ゲスト
(ka0000)
【虚動】刎頚之友
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/28 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/07 15:00
オープニング
5年前に起こった王国を襲う災厄、その再来たるイスルダ島の歪虚の襲来は、クリムゾンウェストの世界を駆け巡り、震撼させた。
異界より到来したラッツィオ島での戦い、そして帝国に再び姿を現した剣機の歪虚。
世界を覆ういくつもの邪悪の影は、各国、各地域の首脳陣をリゼリオへと呼び集める。
人類の明日を、如何に守るべきか。
異世界リアルブルーの人々も交えた会合により、人類の希望は二つの兵器に託される。
一つは、蒼き世界の機械の巨人、サルヴァトーレ・ロッソに眠る戦闘装甲機「CAM」。
だがそれは、必要な燃料の入手に苦慮し、動くことはあたわなかった。
一つは、帝国の練魔院にて研究されてきた魔導アーマー。
長年の研究の結果、稼働実験にまで漕ぎ着けた、新たなる力。
そして世界は、二つの力を合わせることを選択する。
魔導アーマーの動力をCAMに搭載する実験が提唱され、世界はそれに向けて動き出した。
仮に実験が成功すれば、人類は歪虚に対抗する大きな手段を得るだろう。
だが……。
「辺境部族をまとめ上げる資格がない……そう仰いましたか」
要塞『ノアーラ・クンタウ』要塞管理者執務室で、ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は静かに呟いた。
スコール族のファリフ・スコール(kz0009)を旗印として、オイマト族のバタルトゥ・オイマト(kz0023)が辺境部族をまとめ上げる提案を受けた際に発した一言だ。
報告書によれば、バタルトゥはスコール族と共に協調路線を取る事も拒否しているようだ。
「辺境部族の力を結集しても無理、帝国の力を借りなければ倒せない。そうハンターに答えていたそうです」
「そうですか。正しい現状把握です。
しかし、そうであるならばもう少し早く行動を起こすべきですねぇ」
部下の報告に耳を傾けていたヴェルナーは、椅子から立ち上がって窓の外に視線を向ける。
辺境部族が危機的状況であるならば、現状を打開しなければならない。
そうしない理由が『資格がない』という言葉に込められている。
過去に辺境部族の戦士が大勢歪虚に呑まれた『ベスタハの悲劇』。それを引き起こしたのがオイマト族のハイルタイという男――おそらく、バタルトゥが動かないのは、この事件が原因だろう。
(事件直後は風当たりも強く、反論もできなかったでしょう。
その現実が、彼の心にどのような影響をもたらしたか……)
「ヴェルナー様。帝都から通達された件は如何致しましょう」
ヴェルナーの思考を遮るように、部下が別の案件で話し掛けてきた。
思考を止められたヴェルナーは、表情を露わにして不機嫌となる。
「私は今、考え事をしています」
「ですが、こちらの件も放置できません。既に実験機器の移送準備が始まっています」
――実験。
そう、帝都が『ある実験体』の稼働実験場利用について辺境部族の説得を催促してきたのだ。
稼働実験場マギア砦南の沿岸地域――各国の綱引きの結果、辺境の地で開催する事になったのだが、準備に手間取って辺境部族の説得が遅れていたのだ。
「簡単に言ってくれますねぇ。
帝国に心を開いていない辺境部族がそう簡単に納得してはくれませんよ」
「下手をすれば辺境部族が実験場へ雪崩れ込んできます」
「分かっています。
……そうですね。鍵は、やはりバタルトゥさんでしょうね。
立場に苦悩され、生き様に翻弄され……ですが、帝国にとっては渡りに船です。彼も信頼するハンターを絡めて説得しましょう――CAM稼働実験の許可を」
●
「なんだ、これは……」
バタルトゥの元に届けられた一枚の書簡。
そこには、このような文面が記載されていた。
『親愛なる友人 バタルトゥさん
より一層の交流を深めるべく、帝国式の茶会を開く事となりました。
是非ともノアーラ・クンタウまでお越し下さい。
追伸:当日はハンターも同席して親交を深める予定です。
ヴェルナー・ブロスフェルト』
異界より到来したラッツィオ島での戦い、そして帝国に再び姿を現した剣機の歪虚。
世界を覆ういくつもの邪悪の影は、各国、各地域の首脳陣をリゼリオへと呼び集める。
人類の明日を、如何に守るべきか。
異世界リアルブルーの人々も交えた会合により、人類の希望は二つの兵器に託される。
一つは、蒼き世界の機械の巨人、サルヴァトーレ・ロッソに眠る戦闘装甲機「CAM」。
だがそれは、必要な燃料の入手に苦慮し、動くことはあたわなかった。
一つは、帝国の練魔院にて研究されてきた魔導アーマー。
長年の研究の結果、稼働実験にまで漕ぎ着けた、新たなる力。
そして世界は、二つの力を合わせることを選択する。
魔導アーマーの動力をCAMに搭載する実験が提唱され、世界はそれに向けて動き出した。
仮に実験が成功すれば、人類は歪虚に対抗する大きな手段を得るだろう。
だが……。
「辺境部族をまとめ上げる資格がない……そう仰いましたか」
要塞『ノアーラ・クンタウ』要塞管理者執務室で、ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は静かに呟いた。
スコール族のファリフ・スコール(kz0009)を旗印として、オイマト族のバタルトゥ・オイマト(kz0023)が辺境部族をまとめ上げる提案を受けた際に発した一言だ。
報告書によれば、バタルトゥはスコール族と共に協調路線を取る事も拒否しているようだ。
「辺境部族の力を結集しても無理、帝国の力を借りなければ倒せない。そうハンターに答えていたそうです」
「そうですか。正しい現状把握です。
しかし、そうであるならばもう少し早く行動を起こすべきですねぇ」
部下の報告に耳を傾けていたヴェルナーは、椅子から立ち上がって窓の外に視線を向ける。
辺境部族が危機的状況であるならば、現状を打開しなければならない。
そうしない理由が『資格がない』という言葉に込められている。
過去に辺境部族の戦士が大勢歪虚に呑まれた『ベスタハの悲劇』。それを引き起こしたのがオイマト族のハイルタイという男――おそらく、バタルトゥが動かないのは、この事件が原因だろう。
(事件直後は風当たりも強く、反論もできなかったでしょう。
その現実が、彼の心にどのような影響をもたらしたか……)
「ヴェルナー様。帝都から通達された件は如何致しましょう」
ヴェルナーの思考を遮るように、部下が別の案件で話し掛けてきた。
思考を止められたヴェルナーは、表情を露わにして不機嫌となる。
「私は今、考え事をしています」
「ですが、こちらの件も放置できません。既に実験機器の移送準備が始まっています」
――実験。
そう、帝都が『ある実験体』の稼働実験場利用について辺境部族の説得を催促してきたのだ。
稼働実験場マギア砦南の沿岸地域――各国の綱引きの結果、辺境の地で開催する事になったのだが、準備に手間取って辺境部族の説得が遅れていたのだ。
「簡単に言ってくれますねぇ。
帝国に心を開いていない辺境部族がそう簡単に納得してはくれませんよ」
「下手をすれば辺境部族が実験場へ雪崩れ込んできます」
「分かっています。
……そうですね。鍵は、やはりバタルトゥさんでしょうね。
立場に苦悩され、生き様に翻弄され……ですが、帝国にとっては渡りに船です。彼も信頼するハンターを絡めて説得しましょう――CAM稼働実験の許可を」
●
「なんだ、これは……」
バタルトゥの元に届けられた一枚の書簡。
そこには、このような文面が記載されていた。
『親愛なる友人 バタルトゥさん
より一層の交流を深めるべく、帝国式の茶会を開く事となりました。
是非ともノアーラ・クンタウまでお越し下さい。
追伸:当日はハンターも同席して親交を深める予定です。
ヴェルナー・ブロスフェルト』
解説
目的:お茶会の席でバタルトゥ・オイマトを説得する。
場所:ノアーラ・クンタウの要塞管理者執務室にて開催します。紅茶やクッキーは用意されますが、ハンターからの差し入れは歓迎です。
説得内容:
・マギア砦南の地でCAM稼働実験実施の許可。
・上記実験に対して部族会議の場で他有力部族への説得協力
なお、ヴェルナーはバタルトゥを通じて部族会議の場で有力部族を説得してもらう算段です。
備考:
・説得内容はバタルトゥも知りません。ですが、単なるお茶会でない事は予想してます。
・CAM稼働実験についてはハンターも質問可能です。但し、回答はヴェルナーが知っている範囲に限られます。
●NPC
ヴェルナー・ブロスフェルト
帝国軍第一師団所属の兵長。辺境管理者。
同師団長オズワルドより任を賜り着任。最前線で歪虚の侵攻を食い止めるよう尽力している。部族側のからの評判は芳しくない。リアリストで時には冷徹な命令を下す事もあるという。
バタルトゥ・オイマト
辺境部族オイマト族の若き族長。
先代族長が歪虚に倒されて以来、若くしてオイマト族を牽引している。部族が生き残る術を模索しているが、最近帝国との協調路線に活路を見出している。
場所:ノアーラ・クンタウの要塞管理者執務室にて開催します。紅茶やクッキーは用意されますが、ハンターからの差し入れは歓迎です。
説得内容:
・マギア砦南の地でCAM稼働実験実施の許可。
・上記実験に対して部族会議の場で他有力部族への説得協力
なお、ヴェルナーはバタルトゥを通じて部族会議の場で有力部族を説得してもらう算段です。
備考:
・説得内容はバタルトゥも知りません。ですが、単なるお茶会でない事は予想してます。
・CAM稼働実験についてはハンターも質問可能です。但し、回答はヴェルナーが知っている範囲に限られます。
●NPC
ヴェルナー・ブロスフェルト
帝国軍第一師団所属の兵長。辺境管理者。
同師団長オズワルドより任を賜り着任。最前線で歪虚の侵攻を食い止めるよう尽力している。部族側のからの評判は芳しくない。リアリストで時には冷徹な命令を下す事もあるという。
バタルトゥ・オイマト
辺境部族オイマト族の若き族長。
先代族長が歪虚に倒されて以来、若くしてオイマト族を牽引している。部族が生き残る術を模索しているが、最近帝国との協調路線に活路を見出している。
マスターより
近藤豊です。
新たなる事件が発生します。
舞台は辺境……多くの人間の思惑が複雑に絡み合いながらこの地に訪れます。ハンターの皆様、是非ともご参加の上で顛末を最後まで見届けてください。
それでは、ピーナッツを肴にお待ちしています。
新たなる事件が発生します。
舞台は辺境……多くの人間の思惑が複雑に絡み合いながらこの地に訪れます。ハンターの皆様、是非ともご参加の上で顛末を最後まで見届けてください。
それでは、ピーナッツを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/30 18:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/24 16:24:49 |
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CAM稼働試験質問所 守原 有希弥(ka0562) 人間(リアルブルー)|19才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/11/28 06:19:19 |
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茶会・交渉準備室 守原 有希弥(ka0562) 人間(リアルブルー)|19才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/11/27 21:28:20 |