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　グラズヘイム王国。
　クリムゾンウェストの半島尖端に位置する国家。王都イルダーナを中心とした千年王国なる名を冠する大国だ。
　現在、王国は西部の歪虚との交戦に尽力している。
　北西にある北萩の島「イスルダ島」を歪虚から奪還すべく、王国は騎士団を中心に戦力を送り込んでいた。
　ただ、それでも戦況は良いとは言えない。それもあって、王国内の中で発生している歪虚、雑魔に対処できないことも多々ある。

　国土の大半が平野となだらかな丘陵からなるグラズヘイムにおいて、王国北東部は珍しい山岳地帯である。
　その中のとある山に歪虚が住み着き、麓にまで雑魔が勢力を伸ばしてきていた。
　ハンターズソサエティの依頼を受け、３人の男性エルフが山の麓の集落にて、雑魔との交戦を繰り返している。
　討伐以来を受けたハンターが駆けつけることはあれど、クリムゾンウェストには多くの依頼が出回っており、なかなかこちらに割く人手も出せぬ状況。
　無人となった麓の集落で防壁を築くエルフ達は攻め来る雑魔と一進一退の攻防を繰り広げながらも、山に巣食う歪虚を牽制することしかできないでいた。
「これでは、さすがに山を登るとはいかないな……」
　エルフのリーダー、猟撃士のアルウェスが溜息をつく。
「日々の食事には事欠かないが、硬直状態なのはたまらんな」
　同じく、猟撃士のルイスが悪態づいた。
　マテリアルに敏感なエルフ達は、負のマテリアルとずっと接し続けるのは苦しい。生活の糧は得られども、日々ストレスと隣り合わせといったところか。
「……そろそろ、進展が欲しいところですね」
　魔術師のドミニクがぼそりと、他２人に訴えかける。
　ハルトフォート砦などは長期の間歪虚との攻防を続けていたというが、こちらには身を守る為の砦などありはしない。雑魔が群れをなして襲ってくれば、この集落なぞ放棄する他ない。
「せめて、敵の戦力がわかればな……」
「逆サイドもどうなっているか、気になるところだな」
　そういえばと、エルフ達は考える。
　王国内にあるこの山から古都の方向……南西側は雑魔を抑えてはいるが……。
　山岳地帯の北東側はそれほど距離を置かずして湖に接しており、その手前に１つ漁村があったはずだが……。
「できるなら、早いうちにハンターソサエティに増援を依頼して、調べておきたいな」
　アルウェスはそう考え、増援に訪れていた別のハンターに救援依頼を提出を願うのだった。

●敵
○雑魔……リザード、数は不明。
体長２ｍ（小）と４ｍ（大）のものが確認されています。
２ｍは舌（前方広範囲の叩きつけ、１体を縛りつけ）、のしかかりの３種で、
４ｍは尻尾（前方広範囲、舌よりも被ダメは大）、のしかかり（部分拘束）、
くらいつきの３種で攻撃します。

●状況
山の麓を右回りか左回りのいずれかを確認し、
麓を北東へと移動して敵の生息域を調査します。
やや山から距離を取って移動することになるでしょう。
山は魔導トラックなどであれば、
半周を３０分ほどで回ることができます。
到着時に敵の数は把握できていませんので、
油断なきよう願います。

●ユニット
全種参加可能です。

●ＮＰＣ
○エルフ×３
いずれも成人男性。レベルは２１程度。
・アルウェス……猟撃士：弓　毅然としたリーダー
・ルイス……猟撃士：弓　大人しいが皮肉屋
・ドミニク……魔術師：ロッド　大人しく礼節重視

線は細いですが、傭兵などとして経験を積んでいる者達です。
今回は別働隊として、
麓手前側で雑魔を引きつけてくれます。

＝＝以下、ＰＣ情報です＝＝

●雑魔
○リザード
麓を走っている際は、
２～３体編成のリザード（小）を見かけることになります。
左右のルートによって遭遇数は変わります。
キリはないので消耗は抑えるべきですが、
それでも、戦いたい人はどうぞ。
敵の勢力圏を削ることができます。

●状況
勢力範囲を確認する依頼の為、
調査を優先することになりますが、
山の麓反対側、湖畔の集落（住人１００人程度）を
襲撃しようとしている雑魔と戦うことになります。
出現するのは、大１体、小４体。
これまで比較的被害がなかったのですが、
勢力圏を拡大している歪虚に狙われた様子です。

撃退後は歪虚を牽制し、
雑魔の勢力を山の中まで縮めることができます。

ハンターの皆様、こんにちは。なちゅいです。

歪虚が巣食う山。
その勢力圏を確認する依頼です。
山がどうなっているかも気になりますが、
まずは護れる場所から、護りましょう！

それでは、よろしくお願いいたします。