ゲスト
(ka0000)
めくるめく
マスター:愁水

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/10/22 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/05 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
人々に感動を。
或いは、涙や笑顔を通して束の間の非日常的空間を――『夢』を、見せよう。
白いダイヤが降り注ぐ“咆哮”なる夜。
黒い天幕を撫でるように“水晶”が響くことだろう。
紅く凜々と“舞い踊る”は地上の月。
――猛獣使いの団長、白亜。
――スローイングナイフの歌い手、黒亜。
――舞姫、紅亜。
嗚呼、我らが『天鵞絨サーカス』――今宵も熱狂なるショーをお目に見せましょう。
しかし。
黄昏の風に流され、闇の欠片が夜を連れてくる前に、如何せん――……
「……何とかせんとな」
●
自由を謳う都市。
市井の衆。
芸事が集えば、娯楽の流行が兆しを見せる。
そのサーカス団は、都市の近郊部に大きな天幕を据えていた。
夜になれば、賑やかな歓声と音楽が訪れた人々を迎えてくれる『天鵞絨サーカス団』。
熟練の猛獣使いでもある団長の白亜を中心に、様々なエンターテイメントで市民を楽しませているのだ――が。
「――来たか」
天幕をくぐったあなた達へ落ち着きのある低い声音をかけてきたのは、団長の白亜であった。
見目は三十代前半。オールバックに、胸元に紫のクロッカスを挿した白い軍服を纏う姿勢のいい出で立ちが、彼の実直な性格を覗かせる。
「天鵞絨サーカス団団長の白亜だ。足労をかけたな。此度は当サーカス団の依頼を引き受けてくれたこと、感謝する。早速だが、詳しい状況を説明させ――……す、すまない、女性はもう少し此方に……いや、何でも無い。気にしないでくれ」
寄せた眉間の皺を緩やかに解き、白亜は「では」と前置きをして説明を始めた。
「当サーカス団は今、深刻な人員不足でな。どうにか来週には人員補充の目処は付くのだが、今夜の公演は正直、猫の手も借りたい。パフォーマーに自信があればサーカスアーティスト、他にもクラウンや美術等の仕事など、やることは山ほどある。自分の技量に見合った芸事を披露してもらいたい」
公演は18時。
サーカス内にある花弁のようなデザインの掛け時計に目を向けると、時刻の針は14時を五分ほど過ぎていた。公演まで4時間もない。
「――ハク兄。なに、そいつら」
その声音は、水晶のような透明感で響いた。一同が振り返ると、右手で投げナイフをジャグリングしながら、一人の少年が冷ややかな目線をあなた達へ向けている。
「クロか。先日、お前にも話しただろう。今夜の公演の為、手助けを依頼したと」
「あー……そんなこと言ってたっけ。ふぅん……?」
見目は十代後半だろうか。胸元に金盞花を挿した黒の軍服に、白い素足が見えるショートパンツ姿。黒水晶色の前髪から覗く柘榴の双眸が、あなた達を値踏みするかのように見据えていた。――が、
「まあ、オレの足だけは引っ張らないでよね」
ふい、と、関心の湧かない視線を外すと、少年は投げナイフを操りながらステージの方へ戻っていった。そのステージでは他の団員達が稽古に励んでいる。……見間違えだろうか。十代後半と思われる女性が一人、空ろな瞳を擦りながら空中ブランコの練習をしている。
……サンダルの左右が違う。黒薔薇を耳許に挿した髪、寝癖もすごい。だが、遠目からでもわかるほど、傾国なる美姫。
「彼は弟の黒亜。投げナイフと歌い手を務めている。ステージの空中ブランコで欠伸をしているのは、妹の紅亜だ。このサーカスのトリを務めているが……見ての通り、何時もあのような様子でな。本番になれば襟を正すので気にしないでほしい」
一癖も二癖もありそうな弟と妹を余所に、白亜が改めてあなた達に向き直った。
「それでは、諸君。草の縁と相成るが、よろしく頼む」
期待しているぞ――と、優しい声色で囁いた白亜は、ステージの裏へと姿を消した。
さあ、幕を開ける準備をしなければ。
深々と刻が更ける前に、華やかに輝く、膨らむ『夢』へご招待――。
●
人々に感動を。
或いは、涙や笑顔を通して束の間の非日常的空間を――『夢』を、見せよう。
白いダイヤが降り注ぐ“咆哮”なる夜。
黒い天幕を撫でるように“水晶”が響くことだろう。
紅く凜々と“舞い踊る”は地上の月。
――猛獣使いの団長、白亜。
――スローイングナイフの歌い手、黒亜。
――舞姫、紅亜。
嗚呼、我らが『天鵞絨サーカス』――今宵も熱狂なるショーをお目に見せましょう。
しかし。
黄昏の風に流され、闇の欠片が夜を連れてくる前に、如何せん――……
「……何とかせんとな」
●
自由を謳う都市。
市井の衆。
芸事が集えば、娯楽の流行が兆しを見せる。
そのサーカス団は、都市の近郊部に大きな天幕を据えていた。
夜になれば、賑やかな歓声と音楽が訪れた人々を迎えてくれる『天鵞絨サーカス団』。
熟練の猛獣使いでもある団長の白亜を中心に、様々なエンターテイメントで市民を楽しませているのだ――が。
「――来たか」
天幕をくぐったあなた達へ落ち着きのある低い声音をかけてきたのは、団長の白亜であった。
見目は三十代前半。オールバックに、胸元に紫のクロッカスを挿した白い軍服を纏う姿勢のいい出で立ちが、彼の実直な性格を覗かせる。
「天鵞絨サーカス団団長の白亜だ。足労をかけたな。此度は当サーカス団の依頼を引き受けてくれたこと、感謝する。早速だが、詳しい状況を説明させ――……す、すまない、女性はもう少し此方に……いや、何でも無い。気にしないでくれ」
寄せた眉間の皺を緩やかに解き、白亜は「では」と前置きをして説明を始めた。
「当サーカス団は今、深刻な人員不足でな。どうにか来週には人員補充の目処は付くのだが、今夜の公演は正直、猫の手も借りたい。パフォーマーに自信があればサーカスアーティスト、他にもクラウンや美術等の仕事など、やることは山ほどある。自分の技量に見合った芸事を披露してもらいたい」
公演は18時。
サーカス内にある花弁のようなデザインの掛け時計に目を向けると、時刻の針は14時を五分ほど過ぎていた。公演まで4時間もない。
「――ハク兄。なに、そいつら」
その声音は、水晶のような透明感で響いた。一同が振り返ると、右手で投げナイフをジャグリングしながら、一人の少年が冷ややかな目線をあなた達へ向けている。
「クロか。先日、お前にも話しただろう。今夜の公演の為、手助けを依頼したと」
「あー……そんなこと言ってたっけ。ふぅん……?」
見目は十代後半だろうか。胸元に金盞花を挿した黒の軍服に、白い素足が見えるショートパンツ姿。黒水晶色の前髪から覗く柘榴の双眸が、あなた達を値踏みするかのように見据えていた。――が、
「まあ、オレの足だけは引っ張らないでよね」
ふい、と、関心の湧かない視線を外すと、少年は投げナイフを操りながらステージの方へ戻っていった。そのステージでは他の団員達が稽古に励んでいる。……見間違えだろうか。十代後半と思われる女性が一人、空ろな瞳を擦りながら空中ブランコの練習をしている。
……サンダルの左右が違う。黒薔薇を耳許に挿した髪、寝癖もすごい。だが、遠目からでもわかるほど、傾国なる美姫。
「彼は弟の黒亜。投げナイフと歌い手を務めている。ステージの空中ブランコで欠伸をしているのは、妹の紅亜だ。このサーカスのトリを務めているが……見ての通り、何時もあのような様子でな。本番になれば襟を正すので気にしないでほしい」
一癖も二癖もありそうな弟と妹を余所に、白亜が改めてあなた達に向き直った。
「それでは、諸君。草の縁と相成るが、よろしく頼む」
期待しているぞ――と、優しい声色で囁いた白亜は、ステージの裏へと姿を消した。
さあ、幕を開ける準備をしなければ。
深々と刻が更ける前に、華やかに輝く、膨らむ『夢』へご招待――。
解説
《目的》
・今夜の公演を成功させる。
《場所・時間》
・都市の近郊部に在る天幕、天鵞絨サーカス。
・18:00開演~20:00終演。
《その他》
・練習の様子はリプレイに描写されません。描写は開演からになります。
・行えることは、パフォーマー、舞台美術や照明、他者(PC or NPC)との共演、又はフォロー、など。
・フレーバーとしてスキルの使用は可能です(破壊行動や危険行為は禁止)
・衣装や演目で必要なものはサーカス団が用意してくれます。
・演目を行う場合は一つに絞った方が吉です(描写的に)
・通常時の演目は、ハナに白亜の動物曲芸、トリに黒亜と紅亜の歌と踊りが披露されますが、今回の演目の順番はご自由に。
《NPC》
白亜(はくあ):
天鵞絨サーカス団の団長。猛獣使い。人間(クリムゾンウェスト)
責任感が強く、誇り高い性格。実は女性恐怖症。
黒亜と紅亜の兄。苦労性故か、実年齢より高くみられることが多い。
黒亜(くろあ):
天鵞絨サーカス団の団員。投げナイフと歌い手を担当。人間(クリムゾンウェスト)
唯我独尊&俺様王様気質。性格とは裏腹に、繊細なクリスタルボイスの持ち主。
見目に反して、実は二十代前半。背が低いことが悩み。
紅亜(くれあ):
天鵞絨サーカス団の団員。空中ブランコと踊り手を担当。人間(クリムゾンウェスト)
公演時はトップスターだが、オフ時はローテンションでかなりだらしない。淡とした口調と独特な感性を持つ。
甘えん坊気質の末っ子。
※登録NPCがいない為、質問にはお答え出来ませんのでご了承下さい。
・今夜の公演を成功させる。
《場所・時間》
・都市の近郊部に在る天幕、天鵞絨サーカス。
・18:00開演~20:00終演。
《その他》
・練習の様子はリプレイに描写されません。描写は開演からになります。
・行えることは、パフォーマー、舞台美術や照明、他者(PC or NPC)との共演、又はフォロー、など。
・フレーバーとしてスキルの使用は可能です(破壊行動や危険行為は禁止)
・衣装や演目で必要なものはサーカス団が用意してくれます。
・演目を行う場合は一つに絞った方が吉です(描写的に)
・通常時の演目は、ハナに白亜の動物曲芸、トリに黒亜と紅亜の歌と踊りが披露されますが、今回の演目の順番はご自由に。
《NPC》
白亜(はくあ):
天鵞絨サーカス団の団長。猛獣使い。人間(クリムゾンウェスト)
責任感が強く、誇り高い性格。実は女性恐怖症。
黒亜と紅亜の兄。苦労性故か、実年齢より高くみられることが多い。
黒亜(くろあ):
天鵞絨サーカス団の団員。投げナイフと歌い手を担当。人間(クリムゾンウェスト)
唯我独尊&俺様王様気質。性格とは裏腹に、繊細なクリスタルボイスの持ち主。
見目に反して、実は二十代前半。背が低いことが悩み。
紅亜(くれあ):
天鵞絨サーカス団の団員。空中ブランコと踊り手を担当。人間(クリムゾンウェスト)
公演時はトップスターだが、オフ時はローテンションでかなりだらしない。淡とした口調と独特な感性を持つ。
甘えん坊気質の末っ子。
※登録NPCがいない為、質問にはお答え出来ませんのでご了承下さい。
マスターより
初めましての方は、初めまして。
WT9でMSを勤めておりました、心情描写を好物とする愁水と申します。
主に、ガチ戦闘、ほのぼの、くだらないコメディなどを得意とさせて頂いております。
初っ端からNPCが三人も登場しておりますが、絡む絡まないは自由ですので、お気軽にお楽しみ下さい。
皆様のお心に残る大切な物語を執筆させて頂ければと思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します!
WT9でMSを勤めておりました、心情描写を好物とする愁水と申します。
主に、ガチ戦闘、ほのぼの、くだらないコメディなどを得意とさせて頂いております。
初っ端からNPCが三人も登場しておりますが、絡む絡まないは自由ですので、お気軽にお楽しみ下さい。
皆様のお心に残る大切な物語を執筆させて頂ければと思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/28 01:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談テント 白藤(ka3768) 人間(リアルブルー)|28才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/10/22 14:50:40 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/19 03:51:22 |