ゲスト
(ka0000)
【HW】愛はTVを救う
マスター:KINUTA

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2017/11/04 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/18 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
さあ、皆様。クリムゾンTV恒例のチャリティー生放送企画が始まる季節がやって参りました。
今年の企画は三本立て。
その1・ハンターによるクリムゾン大陸縦断フルマラソン。
その2・ハンターによるこんな時期に南方大陸征服するなんて。
その3・匠集団による問題物件家屋のリフォーム。
合間合間にスタジオでのトークや歌など差し挟みながら、以上の内容をリアルタイム形式でお届け致します。
この生放送は皆様の愛と希望と寄付によって成り立っております。
●エトファリカ某所。
エトファリカ。宮殿前の広場。東方の紙と竹で出来た照明器具があちこちに吊り下げられ、周囲を明るく照らしている。
大陸縦断マラソンのスタート地点は、ここだ。そしてリグ・サンガマ→辺境→ゾンネンシュトラール帝国へ→グラズヘイム王国→自由都市同盟という流れ。
ルートの要所要所にショートカットのための転移門がある――コースを全走破となると、24時間内に収まり切らなくなるので。
……と言う旨をリポーターのマリー・スラーインは、カメラの向こうにいる視聴者に向けて説明した。
「ご覧ください、この沿道を埋め尽くす人、人、人。皆手に手にエトファリカ連邦の旗を振って、出場選手達を応援してくれています。感動的ですねー」
営業スマイルを浮かべる彼女は、このしち面倒臭い仕事早く終わらないかなとだけ考えている。これからみっちり24時間ランナーに密着し実況をしなければならないのかと思うと、鬱々たる気持ちになるのを抑えられない。
「会場から拍手、拍手が起きております。今年のテーマ『挑戦』に相応しい幕開けとなりそうです――では、いったんスタジオにお返し致しまーす♪」
●クリムゾン放送局・スタジオ
「はい、マリーさん現地リポートありがとうございました。いやあ、始まる前からすごい熱気でしたねコボちゃん」
「わし、わしわしわし。わしー」
「いやー、本当にそうですね。南方大陸探検隊の方は現在どうなっているでしょうか」
「わふー」
「リポーターのカチャさーん。そちらはどうですかー。カチャさーん」
●南方大陸。
昼なお暗く夜はなお暗い密林。茶色く濁った大河を進む数隻のモーターボート。それに積まれているのは撮影機材一式と撮影隊、現地案内人であるコボルド数匹。目を濁らせ船縁に寄りかかっているリポーターのカチャ。
彼女は今激しく後悔していた。クリムゾンTVから製作会社が受注してきたこの――未知の南方大陸に乗り込み影像を撮ってくるというだけの簡単な(とディレクターは言っていた)仕事に、参加するんじゃなかったと。沿岸地帯の砂漠を越えてこの奥地まで入ってきて以降ずっと、船の上。ずっと。安全に降りられるような場所が見当たらないのだ。用心のため持ってきていた酔い止め薬もたちまち尽きてしまって、彼女は今絶不調である。
『カチャさーん、カチャさーん』
しかし絶不調でもリポーターとして働かないわけにはいかない。吐き気を押さえつつ、スタジオからの声に答える。
「はーい……ただ今私たちクリムゾンTV特別取材班は南方大陸沿岸地帯の砂漠を越え、未開の密林へ分け入り、名もなき大河を溯っているところでー」
ごばあとボートの後方で大波が起きた。頭が2つある巨大なワニが姿を現した。
現地案内人がキャンキャン悲鳴を上げた。
対処するのは撮影隊――カチャと同じく全員ハンターである。
「くそ、また出やがったー!」
「頭頭、頭を叩き割れ!」
「この森どんだけ歪虚がいるんだよ!」
「撮影機材だけは死守しろー!」
大奮闘の光景はスタジオにも伝わっているに違いない。こんな言葉がイヤホンマイクから聞こえてきた。
『いやー、大自然の驚異ですねー』
ものすごく軽い調子のスタジオコメントに、カチャの眉間が狭まった。
「もう帰っていいですか」
『何言ってるんですか。頑張っていい画を取ってきてくださいよ。未発見の古代遺跡を見つけるとか珍獣をハントするとか』
「……そんなことする暇なんか全然ないんですけど。間断なく化け物が襲ってくる地獄ですよここは」
『そのくらいハンターなら軽いものじゃないですかー。今年のテーマは『挑戦』なんですよ。『挑戦』。それなのにやる前から諦めてどうするんです』
行く手の水面から、がばあと黒いものが顔を出した。
それは、巨大な電気ナマズであった。
ナマズは無感動な目で、モーターボートとそれに乗るもの全てを巻き込むほどの強力な電撃を発する。
「んぎゃー!!」
●クリムゾン放送局・スタジオ
「カチャさーん、カチャさーん?――えーと、現場は大変混乱しているようですね」
「わふ。わしわっふ。わふー」
「そうですね、取材班の皆さんハンターだから大丈夫ですね。えー、ではリフォームの方はどうなっているんでしょうか。現場のスペットさんを呼んでみましょう。スペットさんスペットさーん」
「わしー。ねこー。わこー」
●リゼリオ。住宅街。
「誰がネコやしばくぞコボ。つうかなんでお前、一番安全なスタジオにおんねん」
リゼリオ某所。リポーターのスペットは古アパートの前にいる。
番組にリフォームを頼んできただけあって、このアパートかなり傷んでいる。壁はヒビと剥げだらけ。ベランダを支える柱は錆びて穴が空いているし、家屋全体に傾きが見られる。雨の日には、屋根から水漏れもしているそうだ。
「しかしなー、ほんまにこれを24時間でリフォーム出来るんやろか」
『スペットさん、匠集団の方はもうそちらに到着されていますか?』
「いや、それがまだそれらしき姿が見えへんのやけど……」
夜に強い猫の目で周辺を見回すスペット。
そこに妙な歌が聞こえてきた。
♪ユニオン、ユニオン、いいところ みんなであそんでたのしいな、おべんきょうしてたのしいな ユニオン、ユニオン、いいところ みんなでおやすみたのしいな、おしごとをしてたのしいな♪
ヘルメットを被ったコボルドたちの大集団が列を組んで歩いてくる。先頭にいるのは詰め襟長袖の白いワンピースを着た女、マゴイ。
「おおおいいいいなんでお前らが湧いてくんねん!」
『……匠集団として呼ばれたのよ……』
「いえっ!? あ、アホちゃうかプロデューサー! こいつら匠でも何でもあらへんぞ今すぐ契約キャンセルせえ!」
『ではワーカの皆さん……労働基準法を順守して頑張りましょう……』
「「はーい」」
マゴイは鯉でも呼ぶように手を叩いた。するとあら不思議、何もないところから現れる大型土木工作機械の数々。
「……おい待て……お前何するつもりなんや……」
『この都市一帯を再開発し……エネルギー自給体制の確立を……ユニオンの安全で快適な生活を皆様にお届け……』
「そこまでせえとは誰も言うてへんやろ! あ、こら、やめ、やめれ-!」
さあ、皆様。クリムゾンTV恒例のチャリティー生放送企画が始まる季節がやって参りました。
今年の企画は三本立て。
その1・ハンターによるクリムゾン大陸縦断フルマラソン。
その2・ハンターによるこんな時期に南方大陸征服するなんて。
その3・匠集団による問題物件家屋のリフォーム。
合間合間にスタジオでのトークや歌など差し挟みながら、以上の内容をリアルタイム形式でお届け致します。
この生放送は皆様の愛と希望と寄付によって成り立っております。
●エトファリカ某所。
エトファリカ。宮殿前の広場。東方の紙と竹で出来た照明器具があちこちに吊り下げられ、周囲を明るく照らしている。
大陸縦断マラソンのスタート地点は、ここだ。そしてリグ・サンガマ→辺境→ゾンネンシュトラール帝国へ→グラズヘイム王国→自由都市同盟という流れ。
ルートの要所要所にショートカットのための転移門がある――コースを全走破となると、24時間内に収まり切らなくなるので。
……と言う旨をリポーターのマリー・スラーインは、カメラの向こうにいる視聴者に向けて説明した。
「ご覧ください、この沿道を埋め尽くす人、人、人。皆手に手にエトファリカ連邦の旗を振って、出場選手達を応援してくれています。感動的ですねー」
営業スマイルを浮かべる彼女は、このしち面倒臭い仕事早く終わらないかなとだけ考えている。これからみっちり24時間ランナーに密着し実況をしなければならないのかと思うと、鬱々たる気持ちになるのを抑えられない。
「会場から拍手、拍手が起きております。今年のテーマ『挑戦』に相応しい幕開けとなりそうです――では、いったんスタジオにお返し致しまーす♪」
●クリムゾン放送局・スタジオ
「はい、マリーさん現地リポートありがとうございました。いやあ、始まる前からすごい熱気でしたねコボちゃん」
「わし、わしわしわし。わしー」
「いやー、本当にそうですね。南方大陸探検隊の方は現在どうなっているでしょうか」
「わふー」
「リポーターのカチャさーん。そちらはどうですかー。カチャさーん」
●南方大陸。
昼なお暗く夜はなお暗い密林。茶色く濁った大河を進む数隻のモーターボート。それに積まれているのは撮影機材一式と撮影隊、現地案内人であるコボルド数匹。目を濁らせ船縁に寄りかかっているリポーターのカチャ。
彼女は今激しく後悔していた。クリムゾンTVから製作会社が受注してきたこの――未知の南方大陸に乗り込み影像を撮ってくるというだけの簡単な(とディレクターは言っていた)仕事に、参加するんじゃなかったと。沿岸地帯の砂漠を越えてこの奥地まで入ってきて以降ずっと、船の上。ずっと。安全に降りられるような場所が見当たらないのだ。用心のため持ってきていた酔い止め薬もたちまち尽きてしまって、彼女は今絶不調である。
『カチャさーん、カチャさーん』
しかし絶不調でもリポーターとして働かないわけにはいかない。吐き気を押さえつつ、スタジオからの声に答える。
「はーい……ただ今私たちクリムゾンTV特別取材班は南方大陸沿岸地帯の砂漠を越え、未開の密林へ分け入り、名もなき大河を溯っているところでー」
ごばあとボートの後方で大波が起きた。頭が2つある巨大なワニが姿を現した。
現地案内人がキャンキャン悲鳴を上げた。
対処するのは撮影隊――カチャと同じく全員ハンターである。
「くそ、また出やがったー!」
「頭頭、頭を叩き割れ!」
「この森どんだけ歪虚がいるんだよ!」
「撮影機材だけは死守しろー!」
大奮闘の光景はスタジオにも伝わっているに違いない。こんな言葉がイヤホンマイクから聞こえてきた。
『いやー、大自然の驚異ですねー』
ものすごく軽い調子のスタジオコメントに、カチャの眉間が狭まった。
「もう帰っていいですか」
『何言ってるんですか。頑張っていい画を取ってきてくださいよ。未発見の古代遺跡を見つけるとか珍獣をハントするとか』
「……そんなことする暇なんか全然ないんですけど。間断なく化け物が襲ってくる地獄ですよここは」
『そのくらいハンターなら軽いものじゃないですかー。今年のテーマは『挑戦』なんですよ。『挑戦』。それなのにやる前から諦めてどうするんです』
行く手の水面から、がばあと黒いものが顔を出した。
それは、巨大な電気ナマズであった。
ナマズは無感動な目で、モーターボートとそれに乗るもの全てを巻き込むほどの強力な電撃を発する。
「んぎゃー!!」
●クリムゾン放送局・スタジオ
「カチャさーん、カチャさーん?――えーと、現場は大変混乱しているようですね」
「わふ。わしわっふ。わふー」
「そうですね、取材班の皆さんハンターだから大丈夫ですね。えー、ではリフォームの方はどうなっているんでしょうか。現場のスペットさんを呼んでみましょう。スペットさんスペットさーん」
「わしー。ねこー。わこー」
●リゼリオ。住宅街。
「誰がネコやしばくぞコボ。つうかなんでお前、一番安全なスタジオにおんねん」
リゼリオ某所。リポーターのスペットは古アパートの前にいる。
番組にリフォームを頼んできただけあって、このアパートかなり傷んでいる。壁はヒビと剥げだらけ。ベランダを支える柱は錆びて穴が空いているし、家屋全体に傾きが見られる。雨の日には、屋根から水漏れもしているそうだ。
「しかしなー、ほんまにこれを24時間でリフォーム出来るんやろか」
『スペットさん、匠集団の方はもうそちらに到着されていますか?』
「いや、それがまだそれらしき姿が見えへんのやけど……」
夜に強い猫の目で周辺を見回すスペット。
そこに妙な歌が聞こえてきた。
♪ユニオン、ユニオン、いいところ みんなであそんでたのしいな、おべんきょうしてたのしいな ユニオン、ユニオン、いいところ みんなでおやすみたのしいな、おしごとをしてたのしいな♪
ヘルメットを被ったコボルドたちの大集団が列を組んで歩いてくる。先頭にいるのは詰め襟長袖の白いワンピースを着た女、マゴイ。
「おおおいいいいなんでお前らが湧いてくんねん!」
『……匠集団として呼ばれたのよ……』
「いえっ!? あ、アホちゃうかプロデューサー! こいつら匠でも何でもあらへんぞ今すぐ契約キャンセルせえ!」
『ではワーカの皆さん……労働基準法を順守して頑張りましょう……』
「「はーい」」
マゴイは鯉でも呼ぶように手を叩いた。するとあら不思議、何もないところから現れる大型土木工作機械の数々。
「……おい待て……お前何するつもりなんや……」
『この都市一帯を再開発し……エネルギー自給体制の確立を……ユニオンの安全で快適な生活を皆様にお届け……』
「そこまでせえとは誰も言うてへんやろ! あ、こら、やめ、やめれ-!」
解説
補足説明
これは突発的なTV企画に参加するシナリオです。
PCの立ち位置は4つ。
1:マラソンに参加して24時間走り続け感動的にゴールインする。
2:南方大陸探検に参加してなんかそれっぽい映像を撮る。
3:匠集団マゴイ組に参加してリゼリオを跡形もないほどリフォームする。
4:その他。
以上の立ち位置のうちどれを選ぶか、プレイングの初めに明記しておいてくださいませ。
行動は自由です。基本コメディですので、多少羽目を外しても大丈夫。チャリティー成功のため、視聴者を楽しませる案をどしどし提示してくださいませ。
マラソン選手がゴールインしたとき、リゼリオは元のリゼリオとは似ても似つかない姿になっていることでしょう。
これは突発的なTV企画に参加するシナリオです。
PCの立ち位置は4つ。
1:マラソンに参加して24時間走り続け感動的にゴールインする。
2:南方大陸探検に参加してなんかそれっぽい映像を撮る。
3:匠集団マゴイ組に参加してリゼリオを跡形もないほどリフォームする。
4:その他。
以上の立ち位置のうちどれを選ぶか、プレイングの初めに明記しておいてくださいませ。
行動は自由です。基本コメディですので、多少羽目を外しても大丈夫。チャリティー成功のため、視聴者を楽しませる案をどしどし提示してくださいませ。
マラソン選手がゴールインしたとき、リゼリオは元のリゼリオとは似ても似つかない姿になっていることでしょう。
マスターより
KINUTAです。
またIFの季節がやって参りました。
今回の内容は軽めです。フリーダムです。
多少つじつまが合わなくても、最後サ●イを歌えばそれっぽくいい感じに終わらせられますきっと。
またIFの季節がやって参りました。
今回の内容は軽めです。フリーダムです。
多少つじつまが合わなくても、最後サ●イを歌えばそれっぽくいい感じに終わらせられますきっと。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/12 23:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
TV制作相談所(相談卓) マルカ・アニチキン(ka2542) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/11/04 20:24:30 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/04 20:20:43 |