ゲスト
(ka0000)
【郷祭】山野に美味あり
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 3~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/12/01 19:00
オープニング
●ジェオルジの森
懐かしい、森の匂い。
メリンダ・ドナーティ(kz0041)は久しぶりの故郷の空気を胸一杯に吸い込む。
(この空気、何年ぶりかしら……)
同盟軍の報道官……のはずだが、もうほとんど何でも屋という状態であちこち飛び回り、異世界の宇宙の基地にまで行った。
そんなメリンダを森は変わらず迎えてくれる。
だが吐き出す息はどこか不穏だった。
(ああ……これが休暇だったらもっと良かったのに。いやせめて、どっちか一人なら……!!!)
小さくこぶしを握るメリンダに、まるで腹話術師のように唇を動かさないまま、隣にいる男が尋ねた。
「どうかしましたか?」
「いいえ。それよりもフィンツィ『さん』は、狩りに同行されますか?」
メリンダはいつもの営業スマイルを向ける。
相手はマヌエル・フィンツィ少佐。ヴァリオスのレオーニ商会の会頭秘書ということになっているが、同盟軍情報部の将校である。
「ええ、多少はたしなみますので。久々ですので腕がなまっていなければいいのですがね」
服装こそ裕福な商人風だが、こちらの頭の中を透視するような独特の視線は相変わらずだった。
おそらくその気になれば商人らしくふるまうこともできるのだろうが、隠すつもりはないらしい。
フィンツィはもう一人の男に声をかけた。
「如何ですか、アスタリスクさん。クリムゾンウェストの猟銃は?」
アスタリスク(kz0234)は手にしていた猟銃から目を離し、顔を上げた。
「実に興味深いですね。構造はシンプルですが、理にかなっている」
緑の瞳に、子供のような好奇心がきらめいていた。
アスタリスクは、リアルブルーの強化人間である。
数ヶ月前、崑崙基地へ同盟商人の一行が商談に向かった。
その際にメリンダとフィンツィ、そしてハンター達も同行したのだが、その際にVOIDが襲来、ハンターとアスタリスクが撃退したという経緯がある。
そして今回、同盟側からお礼と交流を兼ねて、郷祭の時期にアスタリスクが招かれたのだった。
郷祭の見学のついでに、狩りを持ちかけたのはフィンツィだ。
名目は、ヴァリオスのとあるレストランがジェオルジの産品を扱いたいので、試しに何か買いつけてきてほしいと頼んできたから。
そこで野生動物の肉を入手すべく、ジェオルジ出身のメリンダが場所の選定を任され、アスタリスクにハンティングを経験してもらうことになったのだ。
●メリンダの思案
(交流、ね……)
メリンダは笑顔の裏で溜息をつく。
狐と狸の化かし合いだ。
交流はお互いにメリットがあるからこそ成立する。
同盟軍は――少なくともフィンツィ少佐は、『強化人間』という存在に興味を示しているのは間違いない。
(要するに専用の装備品ではなく普通の猟銃がどれだけ使えるかで、強化人間の能力を探ろうという訳ね)
アスタリスクも同盟の、あるいは同盟軍の意図はわかっているだろう。そしてフィンツィ少佐の正体も予想しているはずだ。
では、強化人間の意図は?
――それを考えるのはフィンツィ少佐の仕事だわ。
メリンダは敢えてそう思うことにした。
●狩りへ
このハンティングに、メリンダはハンター達の同行を依頼した。
表向きは素人集団の狩りなので、万が一歪虚に遭遇した場合の保険、という理由だった。
実際、フィンツィ少佐やアスタリスクはこの付近の山に慣れていない。何かあったときにメリンダと案内人だけでは心もとないのは確かだ。
「アスタリスク中尉はこれをお持ちください。何かあったらこれで私と連絡が取れますから」
メリンダは自分の周波数と合わせたトランシーバーを渡す。
「有難うございます。お借りしますね」
アスタリスクはこれも面白そうに眺める。
「では皆さん、行きましょうか。戻ったら美味しい料理も待っていますから!」
メリンダは営業スマイルではなく、本当の笑顔を浮かべた。
懐かしい、森の匂い。
メリンダ・ドナーティ(kz0041)は久しぶりの故郷の空気を胸一杯に吸い込む。
(この空気、何年ぶりかしら……)
同盟軍の報道官……のはずだが、もうほとんど何でも屋という状態であちこち飛び回り、異世界の宇宙の基地にまで行った。
そんなメリンダを森は変わらず迎えてくれる。
だが吐き出す息はどこか不穏だった。
(ああ……これが休暇だったらもっと良かったのに。いやせめて、どっちか一人なら……!!!)
小さくこぶしを握るメリンダに、まるで腹話術師のように唇を動かさないまま、隣にいる男が尋ねた。
「どうかしましたか?」
「いいえ。それよりもフィンツィ『さん』は、狩りに同行されますか?」
メリンダはいつもの営業スマイルを向ける。
相手はマヌエル・フィンツィ少佐。ヴァリオスのレオーニ商会の会頭秘書ということになっているが、同盟軍情報部の将校である。
「ええ、多少はたしなみますので。久々ですので腕がなまっていなければいいのですがね」
服装こそ裕福な商人風だが、こちらの頭の中を透視するような独特の視線は相変わらずだった。
おそらくその気になれば商人らしくふるまうこともできるのだろうが、隠すつもりはないらしい。
フィンツィはもう一人の男に声をかけた。
「如何ですか、アスタリスクさん。クリムゾンウェストの猟銃は?」
アスタリスク(kz0234)は手にしていた猟銃から目を離し、顔を上げた。
「実に興味深いですね。構造はシンプルですが、理にかなっている」
緑の瞳に、子供のような好奇心がきらめいていた。
アスタリスクは、リアルブルーの強化人間である。
数ヶ月前、崑崙基地へ同盟商人の一行が商談に向かった。
その際にメリンダとフィンツィ、そしてハンター達も同行したのだが、その際にVOIDが襲来、ハンターとアスタリスクが撃退したという経緯がある。
そして今回、同盟側からお礼と交流を兼ねて、郷祭の時期にアスタリスクが招かれたのだった。
郷祭の見学のついでに、狩りを持ちかけたのはフィンツィだ。
名目は、ヴァリオスのとあるレストランがジェオルジの産品を扱いたいので、試しに何か買いつけてきてほしいと頼んできたから。
そこで野生動物の肉を入手すべく、ジェオルジ出身のメリンダが場所の選定を任され、アスタリスクにハンティングを経験してもらうことになったのだ。
●メリンダの思案
(交流、ね……)
メリンダは笑顔の裏で溜息をつく。
狐と狸の化かし合いだ。
交流はお互いにメリットがあるからこそ成立する。
同盟軍は――少なくともフィンツィ少佐は、『強化人間』という存在に興味を示しているのは間違いない。
(要するに専用の装備品ではなく普通の猟銃がどれだけ使えるかで、強化人間の能力を探ろうという訳ね)
アスタリスクも同盟の、あるいは同盟軍の意図はわかっているだろう。そしてフィンツィ少佐の正体も予想しているはずだ。
では、強化人間の意図は?
――それを考えるのはフィンツィ少佐の仕事だわ。
メリンダは敢えてそう思うことにした。
●狩りへ
このハンティングに、メリンダはハンター達の同行を依頼した。
表向きは素人集団の狩りなので、万が一歪虚に遭遇した場合の保険、という理由だった。
実際、フィンツィ少佐やアスタリスクはこの付近の山に慣れていない。何かあったときにメリンダと案内人だけでは心もとないのは確かだ。
「アスタリスク中尉はこれをお持ちください。何かあったらこれで私と連絡が取れますから」
メリンダは自分の周波数と合わせたトランシーバーを渡す。
「有難うございます。お借りしますね」
アスタリスクはこれも面白そうに眺める。
「では皆さん、行きましょうか。戻ったら美味しい料理も待っていますから!」
メリンダは営業スマイルではなく、本当の笑顔を浮かべた。
解説
●依頼の状況
(PCむけ)
ハンターの皆様は依頼を受けて、ハンティングに同行します。
天候に問題なし。獲物はシカやイノシシ、ウサギ、トリなど、結構色々。
肉の処理の都合上、弓か猟銃(いずれもショップアイテムのショートボウ程度の威力)を使い、獲物に対してスキル使用は禁止です。
とはいえ、何かあった場合にはその限りではありません。また、主武器以外の装備品に制限はありません。
肉以外に野草や果物などを採ってもOK。
ただし迷子には注意してください。メリンダはトランシーバーを所持していますが、指示がなければアスタリスクと周波数を合わせています。
なお、狩りの後には食事会があります。
(PLむけ)
OPでは依頼の理由になっていますが、今回歪虚の襲来はありません。
籠や縄など、一般的に必要そうな物の貸し出しは可能です。
一般能力や公認設定で有利になる要素があれば、多少考慮します。(※100%成功するわけではありません)
プレイングにもよりますが、リプレイには狩りパートと会食パートがあります。どうしても狩りが苦手という方は料理での貢献もOKです。
なお、会食の場所は郷祭の会場(ジェオルジ領主の館周辺)になります。メリンダの実家などは出てきませんのでご了承ください。
●+α
『メリンダの思案』の部分は今回の依頼の背景であり、成功度には影響しない要素となります。
ですのでフィンツィ少佐やアスタリスクの意図を探る必要はありません。
またメリンダの考えは皆様には説明されていませんが、これまでの経緯から内容を推測することはできるかもしれません。
●NPCについて
メリンダ:同盟軍報道官という名の使いっぱしり。一応猟銃は扱える。
アスタリスク:強化人間。崑崙基地での事件は『【冥界】月面商談隊の災難』参照。
フィンツィ少佐:同盟軍情報部所属。慣れ合うことはなく、会食の頃には何処かへ消えている。
(PCむけ)
ハンターの皆様は依頼を受けて、ハンティングに同行します。
天候に問題なし。獲物はシカやイノシシ、ウサギ、トリなど、結構色々。
肉の処理の都合上、弓か猟銃(いずれもショップアイテムのショートボウ程度の威力)を使い、獲物に対してスキル使用は禁止です。
とはいえ、何かあった場合にはその限りではありません。また、主武器以外の装備品に制限はありません。
肉以外に野草や果物などを採ってもOK。
ただし迷子には注意してください。メリンダはトランシーバーを所持していますが、指示がなければアスタリスクと周波数を合わせています。
なお、狩りの後には食事会があります。
(PLむけ)
OPでは依頼の理由になっていますが、今回歪虚の襲来はありません。
籠や縄など、一般的に必要そうな物の貸し出しは可能です。
一般能力や公認設定で有利になる要素があれば、多少考慮します。(※100%成功するわけではありません)
プレイングにもよりますが、リプレイには狩りパートと会食パートがあります。どうしても狩りが苦手という方は料理での貢献もOKです。
なお、会食の場所は郷祭の会場(ジェオルジ領主の館周辺)になります。メリンダの実家などは出てきませんのでご了承ください。
●+α
『メリンダの思案』の部分は今回の依頼の背景であり、成功度には影響しない要素となります。
ですのでフィンツィ少佐やアスタリスクの意図を探る必要はありません。
またメリンダの考えは皆様には説明されていませんが、これまでの経緯から内容を推測することはできるかもしれません。
●NPCについて
メリンダ:同盟軍報道官という名の使いっぱしり。一応猟銃は扱える。
アスタリスク:強化人間。崑崙基地での事件は『【冥界】月面商談隊の災難』参照。
フィンツィ少佐:同盟軍情報部所属。慣れ合うことはなく、会食の頃には何処かへ消えている。
マスターより
郷祭本番になりました。樹シロカです。
さて今回は、ごちゃごちゃ長いOPと解説ですが、シンプルに「空気の綺麗な山で狩りをして、みんなで美味しいもん食べようぜ!」で大丈夫です。
強化人間もそれを楽しみにしていますので。
じゃあなぜ長くなったかというと、報酬を出したかったからです。身も蓋もないですね、すみません。
解説に入りませんでしたが、例の如く、質問事項がありましたら出発24時間前までにお願いします。
参加者の方のプレイング作成時間確保のためですので、何卒ご了承ください。
皆様のご参加、お待ちしております。
なお、迷子にはご注意ください。とても大事なことなので繰り返しました!
さて今回は、ごちゃごちゃ長いOPと解説ですが、シンプルに「空気の綺麗な山で狩りをして、みんなで美味しいもん食べようぜ!」で大丈夫です。
強化人間もそれを楽しみにしていますので。
じゃあなぜ長くなったかというと、報酬を出したかったからです。身も蓋もないですね、すみません。
解説に入りませんでしたが、例の如く、質問事項がありましたら出発24時間前までにお願いします。
参加者の方のプレイング作成時間確保のためですので、何卒ご了承ください。
皆様のご参加、お待ちしております。
なお、迷子にはご注意ください。とても大事なことなので繰り返しました!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/03 23:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エーミ・エーテルクラフト(ka2225) 人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/11/22 15:11:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/22 09:07:13 |