ゲスト
(ka0000)
彼氏の決意、彼女の心配
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/22 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/01 12:00
オープニング
●彼の決意
青年ピエールは悩んでいた。
5年間付き合う彼女に結婚を申し込みたいのであるが、いつ、どのように、どうやってするかと悩んでいた。
時期は来たと直感はしている。
茶葉の販売、そして菓子等の販売も軌道に乗ってきた。人を雇うにはまだ時間はかかるから、彼女に店を任せることになってしまうかもしれない。
二人三脚に近い形でこれまでも彼女はそばにいたため、店を手伝ってもらうことはこれまでと変わらない。
しかし、恋人と妻では別だ!
と言うわけで、ピエールは悩んでいた。
悩みながらパラパラ本をめくっているとはっとした。
「これだ! これを参考にしてプレゼントを作ろう。そして、リサにプロポーズをしよう!」
ピエールは仕事仲間や友人から材料に関して情報を集め始めた。
●彼女の心配
ハンターオフィスの前でうろうろしている女性がいる。
うろうろして立ち去りかかりながら戻ってくる……5分くらい繰り返している。
「ご用でしょうか?」
受付にいた娘は声をかけると、女性は立ち止まり動揺の目を向けた。
受付の娘は知っている、深刻な話ではないので、笑われて断られるのでは考えている依頼人もいることを。何が起こっているのか聞いてみないとハンターオフィス側もわからないし、大したことがなくとも頼ってくる人を邪険にはしない。
「話を聞くだけでもしますよ?」
依頼するのはその後でもいいのだという逃げ道を作った。
女性はほっとしたようでオフィスに入ってくる。
受付の娘に勧められた椅子に座ると、話を切り出した。
「あの、私の恋人に護衛を付けたいんです。ただ、こんなことにハンターの方を頼っていいのか不安で」
「状況にもよると思いますが」
「確実ではないんです。あの人は私に隠して行動をしているつもりなんです」
受付の彼女は浮気か何かかと考え、護衛ではなく監視ではないかと心の中で眉を寄せる。憶測は挟まないで聞くことに徹するべきだと自分に言い聞かせ、話を促した。
「私と彼は幼馴染で……」
と言った後、彼女はリサと名乗った。
「彼は……ピエールと言うんですが……商売の修業するといって街にいきました。彼の実家は茶葉を扱う店なんですが、その……流行にも左右されず、かといって安泰と言うわけでもない感じでした」
リサははっきり言わないが、ピエールの家の茶屋は店を畳まざるを得ない状況だったのだ。
「修業に出て数年、六年くらい前に戻ってきました。再会して付き合うようになったんです……恋人として。最初はお店の手伝いをしていただけなんですが、お互いにその……好ましく思ったので……。ピエールは研究熱心で、普通のお茶だけだと飽きられるからって、ハーブやお菓子なんかも作ろうとしているんです」
不安そうな色はひそめ、照れながら嬉しそうに話すリサは生き生きとして、受付の娘にはうらやましくあった。
「最近になり、彼の行動に不審なものがあったのです」
ピエールは彼女と一緒にいてもそわそわし、目をそらして何か隠している様子を見せる。
「別に好きな女性がいるんだと思って問いただすべきか悩みました。あの人、優しいし、女性には特に声を掛けずにはいられない、というところがあるんです。それで好意を抱いた女性があの人と……」
受付嬢はドキドキし始める。亜人や雑魔などの脅威と異なる緊張がここに生じていた。
「共通の友人たちは、あいつは君一筋だと口をそろえて言います。出入りする商人の方からは、あいつにあったら出来栄えを教えてくれと言われました」
「あなたに隠して新事業を起こそうとしている感じですか?」
「はい。でも、商売敵になるような人にも教えるっておかしいと思います」
何をしているのか問いただしてものらりくらりとかわされると、彼女は分かっておりやめた。
「それはそうですね。今回は護衛を頼みたいと?」
やはり監視ではないのか、と受付の娘は考える。
「彼が新商品の開発か、好奇心で研究をしているのか分かりませんが、何か植物を探しているのは分かりました。彼が向かおうとしているところはそれとなく聞けました」
住んでいる村近くの丘だという。
「彼が隠していることはいずれ教えてくれると思って……信じて……丘くらいなら送りだせばいいんです、本当は……」
「信じてって……あ、え、丘に何か問題でも?」
「最近はコボルドがいたという話があり、あまり人は近づいていません。私たちが子どものころ、同じ年頃の子と登って遊んでいましたから、本当なら行っても問題はないんです」
なるほどと受付の娘はうなずいた。
「それで護衛ですね、承りました」
「あ、でも、私からの依頼で守られているって知られたくありません」
「……コボルド退治に行ってと嘘ついた方がいいんですかねぇ……」
「それと、あの、何を隠しているのか、話のついでに出たら……教えてほしいんですけど……」
「……」
受付の娘は何とも言えない笑みを浮かべつつ、依頼書に正しく「護衛」として記入した。
青年ピエールは悩んでいた。
5年間付き合う彼女に結婚を申し込みたいのであるが、いつ、どのように、どうやってするかと悩んでいた。
時期は来たと直感はしている。
茶葉の販売、そして菓子等の販売も軌道に乗ってきた。人を雇うにはまだ時間はかかるから、彼女に店を任せることになってしまうかもしれない。
二人三脚に近い形でこれまでも彼女はそばにいたため、店を手伝ってもらうことはこれまでと変わらない。
しかし、恋人と妻では別だ!
と言うわけで、ピエールは悩んでいた。
悩みながらパラパラ本をめくっているとはっとした。
「これだ! これを参考にしてプレゼントを作ろう。そして、リサにプロポーズをしよう!」
ピエールは仕事仲間や友人から材料に関して情報を集め始めた。
●彼女の心配
ハンターオフィスの前でうろうろしている女性がいる。
うろうろして立ち去りかかりながら戻ってくる……5分くらい繰り返している。
「ご用でしょうか?」
受付にいた娘は声をかけると、女性は立ち止まり動揺の目を向けた。
受付の娘は知っている、深刻な話ではないので、笑われて断られるのでは考えている依頼人もいることを。何が起こっているのか聞いてみないとハンターオフィス側もわからないし、大したことがなくとも頼ってくる人を邪険にはしない。
「話を聞くだけでもしますよ?」
依頼するのはその後でもいいのだという逃げ道を作った。
女性はほっとしたようでオフィスに入ってくる。
受付の娘に勧められた椅子に座ると、話を切り出した。
「あの、私の恋人に護衛を付けたいんです。ただ、こんなことにハンターの方を頼っていいのか不安で」
「状況にもよると思いますが」
「確実ではないんです。あの人は私に隠して行動をしているつもりなんです」
受付の彼女は浮気か何かかと考え、護衛ではなく監視ではないかと心の中で眉を寄せる。憶測は挟まないで聞くことに徹するべきだと自分に言い聞かせ、話を促した。
「私と彼は幼馴染で……」
と言った後、彼女はリサと名乗った。
「彼は……ピエールと言うんですが……商売の修業するといって街にいきました。彼の実家は茶葉を扱う店なんですが、その……流行にも左右されず、かといって安泰と言うわけでもない感じでした」
リサははっきり言わないが、ピエールの家の茶屋は店を畳まざるを得ない状況だったのだ。
「修業に出て数年、六年くらい前に戻ってきました。再会して付き合うようになったんです……恋人として。最初はお店の手伝いをしていただけなんですが、お互いにその……好ましく思ったので……。ピエールは研究熱心で、普通のお茶だけだと飽きられるからって、ハーブやお菓子なんかも作ろうとしているんです」
不安そうな色はひそめ、照れながら嬉しそうに話すリサは生き生きとして、受付の娘にはうらやましくあった。
「最近になり、彼の行動に不審なものがあったのです」
ピエールは彼女と一緒にいてもそわそわし、目をそらして何か隠している様子を見せる。
「別に好きな女性がいるんだと思って問いただすべきか悩みました。あの人、優しいし、女性には特に声を掛けずにはいられない、というところがあるんです。それで好意を抱いた女性があの人と……」
受付嬢はドキドキし始める。亜人や雑魔などの脅威と異なる緊張がここに生じていた。
「共通の友人たちは、あいつは君一筋だと口をそろえて言います。出入りする商人の方からは、あいつにあったら出来栄えを教えてくれと言われました」
「あなたに隠して新事業を起こそうとしている感じですか?」
「はい。でも、商売敵になるような人にも教えるっておかしいと思います」
何をしているのか問いただしてものらりくらりとかわされると、彼女は分かっておりやめた。
「それはそうですね。今回は護衛を頼みたいと?」
やはり監視ではないのか、と受付の娘は考える。
「彼が新商品の開発か、好奇心で研究をしているのか分かりませんが、何か植物を探しているのは分かりました。彼が向かおうとしているところはそれとなく聞けました」
住んでいる村近くの丘だという。
「彼が隠していることはいずれ教えてくれると思って……信じて……丘くらいなら送りだせばいいんです、本当は……」
「信じてって……あ、え、丘に何か問題でも?」
「最近はコボルドがいたという話があり、あまり人は近づいていません。私たちが子どものころ、同じ年頃の子と登って遊んでいましたから、本当なら行っても問題はないんです」
なるほどと受付の娘はうなずいた。
「それで護衛ですね、承りました」
「あ、でも、私からの依頼で守られているって知られたくありません」
「……コボルド退治に行ってと嘘ついた方がいいんですかねぇ……」
「それと、あの、何を隠しているのか、話のついでに出たら……教えてほしいんですけど……」
「……」
受付の娘は何とも言えない笑みを浮かべつつ、依頼書に正しく「護衛」として記入した。
解説
●丘
村人が週末に家族と訪れたり、村に来た人に気分転換にいい場所と勧めるところでもあります。丘の頂上と村を行き来するだけならば、子どもの足でも朝登って昼には帰れます。
丘を登るには一本道で迷うことはありません。
●丘の地形
伏せたお椀のような、絵に描いたような形です。
現在の状況は次のような感じです。
丘の入口付近、雨が続いたため広範囲にわたりぬかるんでいます。
丘の中腹、道の左右は灌木や木々で見通しが悪いです。
頂上直前、30メートルほどは木々もなく、遮るものがありません。
頂上は目的地。ピエールが求める植物が植わっているはずです。リサの記憶では高木があるだけとのことです。
●コボルド?
最近、コボルドの目撃が多いため、村人は必要なければ丘に近づきません。
目撃は2~4体ですが、それ以上いると思われています。
暮らしている場所を、村側ではおおよそ把握しています。
●コボルド被害
実がなるはずの木が折られた、薬草が群生しているところが荒らされたなど。コボルドに怯えた猪に直撃され(回避した)人もいます。
今後被害が拡大することを考え、コボルド討伐を村が頼もうとしている動きもあります。
村人が週末に家族と訪れたり、村に来た人に気分転換にいい場所と勧めるところでもあります。丘の頂上と村を行き来するだけならば、子どもの足でも朝登って昼には帰れます。
丘を登るには一本道で迷うことはありません。
●丘の地形
伏せたお椀のような、絵に描いたような形です。
現在の状況は次のような感じです。
丘の入口付近、雨が続いたため広範囲にわたりぬかるんでいます。
丘の中腹、道の左右は灌木や木々で見通しが悪いです。
頂上直前、30メートルほどは木々もなく、遮るものがありません。
頂上は目的地。ピエールが求める植物が植わっているはずです。リサの記憶では高木があるだけとのことです。
●コボルド?
最近、コボルドの目撃が多いため、村人は必要なければ丘に近づきません。
目撃は2~4体ですが、それ以上いると思われています。
暮らしている場所を、村側ではおおよそ把握しています。
●コボルド被害
実がなるはずの木が折られた、薬草が群生しているところが荒らされたなど。コボルドに怯えた猪に直撃され(回避した)人もいます。
今後被害が拡大することを考え、コボルド討伐を村が頼もうとしている動きもあります。
マスターより
基本的にはピクニックな感じです、丘にコボルドはいますけど。
ピエールは逃げ足には自信があるので、コボルド見たら逃げる気満々です。2匹くらいならどうにかなるって楽観的です。
なお、リサから依頼されたことをばらしてもいいですが、後始末きちんとしてくださいね。もちろん、ばらす必要はありません。
愛のキュービッドになっていただければ幸いです。
ピエールは逃げ足には自信があるので、コボルド見たら逃げる気満々です。2匹くらいならどうにかなるって楽観的です。
なお、リサから依頼されたことをばらしてもいいですが、後始末きちんとしてくださいね。もちろん、ばらす必要はありません。
愛のキュービッドになっていただければ幸いです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/26 01:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 バレル・ブラウリィ(ka1228) 人間(リアルブルー)|21才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/11/21 12:30:02 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/18 16:51:56 |