ゲスト
(ka0000)
【陶曲】麗しき人形―Erica01―
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- シリーズ(新規)
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/29 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/12/08 12:00
オープニング
●
――春の物語。
愛する人に先立たれた可哀想な娘は、寂しく暮らしていました。
ある日、娘は魔法使いの弟子に出逢い、娘と友達になった弟子は、娘を魔法使いの元へ連れて行きました。
弟子の頼みを聞いた魔法使いの特別な力で、娘も魔法使いとなり、自らの魔法で愛する人を蘇らせました。
そして、2人はいつまでも幸せに暮らしました……
魔法使いとなる途中で悪しき力の妨害を受けた娘は魔法使いにはなれず、1人で寂しく死んでしまいました。
――夏の物語。
青年は愛する人の探し物を手伝っていました。
ある日、魔法使いに探し物を隠し持っている化け物と戦うための力を授けられ、その場所を教えて貰いました。
青年は愛する人を連れて探し物を取りに向かい、ついに化け物を倒して探し物を愛する人に差し出しました。
愛する人はとても喜んで、2人は多くの祝福の元、いつまでも幸せに暮らしました……
探し物の元へ向かう途中青年は悪しき力に殺されました。
さらに、悪しき力は青年の愛する人と探し物を永劫に遠ざけて仕舞いました。
こんなものは、私が可愛い娘に見せたい物語では無い。
と、嗄れた声が言う。
●
同盟一帯の騒がしさは、この小さな歪虚にも伝わって、新しい物語を探すべく動いていたそれは、この一時を、留まって過ごすことを決めた。
ヴァリオスの高級住宅街の一角、以前騒ぎを起こしたその近くに、色取り取りのエリカが鬱蒼とした屋敷が構えられている。
主を失って長く、所々が崩れ掛かったその廃屋に近付く者はいない。
人形の歪虚が棲み着いて、その屋敷から声がするという話しが囁かれるようになった。
嗄れた男の声だという。
どことなく優しい口調で、何かを語り聞かせているような。
もしかしたら、この家に実は誰かが住んでいて、父親が子どもに絵本でも読んでいるような。
そう思わせる声だという。
その噂は、子ども達の間に密やかに広がっていった。
――冬の物語。
魔法使いは、悪しき力を閉じ込めるためのお家を用意して、魔法の罠を仕掛けました。
罠に引っ掛かった悪しき力を、永劫に閉じ込めて、魔法使いは多くの可哀想な人を幸せにしました。
物語を紡ぐ部屋には大きな針が散らかっている。
針を組み上げた豪奢な椅子に座る人形の歪虚は、割れた窓から庭を眺めていた。
●
有る晴れた日、エリカは風に煽られて、掠れる音を立てる。
散った花が道を彩り、やがて何処へともなく吹き流されて。
茂ったエリカの奥に煌めいた銀色の花。
見慣れぬ花につい手を伸ばした幼い少女は、屋敷の門扉が開かれていることを知ってしまった。
すこしだけ。
幼い好奇心に任せ、屋敷の中へと一歩。
少女を取り囲む花、それは。
「あら、間違えてしまいましたわね。どうしましょう……」
鋭い針を束ねた花に全身を貫かれ、少女は地面に磔にされていた。
夥しい血が流れ、光りの失せた瞳が青く晴れた空を見上げる。
少女に近付いた人形は、緻密に整った白い手で血に塗れた頬に触れた。
「可哀想に。恨むことも、憎むことも、契ることさえも無ければ、ただ土に帰ることしか出来ない」
人形が腕を払えば、銀の花は一瞬にして舞い上がり、少女の血を纏ったままでエリカに紛れて身を潜める。
「……貴女は、私の傍においてあげましょう。素晴らしい奇跡が起こって、お友達になれるかも知れないわ」
人形は少女の身体を引きずるように廃屋の中へ消えて行った。
――改めて、冬の物語。
魔法使いは、悪しき力を閉じ込めるためのお家を用意して、魔法の罠を仕掛けました。
ところが、哀れな少女が、その魔法に巻き込まれてしまったのです。
魔法使いはその少女を、大切に抱き締めました。
いつか、魔法使いの力と願いで、少女が目を覚ますことを祈りながら。
その日の夜、少女の捜索がオフィスに依頼された。
友人と遊びに行くと出掛けたきり、行方が分からなくなっているという。
友人も約束の時間に来なかった少女を心配しているそうだ。
「エリカを摘んでくるって言った。誰もいない古いお家に咲いてて、沢山の色がとても綺麗だからって」
少女の足取りを追うように、集められたハンターはエリカの茂る廃屋へ向かった。
庭に血痕が広がっている。引き摺った様な跡は屋敷の中へと向かっていた。
その血の量は、少女の死を想起するのに十分だった。
――春の物語。
愛する人に先立たれた可哀想な娘は、寂しく暮らしていました。
ある日、娘は魔法使いの弟子に出逢い、娘と友達になった弟子は、娘を魔法使いの元へ連れて行きました。
弟子の頼みを聞いた魔法使いの特別な力で、娘も魔法使いとなり、自らの魔法で愛する人を蘇らせました。
そして、2人はいつまでも幸せに暮らしました……
魔法使いとなる途中で悪しき力の妨害を受けた娘は魔法使いにはなれず、1人で寂しく死んでしまいました。
――夏の物語。
青年は愛する人の探し物を手伝っていました。
ある日、魔法使いに探し物を隠し持っている化け物と戦うための力を授けられ、その場所を教えて貰いました。
青年は愛する人を連れて探し物を取りに向かい、ついに化け物を倒して探し物を愛する人に差し出しました。
愛する人はとても喜んで、2人は多くの祝福の元、いつまでも幸せに暮らしました……
探し物の元へ向かう途中青年は悪しき力に殺されました。
さらに、悪しき力は青年の愛する人と探し物を永劫に遠ざけて仕舞いました。
こんなものは、私が可愛い娘に見せたい物語では無い。
と、嗄れた声が言う。
●
同盟一帯の騒がしさは、この小さな歪虚にも伝わって、新しい物語を探すべく動いていたそれは、この一時を、留まって過ごすことを決めた。
ヴァリオスの高級住宅街の一角、以前騒ぎを起こしたその近くに、色取り取りのエリカが鬱蒼とした屋敷が構えられている。
主を失って長く、所々が崩れ掛かったその廃屋に近付く者はいない。
人形の歪虚が棲み着いて、その屋敷から声がするという話しが囁かれるようになった。
嗄れた男の声だという。
どことなく優しい口調で、何かを語り聞かせているような。
もしかしたら、この家に実は誰かが住んでいて、父親が子どもに絵本でも読んでいるような。
そう思わせる声だという。
その噂は、子ども達の間に密やかに広がっていった。
――冬の物語。
魔法使いは、悪しき力を閉じ込めるためのお家を用意して、魔法の罠を仕掛けました。
罠に引っ掛かった悪しき力を、永劫に閉じ込めて、魔法使いは多くの可哀想な人を幸せにしました。
物語を紡ぐ部屋には大きな針が散らかっている。
針を組み上げた豪奢な椅子に座る人形の歪虚は、割れた窓から庭を眺めていた。
●
有る晴れた日、エリカは風に煽られて、掠れる音を立てる。
散った花が道を彩り、やがて何処へともなく吹き流されて。
茂ったエリカの奥に煌めいた銀色の花。
見慣れぬ花につい手を伸ばした幼い少女は、屋敷の門扉が開かれていることを知ってしまった。
すこしだけ。
幼い好奇心に任せ、屋敷の中へと一歩。
少女を取り囲む花、それは。
「あら、間違えてしまいましたわね。どうしましょう……」
鋭い針を束ねた花に全身を貫かれ、少女は地面に磔にされていた。
夥しい血が流れ、光りの失せた瞳が青く晴れた空を見上げる。
少女に近付いた人形は、緻密に整った白い手で血に塗れた頬に触れた。
「可哀想に。恨むことも、憎むことも、契ることさえも無ければ、ただ土に帰ることしか出来ない」
人形が腕を払えば、銀の花は一瞬にして舞い上がり、少女の血を纏ったままでエリカに紛れて身を潜める。
「……貴女は、私の傍においてあげましょう。素晴らしい奇跡が起こって、お友達になれるかも知れないわ」
人形は少女の身体を引きずるように廃屋の中へ消えて行った。
――改めて、冬の物語。
魔法使いは、悪しき力を閉じ込めるためのお家を用意して、魔法の罠を仕掛けました。
ところが、哀れな少女が、その魔法に巻き込まれてしまったのです。
魔法使いはその少女を、大切に抱き締めました。
いつか、魔法使いの力と願いで、少女が目を覚ますことを祈りながら。
その日の夜、少女の捜索がオフィスに依頼された。
友人と遊びに行くと出掛けたきり、行方が分からなくなっているという。
友人も約束の時間に来なかった少女を心配しているそうだ。
「エリカを摘んでくるって言った。誰もいない古いお家に咲いてて、沢山の色がとても綺麗だからって」
少女の足取りを追うように、集められたハンターはエリカの茂る廃屋へ向かった。
庭に血痕が広がっている。引き摺った様な跡は屋敷の中へと向かっていた。
その血の量は、少女の死を想起するのに十分だった。
解説
目的 ホラーハウス化した廃屋の攻略/庭の突破
●ステージ
廃屋の庭
荒れており、色取り取りのエリカが鬱蒼としている
廃屋入り口まで、門扉から直進で5スクエア程度
●エネミー
銀の花
最大径1センチ、長さ20センチ程度~最大径1ミリ、長さ3センチ程度まで様々な大きさの針
花の形に擬態してエリカの中に潜んでいる
知能は持たないが、マテリアルに反応して攻撃を行い、反応が消えると攻撃を停止する
数本以上が組み合わさって、鞭状に形状を変化させたり、
数本が同時に勢いを持って対象を貫く攻撃を行う他、委細不明
(攻撃による馬の負傷、バイクの故障等につきまして、
それに基づく破壊は、当シナリオ中では発生しない物として扱いますが、
シリーズ中使用出来なくなる判定をさせて頂きます)
※PL情報として
今回の目的を達成した場合、次回、廃屋内部へ進みます
●ステージ
廃屋の庭
荒れており、色取り取りのエリカが鬱蒼としている
廃屋入り口まで、門扉から直進で5スクエア程度
●エネミー
銀の花
最大径1センチ、長さ20センチ程度~最大径1ミリ、長さ3センチ程度まで様々な大きさの針
花の形に擬態してエリカの中に潜んでいる
知能は持たないが、マテリアルに反応して攻撃を行い、反応が消えると攻撃を停止する
数本以上が組み合わさって、鞭状に形状を変化させたり、
数本が同時に勢いを持って対象を貫く攻撃を行う他、委細不明
(攻撃による馬の負傷、バイクの故障等につきまして、
それに基づく破壊は、当シナリオ中では発生しない物として扱いますが、
シリーズ中使用出来なくなる判定をさせて頂きます)
※PL情報として
今回の目的を達成した場合、次回、廃屋内部へ進みます
マスターより
よろしくお願いします。
花畑と見せかけて。
全部で2~3本程度の短いシリーズです。
PL情報となりますが、少女は死亡しております。
(PCさんが生存を信じて下さっても、問題はありません)
花畑と見せかけて。
全部で2~3本程度の短いシリーズです。
PL情報となりますが、少女は死亡しております。
(PCさんが生存を信じて下さっても、問題はありません)
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/05 00:11
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 Gacrux(ka2726) 人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/11/29 01:41:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/25 10:14:02 |