ゲスト
(ka0000)
キャンディーハウスの狂騒
マスター:文ノ字律丸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/14 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/23 09:00
オープニング
●キティの内覧
お菓子の家――。
それは女の子ならば誰もが夢見る、魔法の家。
両開きのドアはシナモンの香る板チョコレート。内壁はココナッツビスケットで、外壁はマカロンで補強されている。床仕上げ材の代わりに敷き詰められたのはバターの程よいサブレ。窓枠はグルグルに巻かれたロリポップを引き延ばして代用し、そこに透明なキャンディーをはめ込んでいる。
まさにここはお菓子の家。
誕生日プレゼントに、この家をプレゼントされたのは、十歳の少女だった。
「お爺様ってば、わたくしが頼んだのは『お城』よ。お菓子のお・し・ろ。それをグレートハウスいいえカントリーハウス程度だなんて失礼しちゃいますわ」
このお菓子の家の主キティ・リクルは、そんな不満をぶちまけながら馬車から降りる。
一緒に下りてきたのは、彼女に同行した執事だった。
「大旦那様も、そのことは平にと謝罪しておりましたので、キティお嬢様」
「ふんっ。いくら謝っても許してあげないんだから」
パフスリープの肩を怒らせて、キティはずんずんと『お菓子の家』に向かった。
チョコレートの扉を開くと強烈な甘い匂いが鼻孔を突く。
「うーん、いい香りぃ」
「お嬢様。お待ちになってください」
甘い物が苦手。もっぱらコーヒーの匂いを漂わせている執事は、その強烈な匂いに耐えきれずハンカチーフで鼻を押さえてキティに駆け寄る。
「まあ、規模は小さいけれど、いいでしょ」
階段の手すりにちょんと乗ったホイップクリームをぺろりとなめて、悦に浸ったキティはお菓子の家を探検しようと走り回る。床はサブレだけど、魔法が効いているのかなかなか頑丈。
スカートをつまんで裾を上げ、淑女にはあるまじき様子で走り回る。
それはご令嬢というより、秘密基地を嬉しがる少年そのものだった。
「お嬢様! はしたない!」
執事の声なんて聞こえないふりをして、キティはビスケットのドアを開ける。
そこで目が合ってしまったのだ。
――ピンク色の小さな幻獣。
「あ……あなた……っ」
「きゅる!」
その幻獣は、お菓子の家を食い荒らしていた。
「ちょっと、わたくしのお菓子の家をなんてことするんですの!」
憤慨したキティだったが、その幻獣は敵意をむき出しにして襲いかかってきた。
「ぎりゅううううううううッ!」
「お嬢様、危ないッ――」
幻獣が伸ばしてきた爪はキティを抉るようにして振り下ろされたが、寸前のところで執事が引き倒すようにしてキティを動かし、回避した。
「お嬢様、ここは危険です」
「だって、わたくしのお菓子の家を!」
「承知しております。しかし、お嬢様に万が一のことがあったら大変です。ここはハンターに依頼を出しましょう。よろしいですね?」
キティは、ぶーっと膨れて、執事と共にお菓子の家を脱出するのだった。
●ハンターオフィス
「――甘い物好きディアピクシー」
討伐依頼が入った幻獣の名前を、受付嬢が口にした。
「古くから人間の生活圏に侵入し、甘いものを食べていくという不思議な習性を持った幻獣です。知能はさほど高くありませんが、人になつかないので、人間とはたびたび諍いを起こしているのです。ほら、特に女の子って甘い物が大好物じゃないですか」
甘い物を巡る人間と幻獣の争い。
それはきっと終わることがないだろう、とハンター達は思いながらも、討伐に乗り出した。
お菓子の家――。
それは女の子ならば誰もが夢見る、魔法の家。
両開きのドアはシナモンの香る板チョコレート。内壁はココナッツビスケットで、外壁はマカロンで補強されている。床仕上げ材の代わりに敷き詰められたのはバターの程よいサブレ。窓枠はグルグルに巻かれたロリポップを引き延ばして代用し、そこに透明なキャンディーをはめ込んでいる。
まさにここはお菓子の家。
誕生日プレゼントに、この家をプレゼントされたのは、十歳の少女だった。
「お爺様ってば、わたくしが頼んだのは『お城』よ。お菓子のお・し・ろ。それをグレートハウスいいえカントリーハウス程度だなんて失礼しちゃいますわ」
このお菓子の家の主キティ・リクルは、そんな不満をぶちまけながら馬車から降りる。
一緒に下りてきたのは、彼女に同行した執事だった。
「大旦那様も、そのことは平にと謝罪しておりましたので、キティお嬢様」
「ふんっ。いくら謝っても許してあげないんだから」
パフスリープの肩を怒らせて、キティはずんずんと『お菓子の家』に向かった。
チョコレートの扉を開くと強烈な甘い匂いが鼻孔を突く。
「うーん、いい香りぃ」
「お嬢様。お待ちになってください」
甘い物が苦手。もっぱらコーヒーの匂いを漂わせている執事は、その強烈な匂いに耐えきれずハンカチーフで鼻を押さえてキティに駆け寄る。
「まあ、規模は小さいけれど、いいでしょ」
階段の手すりにちょんと乗ったホイップクリームをぺろりとなめて、悦に浸ったキティはお菓子の家を探検しようと走り回る。床はサブレだけど、魔法が効いているのかなかなか頑丈。
スカートをつまんで裾を上げ、淑女にはあるまじき様子で走り回る。
それはご令嬢というより、秘密基地を嬉しがる少年そのものだった。
「お嬢様! はしたない!」
執事の声なんて聞こえないふりをして、キティはビスケットのドアを開ける。
そこで目が合ってしまったのだ。
――ピンク色の小さな幻獣。
「あ……あなた……っ」
「きゅる!」
その幻獣は、お菓子の家を食い荒らしていた。
「ちょっと、わたくしのお菓子の家をなんてことするんですの!」
憤慨したキティだったが、その幻獣は敵意をむき出しにして襲いかかってきた。
「ぎりゅううううううううッ!」
「お嬢様、危ないッ――」
幻獣が伸ばしてきた爪はキティを抉るようにして振り下ろされたが、寸前のところで執事が引き倒すようにしてキティを動かし、回避した。
「お嬢様、ここは危険です」
「だって、わたくしのお菓子の家を!」
「承知しております。しかし、お嬢様に万が一のことがあったら大変です。ここはハンターに依頼を出しましょう。よろしいですね?」
キティは、ぶーっと膨れて、執事と共にお菓子の家を脱出するのだった。
●ハンターオフィス
「――甘い物好きディアピクシー」
討伐依頼が入った幻獣の名前を、受付嬢が口にした。
「古くから人間の生活圏に侵入し、甘いものを食べていくという不思議な習性を持った幻獣です。知能はさほど高くありませんが、人になつかないので、人間とはたびたび諍いを起こしているのです。ほら、特に女の子って甘い物が大好物じゃないですか」
甘い物を巡る人間と幻獣の争い。
それはきっと終わることがないだろう、とハンター達は思いながらも、討伐に乗り出した。
解説
●達成目標
・お菓子の家が食い散らかされる前に、ディアピクシー×10を討伐すること
●敵情報
・ディアピクシー ×10
手のひらサイズの幻獣。
少女のような、しなやかな肢体を持つ。
素早く移動するため、攻撃が当てづらい。
爪で切り裂き、風圧弾を飛ばす。
※家がお菓子なので、お菓子で一カ所におびき出す作戦は不可能です。
●お菓子の家
文字通り、お菓子で出来た家。
材料の一つ一つには特殊な魔法がかかっていて、頑丈に、かつ日持ちするようになっている。
お菓子なので、食べることは可能。(食べようという意思が働くと、魔法が解け、頑丈さが消える)
二階
・客室
・寝室
・書斎
一階
・エントランスホール
・食堂
・応接室
・水回り
・キッチン
●キティ・リクル
十歳の少女。
とある商館の館長の孫娘。
温室育ちのため、わがままで好奇心旺盛。
金髪碧眼。貴族たらしい長い髪には少しウェーブが入っている。
そばかすがあって、そこがコンプレックス。
●キティからのメッセージ
「ハンターの皆さん。この度は依頼を受けてくださり感謝いたしますわ。あのお家はお爺様からの大事なプレゼント。食い荒らされるのは、あまりにも忍びありません。是非、皆様方の力で奴らを退治なさってください。――ああそれから、当日はわたくしも見物に参りますのであしからず」
●リプレイについて
リプレイは皆さんが家に着いたところから始めたいと思います。
そこには、先にキティが到着していました。
「遅いですわ!」
・お菓子の家が食い散らかされる前に、ディアピクシー×10を討伐すること
●敵情報
・ディアピクシー ×10
手のひらサイズの幻獣。
少女のような、しなやかな肢体を持つ。
素早く移動するため、攻撃が当てづらい。
爪で切り裂き、風圧弾を飛ばす。
※家がお菓子なので、お菓子で一カ所におびき出す作戦は不可能です。
●お菓子の家
文字通り、お菓子で出来た家。
材料の一つ一つには特殊な魔法がかかっていて、頑丈に、かつ日持ちするようになっている。
お菓子なので、食べることは可能。(食べようという意思が働くと、魔法が解け、頑丈さが消える)
二階
・客室
・寝室
・書斎
一階
・エントランスホール
・食堂
・応接室
・水回り
・キッチン
●キティ・リクル
十歳の少女。
とある商館の館長の孫娘。
温室育ちのため、わがままで好奇心旺盛。
金髪碧眼。貴族たらしい長い髪には少しウェーブが入っている。
そばかすがあって、そこがコンプレックス。
●キティからのメッセージ
「ハンターの皆さん。この度は依頼を受けてくださり感謝いたしますわ。あのお家はお爺様からの大事なプレゼント。食い荒らされるのは、あまりにも忍びありません。是非、皆様方の力で奴らを退治なさってください。――ああそれから、当日はわたくしも見物に参りますのであしからず」
●リプレイについて
リプレイは皆さんが家に着いたところから始めたいと思います。
そこには、先にキティが到着していました。
「遅いですわ!」
マスターより
こんにちは、文ノ字です。
今回の依頼主は『わがままなお嬢様』です。
かわいいですね。頭をヨシヨシしてあげたいです。
ディアピクシーは強くありませんが、ちょこまかとしているのでお気を付けください。
今回の依頼主は『わがままなお嬢様』です。
かわいいですね。頭をヨシヨシしてあげたいです。
ディアピクシーは強くありませんが、ちょこまかとしているのでお気を付けください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/20 01:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】 ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/11/13 22:37:48 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/13 05:31:29 |