ゲスト
(ka0000)
【郷祭】帰って来た! 炎の料理人
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/17 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/11/26 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
その日の同盟オフィスは、なんとも異様な空気に包まれていた。
例えるならば、一面の菜の花畑の中に真っ赤な薔薇が一輪だけ咲いているかのような――そんな場違いな景色を前にして、流石のルミもたじたじになって眉尻をひくつかせていた。
「お久しぶりです、お元気にしていましたか?」
一輪の薔薇――胸元がぱっつんぱっつんのコック姿で、無駄に真っ白な歯をきらりと光らせた筋骨隆々の男は、なんとも暑苦し――爽やかな笑顔を浮かべる。
「あ、ありがとうございます。アルフォンソさんもお変わりなく……いえ、ちょっと痩せました?」
愛想笑いを浮かべたルミの言葉に、アルフォンソは盛大な笑い声をあげる。
途端に、ビリビリと空気が震えた空気が肌を震わせる。
「はっはっはっ! 実は1年半ほど各地を巡って料理研究に明け暮れておりましてね。歩き詰めで、だいぶ身体は絞られてしまいました」
「1年半……!? あれ、お店の方は?」
――この男、アルフォンソ。
ポルトワールの有名トラットリア『エスプロジオーネ』のオーナーシェフであり、“炎の料理人”の異名を持つ情熱的な料理人だ。郷祭の度にハンター達と料理対決を繰り広げる中でいつしか勝負に固執してしまうが、勝負の中で料理人としての本懐を思い出すことができた過去を持つ。
「お恥ずかしい話ですが、研究の旅に出るのと同時に畳んでしまいました」
「え、えええ!?」
「オーナーシェフが長期間店を開けるわけにもいきませんからね。もちろん、従業員達の職場斡旋は済ませてありました」
「そ、そうなんですか……でも、繁盛店だったのに勿体ないですね」
なんとも言えない表情のルミだったが、彼は涼し気な笑みを絶やさない。
それどころか、長く伸びた前髪をキザに弾くと、すくりと立ち上がってみせた。
「そうでもありませんよ。ちょっと、表まで来ていただけませんか?」
首をかしげながらも後を追ったオフィスの外。
そこに佇んでいた物体を見て、ルミは一転、キラキラと目を輝かせた。
「ご覧ください――これが新生トラットリア『エスプロジオーネ』です!」
2人の目の前にあったのは、1台の大きな馬車だった。
荷台部分はカラフルな板を組み合わせて作ったファンシーな佇まいの屋台になっている。
四方の壁が開けたその中を覗き込むと、郷祭の時のライブキッチンさながらの調理セットがところ狭しと並んでいた。
「こ、これってもしかして……」
「ええ、移動式のキッチンです。残された貯金を全部はたいて完成させた、自慢の一品ですよ!」
誇らしげなアルフォンソは、これまでの経緯を語り聞かせる。
1年半を掛けて方々旅をしたアルフォンソは、各地で様々な料理に触れ、さらなる腕と味の向上へと繋げたらしい。
そしてポルトワールへと帰って来たところで、新たに店を構えることを画策。
「前回の料理対決で、私は自分自身の料理への情熱を取り戻すことができました。そして、1人でも多くのお客さんと、その想いを共有したい! ですが、元の通りポルトワールに店を構えていたのでは、本当の意味でそれを成すことができません。そこで思案した結果、たどり着いたのが――」
「――移動式のトラットリア、というわけですね!」
興味津々のルミは解説を話半分に、屋台キッチンの中身の見学に忙しい。
屋台を気に入ってくれたのがそれはそれで嬉しいのか、彼も特に咎めもせず、ニコニコとその様子を見守っていた。
「それで……今回は、どうしてオフィスへ?」
中からひょこりと顔を出したルミの問いへ、アルフォンソは苦い表情を浮かべる。
移動式トラットリアが完成して、彼はポルトワール郊外の漁師町でプレオープンを行った。
久しぶりに客相手に厨房に立つということもあり心配も多かったが、そこは仮にも元有名店のオーナーシェフ。
店は繁盛も繁盛で、嬉しい悲鳴だったらしい。
だがその一方で、沢山来てくれたお客さんをたった1人で対応しきることは流石にできず、一人一人を心からおもてなしできたかと言うと大きな疑問が残る結果となったという。
「それで、オフィスに来た――ってことですネ」
「はい……」
彼はバツが悪そうに視線を落とす。
「次回、ジェオルジの郷祭でお店を開く予定があります。その際に、ハンターの皆さんにお店を手伝っていただきたいのです」
「ほむ、なるほど」
ようやく屋台から降りたルミは、トコトコとアルフォンソの前へと歩いていくと、その大きな身体を真っすぐに見上げた。
「そういう事なら、もちろん斡旋させていただきますよ♪」
「本当ですか!?」
思わず、彼の表情が綻ぶ。
「むしろ、私にもお手伝いをさせて貰えませんか? お客さんの呼び込みとかなら、力になれると思うんだけどなぁ」
「もちろんです! よろしくお願いします!」
その申し出に、厚い胸板に手を当てながら深く礼を示すアルフォンソ。
そんな彼を見つめながら、ルミもまたニコニコと満面の笑みを浮かべる。
(飲食店のアルバイトって言ったら、美味しい「まかない」が付きものですよね。ルミちゃん、頑張っちゃうゾ☆)
そして、郷祭の日。
1人の料理人の新たな夢、移動式トラットリア『エスプロジオーネ』は開店する――
その日の同盟オフィスは、なんとも異様な空気に包まれていた。
例えるならば、一面の菜の花畑の中に真っ赤な薔薇が一輪だけ咲いているかのような――そんな場違いな景色を前にして、流石のルミもたじたじになって眉尻をひくつかせていた。
「お久しぶりです、お元気にしていましたか?」
一輪の薔薇――胸元がぱっつんぱっつんのコック姿で、無駄に真っ白な歯をきらりと光らせた筋骨隆々の男は、なんとも暑苦し――爽やかな笑顔を浮かべる。
「あ、ありがとうございます。アルフォンソさんもお変わりなく……いえ、ちょっと痩せました?」
愛想笑いを浮かべたルミの言葉に、アルフォンソは盛大な笑い声をあげる。
途端に、ビリビリと空気が震えた空気が肌を震わせる。
「はっはっはっ! 実は1年半ほど各地を巡って料理研究に明け暮れておりましてね。歩き詰めで、だいぶ身体は絞られてしまいました」
「1年半……!? あれ、お店の方は?」
――この男、アルフォンソ。
ポルトワールの有名トラットリア『エスプロジオーネ』のオーナーシェフであり、“炎の料理人”の異名を持つ情熱的な料理人だ。郷祭の度にハンター達と料理対決を繰り広げる中でいつしか勝負に固執してしまうが、勝負の中で料理人としての本懐を思い出すことができた過去を持つ。
「お恥ずかしい話ですが、研究の旅に出るのと同時に畳んでしまいました」
「え、えええ!?」
「オーナーシェフが長期間店を開けるわけにもいきませんからね。もちろん、従業員達の職場斡旋は済ませてありました」
「そ、そうなんですか……でも、繁盛店だったのに勿体ないですね」
なんとも言えない表情のルミだったが、彼は涼し気な笑みを絶やさない。
それどころか、長く伸びた前髪をキザに弾くと、すくりと立ち上がってみせた。
「そうでもありませんよ。ちょっと、表まで来ていただけませんか?」
首をかしげながらも後を追ったオフィスの外。
そこに佇んでいた物体を見て、ルミは一転、キラキラと目を輝かせた。
「ご覧ください――これが新生トラットリア『エスプロジオーネ』です!」
2人の目の前にあったのは、1台の大きな馬車だった。
荷台部分はカラフルな板を組み合わせて作ったファンシーな佇まいの屋台になっている。
四方の壁が開けたその中を覗き込むと、郷祭の時のライブキッチンさながらの調理セットがところ狭しと並んでいた。
「こ、これってもしかして……」
「ええ、移動式のキッチンです。残された貯金を全部はたいて完成させた、自慢の一品ですよ!」
誇らしげなアルフォンソは、これまでの経緯を語り聞かせる。
1年半を掛けて方々旅をしたアルフォンソは、各地で様々な料理に触れ、さらなる腕と味の向上へと繋げたらしい。
そしてポルトワールへと帰って来たところで、新たに店を構えることを画策。
「前回の料理対決で、私は自分自身の料理への情熱を取り戻すことができました。そして、1人でも多くのお客さんと、その想いを共有したい! ですが、元の通りポルトワールに店を構えていたのでは、本当の意味でそれを成すことができません。そこで思案した結果、たどり着いたのが――」
「――移動式のトラットリア、というわけですね!」
興味津々のルミは解説を話半分に、屋台キッチンの中身の見学に忙しい。
屋台を気に入ってくれたのがそれはそれで嬉しいのか、彼も特に咎めもせず、ニコニコとその様子を見守っていた。
「それで……今回は、どうしてオフィスへ?」
中からひょこりと顔を出したルミの問いへ、アルフォンソは苦い表情を浮かべる。
移動式トラットリアが完成して、彼はポルトワール郊外の漁師町でプレオープンを行った。
久しぶりに客相手に厨房に立つということもあり心配も多かったが、そこは仮にも元有名店のオーナーシェフ。
店は繁盛も繁盛で、嬉しい悲鳴だったらしい。
だがその一方で、沢山来てくれたお客さんをたった1人で対応しきることは流石にできず、一人一人を心からおもてなしできたかと言うと大きな疑問が残る結果となったという。
「それで、オフィスに来た――ってことですネ」
「はい……」
彼はバツが悪そうに視線を落とす。
「次回、ジェオルジの郷祭でお店を開く予定があります。その際に、ハンターの皆さんにお店を手伝っていただきたいのです」
「ほむ、なるほど」
ようやく屋台から降りたルミは、トコトコとアルフォンソの前へと歩いていくと、その大きな身体を真っすぐに見上げた。
「そういう事なら、もちろん斡旋させていただきますよ♪」
「本当ですか!?」
思わず、彼の表情が綻ぶ。
「むしろ、私にもお手伝いをさせて貰えませんか? お客さんの呼び込みとかなら、力になれると思うんだけどなぁ」
「もちろんです! よろしくお願いします!」
その申し出に、厚い胸板に手を当てながら深く礼を示すアルフォンソ。
そんな彼を見つめながら、ルミもまたニコニコと満面の笑みを浮かべる。
(飲食店のアルバイトって言ったら、美味しい「まかない」が付きものですよね。ルミちゃん、頑張っちゃうゾ☆)
そして、郷祭の日。
1人の料理人の新たな夢、移動式トラットリア『エスプロジオーネ』は開店する――
解説
▼目的
移動式トラットリア『エスプロジオーネ』でアルバイト
▼概要
『エスプロジオーネ』は、料理人のアルフォンソ氏がもともとポルトワールにあった同名のお店を畳んで新たに開いた移動屋台形式のトラットリアです。
馬車の荷台に作り上げたライブキッチンを中心に、4人座り程度の折りたたみ式の椅子やテーブルを並べるという形式で営業を行っています。
今回の依頼はそのうちの1日分のお手伝い担当することとなります。
アルバイトとしてお手伝いをして欲しいセクションは大きく3つあります。
依頼に参加された皆さんは、以下のタグから1つを選んでプレイングに記載してください。
人数配分は指定しませんので、皆さんの方針にお任せします。
1.【接客】
お客さんを席に通したり、料理を運んだり、接客業務全般を担当します。
また、クレームなど様々なトラブルへの応対も求められるところでしょう。
2.【厨房】
屋台のキッチンでアルフォンソのサポートを行います。
食材の下ごしらえだけではなく、簡単な料理であれば調理してもらうこともあるでしょう。
腕に自信があれば新メニューの提案・提供も可能です。
食材は同盟領にあるもの(概ねイタリア料理で使用するようなもの)は一通り揃っています。
3.【呼込】
お客さんの呼び込みを行う広告塔となります。
声かけ等だけでなく、お店の会場でBGMを演奏したりなど「寄ってみたいと思うお店を演出する」なども方法として考えられるでしょう。
ルミちゃんもここのメンバーとして働きますので、人手の頭数に入れてあげてください。
▼報酬
報酬は本当にバイト代程度ですが、営業が終わった後にはアルフォンソ氏が腕を振るったまかないがつきます。
より精錬された元ポルトワールの名店の味をゆっくりお楽しみください。
移動式トラットリア『エスプロジオーネ』でアルバイト
▼概要
『エスプロジオーネ』は、料理人のアルフォンソ氏がもともとポルトワールにあった同名のお店を畳んで新たに開いた移動屋台形式のトラットリアです。
馬車の荷台に作り上げたライブキッチンを中心に、4人座り程度の折りたたみ式の椅子やテーブルを並べるという形式で営業を行っています。
今回の依頼はそのうちの1日分のお手伝い担当することとなります。
アルバイトとしてお手伝いをして欲しいセクションは大きく3つあります。
依頼に参加された皆さんは、以下のタグから1つを選んでプレイングに記載してください。
人数配分は指定しませんので、皆さんの方針にお任せします。
1.【接客】
お客さんを席に通したり、料理を運んだり、接客業務全般を担当します。
また、クレームなど様々なトラブルへの応対も求められるところでしょう。
2.【厨房】
屋台のキッチンでアルフォンソのサポートを行います。
食材の下ごしらえだけではなく、簡単な料理であれば調理してもらうこともあるでしょう。
腕に自信があれば新メニューの提案・提供も可能です。
食材は同盟領にあるもの(概ねイタリア料理で使用するようなもの)は一通り揃っています。
3.【呼込】
お客さんの呼び込みを行う広告塔となります。
声かけ等だけでなく、お店の会場でBGMを演奏したりなど「寄ってみたいと思うお店を演出する」なども方法として考えられるでしょう。
ルミちゃんもここのメンバーとして働きますので、人手の頭数に入れてあげてください。
▼報酬
報酬は本当にバイト代程度ですが、営業が終わった後にはアルフォンソ氏が腕を振るったまかないがつきます。
より精錬された元ポルトワールの名店の味をゆっくりお楽しみください。
マスターより
おはようございます、のどかです。
今回は、1年半の武者修行を経て帰って来た炎の料理人アルフォンソ氏の屋台のお手伝いがオーダーとなります。
まだ手探り状態での営業のため、アルフォンソ氏から「こうしてくれ」ということもありません。
皆さんの自由な発想で、お店を盛り上げて頂ければと思います。
質問がありましたらルミちゃんがお答えしますので、別途卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
今回は、1年半の武者修行を経て帰って来た炎の料理人アルフォンソ氏の屋台のお手伝いがオーダーとなります。
まだ手探り状態での営業のため、アルフォンソ氏から「こうしてくれ」ということもありません。
皆さんの自由な発想で、お店を盛り上げて頂ければと思います。
質問がありましたらルミちゃんがお答えしますので、別途卓を立ててご用命ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/25 02:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
炎のアルバイト!相談! 藤堂研司(ka0569) 人間(リアルブルー)|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/11/16 21:45:08 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/14 20:20:21 |