ゲスト
(ka0000)
海岸線上の砲台群
マスター:えーてる

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/12/01 07:30
オープニング
●
「なんじゃこりゃ……貝?」
林を抜けるなり、ハンターの女性はうめき声を上げた。
見るからに雑魔であることは疑いようがない。ないが、何だこの数は。
海岸線にヴォイドが沸いているという話を聞いて、偶然居合わせた彼女が見に来たのだが、中々見ない数の敵の量にしばし圧倒されていた。
岩礁にびっしりと生えた、大きさもまばらな貝の雑魔。小さなものでは子供の頭、大きなものだと大人の胴体ほどもあるそれらが、数十体は群れていた。
貝は接地面に対してやや斜めに生えており、貝殻は三角錐に似た形状で、槍か嘴のように穂先を伸ばしていた。
雑魔は妙に静かで、どうやらすぐに攻撃してくるタイプではないようだが。
「……うーん」
ひとまず足元の一体へと拳銃をぶっ放す。閉じた貝殻に直撃した銃弾は、そのまま弾かれて岩場に転がった。
「硬いわね」
続いて、ナイフを貝殻の隙間に突き立てる。これも無理。困った女性は根本にジャマダハルを突き立てる。
「お?」
そのままぺろりと持ち上げると、貝の雑魔は呆気無く地上に転がった。三角錐の細長い部分をぱくぱくと嘴のように開き出す。しばらくすると、そのまま死亡して蒸発しだした。
同じ要領でもう一つひっぺがし、ぱくぱく開く貝の内部に刃先を突き込むと、これまたあっさりと死亡した。
「硬くて面倒なだけか。数は多いけど、負のマテリアルもそこらの雑魔以下……ん?」
ふと女性が視線を巡らせる。先程と何か風景が違う気がする。
その違和感の答えはすぐに出た。
「な、なによこいつら。こっち向いて……」
ずるずると、不気味な動作でそれらは穂先の向きを変えていた。まるで砲台が照準を合わせるように。
咄嗟に女性は飛び退いて、動物霊を宿して俊敏性を増す。
半瞬遅れて、それらは一斉に殻を開いた。
「う、そ、うそうそちょっと待った――!」
そして、一斉に酸の弾丸を吐き出した。
咄嗟に回避した彼女に次々酸の弾が飛来し、たまらず女性はその場を飛び退き、遮蔽物を探す。
目についた木の影に飛び込んでひとまず息をつく。ジュッ、と嫌な音がして木が溶け始めるが、少しは持つだろう。
ちらりと状況を伺いながら、女性はため息を吐いた。
「めんどくさ……それに服が溶けるわ。私服でなくて良かったぁ」
などと呟きながら、口を開けて射撃しようとした貝目掛けて銃弾をねじ込んで一匹を撃破。ひとまず安全地帯からゆっくり射撃を繰り返して数を減らすことにした。
数発を打ち終えた女性はマガジンを交換しながら次の遮蔽物を探す。
その背後で、ざばり、と何かが水から上がった。
――背筋を悪寒が駆け抜ける。
直感に従い、一も二もなく木陰から飛び出した女性のすぐ後ろを、巨大な酸の塊が飲み込んだ。
「……いやいや、嘘でしょ」
根本から溶解して折れる樹木。どころか、後ろの岩場まで溶解して体積を半減させていた。
土煙の向こうで彼女が見たのは、その三角錐の砲身をこちらへ向ける、巨大なヴォイドであった。
●
「……という状況だったようです」
思わず立ち止まった女性は大量の酸を浴びて体を焼かれたが、どうにか撤退。回復スキルで傷こそ塞いだものの、単独での討伐を諦め撤退したらしい。
受付嬢イルムトラウトは眼鏡を押し上げた。
「とにかく数が問題です。単発の攻撃自体は然程の威力ではなく、盾などで容易に無効化しうる程度のものですが……大型ヴォイドの酸射撃は範囲も広く、直撃は危険です」
木の板程度でも遮蔽は可能だったらしい。ハンター用の盾であれば何発防いでも問題ない。弾速は遅く弾道も単調で、防御も回避も難しくはない。
だが、数がそれらを強引にカバーしている。
加えて大型の攻撃が遮蔽一箇所に留まることを許さない。弾幕をどう掻い潜るかが焦点になる。
「弱点は攻撃時に露出される貝の中身か、付け根です。開いてから射撃までに少し間を置くようなので、付け入る隙はそこでしょう。岩場から引き剥がすことで無力化出来る程に脆弱ですが、殻自体はかなり堅牢、砕くには相当の威力が必要だと思われます」
また、照準の移動速度は決して早くないらしい。容易に防げる点も含めて、防御と回避を疎かにしなければ、遮蔽を使えない前衛でも付け入る余地はある。
「一般人が訪れれば溜まったものではないでしょう。被害の出る前に、早急な対処をお願いします」
解説
●目標
ヴォイドの全滅
●敵情報
地に張り付いた三角錐状の貝の姿です。
・小型
群生する雑魔です。30体前後と数が非常に多く、また平時は硬質な殻に籠もっています。サイズはばらつきがありますが、1メートルを超える物はありません。
打たれ弱く、また殻の内側が弱点です。地面から引き剥がされても死亡します。
酸の弾を放って攻撃します。射程は長い反面、威力は微々たるものです。盾や武器で容易に防げるでしょう。ただし防御点をある程度貫通します。継続的な攻撃で遮蔽物を破壊することがあります。
個々の攻撃間隔も疎らで、攻撃前に貝を開いてしばらく照準するようですが、そのわりに照準は甘いです。
360度回転しますが、素早く振り向くことは出来ません。
一度狙った相手へ継続して攻撃する特徴を持ちます。
・大型
海岸に一体存在する巨大な貝のヴォイドです。サイズは四メートルほどです。
小型よりもずっと耐久性に優れると推察されます。が、構造上の弱点は変わらないでしょう。
巨大な酸の弾は着弾点で大きく弾け広範囲を攻撃します。威力も高く、防御点貫通の特性も持ちます。また照準も正確で、遮蔽物を一撃で破壊します。
振り向きの遅さも変わらないようです。
●戦場
林と岩礁が隣接した地域です。岩礁の一箇所、大型から放射状に小型貝が群れています。
岩礁の幅は15メートルほどで、サイズ1~2の岩が疎らに点在しています。
林の木々は人一人が身を隠せる程度の太さです。
●補遺
酸を大量に浴びると、振り落とせず継続ダメージを受ける可能性があります。
この酸で装備が破損することはありません。
ヴォイドの全滅
●敵情報
地に張り付いた三角錐状の貝の姿です。
・小型
群生する雑魔です。30体前後と数が非常に多く、また平時は硬質な殻に籠もっています。サイズはばらつきがありますが、1メートルを超える物はありません。
打たれ弱く、また殻の内側が弱点です。地面から引き剥がされても死亡します。
酸の弾を放って攻撃します。射程は長い反面、威力は微々たるものです。盾や武器で容易に防げるでしょう。ただし防御点をある程度貫通します。継続的な攻撃で遮蔽物を破壊することがあります。
個々の攻撃間隔も疎らで、攻撃前に貝を開いてしばらく照準するようですが、そのわりに照準は甘いです。
360度回転しますが、素早く振り向くことは出来ません。
一度狙った相手へ継続して攻撃する特徴を持ちます。
・大型
海岸に一体存在する巨大な貝のヴォイドです。サイズは四メートルほどです。
小型よりもずっと耐久性に優れると推察されます。が、構造上の弱点は変わらないでしょう。
巨大な酸の弾は着弾点で大きく弾け広範囲を攻撃します。威力も高く、防御点貫通の特性も持ちます。また照準も正確で、遮蔽物を一撃で破壊します。
振り向きの遅さも変わらないようです。
●戦場
林と岩礁が隣接した地域です。岩礁の一箇所、大型から放射状に小型貝が群れています。
岩礁の幅は15メートルほどで、サイズ1~2の岩が疎らに点在しています。
林の木々は人一人が身を隠せる程度の太さです。
●補遺
酸を大量に浴びると、振り落とせず継続ダメージを受ける可能性があります。
この酸で装備が破損することはありません。
マスターより
えーてるです。砲弾貝とか、なんだか安直な気もしますね。
ちなみに、今回の酸ではよっぽどのことがない限り服や装備は溶けません。ご安心ください。
それでは、皆様の知力と武力の限りを尽くしたプレイングをお待ちしています。
ちなみに、今回の酸ではよっぽどのことがない限り服や装備は溶けません。ご安心ください。
それでは、皆様の知力と武力の限りを尽くしたプレイングをお待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/29 22:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 ユルゲンス・クリューガー(ka2335) 人間(クリムゾンウェスト)|40才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/11/21 15:01:14 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/18 06:15:11 |