ゲスト
(ka0000)
【虚動】闇波の向こう
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/28 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/07 12:00
オープニング
5年前に起こった王国を襲う災厄、その再来たるイスルダ島の歪虚の襲来は、クリムゾンウェストの世界を駆け巡り、震撼させた。
異界より到来したラッツィオ島での戦い、そして帝国に再び姿を現した剣機の歪虚。
世界を覆ういくつもの邪悪の影は、各国、各地域の首脳陣をリゼリオへと呼び集める。
人類の明日を、如何に守るべきか。
異世界リアルブルーの人々も交えた会合により、人類の希望は二つの兵器に託される。
一つは、蒼き世界の機械の巨人、サルヴァトーレ・ロッソに眠る戦闘装甲機「CAM」。
だがそれは、必要な燃料の入手に苦慮し、動くことはあたわなかった。
一つは、帝国の練魔院にて研究されてきた魔導アーマー。
長年の研究の結果、稼働実験にまで漕ぎ着けた、新たなる力。
そして世界は、二つの力を合わせることを選択する。
魔導アーマーの動力をCAMに搭載する実験が提唱され、世界はそれに向けて動き出した。
仮に実験が成功すれば、人類は歪虚に対抗する大きな手段を得るだろう。
だが……。
そろそろ雪もちらつき始める頃、ドワーフ工房【ド・ウェルク】に属するドワーフ王の娘、カペラとドワーフ王ヨアキムの代理で工房担当官を勤めるアルフェッカ・ユヴェーレンは肩を並べて廊下を歩いていた。
人が歩く音はするが、賑やかな私語の声はなく、とても整然としている。
以前のここはカペラはとても行くのが嫌いだった。
豪快な性質のドワーフですら辟易するような場所だったのだ。
今ではあまり近寄る理由はないが、行く用事が出来れば抵抗はない。
「何の用か聞いてる?」
「何も」
カペラがアルフェッカを見上げると彼はおどけた風であったが、嘘はついていないようだし、彼自身も呼ばれた理由を知らないようだった。
「そう」
今、二人が歩いているのは要塞都市【ノアーラ・クンタウ】の中枢。
とある扉の前に立ち、アルフェッカがノックをした。
「工房管理官、アルフェッカ・ユヴェーレン、ドワーフ王国王女カペラ姫、参りました」
「どうぞ」
返事を聞き、アルフェッカが扉を開く。中へ入ると、銀の髪の美丈夫が座席にて書類の束を整えていた。
「急に呼びたててすみません」
書類の束を机の隅に置いた男が立ち上がる。
「とりあえず用件は何かしら?」
カペラは目の前の男に敵意は持っていない。
少なくともこの男はこの要塞を真っ当な場所へと整えてくれた。
現、要塞都市【ノアーラ・クンタウ】の管理官、ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)がそこにいた。
回りくどい話を嫌うのはドワーフの種族特徴の一つ。
ドワーフ接し方にも慣れたヴェルナーは一つ頷いて本題へと入った。
「失礼ですが、CAMをご存知でしょうか?」
「リアルブルーの兵器という認識でしかないわ」
噂で聞いた話しかなく、実際に見たことはない。カペラ大抵工房にこもり、仕事をしている。要塞の外に出るのも月に一度あるかどうかの話だ。
それでも、リアルブルーの話は舞い込んでくる。
御伽噺のような兵器や文化はカペラの心をくすぐらないわけはない。
「そうですか。実は、先頃そのCAMの稼働実験を行う話がありましてね。
興味おありでしょうか? ……あ、場所はこの辺境で行います」
「辺境で!」
驚いた声を上げるカペラにヴェルナーは「ええ」と頷く。
「まって、辺境部族が優遇するとは限らないわ」
帝国派の部族だとて、その件に関してはどう反応を見せるか分らないのだ。
「はい。部族会議の皆様への説得はこれから行います」
「先に情報を流しておいて、場所は抑えているの?」
「はい。何分時間がありませんので……。
実験はマギア砦の南になります」
あっさりと場所を言ったヴェルナーにカペラはため息交じりで肩を竦める。
「言いたい事は理解したわ。先に確認してくるわ」
「察しが良くて助かります」
社交辞令宜しく微笑を浮かべるヴェルナーにカペラはアルフェッカを促しつつ踵を返して部屋を出ようとする。
数歩だけ歩いた所でカペラだけ振り向いた。
「いい返事、貰えるといいわね」
「どうもありがとう」
頭を使う余計な仕事はヴェルナーにやらせればいい、自分のできることをするべく、カペラは退出した。
そして、カペラはハンターオフィスに依頼を出した。
マギア砦に調査に行く為の護衛依頼。
集まったハンター達を連れてカペラはドワーフ小隊と共にマギア砦へ向かっていく。
「寒い? 大丈夫?」
「平気」
「無理するんじゃないぞ」
「ありがとう」
皆で声をかけつつ、休憩をはさんで進んでいった。
「もう少しで着く頃かの」
一度休憩を挟み、地図を見ながら皆で確認する。
「もうひとふん張りね」
カペラが皆に伝えると、支度をして進み出す。
もう少しで目的の場所にいける。ふと、見やれば視覚で捉えられる遠さで遊牧民らしい姿が見えた。
辺境部族は土地に腰を下ろしている部族もあれば、定期的に移動する遊牧民的部族も存在する。
部族の子供がハンター達とドワーフに気が付いて手を振っている。
しかし、子供の動きが止まり、振り向いた先にハンター達も気づいた。
黒い煙……影……波のようなものが遊牧民部族へと向かっている。
「まさか……」
「歪虚か!」
「このまま行けば、部族が危ない!」
確実に波は部族の方へと向かっている。部族たちも逃げ始めているが、間に合うかどうか分らない。
「皆、部族を助けるのよ!」
カペラが率先して駆け出した。
姫の言葉にドワーフ達も駆け出す。誰かを見殺しにして飲む酒が美味いわけはない。
「仕方ない」
「やりますか!」
ハンター達もドワーフ達に負けじと走り出した。
異界より到来したラッツィオ島での戦い、そして帝国に再び姿を現した剣機の歪虚。
世界を覆ういくつもの邪悪の影は、各国、各地域の首脳陣をリゼリオへと呼び集める。
人類の明日を、如何に守るべきか。
異世界リアルブルーの人々も交えた会合により、人類の希望は二つの兵器に託される。
一つは、蒼き世界の機械の巨人、サルヴァトーレ・ロッソに眠る戦闘装甲機「CAM」。
だがそれは、必要な燃料の入手に苦慮し、動くことはあたわなかった。
一つは、帝国の練魔院にて研究されてきた魔導アーマー。
長年の研究の結果、稼働実験にまで漕ぎ着けた、新たなる力。
そして世界は、二つの力を合わせることを選択する。
魔導アーマーの動力をCAMに搭載する実験が提唱され、世界はそれに向けて動き出した。
仮に実験が成功すれば、人類は歪虚に対抗する大きな手段を得るだろう。
だが……。
そろそろ雪もちらつき始める頃、ドワーフ工房【ド・ウェルク】に属するドワーフ王の娘、カペラとドワーフ王ヨアキムの代理で工房担当官を勤めるアルフェッカ・ユヴェーレンは肩を並べて廊下を歩いていた。
人が歩く音はするが、賑やかな私語の声はなく、とても整然としている。
以前のここはカペラはとても行くのが嫌いだった。
豪快な性質のドワーフですら辟易するような場所だったのだ。
今ではあまり近寄る理由はないが、行く用事が出来れば抵抗はない。
「何の用か聞いてる?」
「何も」
カペラがアルフェッカを見上げると彼はおどけた風であったが、嘘はついていないようだし、彼自身も呼ばれた理由を知らないようだった。
「そう」
今、二人が歩いているのは要塞都市【ノアーラ・クンタウ】の中枢。
とある扉の前に立ち、アルフェッカがノックをした。
「工房管理官、アルフェッカ・ユヴェーレン、ドワーフ王国王女カペラ姫、参りました」
「どうぞ」
返事を聞き、アルフェッカが扉を開く。中へ入ると、銀の髪の美丈夫が座席にて書類の束を整えていた。
「急に呼びたててすみません」
書類の束を机の隅に置いた男が立ち上がる。
「とりあえず用件は何かしら?」
カペラは目の前の男に敵意は持っていない。
少なくともこの男はこの要塞を真っ当な場所へと整えてくれた。
現、要塞都市【ノアーラ・クンタウ】の管理官、ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)がそこにいた。
回りくどい話を嫌うのはドワーフの種族特徴の一つ。
ドワーフ接し方にも慣れたヴェルナーは一つ頷いて本題へと入った。
「失礼ですが、CAMをご存知でしょうか?」
「リアルブルーの兵器という認識でしかないわ」
噂で聞いた話しかなく、実際に見たことはない。カペラ大抵工房にこもり、仕事をしている。要塞の外に出るのも月に一度あるかどうかの話だ。
それでも、リアルブルーの話は舞い込んでくる。
御伽噺のような兵器や文化はカペラの心をくすぐらないわけはない。
「そうですか。実は、先頃そのCAMの稼働実験を行う話がありましてね。
興味おありでしょうか? ……あ、場所はこの辺境で行います」
「辺境で!」
驚いた声を上げるカペラにヴェルナーは「ええ」と頷く。
「まって、辺境部族が優遇するとは限らないわ」
帝国派の部族だとて、その件に関してはどう反応を見せるか分らないのだ。
「はい。部族会議の皆様への説得はこれから行います」
「先に情報を流しておいて、場所は抑えているの?」
「はい。何分時間がありませんので……。
実験はマギア砦の南になります」
あっさりと場所を言ったヴェルナーにカペラはため息交じりで肩を竦める。
「言いたい事は理解したわ。先に確認してくるわ」
「察しが良くて助かります」
社交辞令宜しく微笑を浮かべるヴェルナーにカペラはアルフェッカを促しつつ踵を返して部屋を出ようとする。
数歩だけ歩いた所でカペラだけ振り向いた。
「いい返事、貰えるといいわね」
「どうもありがとう」
頭を使う余計な仕事はヴェルナーにやらせればいい、自分のできることをするべく、カペラは退出した。
そして、カペラはハンターオフィスに依頼を出した。
マギア砦に調査に行く為の護衛依頼。
集まったハンター達を連れてカペラはドワーフ小隊と共にマギア砦へ向かっていく。
「寒い? 大丈夫?」
「平気」
「無理するんじゃないぞ」
「ありがとう」
皆で声をかけつつ、休憩をはさんで進んでいった。
「もう少しで着く頃かの」
一度休憩を挟み、地図を見ながら皆で確認する。
「もうひとふん張りね」
カペラが皆に伝えると、支度をして進み出す。
もう少しで目的の場所にいける。ふと、見やれば視覚で捉えられる遠さで遊牧民らしい姿が見えた。
辺境部族は土地に腰を下ろしている部族もあれば、定期的に移動する遊牧民的部族も存在する。
部族の子供がハンター達とドワーフに気が付いて手を振っている。
しかし、子供の動きが止まり、振り向いた先にハンター達も気づいた。
黒い煙……影……波のようなものが遊牧民部族へと向かっている。
「まさか……」
「歪虚か!」
「このまま行けば、部族が危ない!」
確実に波は部族の方へと向かっている。部族たちも逃げ始めているが、間に合うかどうか分らない。
「皆、部族を助けるのよ!」
カペラが率先して駆け出した。
姫の言葉にドワーフ達も駆け出す。誰かを見殺しにして飲む酒が美味いわけはない。
「仕方ない」
「やりますか!」
ハンター達もドワーフ達に負けじと走り出した。
解説
依頼内容
歪虚の大群に襲われかけている遊牧民部族を助けてください!
歪虚とはいっても雑魔です。
そんなに強くありません。
皆様の体力勝負といえますが、まずは遊牧民部族を助けてください。
皆様が駆けつける頃には遊牧民達は非難準備を終えてます。
遊牧民を護衛しつつ、先だって狙う雑魔を追い払ってください。
数は三十匹ほど。狼、獅子、鹿、兎です。
足が速いです。
陣形は大体こんな感じです
■→雑魔
☆→遊牧民
△→ハンター&ドワーフ
北
■■■■■■■■■
■■■■■■■■■↓雑魔の進行方向は西から
■■■■■■■ 南下しているようです。
■■■■■
西 ☆☆ 東
△
△△△
南
同行ドワーフ達は戦えます。
依頼料はドワーフ護衛依頼、部族救出分と合算しております。
歪虚の大群に襲われかけている遊牧民部族を助けてください!
歪虚とはいっても雑魔です。
そんなに強くありません。
皆様の体力勝負といえますが、まずは遊牧民部族を助けてください。
皆様が駆けつける頃には遊牧民達は非難準備を終えてます。
遊牧民を護衛しつつ、先だって狙う雑魔を追い払ってください。
数は三十匹ほど。狼、獅子、鹿、兎です。
足が速いです。
陣形は大体こんな感じです
■→雑魔
☆→遊牧民
△→ハンター&ドワーフ
北
■■■■■■■■■
■■■■■■■■■↓雑魔の進行方向は西から
■■■■■■■ 南下しているようです。
■■■■■
西 ☆☆ 東
△
△△△
南
同行ドワーフ達は戦えます。
依頼料はドワーフ護衛依頼、部族救出分と合算しております。
マスターより
お世話になってます。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回はCAMに関する依頼なのですが、部族がピンチです。
皆様のお力を貸してください。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回はCAMに関する依頼なのですが、部族がピンチです。
皆様のお力を貸してください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/04 20:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/11/28 08:57:41 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/24 22:27:17 |