ゲスト
(ka0000)
実りの秋に出くわすは、腹ペコな狼か?
マスター:一要・香織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/10/24 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/02 22:00
オープニング
山間にあるのどかな村は、今まさに収穫の時期を迎えていた。
果樹園には熟れた果実がなり、畑では茶色く枯れ始めた芋の蔓が収穫の合図を送っている。
日差しが降り注ぎまだ暑さの残る中、人々は額に汗を浮かべながら、収穫の喜びを噛みしめ体を動かした。
「今日は大収穫だな」
男は作物の入った籠を担ぎ、傾き始めた日の光を浴びながらにっこりと笑った。
「ああ、これで今年の冬は心配ない」
冬になれば、山間の村は雪の中に閉ざされる。だからこの時期は冬を越すまでの穀物を収穫し蓄えを作らなくてはならない。
今年は気候も良く豊作となった。
「おーーーい。そろそろ帰るぞ」
畑で作業をしていた者たちに、若い男が声をかけた。皆はそれぞれ鍬や鋤、作物の入った籠を抱え笑顔を交わしながら家路についた。
赤く色付く木々は夕日を受けて更に赤く燃え上がり、男たちの目を楽しませる。
『ワオーーーーン』
麓の方から、鋭い遠吠えが聞こえ男たちは立ち止った。
「なんだ? 狼か?」
「この辺に狼なんて居なかっただろ?」
男たちは顔を見合わせ眉を寄せる。
すると、再び……
『ワオーーン』
返事をするように遠吠えが響いた。
だが、それはひとつではなく……
『ワオーーーン・ワオーーーン・ワオーーン』
ひとつ、またひとつと、いくつもの声が重なり、徐々に男たちに近づいているようだった。
「急ごう」
男たちが荷物を担ぎ直し農道を踏みしめると、背後からガサガサッという音が鳴る。
皆がいっせいに振り返ると茂みの中から狼の型をした雑魔が現れた。
狼の雑魔は目を血の様に赤く光らせ、後尾にいた男を鋭く見据えると身を屈め、唸り声を上げながら飛びかかった。
「うわぁ!」
悲鳴を上げ倒れこんだ男の胸を鋭い爪が引き裂き、次いで腕に噛みつき肉を引きちぎろうと頭を振る。
「助けてくれーー!」
男が助けを求めると一緒にいた村の男たちは我に返り、肩に担いだ鍬を握ると狼目掛け振りおろした。
それは偶然にも狼に当たり、後ろ足に小さな傷を負った狼は牙を離して飛び退ると、再び姿勢を低くしギラリと目を光らせる。
襲われた男が助けられて立ち上がるのと同時に、ガサガサッという音がいくつも、狼の後ろから聞こえ始めた。
草が揺れるその光景を見た男たちは一瞬にして青ざめ、ゴクリと息を呑んだ。
「は……走れ! 村へ急げ!」
ひとつやふたつではない。
その数は10を超えるのではないか。
そんなに大勢の狼がのどかな村を……襲った。
村を襲った狼は11匹の群れであった。
何人も怪我を負って、このままでは畑や果樹園にも行くことが出来ない。
収穫ができなければ冬に食べる物が無くなり、生きていくことが出来なくなる。
「俺たちが持ってる武器と言えば、これくらいだしな……」
「たとえ武器があったって、俺たちみたいな農民じゃ倒せない……」
男たちは悔しげに唇を噛み締めた。
村長の家に集まった男たちは、髭を蓄えた老爺を見据える。
「ハンターに退治を頼んでください」
「お願いします」
そう言い募る男たちを見回し、年老いた男は静かに頷いた。
果樹園には熟れた果実がなり、畑では茶色く枯れ始めた芋の蔓が収穫の合図を送っている。
日差しが降り注ぎまだ暑さの残る中、人々は額に汗を浮かべながら、収穫の喜びを噛みしめ体を動かした。
「今日は大収穫だな」
男は作物の入った籠を担ぎ、傾き始めた日の光を浴びながらにっこりと笑った。
「ああ、これで今年の冬は心配ない」
冬になれば、山間の村は雪の中に閉ざされる。だからこの時期は冬を越すまでの穀物を収穫し蓄えを作らなくてはならない。
今年は気候も良く豊作となった。
「おーーーい。そろそろ帰るぞ」
畑で作業をしていた者たちに、若い男が声をかけた。皆はそれぞれ鍬や鋤、作物の入った籠を抱え笑顔を交わしながら家路についた。
赤く色付く木々は夕日を受けて更に赤く燃え上がり、男たちの目を楽しませる。
『ワオーーーーン』
麓の方から、鋭い遠吠えが聞こえ男たちは立ち止った。
「なんだ? 狼か?」
「この辺に狼なんて居なかっただろ?」
男たちは顔を見合わせ眉を寄せる。
すると、再び……
『ワオーーン』
返事をするように遠吠えが響いた。
だが、それはひとつではなく……
『ワオーーーン・ワオーーーン・ワオーーン』
ひとつ、またひとつと、いくつもの声が重なり、徐々に男たちに近づいているようだった。
「急ごう」
男たちが荷物を担ぎ直し農道を踏みしめると、背後からガサガサッという音が鳴る。
皆がいっせいに振り返ると茂みの中から狼の型をした雑魔が現れた。
狼の雑魔は目を血の様に赤く光らせ、後尾にいた男を鋭く見据えると身を屈め、唸り声を上げながら飛びかかった。
「うわぁ!」
悲鳴を上げ倒れこんだ男の胸を鋭い爪が引き裂き、次いで腕に噛みつき肉を引きちぎろうと頭を振る。
「助けてくれーー!」
男が助けを求めると一緒にいた村の男たちは我に返り、肩に担いだ鍬を握ると狼目掛け振りおろした。
それは偶然にも狼に当たり、後ろ足に小さな傷を負った狼は牙を離して飛び退ると、再び姿勢を低くしギラリと目を光らせる。
襲われた男が助けられて立ち上がるのと同時に、ガサガサッという音がいくつも、狼の後ろから聞こえ始めた。
草が揺れるその光景を見た男たちは一瞬にして青ざめ、ゴクリと息を呑んだ。
「は……走れ! 村へ急げ!」
ひとつやふたつではない。
その数は10を超えるのではないか。
そんなに大勢の狼がのどかな村を……襲った。
村を襲った狼は11匹の群れであった。
何人も怪我を負って、このままでは畑や果樹園にも行くことが出来ない。
収穫ができなければ冬に食べる物が無くなり、生きていくことが出来なくなる。
「俺たちが持ってる武器と言えば、これくらいだしな……」
「たとえ武器があったって、俺たちみたいな農民じゃ倒せない……」
男たちは悔しげに唇を噛み締めた。
村長の家に集まった男たちは、髭を蓄えた老爺を見据える。
「ハンターに退治を頼んでください」
「お願いします」
そう言い募る男たちを見回し、年老いた男は静かに頷いた。
解説
平穏だった村が突如、狼の群れに襲われてしまいました。
狼は11匹います。1匹1匹はハンターなら問題なく倒せる強さですが、群れで襲ってきているので複数同時に相手をする事になるでしょう。
しかもその動きは俊敏で狩りの時の様に連携攻撃もしてきます。主に噛み付いたり、爪で引き裂いたりします。
数がいるのでどうやって倒すのがいいかを相談してみてください。
村の近くに狼は居なかったはず、雑魔になったあと移動してきたのでしょうか?一匹でも残してしまえば、また村人を襲うことがあるかもしれません。
村の中や、畑が戦場となるとみられます。
建物や、畑など被害は小さい方が村人も助かります。
狼は夕刻に現れて、夜になると居なくなるようですが、村人たちは不安で仕方ないはずです。
村では今冬を迎えるための準備として食糧の貯蔵をしています。
大切な作物、備蓄庫、そして何よりも人命を守ってあげてください。
狼は11匹います。1匹1匹はハンターなら問題なく倒せる強さですが、群れで襲ってきているので複数同時に相手をする事になるでしょう。
しかもその動きは俊敏で狩りの時の様に連携攻撃もしてきます。主に噛み付いたり、爪で引き裂いたりします。
数がいるのでどうやって倒すのがいいかを相談してみてください。
村の近くに狼は居なかったはず、雑魔になったあと移動してきたのでしょうか?一匹でも残してしまえば、また村人を襲うことがあるかもしれません。
村の中や、畑が戦場となるとみられます。
建物や、畑など被害は小さい方が村人も助かります。
狼は夕刻に現れて、夜になると居なくなるようですが、村人たちは不安で仕方ないはずです。
村では今冬を迎えるための準備として食糧の貯蔵をしています。
大切な作物、備蓄庫、そして何よりも人命を守ってあげてください。
マスターより
初めまして。マスターの一要・香織と申します。
実りの秋、食欲の秋。冬の準備をする秋ですね。
村でも、きっと収穫した穀物を干して、倉庫に入れて熟成させ、冬においしく食べるのでしょう。
村には武器らしい武器はありません。ハンターの力が必要です。
子供たちは不安がって外で遊べず、夜も眠れない日が続いているはずです。
のどかに暮らしていた村人たちの平穏を取り戻してあげてください。
よろしくお願いします。
実りの秋、食欲の秋。冬の準備をする秋ですね。
村でも、きっと収穫した穀物を干して、倉庫に入れて熟成させ、冬においしく食べるのでしょう。
村には武器らしい武器はありません。ハンターの力が必要です。
子供たちは不安がって外で遊べず、夜も眠れない日が続いているはずです。
のどかに暮らしていた村人たちの平穏を取り戻してあげてください。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/30 22:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ファリス(ka2853) 人間(クリムゾンウェスト)|13才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/10/24 20:56:05 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/24 19:42:57 |