ゲスト
(ka0000)
集いし軌と試作兵装
マスター:火乃寺

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/09 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/18 19:00
オープニング
ゾンネンシュトラール帝国首都、バルトアンデルス。
軍事、文政、その他有らゆる帝国の、文字通り中央である都市。その一角に存在するのが、イルリヒト機関である。ワルプルギス錬魔院の下部組織であり、将来の仕官候補を養成する兵士養成機関。
革命前の旧帝国では、養成機関とは名ばかりの『実験部隊(エクスペリメンテイル・アインハイト)』であり、死傷率が高すぎて卒業する者など殆ど居なかった『ワルプルギスの生贄』とも揶揄されがちな機関であった。
革命後は忌まわしい過去からの脱却の為に改革を重ね、現校長アンゼルム・シュナウダーも生徒の命を尊重する方針を打ち出しており、本来の仕官候補養成機関としての在り方を取り戻している。その上で、錬魔院からの試作技術や兵装の実践実験や稼動試験についても、非人道的で無いものに限り正規に受託していた。
「雑魔の掃討、ですの?」
「そうだ。まあ、掛けたまえ」
機関に勤める教導官の一人で四十台くらいの渋みのある男性は、執務机を回り、応接セットのソファへと腰を下ろす。彼は現在、割り振られた教官室に教え子の一人を呼び出し、対応している所だった。
勧められるまま居住まいを但し、対面のソファに腰を下ろすのは歳若い少女。
まず目に付くのは、艶やかな桃色の髪。緩やかな波を打つそれはセミロングで綺麗に切りそろえられ、ふわりと着席の衝撃に舞う。顔の造りも整っており十分に美少女といって良いのだが、切れ長の眸や細く整えられた眉がキツイ印象を与えてくる。女子にしては長身な肢体を包むのは、左右に黒と赤で色分かれた改造軍服。上は歳相応以上に胸部装甲が厚いようで、鈕の幾らかが止めきれずに開かれ、下はタイトなスカートの両端に深いスリットが刻み、そこから覗く白い足を包むストッキングを紅いガーターが吊り下げていた。
「……うむ。これを読みたまえ」
一瞬、少女が放つなんとも言いがたい雰囲気――年齢にそぐわぬ色気――に気を外らされかけた教官は、一拍自身を落ち着かせてから、クリップに止められた用紙の束を互いの間にある卓子の上で、少女の方へと滑らせた。
「拝見しますわ」
それから暫し、紙を繰る軽い音のみが室内を支配し、やがて再び教官が口を開く。
「資料にあるように、帝都へ物資を輸送する街道の一つに巨大な雑魔が出現した。本来ならば軍が対応する所なのだが」
「現在、帝国軍は総力を上げての精霊、英霊の捜索及び保護、或いは敵対的対象への対応に奔走していますものね。それで、雑用がこちらに巡ってきたと」
「オヒム候補生、今の言は聞き捨てならん。輸送路の安定と保全は帝国軍人の責務である。……まあ、今回は軍も手が足りん上の、臨時措置であると心得たまえ」
「ハッ! 失言に謝罪と訂正を申し上げます。…それにしても、ハンターを傭って対処に当たれとは、よろしいんですの?」
「ああ、それはな……これだ」
教官の胸ポケットから、折りたたまれた一枚の用紙が取り出され、それがオヒム候補生の前に滑って来る。
「……なる程、ワルプルギス……あの腹黒どもからの試作兵器試験運用も兼ねて、ですのね」
「そうだ。試作の増設型魔導補助エンジン、本来のエンジンと連結する事で、ユニットの出力を軒並み10%上げられる――と奴らは自慢げに吹聴して居ったがな」
「稼動実験はこちらに丸投げですのね。相も変わらず、口と頭は達者です事」
イルリヒト機関に所属する者達それぞれにワルプルギス錬魔院への評価は異なるが、少なくともこの場に居る二人にとっては、余り好ましい相手では無いらしい口ぶりであった。
「ともあれ、そう云う事だ。既にハンターズ・ソサエティには依頼を出してある。オヒム候補生は本日を準備に宛て、翌朝、帝都のソサエティ支部に置いてハンターと合流、任地に出立したまえ」
「はい、教官。クワンナイン・オヒム候補生、雑魔掃討任務、拝命いたします」
軍事、文政、その他有らゆる帝国の、文字通り中央である都市。その一角に存在するのが、イルリヒト機関である。ワルプルギス錬魔院の下部組織であり、将来の仕官候補を養成する兵士養成機関。
革命前の旧帝国では、養成機関とは名ばかりの『実験部隊(エクスペリメンテイル・アインハイト)』であり、死傷率が高すぎて卒業する者など殆ど居なかった『ワルプルギスの生贄』とも揶揄されがちな機関であった。
革命後は忌まわしい過去からの脱却の為に改革を重ね、現校長アンゼルム・シュナウダーも生徒の命を尊重する方針を打ち出しており、本来の仕官候補養成機関としての在り方を取り戻している。その上で、錬魔院からの試作技術や兵装の実践実験や稼動試験についても、非人道的で無いものに限り正規に受託していた。
「雑魔の掃討、ですの?」
「そうだ。まあ、掛けたまえ」
機関に勤める教導官の一人で四十台くらいの渋みのある男性は、執務机を回り、応接セットのソファへと腰を下ろす。彼は現在、割り振られた教官室に教え子の一人を呼び出し、対応している所だった。
勧められるまま居住まいを但し、対面のソファに腰を下ろすのは歳若い少女。
まず目に付くのは、艶やかな桃色の髪。緩やかな波を打つそれはセミロングで綺麗に切りそろえられ、ふわりと着席の衝撃に舞う。顔の造りも整っており十分に美少女といって良いのだが、切れ長の眸や細く整えられた眉がキツイ印象を与えてくる。女子にしては長身な肢体を包むのは、左右に黒と赤で色分かれた改造軍服。上は歳相応以上に胸部装甲が厚いようで、鈕の幾らかが止めきれずに開かれ、下はタイトなスカートの両端に深いスリットが刻み、そこから覗く白い足を包むストッキングを紅いガーターが吊り下げていた。
「……うむ。これを読みたまえ」
一瞬、少女が放つなんとも言いがたい雰囲気――年齢にそぐわぬ色気――に気を外らされかけた教官は、一拍自身を落ち着かせてから、クリップに止められた用紙の束を互いの間にある卓子の上で、少女の方へと滑らせた。
「拝見しますわ」
それから暫し、紙を繰る軽い音のみが室内を支配し、やがて再び教官が口を開く。
「資料にあるように、帝都へ物資を輸送する街道の一つに巨大な雑魔が出現した。本来ならば軍が対応する所なのだが」
「現在、帝国軍は総力を上げての精霊、英霊の捜索及び保護、或いは敵対的対象への対応に奔走していますものね。それで、雑用がこちらに巡ってきたと」
「オヒム候補生、今の言は聞き捨てならん。輸送路の安定と保全は帝国軍人の責務である。……まあ、今回は軍も手が足りん上の、臨時措置であると心得たまえ」
「ハッ! 失言に謝罪と訂正を申し上げます。…それにしても、ハンターを傭って対処に当たれとは、よろしいんですの?」
「ああ、それはな……これだ」
教官の胸ポケットから、折りたたまれた一枚の用紙が取り出され、それがオヒム候補生の前に滑って来る。
「……なる程、ワルプルギス……あの腹黒どもからの試作兵器試験運用も兼ねて、ですのね」
「そうだ。試作の増設型魔導補助エンジン、本来のエンジンと連結する事で、ユニットの出力を軒並み10%上げられる――と奴らは自慢げに吹聴して居ったがな」
「稼動実験はこちらに丸投げですのね。相も変わらず、口と頭は達者です事」
イルリヒト機関に所属する者達それぞれにワルプルギス錬魔院への評価は異なるが、少なくともこの場に居る二人にとっては、余り好ましい相手では無いらしい口ぶりであった。
「ともあれ、そう云う事だ。既にハンターズ・ソサエティには依頼を出してある。オヒム候補生は本日を準備に宛て、翌朝、帝都のソサエティ支部に置いてハンターと合流、任地に出立したまえ」
「はい、教官。クワンナイン・オヒム候補生、雑魔掃討任務、拝命いたします」
解説
戦地は過疎化により廃村となった場所で50S×50S。障害物は外延に崩れかけの民家がある程度。
帝国首都への物資輸送路として使われている街道すぐ近くにあった村の放置された墓地が、事の発生源。
襲われた輸送隊による情報から、対象は亡霊型で、内部に無数の核を持ったレイスレギオン(集合亡霊)であるらしく、集合状態で直径6メートルを越え、散開状態では広範囲複数対象へ同時に攻撃を可能とするそうです。
但し、足は遅いらしく、距離がある程度開けば諦めて戻っていったとの事。
また常時、地上から6メートルほどの高さに滞空している為、遠距離攻撃手段或いは大型のユニットに搭乗しての対応が必要。
特殊条件として、魔導アーマー及び魔導CAM乗りのハンターへは、試作補助エンジンの運用試験への協力も求められます。これについては断られても構いませんので、リプレイでその旨を記載ください。それが無い場合は、協力した扱いとして描写されます。
さて、この補助エンジン、ユニットの性能全てを10%UPさせるという物なのですが……試作品ということで当然のように欠陥持ちであり、メインアクション時に1D100でぞろ目数が出た場合、メインでの行動が全キャンセルされ、サブでも移動しか選択出来無くなるという罠があります。ご注意ください。
歪虚情報
サイズ:3
対象:レイスレギオン(集合時直径6メートル、散開時不明)
*核の算は不明、現地確認必須
攻撃手段:核ごとに地水火風闇それぞれの属性を持つ魔法弾、光線、及び伸縮自在の触手。
集合した事で尤も強い意志が司令塔となっており、集合状態では1対象に対して核の算だけ複数回攻撃、散開状態では射程倍化での複数対象攻撃
但し、所詮は雑魔であり威力は低い
大量の霊体を融合により保持している為、耐久力だけ突出して高くしぶとい
同行NPC:クワンナイン・オヒム(機導士)
ユニット:ヘイムダルカスタム『ディアブロ』
帝国首都への物資輸送路として使われている街道すぐ近くにあった村の放置された墓地が、事の発生源。
襲われた輸送隊による情報から、対象は亡霊型で、内部に無数の核を持ったレイスレギオン(集合亡霊)であるらしく、集合状態で直径6メートルを越え、散開状態では広範囲複数対象へ同時に攻撃を可能とするそうです。
但し、足は遅いらしく、距離がある程度開けば諦めて戻っていったとの事。
また常時、地上から6メートルほどの高さに滞空している為、遠距離攻撃手段或いは大型のユニットに搭乗しての対応が必要。
特殊条件として、魔導アーマー及び魔導CAM乗りのハンターへは、試作補助エンジンの運用試験への協力も求められます。これについては断られても構いませんので、リプレイでその旨を記載ください。それが無い場合は、協力した扱いとして描写されます。
さて、この補助エンジン、ユニットの性能全てを10%UPさせるという物なのですが……試作品ということで当然のように欠陥持ちであり、メインアクション時に1D100でぞろ目数が出た場合、メインでの行動が全キャンセルされ、サブでも移動しか選択出来無くなるという罠があります。ご注意ください。
歪虚情報
サイズ:3
対象:レイスレギオン(集合時直径6メートル、散開時不明)
*核の算は不明、現地確認必須
攻撃手段:核ごとに地水火風闇それぞれの属性を持つ魔法弾、光線、及び伸縮自在の触手。
集合した事で尤も強い意志が司令塔となっており、集合状態では1対象に対して核の算だけ複数回攻撃、散開状態では射程倍化での複数対象攻撃
但し、所詮は雑魔であり威力は低い
大量の霊体を融合により保持している為、耐久力だけ突出して高くしぶとい
同行NPC:クワンナイン・オヒム(機導士)
ユニット:ヘイムダルカスタム『ディアブロ』
マスターより
FNBでは初めまして、火乃寺と申します。ご存知の方あれば、お久しぶりです。
今後は帝国関連で活動させて頂く事になりました。以後、よろしくお願い致します。
NPCは鞭とメイスがよく似合う女王様少女をイメージして頂ければ、大体合ってる(←
今後は帝国関連で活動させて頂く事になりました。以後、よろしくお願い致します。
NPCは鞭とメイスがよく似合う女王様少女をイメージして頂ければ、大体合ってる(←
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/17 23:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
亡霊除霊大作戦! クレール・ディンセルフ(ka0586) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/11/09 12:29:16 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/04 21:29:16 |