ゲスト
(ka0000)
梟盧一擲 ~対梟停戦交渉~
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/29 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/12/08 07:30
オープニング
シンタチャシに住むモフロウ博士は、数日前の出来事を思い返していた。
あのうるさいシマエナガはともかく、餌をくれたハンター達は仲間達から信頼を得ようとしていた。
おそらく南の精霊から言われてやってきたのだろうが、彼らはそれでも仲間を考えて双方にとって良い状況を一緒に考えようとしていた。
仲間達もこの森の主に逆らってまでシンタチャシに居続ける事が無理なのも分かっている。
ならば、移転先での待遇改善を交渉して少しでも好待遇を用意させるべきだ。
――せっかく、シンタチャシで会話する力を手に入れたのだから。
「よーし、これで良い巣を勝ち取るホー」
モフロウ博士は胸の体毛を風になびかせながら、交渉の勝利を見据えていた。
●
「我輩、関係ないでありますっ!」
「うるっせぇ! 誰のせいでこうなったと思ってんだ!」
シンタチャシのイクタサの小屋の前で、大幻獣テルル(kz0218)はチューダ(kz0173)と大騒ぎしている。
元々幻獣の森で過ごしていたモフロウに対して視察と称して朝から巣を覗きまくっていたチューダ。この幻獣王の暴挙に対して嫌気が刺したモフロウ達は、幻獣の森からシンタチャシが移り住んだ。
シンタチャシは精霊イクタサが一夜で現出させた特殊な森だ。その影響からモフロウ達のマテリアルが一気に増大。大型化した上、中には大幻獣となってしまった個体も現れた。
テルルは、原因を作ったチューダを連れてシンタチャシまでやってきたのだ。
「我輩は、民の安寧を確かめる為に視察してただけであります。王の義務であります」
「なんで夜行性のモフロウの巣を朝に覗くんだよ! 寝ているに決まっているじゃねぇか! 昼間でも活動可能なマテリアルの供給がありゃ別だけどよ、そりゃモフロウ達も怒るに決まってるわ!」
「何でもいいけど、人の小屋の前で騒ぎのは止めてくれない?」
小屋からイクタサ(kz0246)が顔を出す。
大騒ぎする二人を前に迷惑だという感情が顔に表れている。
しかし、残念ながらチューダにはそうした空気を読み取る能力は欠落している。
「イクタサぁ! テルルが酷いでありますぅ! 我輩、悪くないであります!」
チューダはイクタサの足下へ駆け寄ると、イクタサの足に抱きついた。
涙と鼻水がしっかりとイクタサの衣服に付着する。
時折チラチラとイクタサの顔を見上げている辺り、分かりやすい演技だ。
「ふぅ。夜もうるさいというのに、昼までキミ達がうるさくするの? まったくもう」
「こっちもこっちで手を焼いてやるんだよ。あのクソモフロウ、今度あったら俺っちの新兵器で叩きのめしてやる」
テルルは悪態をついた。
前回、ハンターと共にモフロウと遭遇したまでは良かったが、最終的にテルルはモフロウに掴まれ、シンタチャシ外の川へ上空から投げ捨てられた。
受けた恥をそのままにはしておけないと、最初から気合いが入っている。
「あ、そう。気合いを入れてくれるのはいいんだけど、彼らはキミ達が思うよりも馬鹿じゃ無いみたいだよ」
「あん?」
イクタサの言葉に首を傾げるテルル。
そんなテルルに対して、イクタサは一枚の手紙をテルルへ差し出した。
「彼らからだよ。朝、小屋に届いていた。
こんなものまで書けるようになっている所を見ると、空を飛んで知識を蓄える事を覚えているようだね」
感心するイクタサ。
それを一瞥するとテルルは手紙に視線を落とす。
お世辞でも綺麗な字ではないが、これを喋れるようになった大幻獣が書いたとなれば驚異的な学習能力だ。
『しんあいなるとも へ
小生わ、ともの顔にめんじて交渉におうじる。
こちらの要求は、これ。
・ていきてきな餌をていきょう
・まいあさのけなみのていれ
・あんみんをほしょうすること
・よるのがっしょうをきょかすること
・げんじゅう王がしゃざいすること
これ、まもれたら幻獣のもりへかえる。
うるさいシマエナガがあばれたら、交渉はけつれつ。
小生らはてっていこうせんするよ』
「あいつめ、調子に乗ってやがるな。やっぱり俺っちのカマキリでビビらせてやるしか……」
「駄目だよ。森を傷つけないでくれる? それに手紙には暴れたら徹底抗戦ってあるじゃない。シンタチャシでモフロウ達と大規模戦闘なんて勘弁して欲しいんだけど」
「ちっ」
思わず舌打ちするテルル。
そんなテルルを諫めるイクタサの横で、チューダは一人で勝手にむくれている。
「我輩、悪くないであります! 絶対謝らないであります!」
名指しでモフロウ博士から謝罪要求されている時点で、チューダはかなりマークされているようだ。交渉するという事はある程度譲歩するつもりもあるようだが、少なくともチューダからの謝罪がなければ幻獣の森へ戻る事はしないだろう。
「……面倒くせぇな。手紙からすりゃハンターに仲介を頼むべきだろうな」
「そうだね。彼らはモフロウ達から信頼されたみたいだから、うまく関係を築ければ力を貸してくれるかもしれないね」
そう、イクタサが言ったようにシンタチャシで大型化したモフロウ達は、普通のモフロウでは行えない事が行えるようだ。ファミリアズアイやテルルを掴んで飛ぶ事もできた事から、ハンターと協力できれば新しい戦い方ができるかもしれない。
「よし、ハンターに仲介して交渉をスムーズに行えるよう助けて貰うか」
「それよりも、我輩の身の潔白を証明するでありますよ! 風評被害であります! 濡れ衣であります! 我輩が可哀想とは思わないでありますか!」
好き勝手に叫ぶチューダを無視して、テルルは早くもハンターへ募集の文面を思案していた。
あのうるさいシマエナガはともかく、餌をくれたハンター達は仲間達から信頼を得ようとしていた。
おそらく南の精霊から言われてやってきたのだろうが、彼らはそれでも仲間を考えて双方にとって良い状況を一緒に考えようとしていた。
仲間達もこの森の主に逆らってまでシンタチャシに居続ける事が無理なのも分かっている。
ならば、移転先での待遇改善を交渉して少しでも好待遇を用意させるべきだ。
――せっかく、シンタチャシで会話する力を手に入れたのだから。
「よーし、これで良い巣を勝ち取るホー」
モフロウ博士は胸の体毛を風になびかせながら、交渉の勝利を見据えていた。
●
「我輩、関係ないでありますっ!」
「うるっせぇ! 誰のせいでこうなったと思ってんだ!」
シンタチャシのイクタサの小屋の前で、大幻獣テルル(kz0218)はチューダ(kz0173)と大騒ぎしている。
元々幻獣の森で過ごしていたモフロウに対して視察と称して朝から巣を覗きまくっていたチューダ。この幻獣王の暴挙に対して嫌気が刺したモフロウ達は、幻獣の森からシンタチャシが移り住んだ。
シンタチャシは精霊イクタサが一夜で現出させた特殊な森だ。その影響からモフロウ達のマテリアルが一気に増大。大型化した上、中には大幻獣となってしまった個体も現れた。
テルルは、原因を作ったチューダを連れてシンタチャシまでやってきたのだ。
「我輩は、民の安寧を確かめる為に視察してただけであります。王の義務であります」
「なんで夜行性のモフロウの巣を朝に覗くんだよ! 寝ているに決まっているじゃねぇか! 昼間でも活動可能なマテリアルの供給がありゃ別だけどよ、そりゃモフロウ達も怒るに決まってるわ!」
「何でもいいけど、人の小屋の前で騒ぎのは止めてくれない?」
小屋からイクタサ(kz0246)が顔を出す。
大騒ぎする二人を前に迷惑だという感情が顔に表れている。
しかし、残念ながらチューダにはそうした空気を読み取る能力は欠落している。
「イクタサぁ! テルルが酷いでありますぅ! 我輩、悪くないであります!」
チューダはイクタサの足下へ駆け寄ると、イクタサの足に抱きついた。
涙と鼻水がしっかりとイクタサの衣服に付着する。
時折チラチラとイクタサの顔を見上げている辺り、分かりやすい演技だ。
「ふぅ。夜もうるさいというのに、昼までキミ達がうるさくするの? まったくもう」
「こっちもこっちで手を焼いてやるんだよ。あのクソモフロウ、今度あったら俺っちの新兵器で叩きのめしてやる」
テルルは悪態をついた。
前回、ハンターと共にモフロウと遭遇したまでは良かったが、最終的にテルルはモフロウに掴まれ、シンタチャシ外の川へ上空から投げ捨てられた。
受けた恥をそのままにはしておけないと、最初から気合いが入っている。
「あ、そう。気合いを入れてくれるのはいいんだけど、彼らはキミ達が思うよりも馬鹿じゃ無いみたいだよ」
「あん?」
イクタサの言葉に首を傾げるテルル。
そんなテルルに対して、イクタサは一枚の手紙をテルルへ差し出した。
「彼らからだよ。朝、小屋に届いていた。
こんなものまで書けるようになっている所を見ると、空を飛んで知識を蓄える事を覚えているようだね」
感心するイクタサ。
それを一瞥するとテルルは手紙に視線を落とす。
お世辞でも綺麗な字ではないが、これを喋れるようになった大幻獣が書いたとなれば驚異的な学習能力だ。
『しんあいなるとも へ
小生わ、ともの顔にめんじて交渉におうじる。
こちらの要求は、これ。
・ていきてきな餌をていきょう
・まいあさのけなみのていれ
・あんみんをほしょうすること
・よるのがっしょうをきょかすること
・げんじゅう王がしゃざいすること
これ、まもれたら幻獣のもりへかえる。
うるさいシマエナガがあばれたら、交渉はけつれつ。
小生らはてっていこうせんするよ』
「あいつめ、調子に乗ってやがるな。やっぱり俺っちのカマキリでビビらせてやるしか……」
「駄目だよ。森を傷つけないでくれる? それに手紙には暴れたら徹底抗戦ってあるじゃない。シンタチャシでモフロウ達と大規模戦闘なんて勘弁して欲しいんだけど」
「ちっ」
思わず舌打ちするテルル。
そんなテルルを諫めるイクタサの横で、チューダは一人で勝手にむくれている。
「我輩、悪くないであります! 絶対謝らないであります!」
名指しでモフロウ博士から謝罪要求されている時点で、チューダはかなりマークされているようだ。交渉するという事はある程度譲歩するつもりもあるようだが、少なくともチューダからの謝罪がなければ幻獣の森へ戻る事はしないだろう。
「……面倒くせぇな。手紙からすりゃハンターに仲介を頼むべきだろうな」
「そうだね。彼らはモフロウ達から信頼されたみたいだから、うまく関係を築ければ力を貸してくれるかもしれないね」
そう、イクタサが言ったようにシンタチャシで大型化したモフロウ達は、普通のモフロウでは行えない事が行えるようだ。ファミリアズアイやテルルを掴んで飛ぶ事もできた事から、ハンターと協力できれば新しい戦い方ができるかもしれない。
「よし、ハンターに仲介して交渉をスムーズに行えるよう助けて貰うか」
「それよりも、我輩の身の潔白を証明するでありますよ! 風評被害であります! 濡れ衣であります! 我輩が可哀想とは思わないでありますか!」
好き勝手に叫ぶチューダを無視して、テルルは早くもハンターへ募集の文面を思案していた。
解説
目的:モフロウ博士と停戦交渉をする
概要:イクタサの小屋の中で交渉。ハンターはスムーズ交渉が行えるよう場を演出する事に加えて、モフロウ博士が提示した条件を元に交渉を成立させる必要があります。
参加NPC:
●モフロウ側
・モフロウ博士
モフロウの大幻獣。好戦的な種族ではあるが、立場を考えて停戦交渉を持ちかける。
幻獣の森へ戻る為の条件を提示してきた。好物は肉と虫。
●幻獣の森側
・テルル
シマエナガの大幻獣。魔導に興味がある変わった幻獣。頭は悪くないが、江戸っ子気質で喧嘩っ早い。幻獣の森側としては「他の幻獣に配慮して大人しくしていて欲しい」が希望だが、譲歩は可能。
●謝罪する人
・チューダ
自称幻獣王だが、幻獣の森で惰眠とタダ飯を貪っている。モフロウ達が幻獣の森からシンタチャシへ移動した理由を作った張本人だが、謝罪は拒否している。
今回、イクタサはその場にいますが、口出しはしません。
交渉条件:
モフロウ博士から提示された条件は下記の通り
・絶対必須
チューダからの直接謝罪
・待遇改善
定期的な食料提供
毎朝自慢の毛並みを巫女に手入れしてもらう権利
安眠を保証する事
毎晩の合唱を許可する事
すべてを認めるのは可能ですが、それは幻獣の森の中でモフロウだけが優遇される事になります。テルルからすれば特別扱いは避けたい上、モフロウ博士からの譲歩も引き出したいと考えています(そうしなければ大巫女に怒られます)。
モフロウ博士から信頼を勝ち取りつつ、交渉して少しでも良い条件を引き出して下さい。
概要:イクタサの小屋の中で交渉。ハンターはスムーズ交渉が行えるよう場を演出する事に加えて、モフロウ博士が提示した条件を元に交渉を成立させる必要があります。
参加NPC:
●モフロウ側
・モフロウ博士
モフロウの大幻獣。好戦的な種族ではあるが、立場を考えて停戦交渉を持ちかける。
幻獣の森へ戻る為の条件を提示してきた。好物は肉と虫。
●幻獣の森側
・テルル
シマエナガの大幻獣。魔導に興味がある変わった幻獣。頭は悪くないが、江戸っ子気質で喧嘩っ早い。幻獣の森側としては「他の幻獣に配慮して大人しくしていて欲しい」が希望だが、譲歩は可能。
●謝罪する人
・チューダ
自称幻獣王だが、幻獣の森で惰眠とタダ飯を貪っている。モフロウ達が幻獣の森からシンタチャシへ移動した理由を作った張本人だが、謝罪は拒否している。
今回、イクタサはその場にいますが、口出しはしません。
交渉条件:
モフロウ博士から提示された条件は下記の通り
・絶対必須
チューダからの直接謝罪
・待遇改善
定期的な食料提供
毎朝自慢の毛並みを巫女に手入れしてもらう権利
安眠を保証する事
毎晩の合唱を許可する事
すべてを認めるのは可能ですが、それは幻獣の森の中でモフロウだけが優遇される事になります。テルルからすれば特別扱いは避けたい上、モフロウ博士からの譲歩も引き出したいと考えています(そうしなければ大巫女に怒られます)。
モフロウ博士から信頼を勝ち取りつつ、交渉して少しでも良い条件を引き出して下さい。
マスターより
近藤豊です。
モフロウ博士と幻獣の森での生活に対する交渉依頼になります。交渉のテーブルの雰囲気を良くしつつ、モフロウ博士から少しでも譲歩を引き出す事が大成功の鍵となります。
機嫌を損なわないようにしつつ、交渉をまとめればハンターからの評価も上がります。そうなれば、モフロウ博士とその仲間達はハンターに今後も力を貸してくれるかもしれません。
それでは、空豆を肴にお待ちしています。
モフロウ博士と幻獣の森での生活に対する交渉依頼になります。交渉のテーブルの雰囲気を良くしつつ、モフロウ博士から少しでも譲歩を引き出す事が大成功の鍵となります。
機嫌を損なわないようにしつつ、交渉をまとめればハンターからの評価も上がります。そうなれば、モフロウ博士とその仲間達はハンターに今後も力を貸してくれるかもしれません。
それでは、空豆を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/01 06:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】和平交渉 エルティア・ホープナー(ka0727) エルフ|21才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/11/29 07:33:37 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/27 07:20:21 |