ゲスト
(ka0000)
バチャーレ村代表の災難
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/10/23 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/01 22:00
オープニング
●バチャーレ村の災難
「ぶあーーーーーっくしょい!!」
派手なくしゃみの音に、馬が怯えたように身を震わせ、耳を動かした。
視線の先では、バチャーレ村の代表であるサイモン・小川(kz0211)が、赤い顔でベンチに座り込んでいる。
「主任……生きて帰ってきてね」
気の毒そうに声をかけるのは、マリナ・リヴェール。
ここバチャーレ村へ移民してきた、サルヴァトーレ・ロッソの元乗員のひとりだ。
「君も……気をつけたほうがいい……うがい、手洗い、換気だ……」
サイモンの声はかすれてよく聞き取れない。
「はいはい、全部主任がサボっていたことよね。私は大丈夫よ、いつも山歩きして鍛えてるから」
からからと笑うマリナは、確かにがっしりした体格の女性だ。もともとは地質学者で、今は近辺の山を調査してまわっている。
彼らより少し若い男が、これまた気の毒そうにサイモンの傍についている。移民のひとりだ。
「おそらくはこの地方の風土病でしょう。原因となるウィルスの特定まではできたのですが……」
「薬に頼れない分、しっかり寝て食べて、地道に回復するしかないわよね」
「うぐ……ぶあっくしょーーーーい!!!」
馬がいらいらと足踏みする。
「毛布はこれで足りるかな?」
「お水は飲み水と別に、用意して置いた方がいいわね」
近くの村から最近ここに越してきた若夫婦、アンジェロとリタが、馬車の後ろに荷物を積み込む。
「すみません……色々と、お手数をおかけして……」
「いいえ。でもサイモンさん、一応お医者様には診てもらってくださいね。領主様のところにいらっしゃいますから」
リタの言葉に、サイモンは神妙に頷くしかない。
このバチャーレ村は捨て置かれた村だった。
不吉な事件が起きた村という古い噂話は、ハンター達の協力もあって誤解が解け、今は近隣の村とも良好な関係を保っている。
ジェオルジの領主セスト・ジェオルジ(kz0034)の依頼で育てたヒスイトウモロコシは、温暖なこの地域の気候のもと、すくすくと育ち立派な実をつけた。
そしてトウモロコシから作ったウイスキーは、これからこの村の特産品になるのでは……と期待されている。
とはいえまだ熟成期間は充分ではないので、とりあえず熟成前の物を祭で宣伝がわりにふるまう予定だ。
その計画中に、村の代表であるサイモンが酷い風邪をひいたのだ。
正確にはサイモンだけではなく、移民団の中で体力のない者が次々に倒れている。
それも安静にしていれば治る風邪だというアンジェロやリタの言葉に、皆ひとまず安堵した。
が、サイモンは、近々村長会議も控えており、のんびり寝ているわけにもいかない。
そこでセストの勧めもあり、ウイスキーの運び込みを前倒しして、ついでに医者に診てもらい、薬も分けてもらえばいいということになったのだ。
しかしアンジェロが別の問題を指摘する。
「樽入りのお酒ですから、どうしても匂いが漏れます。大丈夫でしょうか……」
その懸念は、みごと的中したのだった。
●道中の災難
2台の馬車がのんびりと街道を走る。
1台にはいくつかの酒樽、もう1台の荷台には横になるサイモンと、看病のために付き添うリタが乗っていた。
街道はこんもりと茂った森を回り込むようにカーブしている。
そのカーブを越えたところで、馬を操っていたアンジェロが大声を上げた。
「やっぱりでてきた、オークだ!!」
……絶望が一行を支配したその時。
道の向こうから近付いてくる一団があった。アンジェロが今度は喜びの声を上げる。
「よかった、来てくれた!」
領主の依頼でこちらへ向かっていたハンター達の一団は、即座に行動に移った。
「ぶあーーーーーっくしょい!!」
派手なくしゃみの音に、馬が怯えたように身を震わせ、耳を動かした。
視線の先では、バチャーレ村の代表であるサイモン・小川(kz0211)が、赤い顔でベンチに座り込んでいる。
「主任……生きて帰ってきてね」
気の毒そうに声をかけるのは、マリナ・リヴェール。
ここバチャーレ村へ移民してきた、サルヴァトーレ・ロッソの元乗員のひとりだ。
「君も……気をつけたほうがいい……うがい、手洗い、換気だ……」
サイモンの声はかすれてよく聞き取れない。
「はいはい、全部主任がサボっていたことよね。私は大丈夫よ、いつも山歩きして鍛えてるから」
からからと笑うマリナは、確かにがっしりした体格の女性だ。もともとは地質学者で、今は近辺の山を調査してまわっている。
彼らより少し若い男が、これまた気の毒そうにサイモンの傍についている。移民のひとりだ。
「おそらくはこの地方の風土病でしょう。原因となるウィルスの特定まではできたのですが……」
「薬に頼れない分、しっかり寝て食べて、地道に回復するしかないわよね」
「うぐ……ぶあっくしょーーーーい!!!」
馬がいらいらと足踏みする。
「毛布はこれで足りるかな?」
「お水は飲み水と別に、用意して置いた方がいいわね」
近くの村から最近ここに越してきた若夫婦、アンジェロとリタが、馬車の後ろに荷物を積み込む。
「すみません……色々と、お手数をおかけして……」
「いいえ。でもサイモンさん、一応お医者様には診てもらってくださいね。領主様のところにいらっしゃいますから」
リタの言葉に、サイモンは神妙に頷くしかない。
このバチャーレ村は捨て置かれた村だった。
不吉な事件が起きた村という古い噂話は、ハンター達の協力もあって誤解が解け、今は近隣の村とも良好な関係を保っている。
ジェオルジの領主セスト・ジェオルジ(kz0034)の依頼で育てたヒスイトウモロコシは、温暖なこの地域の気候のもと、すくすくと育ち立派な実をつけた。
そしてトウモロコシから作ったウイスキーは、これからこの村の特産品になるのでは……と期待されている。
とはいえまだ熟成期間は充分ではないので、とりあえず熟成前の物を祭で宣伝がわりにふるまう予定だ。
その計画中に、村の代表であるサイモンが酷い風邪をひいたのだ。
正確にはサイモンだけではなく、移民団の中で体力のない者が次々に倒れている。
それも安静にしていれば治る風邪だというアンジェロやリタの言葉に、皆ひとまず安堵した。
が、サイモンは、近々村長会議も控えており、のんびり寝ているわけにもいかない。
そこでセストの勧めもあり、ウイスキーの運び込みを前倒しして、ついでに医者に診てもらい、薬も分けてもらえばいいということになったのだ。
しかしアンジェロが別の問題を指摘する。
「樽入りのお酒ですから、どうしても匂いが漏れます。大丈夫でしょうか……」
その懸念は、みごと的中したのだった。
●道中の災難
2台の馬車がのんびりと街道を走る。
1台にはいくつかの酒樽、もう1台の荷台には横になるサイモンと、看病のために付き添うリタが乗っていた。
街道はこんもりと茂った森を回り込むようにカーブしている。
そのカーブを越えたところで、馬を操っていたアンジェロが大声を上げた。
「やっぱりでてきた、オークだ!!」
……絶望が一行を支配したその時。
道の向こうから近付いてくる一団があった。アンジェロが今度は喜びの声を上げる。
「よかった、来てくれた!」
領主の依頼でこちらへ向かっていたハンター達の一団は、即座に行動に移った。
解説
●依頼の内容
オークから荷物と一般人(特に戦闘能力のないリタと、風邪でグロッキー状態のサイモン)を守ってください。
成功度はハンター含めた人物全員と荷物の損傷度合いによります。
ご参加のハンターは依頼を受けて出発し、合流した状態です。
騎乗アイテムがなければ魔導トラックが1台貸し出されますが、運転はPC様が担当してください。
アンジェロは酒樽が乗っている馬車を操っており、その技術については一般的なハンターを上回ります。
またもうひとりの御者もバチャーレ村の一般人です。
ふたりともハンターの指示があれば従います。両者ともやや強い一般人程度の戦闘力はあります。
ただしサイモンは「病人が一緒では売れない」ということで、酒樽とは別の馬車に乗っています。
●敵情報
オークリーダー×1、オーク×3
近接戦闘メイン。それなりに強く、特に耐久力は高めです。簡単な革鎧と盾で防御しています。
ハンターと馬車が見えてから合流するまでに2T、森から出てきたオークが酒樽の馬車に接触するまでに2Tとします。
オークの狙いは酒>>>(越えられない壁)>>>それ以外です。
もちろん攻撃されれば反撃します。
また酒樽が損傷すると匂いが広がり、増援が現れる可能性が高い、というのがアンジェロの意見です。
同じ理由で戦闘時間は短い程良いでしょう。
●場所など
時間は昼。森の中は見通しにくいが、街道は明るい。
街道は広く、馬車が並走する余裕あり。ただし路面が悪いため、余りスピードは出せない。
馬車の進行方向から見て右側は森、左側は低い木がまばらに生えた岩が転がる荒野で足場はかなり悪い。
●他
OPの内容は解説含め、全てPC様が知っている情報として大丈夫です。
何か確認事項がありましたら、質問卓を設置してください。ただし出発の24時間前がMSの確認期限となります。何卒ご了承ください。
オークから荷物と一般人(特に戦闘能力のないリタと、風邪でグロッキー状態のサイモン)を守ってください。
成功度はハンター含めた人物全員と荷物の損傷度合いによります。
ご参加のハンターは依頼を受けて出発し、合流した状態です。
騎乗アイテムがなければ魔導トラックが1台貸し出されますが、運転はPC様が担当してください。
アンジェロは酒樽が乗っている馬車を操っており、その技術については一般的なハンターを上回ります。
またもうひとりの御者もバチャーレ村の一般人です。
ふたりともハンターの指示があれば従います。両者ともやや強い一般人程度の戦闘力はあります。
ただしサイモンは「病人が一緒では売れない」ということで、酒樽とは別の馬車に乗っています。
●敵情報
オークリーダー×1、オーク×3
近接戦闘メイン。それなりに強く、特に耐久力は高めです。簡単な革鎧と盾で防御しています。
ハンターと馬車が見えてから合流するまでに2T、森から出てきたオークが酒樽の馬車に接触するまでに2Tとします。
オークの狙いは酒>>>(越えられない壁)>>>それ以外です。
もちろん攻撃されれば反撃します。
また酒樽が損傷すると匂いが広がり、増援が現れる可能性が高い、というのがアンジェロの意見です。
同じ理由で戦闘時間は短い程良いでしょう。
●場所など
時間は昼。森の中は見通しにくいが、街道は明るい。
街道は広く、馬車が並走する余裕あり。ただし路面が悪いため、余りスピードは出せない。
馬車の進行方向から見て右側は森、左側は低い木がまばらに生えた岩が転がる荒野で足場はかなり悪い。
●他
OPの内容は解説含め、全てPC様が知っている情報として大丈夫です。
何か確認事項がありましたら、質問卓を設置してください。ただし出発の24時間前がMSの確認期限となります。何卒ご了承ください。
マスターより
少しお久しぶりで、バチャーレ村からお届けします。樹シロカです。
この村についての過去シナリオは、セスト・ジェオルジ(kz0034)と、サイモン・小川(kz0211)との関連依頼からほぼ確認できるかと思います。
ただし特にお読みいただかなくても、今回の依頼にはさほど影響しませんのでご安心ください。
それにしても一難去ってまた一難。
サイモンかわいそう(棒読み)
一応、ハンターの皆様はこの性質の悪い風邪にはかからないはずです。……たぶん。
皆様のご参加、お待ちしております!
この村についての過去シナリオは、セスト・ジェオルジ(kz0034)と、サイモン・小川(kz0211)との関連依頼からほぼ確認できるかと思います。
ただし特にお読みいただかなくても、今回の依頼にはさほど影響しませんのでご安心ください。
それにしても一難去ってまた一難。
サイモンかわいそう(棒読み)
一応、ハンターの皆様はこの性質の悪い風邪にはかからないはずです。……たぶん。
皆様のご参加、お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/01 00:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談するとこです。 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/10/23 12:37:21 |
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質問卓です。 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/10/23 10:51:58 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/19 22:42:23 |