いたいと思っている。
現在は『サキュバスの香料』を混ぜられピンク色になっている。
・小スライム♀
コロコロ転がる担当をしていたスライム。
人懐っこくモノマネが得意で、子供と遊ぶのが好き。
現在は『サキュバスの香料』を混ぜられピンク色になっている。
●場所の情報
・周辺の様子
いくつもの大小様々な島が橋で繋げられた区画。
南北に長い中央の島と、その周りを囲む六つの小さい島で成り立っている。
現在は船の行き来と橋が封鎖されている。
マスターより
こんにちは、あきのそらといいます。
スライムたちはほとんどが水で出来ているので、そういったものを浄化するスキルを使うと正気に戻すことが出来るかもしれません。
また、香料によって欲望が増幅されている状態なので思う存分欲望を満たしてあげてもOK。
捕獲する場合は、マナリアのおうちへ連れ帰ってあげると釜の中で正気に戻してくれますのでそれでもOKです。
スライムたちに人を傷つけられるような戦闘能力はありませんのでやさしくよろしくお願いします……!
スライムたちはほとんどが水で出来ているので、そういったものを浄化するスキルを使うと正気に戻すことが出来るかもしれません。
また、香料によって欲望が増幅されている状態なので思う存分欲望を満たしてあげてもOK。
捕獲する場合は、マナリアのおうちへ連れ帰ってあげると釜の中で正気に戻してくれますのでそれでもOKです。
スライムたちに人を傷つけられるような戦闘能力はありませんのでやさしくよろしくお願いします……!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/19 03:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談・宣言・提案卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/10/13 23:37:15 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/13 12:50:44 |