ゲスト
(ka0000)
カボチャ達の復讐
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/07 19:00
オープニング
●ある機導師(アルケミスト)の日常
冒険都市リゼリオから少し離れた郊外。
ここに一人の機導師(アルケミスト)がいた。
まだ二十歳にも達していない少女、フランは今日も今日とてさまざまな実験を繰り広げる。
「あーあ、また失敗しちゃった……」
フランはぼやき、失敗作の機械を手に椅子から立ち上がる。
フランの家の裏庭には物置があり、彼女はいつも失敗作をそこに放棄していた。
ぎぃっと軋む音を立てて物置の扉が開く。中には彼女の失敗作の一群と、なぜか場にそぐわぬ大量のカボチャがあった。これはフランがハロウィンに備えてあまり深く考えずに購入した物である。もっとも、フランはハロウィンにも実験に没頭し、祭りに参加するようなことはなかったのだが。
フランは埃の積もったカボチャに視線を向ける。
「結局このカボチャもハロウィンに使うことが出来なかったし、どうしようかな……ま、いっか。その内考えよっと」
ぽい、と無造作に失敗作の機械を投げ入れ、フランは物置から立ち去っていく。
フランは気付いていない。
すでに彼女の数々の失敗作が、周囲のマテリアルバランスを大きく崩していることを。
フランは気付いていない。
たった今、カボチャの内の一体がまるで生き物のように動き始めたことを。
翌朝。
「ふあ……よく寝た……顔でも洗お……ひぃっ!?」
寝ぼけ眼のフランはいつものように玄関のドアを開け、井戸へと向かおうと足を踏み出し……扉から数歩のところで凍りついたように立ち止まる。
彼女の家の庭に転がっている、昨日まではなかったはずのたくさんの橙色の物体に気付いたのだ。
まるで彼女が出てくるのを待っていたかのように、それらは一斉に振り向いた。
「カ、カボチャ?」
フランは未だ呆然としつつも呟いた。
そう。
それはフランが物置に放置していたあのカボチャ達であった。
しかしただの野菜にはふさわしくない、尖った目と大きく開いた口を持っている。その姿はまるで噂に聞くジャック・オ・ランタンのようであった。
なぜハロウィンという晴れの舞台に出してくれなかったのだ、とカボチャたちの目が責めているかのように思えたのはフランの錯覚だろうか。
少女の内心を知ってか知らずか、時は満ちたとばかりにカボチャの群れは動きだす。
「いやああああああああ! 転がってくるぅ!?」
一体はごろごろとフランの方へと転がり。
「いやああああああああ! 噛み付いてくるぅ!?」
一体は空を浮遊しながらフランへと噛み付こうとし。
「いやああああああああ! 種を飛ばしてくるぅ!?」
一体は口の中から無数の種を飛ばしてきた。幸い、大した殺傷能力はなかったが。
「いやああああああああ!」
たまらずフランは逃げ出した。
●助けを求める少女
「こ、来ないでっ! 来ないでってば!!」
後方よりせまるカボチャの群れへとべそをかきながら哀願するフラン。
しかし、その言葉を聞きいれるようなカボチャたちではなかった。
食べ物の恨みは怖いのだ。それをじっくりと味わわせてやる。彼らの目がそう告げていた。
幸いカボチャたちの速度はそれほど速くはなく、フランは彼らに捕まることなく逃げおおせていた。
とはいえ、カボチャたちを引き離すことも出来ず、人のいない田舎道で少女と雑魔達との追いかけっこは続く。
未来永劫続くかと思われたそんな時間に一筋の光明がさした。
フランの視界に、人間らしき一団が映ったのだ。
彼女は最後の力を振り絞って全力で駆ける。
「お願い! 助けてっ!!」
フランは走りながら、目の前に見えた一団へと声を張り上げた。
冒険都市リゼリオから少し離れた郊外。
ここに一人の機導師(アルケミスト)がいた。
まだ二十歳にも達していない少女、フランは今日も今日とてさまざまな実験を繰り広げる。
「あーあ、また失敗しちゃった……」
フランはぼやき、失敗作の機械を手に椅子から立ち上がる。
フランの家の裏庭には物置があり、彼女はいつも失敗作をそこに放棄していた。
ぎぃっと軋む音を立てて物置の扉が開く。中には彼女の失敗作の一群と、なぜか場にそぐわぬ大量のカボチャがあった。これはフランがハロウィンに備えてあまり深く考えずに購入した物である。もっとも、フランはハロウィンにも実験に没頭し、祭りに参加するようなことはなかったのだが。
フランは埃の積もったカボチャに視線を向ける。
「結局このカボチャもハロウィンに使うことが出来なかったし、どうしようかな……ま、いっか。その内考えよっと」
ぽい、と無造作に失敗作の機械を投げ入れ、フランは物置から立ち去っていく。
フランは気付いていない。
すでに彼女の数々の失敗作が、周囲のマテリアルバランスを大きく崩していることを。
フランは気付いていない。
たった今、カボチャの内の一体がまるで生き物のように動き始めたことを。
翌朝。
「ふあ……よく寝た……顔でも洗お……ひぃっ!?」
寝ぼけ眼のフランはいつものように玄関のドアを開け、井戸へと向かおうと足を踏み出し……扉から数歩のところで凍りついたように立ち止まる。
彼女の家の庭に転がっている、昨日まではなかったはずのたくさんの橙色の物体に気付いたのだ。
まるで彼女が出てくるのを待っていたかのように、それらは一斉に振り向いた。
「カ、カボチャ?」
フランは未だ呆然としつつも呟いた。
そう。
それはフランが物置に放置していたあのカボチャ達であった。
しかしただの野菜にはふさわしくない、尖った目と大きく開いた口を持っている。その姿はまるで噂に聞くジャック・オ・ランタンのようであった。
なぜハロウィンという晴れの舞台に出してくれなかったのだ、とカボチャたちの目が責めているかのように思えたのはフランの錯覚だろうか。
少女の内心を知ってか知らずか、時は満ちたとばかりにカボチャの群れは動きだす。
「いやああああああああ! 転がってくるぅ!?」
一体はごろごろとフランの方へと転がり。
「いやああああああああ! 噛み付いてくるぅ!?」
一体は空を浮遊しながらフランへと噛み付こうとし。
「いやああああああああ! 種を飛ばしてくるぅ!?」
一体は口の中から無数の種を飛ばしてきた。幸い、大した殺傷能力はなかったが。
「いやああああああああ!」
たまらずフランは逃げ出した。
●助けを求める少女
「こ、来ないでっ! 来ないでってば!!」
後方よりせまるカボチャの群れへとべそをかきながら哀願するフラン。
しかし、その言葉を聞きいれるようなカボチャたちではなかった。
食べ物の恨みは怖いのだ。それをじっくりと味わわせてやる。彼らの目がそう告げていた。
幸いカボチャたちの速度はそれほど速くはなく、フランは彼らに捕まることなく逃げおおせていた。
とはいえ、カボチャたちを引き離すことも出来ず、人のいない田舎道で少女と雑魔達との追いかけっこは続く。
未来永劫続くかと思われたそんな時間に一筋の光明がさした。
フランの視界に、人間らしき一団が映ったのだ。
彼女は最後の力を振り絞って全力で駆ける。
「お願い! 助けてっ!!」
フランは走りながら、目の前に見えた一団へと声を張り上げた。
解説
たまたま通りかかった道で、なにやら前方から助けを求める少女と、それを追いかけるカボチャ型の雑魔の群れが……。
そんな現場に居合わせてしまったのは幸か不幸か。
冒険都市リゼリオからちょっと離れた田舎が舞台です。
現場はあまり整備されていないものの、人が通行したりするのにはなんら支障のない田舎道です。
人の姿も周りになく、戦闘の障害になるようなものもありません。
そこに一人の少女が全力で駆けてきます。
もちろんカボチャの群れに追いかけられているフランです。
なんとか貴方達の一団のところまでは走ることができそうですが、息も絶え絶えで今にも倒れてしまいそうな感じです。
敵はカボチャ型の雑魔です。転がってからの体当たりが主な攻撃方法ですが、飛行したり特殊な行動をするタイプもいます。
なお、フランに恨みを持っているふしがあるので、フランを優先して狙う可能性があります。
数は十体です。あまり強くはなさそうですが、一応雑魔なので油断すると痛い目にあうかもしれません。
お気をつけください。
そんな現場に居合わせてしまったのは幸か不幸か。
冒険都市リゼリオからちょっと離れた田舎が舞台です。
現場はあまり整備されていないものの、人が通行したりするのにはなんら支障のない田舎道です。
人の姿も周りになく、戦闘の障害になるようなものもありません。
そこに一人の少女が全力で駆けてきます。
もちろんカボチャの群れに追いかけられているフランです。
なんとか貴方達の一団のところまでは走ることができそうですが、息も絶え絶えで今にも倒れてしまいそうな感じです。
敵はカボチャ型の雑魔です。転がってからの体当たりが主な攻撃方法ですが、飛行したり特殊な行動をするタイプもいます。
なお、フランに恨みを持っているふしがあるので、フランを優先して狙う可能性があります。
数は十体です。あまり強くはなさそうですが、一応雑魔なので油断すると痛い目にあうかもしれません。
お気をつけください。
マスターより
初めまして。
今回よりマスターとして参加することになりました、秋風落葉(しゅうふうらくよう)と申します。
今後ともよろしくお願いします。
さて、ある少女を襲った災難ですが……食べ物の恨みは恐ろしいですね。(別の意味で)
少々自業自得ではありますが、ぜひともフランを助けてあげてください。
皆様のご参加をお待ちしております。
今回よりマスターとして参加することになりました、秋風落葉(しゅうふうらくよう)と申します。
今後ともよろしくお願いします。
さて、ある少女を襲った災難ですが……食べ物の恨みは恐ろしいですね。(別の意味で)
少々自業自得ではありますが、ぜひともフランを助けてあげてください。
皆様のご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/03 00:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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カボチャ狩り相談卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/11/27 23:09:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/26 10:29:30 |