ゲスト
(ka0000)
ねずみのくにから
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/01 19:00
オープニング
●
王国南部に位置するとある貴族領。
問題のお屋敷は、領の山麓近くにありました。
木造二階建て、左右対称のゴシック風建築です。
都会の喧騒から離れ、静かに過ごすにはもってこいの物件といえます。
もとは、この領を統治する貴族の別邸でした。
数代前までは、パーティなどに使用していたらしいのですが、今では忘却の彼方。
すっかり忘れ去られたこの屋敷を、現当主が偶然見つけ出しました。
●
「改修するにしても、解体するにしても一度確認せねばなるまい」
そう領主は述べて、自ら出かけようとしたのであるが。
そのような埃臭いところへ、行かせるわけにもいかない。
執事長から執拗に注意と説得を受け、領主はむっと顔をしかめた。
言い過ぎたかと思った次の瞬間、領主は執事長を指さして告ぐ。
「ならば、お前が行けばいいではないか。貴重な品を他人に触らせたくはないだけだ。お前なら、許す」
「え」
驚いている間にも、領主は執事長が赴くためにスケジュールを組み直していた。
自業自得とはいえ、背に腹は代えられない。
領主に何か起こるよりはマシかと、執事長は断念する。
「そうそう、念のため衛士と土木関係の者も同行させよう」
「ありがたき、幸せ……」
乗り気はしなかったが、しぶしぶ用意を整えるのだった。
●
問題の物件、と言いたくなるほど、その建物は古びていた。
「劇的な改修工事が必要ですな」
執事長は蔦まみれの外壁に触れ、ため息をつく。
一から建てたほうが安くつくのではないかと土木関係者に問うが、中の様子を見てみなければ何ともいえないという。
「旦那、早くしやしょう」
「急かさないでいただきたい。心の準備というものが……」
怖がりな性格の執事長は、扉の前を往復するばかり。
業を煮やしたのは、衛士だった。
「入りますよ」
サクッと言ってのけ、サクッと鍵をあけて、扉を開く。
古めかしく重たい音が、時代を感じさせた。
手を離せば、メッキの剥がれた取っ手のサビがついていた。
「これは、相当ですね」
「あぁ、入るのなら、言ってくださいよ」
サビを扉にこすりつける衛士に続けて、執事長も続く。
土木関係者も入ったところで、室内を見渡した。
無駄に広いエントランスホールは、窓に蔦が絡みついているためか、昼間だというのに光量がない。
足元は、ところどころ芝生のごとき、カビが生えている箇所すらある。
高級そうな絨毯も、埃とカビで何が何だかわからない。
「こりゃ、解体しましょう」
壁の様子や柱の様子を見ながら、業者が言う。
「風化の影響か、変に削れ……ん?」
「どうされました?」
「いや、これは風化というより、ネズミか何かの噛み跡のような」
それにしては、あまりにも大きすぎる、歯痕が見える。
大人の腕ならば噛み砕けそうなほどの、大きさになる。
「そんな大きなネズミ、現実にいるわけないでしょう」
ハハハと空笑いを浮かべ、執事長は震え声でいう。
そうですよねと答える土木関係者も、心なしか元気がない。
「と、思うでしょ。下がってください」
一人、衛士が冷静に二人に告げる。
指差す先にランタンの光を向ける。複数の赤い瞳が見えた。
耳には、野太い声のチューチュー大合唱が聞こえてくる。
「ハハハ。なるほど、早くもこの調査は終了ですね」
「笑っている場合か。逃げるんだよぉお!!」
「少しは落ち着いたらどうなんです、っと、こっちに向かってきたな」
慌てふためく二人を扉から突き飛ばし、自身も素早く退出する。
扉を閉めると、バンバンと叩く音が二、三回聞こえたが、開けては来なかった。
しっかりと鍵を閉めて、土木関係者がカンヌキを即席でつける。
「こ……これは、調査云々ではないですね」
執事長はもはや笑うしかないという表情で、空を見上げていた。
報告を聞いた領主は、すぐさま、ハンターオフィスへ馬を走らせるのだった。
王国南部に位置するとある貴族領。
問題のお屋敷は、領の山麓近くにありました。
木造二階建て、左右対称のゴシック風建築です。
都会の喧騒から離れ、静かに過ごすにはもってこいの物件といえます。
もとは、この領を統治する貴族の別邸でした。
数代前までは、パーティなどに使用していたらしいのですが、今では忘却の彼方。
すっかり忘れ去られたこの屋敷を、現当主が偶然見つけ出しました。
●
「改修するにしても、解体するにしても一度確認せねばなるまい」
そう領主は述べて、自ら出かけようとしたのであるが。
そのような埃臭いところへ、行かせるわけにもいかない。
執事長から執拗に注意と説得を受け、領主はむっと顔をしかめた。
言い過ぎたかと思った次の瞬間、領主は執事長を指さして告ぐ。
「ならば、お前が行けばいいではないか。貴重な品を他人に触らせたくはないだけだ。お前なら、許す」
「え」
驚いている間にも、領主は執事長が赴くためにスケジュールを組み直していた。
自業自得とはいえ、背に腹は代えられない。
領主に何か起こるよりはマシかと、執事長は断念する。
「そうそう、念のため衛士と土木関係の者も同行させよう」
「ありがたき、幸せ……」
乗り気はしなかったが、しぶしぶ用意を整えるのだった。
●
問題の物件、と言いたくなるほど、その建物は古びていた。
「劇的な改修工事が必要ですな」
執事長は蔦まみれの外壁に触れ、ため息をつく。
一から建てたほうが安くつくのではないかと土木関係者に問うが、中の様子を見てみなければ何ともいえないという。
「旦那、早くしやしょう」
「急かさないでいただきたい。心の準備というものが……」
怖がりな性格の執事長は、扉の前を往復するばかり。
業を煮やしたのは、衛士だった。
「入りますよ」
サクッと言ってのけ、サクッと鍵をあけて、扉を開く。
古めかしく重たい音が、時代を感じさせた。
手を離せば、メッキの剥がれた取っ手のサビがついていた。
「これは、相当ですね」
「あぁ、入るのなら、言ってくださいよ」
サビを扉にこすりつける衛士に続けて、執事長も続く。
土木関係者も入ったところで、室内を見渡した。
無駄に広いエントランスホールは、窓に蔦が絡みついているためか、昼間だというのに光量がない。
足元は、ところどころ芝生のごとき、カビが生えている箇所すらある。
高級そうな絨毯も、埃とカビで何が何だかわからない。
「こりゃ、解体しましょう」
壁の様子や柱の様子を見ながら、業者が言う。
「風化の影響か、変に削れ……ん?」
「どうされました?」
「いや、これは風化というより、ネズミか何かの噛み跡のような」
それにしては、あまりにも大きすぎる、歯痕が見える。
大人の腕ならば噛み砕けそうなほどの、大きさになる。
「そんな大きなネズミ、現実にいるわけないでしょう」
ハハハと空笑いを浮かべ、執事長は震え声でいう。
そうですよねと答える土木関係者も、心なしか元気がない。
「と、思うでしょ。下がってください」
一人、衛士が冷静に二人に告げる。
指差す先にランタンの光を向ける。複数の赤い瞳が見えた。
耳には、野太い声のチューチュー大合唱が聞こえてくる。
「ハハハ。なるほど、早くもこの調査は終了ですね」
「笑っている場合か。逃げるんだよぉお!!」
「少しは落ち着いたらどうなんです、っと、こっちに向かってきたな」
慌てふためく二人を扉から突き飛ばし、自身も素早く退出する。
扉を閉めると、バンバンと叩く音が二、三回聞こえたが、開けては来なかった。
しっかりと鍵を閉めて、土木関係者がカンヌキを即席でつける。
「こ……これは、調査云々ではないですね」
執事長はもはや笑うしかないという表情で、空を見上げていた。
報告を聞いた領主は、すぐさま、ハンターオフィスへ馬を走らせるのだった。
解説
●目的
雑魔化したネズミを倒す。
●雑魔
巨大なネズミ。
人間の子供くらいの体長はある。
噛み付き攻撃と素早い動きが特徴。
体力は低めだが、10匹前後と数が多い。
室内なので、隠れる場所もあり、注意が必要(ネズミだけに
●室内での戦闘
四方が壁に囲まれています。
エントランスホールと左右に大部屋。
ホールから上の階へ階段があり、いくつかの個室があります。
今のところ、入れるのは正面玄関のみです。
勝手口等は、ふさがっています。
室内の耐久値的にも、調度品的にも余計な破損には注意してください。
壊しすぎると、報酬が減額されるかもしれません。
●明るさについて
昼間でも暗いです。
灯りは必要だと考えてください。
光に向かって飛び込んでくる修正があります。
雑魔化したネズミを倒す。
●雑魔
巨大なネズミ。
人間の子供くらいの体長はある。
噛み付き攻撃と素早い動きが特徴。
体力は低めだが、10匹前後と数が多い。
室内なので、隠れる場所もあり、注意が必要(ネズミだけに
●室内での戦闘
四方が壁に囲まれています。
エントランスホールと左右に大部屋。
ホールから上の階へ階段があり、いくつかの個室があります。
今のところ、入れるのは正面玄関のみです。
勝手口等は、ふさがっています。
室内の耐久値的にも、調度品的にも余計な破損には注意してください。
壊しすぎると、報酬が減額されるかもしれません。
●明るさについて
昼間でも暗いです。
灯りは必要だと考えてください。
光に向かって飛び込んでくる修正があります。
マスターより
こんにちは。御影堂です。
甲高い声で鳴かないタイプのネズミです。
場所は、ほぼ廃墟同然と考えて頂いて結構です。
屋内戦闘になります。敵のほうがやや多い形です。
創意工夫ある戦闘プレイングをお待ちしております。
甲高い声で鳴かないタイプのネズミです。
場所は、ほぼ廃墟同然と考えて頂いて結構です。
屋内戦闘になります。敵のほうがやや多い形です。
創意工夫ある戦闘プレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/29 20:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クラリッサ=W・ソルシエール(ka0659) 人間(リアルブルー)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/11/21 22:58:07 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/18 23:03:35 |