ゲスト
(ka0000)
【天誓】運命と導きの精霊
マスター:紫月紫織

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/10/24 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/07 19:00
オープニング
シルヴァお姉ちゃんと一緒に仕事をこなすことも増えた頃、私はあることに気づいたのです。
お姉ちゃんは、一度たりと攻撃系の符術を使うことも無ければ、命を絶つために剣を振るったこともない、ということに。
――ミモザの日記より抜粋
●そして森の奥へと
「これで七回目の遭遇、か……妙ね。たかがゾンビとはいえ、多すぎる」
遭遇したのはいずれも下級のゾンビで、ある程度経験を積んだハンターにとっては脅威と呼べるほどのものでもありませんでした。
少なくとも、私でも十分に相手にできる、その程度。
シルヴァお姉ちゃんが相手の攻撃をたやすくあしらって地面に転倒させる、その隙を私が捉えてとどめを刺す。
半ば体に染み付いた連携は、苦もなくゾンビ達を塵へと還します。
少し、話を戻しましょう。
私、ミモザがシルヴァお姉ちゃんと、ハンターさんたちと一緒に帝国領のとある森に足を踏み込んだのが今朝の話。
事の発端は、やたらと目撃される歪虚――先程まで遭遇していたゾンビ達です――の討伐と、原因の調査のための依頼でした。
森が広かったこと、遭遇する歪虚の脅威度が低かったこともあり、しばらく前から他のハンターさんたちと手分けして捜索にあたっていました。
でないと、終わりそうにないので。
そうして踏み込んだ森の奥で七度目の戦闘を終えて一息ついたところ、というわけです。
シルヴァお姉ちゃんは時折足を止めてタロットを引き抜いては、周りを見回し進路を変えて動いていますが、あれも占いの一種なのかな?
「うーん……そろそろ何かしら見つかってもいいかとおもうんだけどねぇ」
がさがさと藪をかき分けながら私達の目的である"なにか"を探すお姉ちゃん。
私も何か無いかと見回したとき、何か光るものが目に写りました。
どちらかと言えば好ましく感じたそれの輝きは、金属の光沢のよう。
「お姉ちゃん、あれ」
「ん、何か見つけた?」
戻ってきたお姉ちゃんをそこまで案内すると、そこにあったのは金属製の輪をいくつも重ねたような何かでした。
複雑で手の込んだ彫金細工のようにも見えますが、半分以上雨風にさらされて土に埋もれていたままでは確認のしようもありません。
とりあえず掘り出してみよう、そう思って触れようとしたそのとき――
「わしの依代に触れるでないわ!」
強く鋭い声と、マテリアルの収束する感覚。
何かがお姉ちゃんの符術と相殺される音が聞こえて振り返ると、そこには半透明の、真っ白な髪に白いローブを着た女性の姿があったのです。
●精霊エフェメリス
状況がよくわからないけれど、おそらく依代と言うのは私が触ろうとしていたこの金属製の何かなんだと思う。
何故かお姉ちゃんと一触即発の空気になっていたので、とりあえずそれから離れて両手を上げて見せると、その意味を汲み取ったのか僅かに空気が弛緩するのを感じました。
「……敵意がある、というわけではないようじゃな。先程の行動は早計じゃった、それは謝罪しよう」
状況のわかっていない私としては首を傾げるしか無いのだけれど、そんな私の様子を見て困ったようにお姉ちゃんはこめかみを揉む。
「本人が気にしてないようだし、とりあえず話を進めましょうか。……精霊とお見受けするわ。私はシルヴァ、この子は――」
「ミモザです」
ぺこりとお辞儀をすると、エフェメリスさんはなんというか……ばつの悪そうな表情をして視線をそらしてしまいました。
何かまずかったでしょうか?
「あー……わしはエフェメリスという。察しの通り精霊じゃ」
「なるほど、だんだん状況が見えてきたわね。エフェメリスさん、貴方もしかして歪虚に襲われたりしていないかしら?」
「ああ、わしが現界して少し経ってから、腐った死体どもがよくやってきおる。まぁ、今のところは打ち払っておるがの」
そう言えば、ハンターオフィスのほうから精霊の保護を旨とした依頼が出ていたことを思い出しました。
つまり、この森にやたらといるゾンビたちの狙いはこの精霊、エフェメリスさんということです。
何か、少し頭のなかで何かが引っかかったような気がしましたが、形にはなりませんでした。
それよりも、です。
「お姉ちゃん、エフェメリスさんを連れてこうよ」
「ぬ?」
「順を追って説明しますと……」
かくかくしかじか、と長い話が始まるのだった。
●虎穴に入らずんば
「話はわかった。そういうことであれば、相応のものを示してもらおう。わしは導きの精霊じゃ、故に汝らに運命とは――」
途中で言葉を区切ったエフェメリスさん、その隣で素早く動いたのはシルヴァお姉ちゃんでした。
飛び込んできた影との一瞬の交錯、派手に吹き飛んだのは飛び込んできた黒い影だったため、とっさに剣を持って切り込もうとし――
「ミモザ! 下がって!」
お姉ちゃんの静止の声でかろうじて踏みとどまる。
言われて、ようやく気づいたあたり、私はまだまだ未熟なんだなと感じざるを得ませんでした。
私よりもはっきり強いとわかる、濃密な負のマテリアルの気配。
それも一体ではなく、森の奥から更に三体……合計で四体、……吸血鬼型でしょうか。
「撤退してみんなと合流したほうが良さそうね。エフェメリス、貴方は依代が近くにあれば大丈夫なタイプ?」
「ああ、じゃが……あれは半分以上埋もれておってすぐには掘り出せん」
「……つまり貴方はこの場からすぐには動けないと?」
なんだか、状況がどんどん良くない方向に転げていっている気がする……。
「仕方ないか……ミモザ、みんなを呼んできて!」
「えっ、あっ……わかった! ふたりとも気をつけてね!」
なんとなく、私が呼びに行かせられた理由もわかります。
その場にいるとさすがに足手まといになるということなのでしょう。
少し離れた所で魔導スマートフォンで通信をかけます、みんなそう遠くに居ないことを願って。そしてもうひとつ、手にしてあった発煙手榴弾に火をつけて、あとは合図に銃撃が二度、三度。
これだけすれば、きっとわかっているハンターさんたちが集まってきてくれるはず。
お姉ちゃんは、一度たりと攻撃系の符術を使うことも無ければ、命を絶つために剣を振るったこともない、ということに。
――ミモザの日記より抜粋
●そして森の奥へと
「これで七回目の遭遇、か……妙ね。たかがゾンビとはいえ、多すぎる」
遭遇したのはいずれも下級のゾンビで、ある程度経験を積んだハンターにとっては脅威と呼べるほどのものでもありませんでした。
少なくとも、私でも十分に相手にできる、その程度。
シルヴァお姉ちゃんが相手の攻撃をたやすくあしらって地面に転倒させる、その隙を私が捉えてとどめを刺す。
半ば体に染み付いた連携は、苦もなくゾンビ達を塵へと還します。
少し、話を戻しましょう。
私、ミモザがシルヴァお姉ちゃんと、ハンターさんたちと一緒に帝国領のとある森に足を踏み込んだのが今朝の話。
事の発端は、やたらと目撃される歪虚――先程まで遭遇していたゾンビ達です――の討伐と、原因の調査のための依頼でした。
森が広かったこと、遭遇する歪虚の脅威度が低かったこともあり、しばらく前から他のハンターさんたちと手分けして捜索にあたっていました。
でないと、終わりそうにないので。
そうして踏み込んだ森の奥で七度目の戦闘を終えて一息ついたところ、というわけです。
シルヴァお姉ちゃんは時折足を止めてタロットを引き抜いては、周りを見回し進路を変えて動いていますが、あれも占いの一種なのかな?
「うーん……そろそろ何かしら見つかってもいいかとおもうんだけどねぇ」
がさがさと藪をかき分けながら私達の目的である"なにか"を探すお姉ちゃん。
私も何か無いかと見回したとき、何か光るものが目に写りました。
どちらかと言えば好ましく感じたそれの輝きは、金属の光沢のよう。
「お姉ちゃん、あれ」
「ん、何か見つけた?」
戻ってきたお姉ちゃんをそこまで案内すると、そこにあったのは金属製の輪をいくつも重ねたような何かでした。
複雑で手の込んだ彫金細工のようにも見えますが、半分以上雨風にさらされて土に埋もれていたままでは確認のしようもありません。
とりあえず掘り出してみよう、そう思って触れようとしたそのとき――
「わしの依代に触れるでないわ!」
強く鋭い声と、マテリアルの収束する感覚。
何かがお姉ちゃんの符術と相殺される音が聞こえて振り返ると、そこには半透明の、真っ白な髪に白いローブを着た女性の姿があったのです。
●精霊エフェメリス
状況がよくわからないけれど、おそらく依代と言うのは私が触ろうとしていたこの金属製の何かなんだと思う。
何故かお姉ちゃんと一触即発の空気になっていたので、とりあえずそれから離れて両手を上げて見せると、その意味を汲み取ったのか僅かに空気が弛緩するのを感じました。
「……敵意がある、というわけではないようじゃな。先程の行動は早計じゃった、それは謝罪しよう」
状況のわかっていない私としては首を傾げるしか無いのだけれど、そんな私の様子を見て困ったようにお姉ちゃんはこめかみを揉む。
「本人が気にしてないようだし、とりあえず話を進めましょうか。……精霊とお見受けするわ。私はシルヴァ、この子は――」
「ミモザです」
ぺこりとお辞儀をすると、エフェメリスさんはなんというか……ばつの悪そうな表情をして視線をそらしてしまいました。
何かまずかったでしょうか?
「あー……わしはエフェメリスという。察しの通り精霊じゃ」
「なるほど、だんだん状況が見えてきたわね。エフェメリスさん、貴方もしかして歪虚に襲われたりしていないかしら?」
「ああ、わしが現界して少し経ってから、腐った死体どもがよくやってきおる。まぁ、今のところは打ち払っておるがの」
そう言えば、ハンターオフィスのほうから精霊の保護を旨とした依頼が出ていたことを思い出しました。
つまり、この森にやたらといるゾンビたちの狙いはこの精霊、エフェメリスさんということです。
何か、少し頭のなかで何かが引っかかったような気がしましたが、形にはなりませんでした。
それよりも、です。
「お姉ちゃん、エフェメリスさんを連れてこうよ」
「ぬ?」
「順を追って説明しますと……」
かくかくしかじか、と長い話が始まるのだった。
●虎穴に入らずんば
「話はわかった。そういうことであれば、相応のものを示してもらおう。わしは導きの精霊じゃ、故に汝らに運命とは――」
途中で言葉を区切ったエフェメリスさん、その隣で素早く動いたのはシルヴァお姉ちゃんでした。
飛び込んできた影との一瞬の交錯、派手に吹き飛んだのは飛び込んできた黒い影だったため、とっさに剣を持って切り込もうとし――
「ミモザ! 下がって!」
お姉ちゃんの静止の声でかろうじて踏みとどまる。
言われて、ようやく気づいたあたり、私はまだまだ未熟なんだなと感じざるを得ませんでした。
私よりもはっきり強いとわかる、濃密な負のマテリアルの気配。
それも一体ではなく、森の奥から更に三体……合計で四体、……吸血鬼型でしょうか。
「撤退してみんなと合流したほうが良さそうね。エフェメリス、貴方は依代が近くにあれば大丈夫なタイプ?」
「ああ、じゃが……あれは半分以上埋もれておってすぐには掘り出せん」
「……つまり貴方はこの場からすぐには動けないと?」
なんだか、状況がどんどん良くない方向に転げていっている気がする……。
「仕方ないか……ミモザ、みんなを呼んできて!」
「えっ、あっ……わかった! ふたりとも気をつけてね!」
なんとなく、私が呼びに行かせられた理由もわかります。
その場にいるとさすがに足手まといになるということなのでしょう。
少し離れた所で魔導スマートフォンで通信をかけます、みんなそう遠くに居ないことを願って。そしてもうひとつ、手にしてあった発煙手榴弾に火をつけて、あとは合図に銃撃が二度、三度。
これだけすれば、きっとわかっているハンターさんたちが集まってきてくれるはず。
解説
●目的
精霊エフェメリスの保護
●状況
・PCの状況
森林におけるゾンビ異常出現の調査を受け、シルヴァ、ミモザとともに調査に同行している。
(ただしオープニングで示した通り別行動中)。
シナリオ開始時、ミモザからの連絡により彼女と合流しているものとしても構わない。
・シルヴァ、エフェメリス
吸血鬼型歪虚と接敵中
・ミモザ
シルヴァ達から100mほど離れた場所にて発煙手榴弾着火、魔導スマートフォンにて連絡中。
●敵対勢力
・吸血鬼型歪虚 4体
ミモザよりは強い、だが4体でもシルヴァ・エフェメリスのペアを攻めきれる程ではない。
●友軍勢力
シルヴァ 符術士
スキル:【地脈鳴動】【地縛符】【瑞鳥符】【桜幕符】
エフェメリス 精霊
戦闘能力はシルヴァと同程度
ミモザ 機導師
スキル:【ジェットブーツ(離脱で使用済み)】【エレクトリックショック】【機導剣】
●エフェメリスの問い
戦闘が無事に終了した場合、精霊エフェメリスは一つの問いを出します。
内容は「運命とは如何様なものか」というものです。
自分ならどう答えるかを、プレイングにお書き添えください。
未回答の場合はそのように処理されます。
精霊エフェメリスの保護
●状況
・PCの状況
森林におけるゾンビ異常出現の調査を受け、シルヴァ、ミモザとともに調査に同行している。
(ただしオープニングで示した通り別行動中)。
シナリオ開始時、ミモザからの連絡により彼女と合流しているものとしても構わない。
・シルヴァ、エフェメリス
吸血鬼型歪虚と接敵中
・ミモザ
シルヴァ達から100mほど離れた場所にて発煙手榴弾着火、魔導スマートフォンにて連絡中。
●敵対勢力
・吸血鬼型歪虚 4体
ミモザよりは強い、だが4体でもシルヴァ・エフェメリスのペアを攻めきれる程ではない。
●友軍勢力
シルヴァ 符術士
スキル:【地脈鳴動】【地縛符】【瑞鳥符】【桜幕符】
エフェメリス 精霊
戦闘能力はシルヴァと同程度
ミモザ 機導師
スキル:【ジェットブーツ(離脱で使用済み)】【エレクトリックショック】【機導剣】
●エフェメリスの問い
戦闘が無事に終了した場合、精霊エフェメリスは一つの問いを出します。
内容は「運命とは如何様なものか」というものです。
自分ならどう答えるかを、プレイングにお書き添えください。
未回答の場合はそのように処理されます。
マスターより
お久しぶりです、紫月紫織です。
今回は【天誓】連動のシナリオをお届けいたします。
そこまでガチの戦闘ものでもないのでゆるっと参加していただければと思います。
(敵の情報もふわっとですしね!)
エフェメリスの問いに答えがてら、自分の考え方を再確認する、というのもありですしね。
では、ご参加をゆるりとお待ちしております。
今回は【天誓】連動のシナリオをお届けいたします。
そこまでガチの戦闘ものでもないのでゆるっと参加していただければと思います。
(敵の情報もふわっとですしね!)
エフェメリスの問いに答えがてら、自分の考え方を再確認する、というのもありですしね。
では、ご参加をゆるりとお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/05 02:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/22 19:34:36 |
|
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相談卓 日下 菜摘(ka0881) 人間(リアルブルー)|24才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/10/23 21:08:01 |