• 戦闘

困惑、巨大三毛猫

マスター:なちゅい

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 3~8人
ユニット参加人数
現在1 / 0~8
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2017/11/02 07:30
リプレイ完成予定
2017/11/11 07:30

オープニング


 港町「ガンナ・エントラータ」。
 グラズヘイム王国における、流通の要となる町だ。
 東から陸路で運ばれていくこともあるが、やはり海路で運ぶことが出来る物量は非常に多い。
 自由同盟から大量の物資がこの地を通過し、王都イルダーナを中心に王国内の都市、町へと運ばれていく。
 物が集まる場所には人も集まる。港町は沢山の人が集まり、活気に満ち溢れている。
 そんな町だからこそ、トラブルが発生することも少なくない。

 ガンナ・エントラータ北の平原。
「…………にゃあ」
 大きさのせいか、やや野太い声で鳴く1匹のメスの三毛猫。
 平原を歩く猫はずしんずしんと音を立てて歩く。それに、小動物や羽虫は慌てて逃げ出してしまう。
 さすがにこの体躯では他の猫と一緒に行動することも難しく、野良猫仲間にも見捨てられてしまった。
 これだけ大きいと、餌を食べるのも大変だ。水場は確保できていたらしいので、そこで、魚を取って食べるなどして、なんとか生きてはいたようだったが……。
 臆病な性格らしく、今は自分よりも小さな大型動物と対することもなく、率先して餌を探しに出向くこともほとんどないようだった。
 1匹で寂しくてくてくと平原を歩く巨大猫へと、黒い影が目を光らせる。
 ギャア、ギャアアァァァ……。
 ギャア、ギャアアァァァ……。
 それは、歪虚と化してしまったカラスの集団。
 そいつらはいい餌を見つけたと、汚らしい声で鳴きながら巨大猫へと襲い掛かるのだった。


 ガンナ・エントラータのハンターズソサエティ。
 そこでは、糸目の受付女性、シェリーがハンター達の来訪を待っていた。
「いらっしゃいませー」
 やや間延びした口調で、彼女はハンターに合いそうな依頼を選ぶ。
「皆さん、この近辺で発生していた巨大化生物騒ぎをご存知ですかー?」
 ハンターの中には知っている者もいたようだが、王国以外の地域を中心に活動する者などは初耳だったようだ。
 この地で何度か発生している巨大生物騒ぎ。どうやら、レリオという初老の男性研究者が作った薬品による投薬が一つの要因とされている。
 ただ、その全てが巨大化していないこと、実際、回収した薬品を使用しても何も起こらなかったことから、マテリアル異常などの複数の要因が重なったことが原因と見られていた。
 そのレリオは人の為と思って研究を続ける好々爺であり、今回の1件は本人の思惑と違った形で引き起こされている。
 彼はハンターに諭され、泣く泣く生き甲斐ともなっている実験を止めたらしい。彼はその後、しばらくは自身の生活と迷惑をかけた人々に対する陳謝に回っているという話もある。
 この為、レリオが新たな実験を行っていないのは間違いないが、それまでに彼が薬品を投与した生物はどうやらまだいたらしい。
「北の平原に最近、巨大猫の目撃があっているようですねー」
 これまで、巨大化生物は人々の邪魔となり、さらに気概を加えてくるほどに凶暴になっていた生物もいた。
 ところが、この巨大猫、元々の性格なのか、それとも巨大化の影響なのか、やや臆病な性格をしているらしく、近場を通る人を襲う素振りを見せない。
 邪魔になるわけでもなく、放置しても良いのではという意見が出る中、ほぼ同じ場所で雑魔となったカラスの姿が目撃されている。こちらは確実に討伐しなければならない対象だが、巨大猫をどうするかも問題になっている。
「カラス雑魔は普通に討伐依頼が出されていますがー、同時にー、巨大猫についてもハンターズソサエティに一任されることとなっていますー」
 うまく雑魔を倒した後は、巨大猫をどうするか結論を出したい。
 放置するなら、放置で問題はない。ある意味で一番楽な選択肢だ。もっとも、また雑魔に襲われるなどする可能性はあるが……。
 感情移入するのであれば、別の場所に巨大猫を移すのも手だ。誰も近寄らなさそうな場所へと輸送するだとか、いっそ、レリオに責任を取らせて彼に預けるという手もある。
 また、港町の裏通りに猫カフェなる店が営業されているとのこと。店主がシビアな人間な為であること、裏通りがそれほど大きくないこともあり、こちらはこちらで問題が山積するのは必須ではある。
「雑魔の討伐と、ハンターの皆さんのご判断、お待ちしていますー」
 この1件をハンター達に託し、シェリーは深く頭を下げるのだった。

解説

街の平原に現れた巨大猫。
その周囲に現れた雑魔ガラスの討伐を願います。

●敵
○カラス雑魔×4体
雑魔になったことで、
2mほどに膨らんでいます。
大きさの為か高く飛べず、
最高でも1mくらいしか飛べません。

いずれも、クチバシ、飛び掛り、
羽ばたき(前方広範囲、行動阻害)で攻撃してきます。

●状況
場所はガンナ・エントラータの北の平原です。
草原地帯となっていて、足の高さ程度の草が生えています。
ごくまれに穴が開いていることはありますが、ほぼ平坦な地形です。

皆様が到着時、
すでに巨大猫は雑魔カラスに襲われています。

もし、助け出せたなら、
この巨大猫をどうするか
結論を出していただきますよう願います。
このまま平原で放置、別の場所に移す、
レリオ爺さんに責任を取らせる、
街で最近ちょっとした人気スポットの猫カフェに連れて行く、
……などなど。
いずれを選択するにせよ、デメリットはあると思われます。

●ユニット
巨大猫の移動などを行うとなった場合などに使用できます。
戦闘においては、
巨大猫が怯えるのを考慮の上、
使用するかどうかを決めていただければと思います。

●NPC
○巨大猫……名称不明
三毛猫、メス。2歳くらい。
全長3mほどになってしまっています。
臆病な猫ですが、
どうやら、レリオ爺さんの投薬とマテリアル異常などの複数の要因が重なり、
巨大化してしまったようです。
雑魔に襲われても、戦う事はできません。


===以下、PC情報===
●カラス雑魔
マテリアル異常により雑魔となったカラス達。
こちらは、レリオの投薬とは無関係です。

●巨大猫
名前をつけることが可能です。
選択肢による課題は大まかにですが、以下のとおりです。
・このまま放置……巨大猫の食料、雑魔に再度襲撃される可能性あり。
・別の場所に移す……移した場所の状況による。
・レリオに責任を……レリオ自身、事件の後処理などで手一杯。
・猫カフェ……食料費、場所の問題。

マスターより

お世話になります。なちゅいです。

巨大化生物事件による煽りを受けてしまった
臆病な猫の話です。
この猫に対して、何をするのが最良でしょうか?

それでは、よろしくお願いいたします。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/11/08 17:05

参加者一覧

  • 白兎と重ねる時間
    玉兎・恵(ka3940
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士

  • シェイス(ka5065
    人間(蒼)|22才|男性|疾影士
  • 兎は今日も首を狩る
    玉兎 小夜(ka6009
    人間(蒼)|17才|女性|舞刀士
  • 無垢なる守護者
    ユウ(ka6891
    ドラグーン|21才|女性|疾影士
  • 狂える牙
    冷泉 緋百合(ka6936
    オートマトン|13才|女性|格闘士
  • 交渉上手
    フーリィ・フラック(ka7040
    人間(紅)|22才|男性|魔術師
依頼相談掲示板
アイコン 相談など
フーリィ・フラック(ka7040
人間(クリムゾンウェスト)|22才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2017/11/01 20:09:56
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/11/01 12:25:10